第85回アカデミー賞(2013年) 全部門ノミネート・その他の賞

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第85回アカデミー賞の全部門ノミネート

助演男優賞

アラン・アーキン アルゴ

アラン・アーキン

大学を退学してフォークバンド「ザ・タリアーズ(The Tarriers)」を結成。57年にバンドのメンバーとともに映画に出演し、翌年からオフブロードウェイの舞台に立つ。その後、ブロードウェイで役者としてだけでなく演出家としても成功を収める。本格的なスクリーンデビュー作「アメリカ上陸作戦」(66)で、アカデミー主演男優賞にノミネート。「愛すれど心さびしく」(68)で2度目のノミネートを受け、「リトル・ミス・サンシャイン」(06)で同助演男優賞を受賞した。12年のベン・アフレック監督作「アルゴ」でも再度同賞の候補に。その他の作品に、オードリー・ヘプバーンと共演した「暗くなるまで待って」(67)、「ふたりの天使」(69)、「シザーハンズ」(90)、「ゲットスマート」(08)など。3人の息子アダム、マシュー、アンソニーも俳優。

ロバート・デ・ニーロ 世界にひとつのプレイブック

ロバート・デ・ニーロ

2歳のときに芸術家の両親が離婚、ニューヨークのイタリア人街で母親に育てられる。16歳で高校を退学してステラ・アドラーやリー・ストラスバーグのもとで演技を学び、オフブロードウェイの舞台に立つ。60年代後半から映画界でも活動し、ブライアン・デ・パルマ作品などに出演。73年の「ミーン・ストリート」で監督のマーティン・スコセッシとともに注目を集め、「ゴッドファーザー PART II」(74)でビトー・コルレオーネの青年時代を演じアカデミー賞助演男優賞を受賞する。再びスコセッシと組んだ「タクシードライバー」(76)で同主演賞にノミネートされ、「レイジング・ブル」(80)で受賞。同作のため体重を27キロ増量するなど、徹底した役作りから“デ・ニーロ・アプローチ”という言葉も生み出された。スコセッシとのタッグ作「グッドフェローズ」(90)、「ケープ・フィアー」(91)、「カジノ」(95)はいずれも高く評価され、「アナライズ・ミー」(99)や「ミート・ザ・ペアレンツ」(00)などコメディ作もヒットさせた。12年「世界にひとつのプレイブック」で、アカデミー助演男優賞にノミネート。93年には初監督作「ブロンクス物語 愛につつまれた街」を発表したほか、02年からニューヨークでトライベッカ映画祭を主宰している。

フィリップ・シーモア・ホフマン ザ・マスター

フィリップ・シーモア・ホフマン

ニューヨーク大学映画学科在学中からTVドラマに出演。92年、本格的に映画デビューを果たし、「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」(92)で注目を浴びる。作家トルーマン・カポーティの伝記映画「カポーティ」(05)でアカデミー賞をはじめ数々の主演男優賞を総なめにし、07年の「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」、08年の「ダウト あるカトリック学校で」と2年連続でアカデミー助演男優賞の候補になった。ポール・トーマス・アンダーソン作品には、初監督作「ハードエイト」(96・日本未公開)以降、「ブギーナイツ」(97)、「マグノリア」(99)、「パンチドランク・ラブ」(02)などに出演し、「ザ・マスター」(12)でベネチア国際映画祭の男優賞を共演のホアキン・フェニックスと分け合い、アカデミー助演男優賞にもノミネートされた。「コールド・マウンテン」(03)、「M:i:III」(06)、「マネーボール」(11)といった大作から、「脳内ニューヨーク」(08)、「パイレーツ・ロック」(09)などのカルト作品まで幅広く活躍する。

トミー・リー・ジョーンズ リンカーン

トミー・リー・ジョーンズ

ハーバード大学ではフットボールのスター選手として活躍するも、高校時代から続けた演劇活動を優先し、卒業後はニューヨークへ出てブロードウェイの舞台に立つ。舞台で演技を磨き、70年「ある愛の詩」で映画デビュー。以後長い間、端役で数々の映画に出演する。80年代の後半から敵役などで注目され初め、「JFK」(91)、「沈黙の戦艦」(92)を経て「逃亡者」(93)のジェラード役でブレイク、アカデミー助演男優賞も受賞する。以後「メン・イン・ブラック」シリーズ(97~12)、「スペース・カウボーイ」(00)などでコミカルな面を見せるなど、第一線で活躍する。05年のカンヌ映画祭コンペ部門では、監督作「メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬」が評判を呼んだ。日本では、「メン・イン・ブラック」でエイリアンを取り締まるエージェントを演じたジョーンズにちなんだ“宇宙人ジョーンズ”のCM(06~)も話題に。「告発のとき」(07)でアカデミー主演男優賞、「リンカーン」(12)で同助演男優賞にノミネートされた。

クリストフ・ワルツ ジャンゴ 繋がれざる者

クリストフ・ワルツ

プロダクション・デザイナーの父と衣装デザイナーの母の間に生まれる。ウィーンのマクス・ラインハルト・ゼミナールとニューヨークのリー・ストラスバーグ・シアター・インスティチュートで演技を学ぶ。82年、チューリッヒ劇場で初舞台を踏み、映画デビュー作「トリスタンとイゾルデ」で主演を務める。以降、ドイツ語圏のTVや映画を中心に活躍する一方、「私が愛したギャングスター」(01)などの英語作品にも登場。クエンティン・タランティーノ監督「イングロリアス・バスターズ」(09)で狡猾なナチス将校を演じると、09年度の賞レースを席巻、アカデミー助演男優賞を受賞する。その後、「グリーン・ホーネット」「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチ飛行船」(11)などの悪役で活躍。タランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」(12)で再びアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

