夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
全311件中、81~100件目を表示
悪くはないけど退屈
北斗ファンにはかなりオススメです。
本人にキャラが似ていて自然体です。
映画としては、45分ぐらいならいい話だなーで終わったと思います。
原作もそうなのかわかりませんが、人との絆を描く作品なら主人公と恋人の関係をもう少し大事に表現してほしかった。
付き合っているのかわからないぐらい終始冷徹。
ヒロインとは楽しそうに関わる一方で、支えてくれる恋人にはなんの感情もないようだった。
それならそれで、終盤のモノローグでもかまわないから一言、大切にできなかった旨を話してくれていたら印象が変わった。
同世代の女性が男性の家に上がり込むきっかけや頻度も個人的には受け入れがたかった。
自分たちは別に友達だからいいじゃんって感覚でも、恋人からしたら嫌だろう。
ヒロインはなぜここまで男慣れしているの?
人のぬくもり、優しさ、つながり、寄り添いがテーマの作品だと思うが、恋人があまりに不憫で、主人公たちの自己完結物語に感じた。
いっそ恋人の存在がなければ見方も変わったかもしれない。
副音声オススメです
鑑賞する前は正直、地味そうな映画だな…眠くなりそうだな…と思っていました。
鑑賞後は心の中でスタンディングオベーションしていました。
劇的な展開があるわじゃないし恋愛要素もないですが心に沁みる素敵な作品でした。
伝えたい事を全部説明するのではなく映像から汲み取る作品なので汲み取るのが苦手な人には向かないかもしれません。
主演の北斗くん、萌音さんの自然で繊細な演技に引き込まれましたし光石さん演じる栗田科学の社長も凄く良かったです。
主題歌無しですが、この作品に主題歌は不要ですね。
穏やかな劇伴が心地よいです。
エンドロール大変良いので是非最後まで見て下さい。
あと26日からスマホに音声ガイドのアプリを入れるとイヤホンで副音声が聴けるようになりました。
三宅監督、萌音ちゃん、北斗くんの撮影裏話が聞けて面白いので是非!
心地良くて眠くなりました。もう一度観て改めてレビューを
2024年映画館鑑賞10作品目
2月26日(月)イオンシネ名取
ハッピーマンデー1100円
原作未読
原作は『そして、バトンは渡された』は瀬尾まいこ
監督と脚本は『ケイコ 目を澄ませ』の三宅唱
脚本は他に『森山中教習所』『ギャングース』の和田清人
ビビさんが珍しく高く評価した邦画だったので関心があった
なんだちゃんと模範的なレビュー書けるじゃん
イオンシネマというと宮城と岩手の県境に住む自分としては石巻か利府で名取まで足を運ぶのは珍しいことだが石巻や利府では上映していないので仕方がない
残念ながら心地よくてところどころ眠くなった
もう一度しっかり観て改めてレビューしたい
多分今度はU-NEXTになるだろうけど
散髪のシーンが好き
上白石萌音ってやっぱり上手いね
しょんぼりしている時は余計に小さく見える
みんな何かを抱えていて許容し優しくなれる
最近テレビ寺子屋で立川談慶が話していたことってこういうことだな
全てのヤフコメ民とヤフコメ系のライターに是非とも観てもらいたい
僕はもう一度観たい
エンドロールも続き
配役
栗田科学の新入社員でパニック障害を患う山添孝俊に松村北斗
山添とは同じ職場の3年先輩で月に一度のPMS(月経前症候群)影響でイライラしてしまう藤沢美紗に上白石萌音
山添が前に勤めていた職場の上司の辻本憲彦に渋川清彦
仕事でロンドンに転勤してしまう山添の恋人の大島千尋に芋生悠
美紗の友人の岩田真奈美に藤間爽子
栗田科学で働く藤沢の先輩に足立智充
栗田科学で働く藤沢の先輩に久保田磨希
夫を失い辻元らと集会に参加する老婦人に丘みつこ
藤沢が通う婦人科医に宮川一朗太
山添が通う精神科医に内田慈
足が不自由な美沙の母の藤沢倫子にりょう
山添と藤沢が働く栗田科学の社長の栗田和夫に光石研
栗田科学はほんとにいい会社
