劇場公開日 2024年5月10日

「作り込まれた時代劇の良さを堪能できる。中村ゆり、柄本明、北村有起哉他俳優陣が好演。配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。」鬼平犯科帳 血闘 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0作り込まれた時代劇の良さを堪能できる。中村ゆり、柄本明、北村有起哉他俳優陣が好演。配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。

2024年5月13日
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鑑賞方法:映画館

作り込まれた時代劇の良さを堪能できるが、せっかくの時代劇を劇場で堪能できる機会なのに、配信シリーズ4エピソードのうちの1本を劇場で公開、あと3本は時代劇専門チャンネルに契約しないと観れないという仕組みが嫌らしい。
だったら、4本全部映画館にかけてほしい。
とても残念。
(パンフレットも4本掲載、映画以外の3本は宣伝?で2420円。)
(本作で一瞬しか出ない役者も他の3本のうちのどこかで活躍するのだろう。)

それはさておき、鬼平もさておき、共演陣の演技がいろいろ味わえるのが本当に良かった。
この雰囲気は時代劇ならではだと思う。
とにかく、中村ゆり演じるおまさの一途さが心に迫る。
そして、志田未来、仙道敦子の女優陣も好演。
最近は顔見世が多い柄本明の演技をちゃんと味わえるのも良かった。
(人相書がそっくりで爆笑!)
また、唯一の息抜きになる浅利陽介のコメディ・リリーフが面白い。
北村有起哉の悪役っぷり、特に死にざまが凄い。

なお、本作は、通常のエピソードでなく、鬼平自身の因縁話であり、サイドストーリー的なエピソード。
鬼平自身が単身乗り込んで単独で大活躍、その後手下たちが遅れて到着というシーンが続くのに違和感を感じる。
出来れば、事件を調べていく通常エピソードが観たかった。

せっかくの映画なのに、ディズニープラスみたいな、配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。

ITOYA
ITOYAさんのコメント
2024年5月14日

大吉さんコメントありがとうございます。
配信で稼ぐための劇場公開が、あからさまに出てるように感じました。
それに比べて「沈黙の艦隊」は嫌な感じがしなかったのはなぜでしょう?

ITOYA
大吉さんのコメント
2024年5月14日

あれは不愉快ですね。
映画館へ映画を観に来ている人たちに失礼ですよね。
最近観たインド映画に「映画をテレビで見るな!」という台詞がありました。

大吉