夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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善意の人たち
ポスターだけ見ると
恋愛映画?と思うし、
ちょっとあらすじを読むと
闘病モノ?と思いますが
そのどちらでもなく、
優しい気持ちになって映画館をあとにしました。
心がすり減ることも多い日常で
余裕がないことも時々ありますが、
社会の中で(さらに小さな社会と言える職場において)
できるだけ優しくありたい。
ネットを見れば、他人への誹謗中傷に溢れていて憤りと悲しみをおぼえますが、
この映画の登場人物は皆、善意の人たち。
そのことがなんて心地良いことなのか、と思いました。
ところで、
以前ムスメと話していて、
「上白石萌音ちゃんってちょっと変わった顔だよね」と私が言ったら、
「ひどいこと言うねぇ💦」と。
その印象は変わらず、でしたが、
彼女は声がとても素敵。
人に安心感や癒しを与える声ってこういう声だと思いました。
彼女のその魅力を最大限に引き出したシーン、素晴らしかったです。
こころ優しき人達のこころ暖まる映画。でも、これで良いのだろうか?
このところ洋画鑑賞が続いているので、邦画を観たくなった。その中でレビュー評価が高かったこの映画を観た。
また以前、監督の前作品「ケイコ、…」を鑑賞していて良い印象を持っていた。
心や体調に不調をもたらす病気(パニック障害、月経前症候群)を持ちながらも、他人を思いやる行為や感情を表わす人達の物語。要約するとこのようになる。
この映画には善人しか出てこない。自殺した家族を持つ人達の集まりとか、心に傷を抱えた人達ばかりだ。その人達が互いに支え合って、人生を生きて行こうとする映画。確かに「ほっこり」とさせてはくれるけど、長続きしない。現実にはありえないからだ。
この世の中、善人が1割、悪人が1割。どちらへでも転ぶ人が8割だと私は思っている。
じんわり心に染みる
人は皆抱えているものがある。そんな自分は嫌いだけど、何とか良くしようと折り合いをつけながら生きている。
うまく行かなかったりギクシャクした日々で自己肯定感が下がる事ばかりでも、小さなきっかけで夜明けの兆しが見えてくる。
登場人物達がそれぞれが緩やかな人間関係の中で救われていき、見終わってからじんわりと心が暖かくなった。
パニック障害、PMSについても上手く描かれていて、パーソナリティのうちの一つとして受け入れていく姿は心地よい。多様な生き方を理解するのに良い作品だと思う。
久しぶりのヒットな邦画。
昨今よく聞く「生きづらさ」というワード。
ふと考える。
何がどうなったら、生きやすい世の中になるのか。
実は答えはものすごく簡単で、個から個への、ほんの少しの思いやりと優しさなのではないかと。そんなことをふと思わせる優しい映画でした。
個人的には演出がすごく好み。
途中で笑いを堪えるのに必死なシーンが(笑)
テーマは重いので、もっと深掘りすればできたであろうこの作品ですが、この時間内におさめるのは中々至難の業なのだと思います。それでも丁寧に描かれているとは思います。
隣席の女性たちが山添さんが話すシーンでクスクスと笑っていたのだけど、スクリーンには素の松村北斗氏でも映っていたのだろうか、と考察😂
全編通して芝居がナチュラルすぎて、どこがアドリブが見分けがつかなかった。
カムカムコンビにテンションがあがりました😇
静かな映画
月を親指でかくす映画は、トム・ハンクスのアポロ13だよね。おじいちゃんが宇宙にいく映画は、スペースカーボーイか。アルマゲドンは、若すぎるか。
栗田科学のミニミニのプラネの投影する星々は少し雑っぽかった。五藤光学のプラネタリウムはさすがです。
プラネタリウム自身は天動説視点で作られたものですから、『太陽が沈む、、、、』のあたりの解説は初めての小学生には不向きかな、と感じます。昔の経験から。
ただ、栗田科学の部屋には天球儀?やオラーリがあっていい感じですね。
山添が事務所のジャンパーを着て自転車で藤沢の住まいに向かう場面はグッときました。
元上司役の渋川さんも良かった。
さらに、光石さんの社長役も素敵でした。
お母さんはなぜ歩行障害が出ていたのか、映画ではわからなかった。
人を助けることで自分も得るものがある。