ドラマチックな出来事は起こらない。嫌なヤツも出てこない。それでも山添と藤沢の成り行きを見守りたくなってしまう作品。生きづらさや悩みをもつ者同士ゆえ力になれるのだろうし、光石研や渋川清彦も心に傷を抱えているからこそやさしさを持てるのだろう。
山添の髪を切るくだりや藤沢がポテチのカスをざらざらと口に流し込むシーンなど、北村と上白石の素か?と思えるリアルさがあったのと、中学生のビデオクルーコンビにもナチュラルなおかしみがあった。土砂降りの冒頭から最後は狐の嫁入りという、雨を使った演出もよかった。そもそも星は晴れていないと見えないけど、プラネタリウムではいつでも満天の星なわけで…。
自分は鈍感力があって共感力に乏しいせいか、本作で知ったPMSも最初は生理のイライラぐらいなもの?と思ってたけど、深く反省。タイ焼き買いにいってきます。
日常を観ている
日常風景を観ているような作品です。驚くようなアクシデントも発生しません。様々なことを抱えながらも、それに白黒つけずに過ごしています。ダイパシティーなどの言葉が軽々しくうたわれる昨今、この作品は対極にあります。自分の周囲で理解されずに寄り添ってもらえていない方々に思いはせました。
幾つもの気付きがある作品
PMS(月経前症候群)に悩まされ、せっかく入った会社を辞めた藤沢さん。パニック障害で電車にも乗れなくなり、転職せざるを得なかった山添くん。
現在の会社の同僚に支えられ、また、人はそれぞれ悩みを抱えていることを知り、自分自身と向き合えるようになっていく。
「自分にはこんな事しか出来ない」と考えるより、「自分にはこんな事が出来る」と考えた方が、「出来る事を一つずつ増やしていこう」と前向きになれます。
今は将来に希望なんか持てないと感じていても、時間をかけて少しずつ良い方向にもっていけば良い、と思える作品です。
導入部の藤沢さんのパートの演出は、少しわざとらしく感じました。わざわざ雨の中で座り込む。母親が、雨が降っているのに傘も持たずに迎えに来て、二人で上着を被って帰る。
PMSと診断された人が身近にいないのであまり知識はありませんが、女性の多くが経験する症状の、特にひどくて生活に支障をきたす状態と認識しています。訳もなくイライラするし、毎月体の不調が起こる事にもイライラします。あそこまで急激にキレて、その後ぱったりと鎮まるようなものでもなく、体調不良とイライラが続くんだろうと思います。親友に対して悪態をつかずにはいられない場面、あそこがリアルなんではないでしょうか。
でもとにかく、辛いのは確か。会社の人達のような人格者にはなかなかなれませんが、人の辛い気持ちを少しでも理解できるようにはなりたいと思いました。
病気繋がり
上白石萌音のスローなトーンでPMSの藤沢を語るシーンから始まる
その後もゆったりとした音楽を通してストーリーは進んでいく
病気の二人が転職した小さな会社で出会い助け合う
友情なのか恋愛なのか・・・
PMSは男性には聞きなれない病気でした
病気の人には優しくしないと・・・という幾気持ちになりました
日々せかせかした毎日ですが、
久しぶりに穏やかな気持ちになれた映画でしたね
観客の9割はおそらくジャニーズファンかな
音が響く 言葉が響く
静かな映画で、セリフがよく聞こえて、登場人物の顔がよく見える。
素敵な映画でした。
みんな、生きにくいよね。そんなの他の人にバレたくないから、隠してるけど、生きにくいことはたくさん。
でも、それが突然、自分でコントロールできなくなって、周りに迷惑をかけたら、いたたまれない。
はじめの5分くらいのバス停の場面で、ぐっと心をつかまれてしまいました。
そんな静かな映画だから、あの何気ない、ふっと流れるBGMがよかったです。邪魔しない。でも、あの音が、ふっと息をつかせてくれる音でした。
なにより、エンドロール。
定点カメラは、何度か出てくるけど、エンドロールのあの見せ方は、みんなの日常を、見せてもらってるみたいで、ほのぼのしました。ただただいいなぁって、にやついてしまう時間でした。
最高の理解者に!
