2024年 第96回 アカデミー賞特集(2024年) 全部門ノミネート・その他の賞

ホーム > 第96回アカデミー賞特集(2024年) > 全部門ノミネート・その他の賞

映画.com 第96回アカデミー賞特集

2024年3月10日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式。最新情報をお届け!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

助演男優賞

winnerアイコン

米ミズーリ州セントルイス出身。スタンフォード大学で演劇を学んで卒業し、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部で修士号を得る。2001年頃から舞台俳優として活動を始め、映画の端役やTVドラマのゲスト出演を数多く経験。

レギュラー出演したTVシリーズ「アーミー・ワイフ」(07~13)で人気を博し、全米で大ヒットしたドラマ「THIS IS US ディス・イズ・アス 36歳、これから」(16~22)でエミー賞優秀主演男優賞、「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」(16)で同優秀助演男優賞を受賞。

以降はマーベル映画「ブラックパンサー」や「ザ・プレデター」(ともに18)などの話題作にも出演する。パーシバル・エベレットの小説に基づいたコード・ジェファーソン監督作「アメリカン・フィクション」(23)で、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。その他の映画出演作に「WAVES ウェイブス」(19)など。舞台俳優としても活躍している。

winnerアイコン

2歳のときに芸術家の両親が離婚、ニューヨークのイタリア人街で母親に育てられる。16歳で高校を退学してステラ・アドラーやリー・ストラスバーグのもとで演技を学び、オフブロードウェイの舞台に立つ。60年代後半から映画界でも活動し、ブライアン・デ・パルマ作品などに出演。1973年の「ミーン・ストリート」で監督のマーティン・スコセッシとともに注目を集め、「ゴッドファーザー PART II」(74)でビトー・コルレオーネの青年時代を演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞する。再びスコセッシと組んだ「タクシードライバー」(76)で同主演賞にノミネートされ、「レイジング・ブル」(80)で受賞。同作のため体重を27キロ増量するなど、徹底した役作りから“デ・ニーロ・アプローチ”という言葉も生み出された。スコセッシとのタッグ作「グッドフェローズ」(90)、「ケープ・フィアー」(91)、「カジノ」(95)はいずれも高く評価された。12年には「世界にひとつのプレイブック」で、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。その他の近年の主な出演作は、「マイ・インターン」(15)、「ダーティ・グランパ」(16)、「ジョーカー」「アイリッシュマン」(ともに19)など。93年に初監督作「ブロンクス物語 愛につつまれた街」を発表し、06年に監督2作目の「グッド・シェパード」が公開された。

winnerアイコン

5歳の時に父のロバート・ダウニー監督作で映画デビュー。高校中退後、本格的に俳優として活動を始め、1987年「ピックアップ・アーチスト」で映画初主演を務める。「チャーリー」(92)でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。人気ドラマ「アリー・myラブ」(00~01)で主人公の恋人役が好評を博すなど、順調にキャリアを重ねていたが、薬物トラブルで一線を退く。薬物依存を克服した後、03年に俳優業に復帰し、「ゾディアック」(06)などに出演。

08年、主人公トニー・スターク役で主演した「アイアンマン」が大ヒットし、コメディ「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、完全復活を果たすと、アクション大作「シャーロック・ホームズ」(10)と続編「シャドウ ゲーム」(11)の名探偵ホームズ役も当たり役となった。アイアンマン/トニー・スターク役では、「アイアンマン」続編2作に加え、「アベンジャーズ」シリーズ(12~)、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(16)、「スパイダーマン ホームカミング」(17)などに出演し、「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)までの一連のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の中心的存在として活躍した。

クリストファー・ノーラン監督の歴史映画「オッペンハイマー」(23)で第96回アカデミー助演男優賞を受賞。その他の出演作に「ジャッジ 裁かれる判事」(14)などがある。

winnerアイコン

カナダ・オンタリオ州ロンドン出身。ディズニー・チャンネルの「ミッキーマウス・クラブ」で子役タレントとしてキャリアをスタート。1996年に映画デビューし、純愛映画「きみに読む物語」(04)の主演でレイチェル・マクアダムスとともに一躍有名になる。06年の「ハーフ・ネルソン(原題)」でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。その後も「ラースと、その彼女」(07)、「ブルーバレンタイン」(10)などで活躍し、主演作「ドライヴ」(11)でさらに多くのファンを獲得。初監督作「ロスト・リバー」(14)はカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品された。ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(16)で2度目のアカデミー主演男優賞候補に挙がった。続いて、傑作SFノワール「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー 2049」(17)で主演を務める。プライベートでは、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」(12)の共演者エバ・メンデスとの間に娘が2人生まれ、16年に結婚した。

winnerアイコン

両親はイタリア系アメリカ人。米ステラ・アドラー音楽学校で学んだ後、舞台役者としてデビューするもなかなか売れずにいたが、2000年に以前から親交のあるケネス・ロナーガンが監督した映画「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」の主演に抜てきされ、インディペンデント・スピリット・アワードにノミネート。その後も演劇界で活動し、ブロードウェイデビュー作「Awake and Sing!」で06年度トニー賞のノミネートを受ける一方で、ハリウッドを代表する監督の作品にも多く出演。「キッズ・オールライト」(10)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされた。10年には初監督作品「シンパシー・フォー・デリシャス」がサンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞。世界的大ヒットを記録したマーベルの「アベンジャーズ」シリーズ(12~)では、ブルース・バナー/ハルク役で好評を博す。実話をもとにした「フォックスキャッチャー」(14)で再びアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では同作で映画ドラマ部門の助演男優賞、TV映画「ノーマル・ハート」(14)でテレビ部門(ミニシリーズ・TV映画)の主演男優賞にノミネートされる。翌16年にも「Infinitely Polar Bear(原題)」(15)でゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされ、「スポットライト 世紀のスクープ」(15)でアカデミー助演男優賞の候補となった。