栗田科学の皆さんは優しい。PMSの症状が出た藤沢さんを、女性社員が慣れた様子で、はいはい、ちょっと休もうかーと別室に連れ出す。藤沢さんは、パニック障害を患う山添君の拒否反応にも屈せず、自転車をあげるしザックリ髪の毛も切る。一方、PMSに興味を持った山添君は、文献を読んで理解を深め、藤沢さんの異変にいち早く気付き対処できるようになった。優しさが伝わり広がっていく職場である。ある辛い過去を持つ社長さんが、社員をよく見て、見守っているからだろう。
他人を助けることで、自分にも達成感を感じて、自信がつき、前向きになれるのかなとも思った。
すべての人に夜明けは訪れる。晴天のもと、自転車に乗って疾走する山添君に希望を感じた。
あるある、的な
PMS(月経前症候群)のため月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さんは、会社の同僚・山添くんが炭酸水の栓を開く音を きっかけで怒りを爆発させてしまった。仕事にやる気がなさそうに見える山添くんだが、実はパニック障害を発症し、生きがいも気力も失っていたのだった。ある時、流しで薬を拾い、山添くんの病気のことを知った藤沢さんと彼女がPMSで苦しんでいることを知った山添くんの間には、お互い同志のような感情を持つようになってきた。そして2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと考えるようになり・・・さてどうなる、という話。
そういう病気が有るんだと知れたことは良かったと思う。
しかし、なぜかあまり感情移入出来なかった。
俳優が悪い訳じゃ無いのになぜなんだろう?
ありそうな話というだけに感じた。
暖かい気持ちになります☺️
私も福祉関係の施設で仕事をしていて障害に対して身近に感じています。
私自身も職場のストレスから気分障害の診断が出た事もありますし💧(今は職場を変えて大丈夫ですが)、その時にパニック障害も疑われたので自分で調べた事もあり、知っていました。
以前「ツレがうつになりまして」という映画も見て、病気と向き合うには一人では改善に時間もかかるし
凄くすご〜く大変😥だし、病気に対して後ろ向きになってしまうと思いますが、理解のある人達がまわりにいるだけで前向きに病気と向き合っていけると思います。
この映画は冒頭の部分は主人公が病気を会社に伝えてないのもいけないけど、結構大きい会社だとやはりそのへんは採用の合否になりそうな気はします。
同僚の方達は理解ありそうな雰囲気でしたが、退職時に「あっさり通り」とナレーションが入っていたので会社側からフォローのアクションはなかったって事ですよね😥。5年後の職場で経緯は見れなかったがPMSやパニックに理解があるというか普段の人柄や仕事への向き合い方で見てくれてるのかな❓とても良い環境の職場で藤沢さんも良かったと思いました(山添さんは病気が発覚して飛ばされた感じもありましたが😞)。
その後は似たような境遇の恋愛にならない友情というか恋愛感情無しのお互いがお互いを心配(❓)病気を気にできる関係や周りの人達との関係にとても暖かい気持ちになりました。
物語によくある山場のようなシーンは一切無いですが、私はこの作品は好きです😊
この作品で障害での大変さなどが少しでもわかってもらえてだれかの頭の片隅にでも留めて頂き、もし身近に居たら分け隔てなく接してくれる事を願います🥺。
この物語に出てくる人に限らずだれしもですがなにかしらの気持ちを抱え、日々を生きていると思いますので頼れる時は誰か頼って良いのかな❓って思いました。
恋愛ものでないところがすごくいいです
三宅唱監督の作品は、2022年の『ケイコ、目を澄ませて』が素晴らしかったので、今回も楽しみにしていました。
人からは分からない病気や症状、また苦しみを抱えて生きていかなくてはいけない時に、こんな風に生きていけばいいのではないか…そう示してくれているようです。
優しいばかりの世の中ではありませんが、絶望することもない。この映画が評価されていることそのものに、私は希望を感じました。(以下ブログ)
彼女で始まり、彼で終わる
PMSの症状的には分かりみが過ぎる!彼女は人に気遣う分、反動がすごいんだよね。一つのことを成し遂げようとする充実感的なものが穏やかに描かれている。そんな些細なことでも頑張ろうと思える。