原作を読んでいた時に、すでに映画を
観ているみたいと思ったので、
映画館へ行くのは後回しにしていたが、
映画の評判良いし、知り合いにも
おすすめされて映画館へ行った。
結果、観に行って良かった!
主役2人の演技も良かった。
原作とは違ったところもあったが、
ラストの移動プラネタリウムの語りや
元上司の心配から安堵のシーンは
泣けた。
栗田科学みたいな会社いいな。
フィルムの色やずっと流れている音も
良かった。
一発免停!!
レビューの評価高いし、
生き辛さを抱える人への理解を。と、
期待して見にいったが、ダメだった。
いや、映画の内容も生き辛さを抱える人達の
環境の描写も、よい内容だったのだけれど。
PMSですか?突然怒り出す病気、
僕には受け入れられなかった。
あんな風に、突然怒り出されたら、
僕の中の法律では、一発免停!!
イヤ違うな、即死刑、デスノート記入!!
です。
病としての理解以前に、
ああいう風に、意味不明に攻撃的に
強く当たってくる人は、全く受け入れられない。
たとえ痴呆老人であっても、身内であっても、
意味不明に攻撃的にされると、
一発でシャットアウトです。
ということで、
僕は、生き辛さを抱える人に寄り添うことは
できそうもないなぁ〜(*_*)と
やや凹んでしまいました。
そしてバトンは渡されたの瀬尾まいこ原作
助けた人が成長するという話。
私は映画を見てて新人教育の話を思い出しました。
1年生が1年生に教えて、教えた人が2年生になるという話。
教えてもらう人はずっと1年生のままです。
受け身の状態が続くと親切の催促という状態になり、周囲に不満しか出なくなります。
内容はとてもいいです。いろいろ考えさせられる話です。
しかし仕方がないですが眠たい映画でした。
「甘え」「変わった人」
めちゃくちゃおもしろい
という作品ではない。
パニック障害の男性とPMSの女性の日常を描いた作品
告白していないだけで、自分の職場にもいるんじゃないか?と思わせられた。
昭和の時代はこんなのは「甘え」とか「変わってる人」で片付けられてたけども今はそういう人もいると少しずつ理解してもらえる世の中になってるんじゃないかな?とは感じる。
「病気にランクがあるんだ」ってという言葉に確かに!って思ってしまった。
自分が虫垂炎になった時結構苦しく1週間入院したのに何故か「盲腸でしょ?」って笑ってたのと似てるなと思った
自分も確かに入院した時にたくさんの自分より重い患者さんをみてまだまだ健康じゃん!って勇気は少し出たがこうやって精神的な病は特効薬がないのが辛いなと思った
この世界は動いている。すべては移り変わっていく。新しい夜明けがやってくるように。
この映画で、PMSという病名を初めて知った。パニック障害でさえ、聞いたことはあってもその症状はよく知らなかった。その病気を抱える二人を演じる上白石萌音と松村北斗が抜群にいい。はじめ、朝ドラ「カムカムエブリバディ」の二人を起用した普通の恋愛映画だと思っていた。それにしては地味な二人だけどと思っていた。だけど、この映画が描きだす世界がどんな世界かがわかるにつれ、この二人のキャスティングの絶妙さに納得するしかなかった。そして周りの役者陣の醸す温かみ。ああ、ここなら二人も生きていけるだろうと安堵した。フィルムの軟らかな空気感もまたとげとげしくなくてよかった。