助演女優賞

エイミー・アダムス ザ・マスター

エイミー・アダムス

軍人の父親が駐在していたイタリアで生まれ、米・コロラド州での高校時代は合唱部に所属する。卒業後はデンバー周辺のシアター・レストランでダンサーをしながら女優を目指し、「わたしが美しくなった100の秘密」(99)へ出演したのを機にロサンゼルスへ。当初はTVドラマ中心に出演し、スティーブン・スピルバーグ監督「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02)でレオナルド・ディカプリオと共演する。その後の映画出演は芳しくなかったが、05年の「ジューンバッグ(原題)」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ注目を浴び、ディズニー「魔法にかけられて」(07)の現代のニューヨークに迷い込んだアニメ世界のプリンセス・ジゼル役でブレイク。「ダウト あるカトリック学校で」(08)、「ザ・ファイター」(10)、「ザ・マスター」(12)でオスカー助演女優賞にノミネートされた。

サリー・フィールド リンカーン

サリー・フィールド

母は女優のマーガレット・フィールド、継父はスタントマンで俳優のジョック・マホニー。高校卒業後、コロンビア撮影所のワークショップで演技を学ぶ。65年、TVシリーズ「ギジェットは15才」でデビューし、続いて「いたずら天使」に出演。67年「大西部への道」で本格的にスクリーンデビューを果たした。70年代後半は、「トランザム7000」(77)とその続編で共演したバート・レイノルズとの交際が話題になる。「ノーマ・レイ」(79)と「プレイス・イン・ザ・ハート」(84)で2度アカデミー主演女優賞を受賞。その後も「マグノリアの花たち」(89)、「ミセス・ダウト」(93)、「フォレスト・ガンプ 一期一会」(94)といった話題作に出演する。TVドラマでも活躍し、「ブラザーズ&シスターズ」(06~11)では、06年にエミー賞の主演女優賞を受賞。伝記映画「リンカーン」(12)ではアカデミー助演女優賞にノミネートされた。

アン・ハサウェイ レ・ミゼラブル

アン・ハサウェイ

ニューヨーク・ブルックリン出身。弁護士の父と舞台女優の母の間に生まれる。99年、TVシリーズ「ゲット・リアル」の主人公役に抜擢され、女優としてのキャリアをスタート。01年「プリティ・プリンセス」の主役で映画デビューを果たし、若い世代の女性から絶大な人気を得る。以降、アン・リー監督の「ブロークバック・マウンテン」(05)、メリル・ストリープ共演の大ヒット作「プラダを着た悪魔」(06)で演技の幅を拡げ、08年の「レイチェルの結婚」ではアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞にノミネートされるまでに成長。その後も「アリス・イン・ワンダーランド」(10)や「ダークナイト ライジング」(12)といった話題作への出演が続き、順調にキャリアを積み重ねる。ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12)では、大幅な減量に加えて髪を短く切り落とした渾身の役作りと見事な歌唱力でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。プライベートでは、12年に俳優のアダム・シュルマンと結婚した。

ヘレン・ハント 「The Sessions(原題)」

ヘレン・ハント

8歳から父親で演技コーチのゴードン・ハントに演技を学ぶ。73年、TV映画「荒野のあした」で子役としてデビューし、75年「The Swiss Family Robinson(原題)」で映画に初出演する。TVドラマ数本にレギュラー出演するほか、「ハイスクールはダンステリア」(85・日本劇場未公開)、「ペギー・スーの結婚」(86)、「飛べ、バージル プロジェクトX」(87)といった映画でもキャリアを積んでいく。主演を務めたTVシリーズ「あなたにムチュー」(92~99)では、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を3度受賞した。映画「ツイスター」(96)を経て、「恋愛小説家」(97)でアカデミー主演女優賞を受賞。その後の出演作に「キャスト・アウェイ」「ハート・オブ・ウーマン」(ともに00)、「スコルピオンの恋まじない」(01)など。「The Sessions(原題)」(12)でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。俳優ハンク・アザリアは元夫。

ジャッキー・ウィーバー 世界にひとつのプレイブック

ジャッキー・ウィーバー

15歳のとき舞台「シンデレラ」でデビューして以来、40年以上にわたりシドニーの劇場を中心に活動。オーストラリア国内ではTV出演や舞台女優としてよく知られているが、映画には71年に初出演し、76年の「Caddie」でオーストラリア映画協会賞(AFI)を受賞して以来あまり縁がなかった。出演作品数も20本に満たず国際的な知名度はないに等しかったが、オーストラリア映画「アニマル・キングダム」(10)でアカデミー助演女優賞にノミネートされて脚光を浴び、ハリウッドからのオファーも舞い込むように。デビッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」(12)では再びオスカーの候補になった。私生活では、18歳での最初の結婚を皮切りにその後4度の結婚を経験、シングルマザーの時期もあり、メディアをにぎわせていたようだ。

長編ドキュメンタリー賞

短編ドキュメンタリー賞

  • 「Inocent(原題)」
  • 「Kings Point(原題)」
  • 「Mondays At Racine(原題)」
  • 「Open Heart(原題)」
  • 「Redemption(原題)」

短編アニメーション賞

  • 「Adam And Dog(原題)」
  • 「Fresh Guacamole(原題)」
  • 「Head Over Heels(原題)」
  • 「マギーの託児所大作戦」
  • 紙ひこうき

短編実写映画賞

  • 「Asad(原題)」
  • 「Buzkashi Boys(原題)」
  • 「リッチーとの一日」
  • 「Death of a Shadow(Dood Van Een Schaduw)(原題)」
  • 「Henry(原題)」
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Photo:Getty Images/アフロ