助演女優賞

winnerアイコン

2000年頃から舞台に出演し始め、01年の舞台「The Royal Family」でイブニング・スタンダード新人賞を獲得。03年、「ウォリアークイーン」(日本劇場未公開)で映画デビューし、大ヒット映画「プラダを着た悪魔」(06)でハリウッド進出を果たしブレイク。以降、「アジャストメント」(11)や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14)などハリウッド大作のヒロイン役に起用され、「ボーダーライン」(15)、「ガール・オン・ザ・トレイン」(16)、「メリー・ポピンズ リターンズ」(18)などで主演を務める。「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)、「砂漠でサーモン・フィッシング」(11)、「イントゥ・ザ・ウッズ」(14)ではいずれもゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。夫ジョン・クラシンスキーの監督作で、夫婦共演した「クワイエット・プレイス」(18)は、全米大ヒットを記録。宮崎駿監督作「風立ちぬ」(13)英語吹き替え版では、里見菜穂子の声を担当した。

winnerアイコン

米ジョージア州出身。6歳のとき教会の演劇に参加したのがきっかけで演技に興味を持ち、ジュリアード音楽院でドラマを学び、2011年に卒業する。舞台作品への出演を経て、女性刑務所を舞台にしたブラックコメディTVシリーズ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(13~19)にレギュラー出演してブレイク。

15年、舞台版「カラーパープル」でブロードウェイデビューも果たす。主演を務めたTV映画「Robin Roberts Presents: Mahalia」(21)や、ジェームズ・ガンが製作を手がけたヒーローものTVシリーズ「ピースメイカー」(22)でも注目を集め、23年、ミュージカル映画としてリメイクされた「カラーパープル」にブロードウェイ版から引き続き出演し、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。プロデューサーとしても活動している。

winnerアイコン

2002年、南カリフォルニア大学に入学し、同年から俳優としてTVドラマや映画に出演する。大ヒットしたコメディドラマ「アグリー・ベティ」(06~10)のタイトルロールで人気を博し、07年にゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。映画の出演作に「旅するジーンズと16歳の夏」(05)とその続編「旅するジーンズと19歳の旅立ち」(08)、「マイファミリー・ウェディング」(10)、「エンド・オブ・ウォッチ」(12)などがある。

ドリームワークスの長編劇場アニメーション「ヒックとドラゴン」(10)で主人公ヒックの恋人アスティ役の声優を務め、第2作「ヒックとドラゴン2」(14)、第3作「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」(19)やTVアニメ版(15~19)でも同役の声を担当した。

23年、グレタ・ガーウィグ監督作「バービー」でアカデミー助演女優賞に初ノミネートされ、「ダム・マネー ウォール街を狙え!」でも助演を務めた。

winnerアイコン

2歳の時にキャリアをスタートさせ、6歳でTVのレギュラー番組を持つ。マイケル・ダグラス主演の「ジョディ・フォスターのライオン物語」(72)で映画デビュー。映画界に衝撃を与えたマーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ主演作「タクシードライバー」(76)で少女の娼婦を好演し、いきなりアカデミー助演女優賞にノミネートされる。80年から学業に専念するが「ホテル・ニューハンプシャー」(84)で復帰し、「告発の行方」(88)でアカデミー主演女優賞を受賞。

続く「羊たちの沈黙」(91)でも再び同主演女優賞に輝いた。「リトルマン・テイト」(91)で監督業にも進出。「コンタクト」(97)、「パニック・ルーム」(02)と俳優業も続け、「モーリタニアン 黒塗りの記録」(21)ではゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞を受賞した。

そのほか「ネル」(95)でもアカデミー主演女優賞にノミネート、「ナイアド その決意は海を越える」(23)では「タクシードライバー」以来47年ぶりの同助演女優賞ノミネートとなった。

winnerアイコン

米ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。テンプル大学で声楽、オペラ、ミュージカルを学んだ後、イェール大学大学院ドラマ学部に進み、2011年に修士号を得る。翌12年にブロードウェイデビューを果たし、「Mother of George」(13)で映画に初出演。

TVドラマ「セルフィー」や映画「余命90分の男」(ともに14)などを経て、助演を務めたエディ・マーフィ主演作「ルディ・レイ・ムーア」(19)の演技で注目を集め、以降はリー・ダニエルズ監督作「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」(21)やアクションコメディ「ザ・ロストシティ」(22)などに出演する。

23年にはアレクサンダー・ペイン監督作「ホールドオーバーズ(仮題)」でアカデミー助演女優賞に初ノミネートされた。長編劇場アニメ「長ぐつをはいたネコと9つの命」(22)をはじめ、声優としても多くの作品で活躍している。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