正直、ラストの展開にはびっくりした。ええ?それで終わるの?と。だけど、それは失望ではなく、僕の中では希望だった。二人がそれぞれ自分の人生を自分の足で歩みは遅くともしっかりと歩けるようになっていたという安堵と、邦画にもこういう終わり方を是とする監督がいるという信頼と。なにより、あのエンディングのありふれた日常を眺めているこちら側に、心地よい多幸感を味わわせてくれたことへの感謝さえある。
とにかく、大きな山場はない。そこにあるのは、傍から見れば呑気な小さな会社の風景だ。裏返せば、自分たちが日々何気なく接している人たちの中にも、これと似たような問題を抱えている人はいるのだろう。病とは限らず、何かにつまずいて、何かに自由を奪われて、何かどうにもできないことで困っていて、それなのにそれをおくびにも出さない人はいるのだろう。そのことを少しでも念頭に置いて日常を暮らしていけば、自分にも何か気づきがあるかもしれない。もしかしたら僕が知らなかっただけで、そんな手助けをさり気なくそっと実行している人が身近にもいるのかもしれない。皆が互いにそんな気遣いの気持ちをもち寄るだけで、世の中は、この映画の中のような、人に優しい世界が広がるのだろう。
鑑賞後、原作を読んだ。
まるまる映画と同じ空気が流れていた。ただ、設定が違っていた。教材を扱う会社ではなくて、資材問屋だった。でも、主題である「夜明け」を連想させるには教材のプラネタリウムは最適だった。また、自死遺族の会という設定は、光石研演じる社長と渋川清彦演じる課長の人格設定をすんなり受け入れられることができた。
だけど、小説では自転車というアイテムがとても重要な役割を果たしていたのに、映画では単なるツールで終わっていたのが残念だった。自転車は、山添にとっては世界を広げてくれる翼だ。高揚感や解放感を手にした山添を描いて欲しかった気分はある。
こんな日常が理想なのかもしれない
大切な人を失う喪失感、他の人にはなかなかわかってもらえない病や介護の悩み、それらにより周りの人においていかれてしまうという焦り・コンプレックス。ある程度人生を生きてきてそう云うものが自分にも積もっていたな、と勝手に共感したり、日本の地方の住宅街の片隅にある中小企業の優しく流れる空気感にかつて自分もそういうものを感じたことがあったな、とノスタルジーを感じたり、映し出される映像や音・役者の皆さんの演技に魅了されていました。
帰り道、映画館からゆっくり家まで歩きながら、映画の中で見た日常になれたらいいなって噛み締めていました。
夜にだって星はあるから
三宅唱「夜明けのすべて」障害を抱えて苦戦する2人がこんな人でありたいよねと思わせる栗田金属の人たちに囲まれながら夜明けに近づいていく。松村北斗が光を浴びながら自転車を漕ぎ出し、坂を下り、自転車を押しながら上り、また坂を下る。この希望のシーンはあまりにも素晴らしい。
全体的にちょっと理想的過ぎるかな思うけど、やはり涙。あと、小学生の時に星座大好きだったのがこんなところで生きるなんて!
はい、推しの渋川清彦さんと芋生悠さんは今作でも素敵でした。
そっと寄り添う、優しい映画。
派手な出来事は何も起こらないけれど、
淡々と流れる中、主人公の2人とその周りの人々の事が、とても丁寧に描かれている。
同じようで、少しずつ変わっていく姿を、じっくり繊細に描く作風がじんわりと優しく心に残った。
主人公2人の演技も自然で素晴らしく、音楽も、耳に心地よく響くメロディだった。
出てくる人たちが皆優しいのも良い。
PMSやパニック障害に関わらず、誰もが抱えているしんどさに、そっと寄り添うような作品。
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