喫茶店で安子とタイ子ちゃんとヤバ藤妻が一堂に会す場面はニヤニヤが禁じ得なかった。
パニック障害とPSM
言葉で聞いていてもこの手の病気の辛さは本人しか分からないもの。会社関係や友人等に事前に伝えるのもハードルは高い。
三宅監督はこの手の作品を派手な演出をせずに観るものに自然と伝える演出はお見事。
上白石さんの演技も素晴らしい。
実際に自分の会社で同じ症状が出た人がいたら、この映画を見るまでだったら、ドン引きしていたはず。
それだけでも意義がある。
お互いの病気を知ったその日からの心情の移り変わり、セリフ自体の変化を主演の二人は見事に演じており、静かな映像なのに飽きがこない。
プラネタリウム、、何年も行ってないが行きたくなった。
人の優しさがスクリーンのそこにもあそこにもにじみ出ています。
生きづらさを感じていても
それを周りの人に表現することが
難しい人もきっといるのだろうな。
目に見えている言動だけを鵜呑みにしないで
人に優しく接することが
自分にはできていただろうか
と思い返すきっかけを与えてくれる映画でした。
原作小説→映画→パンフレットの順に堪能。
原作者、監督、キャスト、スタッフの思いを知り
作品の素晴らしさを一層味わうことができました。
多様性や個々の事情を思いやる気持ち
結論がでる話ではないので微妙ですが、中小企業の社長光石研さんはハマり役でした。2時間枠に収めるなら合格点のストーリーですが人物の経緯が浅いので観るだけの作品になってしまったのが残念😢です。
生きて行こうとする前向きな気持ちは伝わってきました。
19
移動式プラネタリウム
上白石萌音が、移動式プラネタリウムのナレーションするシーンは、ジーンときてよかったなぁ。
なんだけど、ストーリーの起伏が少なく感じるのは自分だけ?
教材会社の社長の弟、それから山添の元上司の家族の件とか、もう少し深掘りしてもいいのでは。
北極星が、数万年という長い時間をかけて、他の星に変わってしまうとは。これは、驚き。死兆星も別の星になるのかなぁ。
大好きな作品
原作は原作の良さがあり映画は映画の良さが盛りだくさん!どちらも病気だけに焦点を当てているのではなく、ほんの少しでも相手のことを知ろうとする優しさ、少しでも助けられることがあるかもと歩み寄る優しさが押し付けがましくなく、相手にしてあげることによって自分もほんの少し助けられているような…すごく、すごく優しく心温まる作品でした。
PMSとパニック障害、どちらも聞いたことはあるけど詳しく知らない病気について強引に描写されているわけではないのに、表情や姿勢などで表現されていてお二人の演技が改めて好きだなと感じました。
松村北斗さんと上白石萌音さん、お二人の纏う空気感がすごく大好きです。
三宅唱監督、他の俳優陣もすべての方たちの良い関係性が映画やメイキング等に溢れ出ていて幸せな気持ちになります。
とても心が楽になるハートウォーミングな良作
病気で絶望の淵に立った若者たちが周りの人々に助けられ、現実を受け入れながら心救われていく物語
パニック障害を患った山添を演じた松村北斗さん、「すずめの戸締まり」での宗像草太のVCでも思いましたが、声がとても素敵です
PMSを患った藤沢を演じる上白石萌音さん、突然キレる迫真の演技はさすがでした
と、この両名の心打たれる熱演が本当によかった
藤沢が山添の髪を切るところ、
それまで絶望に打ちひしがれた主人公2人が相手の苦しみや辛さを認識し交わり始め、心から笑い合うくだりがすごく良かった
渋川清彦さん演じる山添の元職場の上司が山添が元気になってきて仕事でのプラネタリウムの話をするのを聞きながら涙するシーン、もらい泣きしそうになりました
プラネタリウムでの藤沢のナレーション
人生苦楽あるけど、毎日夜が来て、夜が明けると新しい日が始まる
だから、つらい気持ちもそう長く続かなかったり、いつか乗り越えていけると希望を持って生きていこうよ、みたいに前向きになれる良い内容でした
舞台となる主人公たちが働くこじんまりとした少人数の会社“栗田科学”、光石研さん演じる社長も良い人だし、他の温かい人々にも囲まれ、少しずつ心救われ幸せな気持ちになっていき、居心地も良くなっていく
このささやかな幸せがずっと続けばいいのに、と思って観てました。。。
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