リコリス・ピザのレビュー・感想・評価
全165件中、61~80件目を表示
子供の頃からハリウッドで育った人の思い出ラブストーリー
実はあんまりトーマスアンダーソンの映画見れてません。こういう市位の人を丁寧に描くのが好きなのかなと思いましたがどうなんでしょう?
色々周辺情報ほじくり返すと監督の周囲の人間関係、何気に素人に近い人、ビックリな人出てたり面白いし、
話もハリウッドで実際あった話や人物が散りばめられていたり、主人公も有名プロデューサーの子供時代がモデルになっています。そんなハリウッドローカルの思い出が詰まった映画ですな。
記念写真屋でバイトするパッとしない20代後半の女子と子役でバリバリ働く15のこれまたパッとしない男の子のラブストーリーですが、この設定自体も監督が実際歳上のスタッフをナンパする子役を見て思い付いたそうです。恵まれた環境とアイデアでお金を稼ぎ、ピンチや逆境を乗り越えて恋愛して、、成長する、羨ましいような話です。
流石の演出だし、素敵で楽しかったんだけど、
どこか遠い東の国からみて別世界の話にも見えてしまった、、、やっかみかなww
アラナのノーブラにやられた
リコリスのピザとは……? と思ったら、映画の舞台であるサンフェルナンド・ヴァレーにあったレコード店の名前だそうだ。 リコリス(アメリカの駄菓子)の黒、ピザの円盤型、LICORICE PIZZAの頭文字で、LPレコードのことを指すのだとか。
内容はというと「70年代の青春群像劇」といったところ。
日常をダラダラ流しているのみで、登場人物(アメリカでは有名な人物がモデルになっているらしいが)に縁もゆかりも知らない人には割と退屈。
ヒロイン、アラナの心の動き(気があるのかないのか)がよく分からずヤキモキする。
姉妹バンドグループ「ハイム」のアラナ、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパーのふたりは初めての主演とは思えない演技ではある。
アラナの母親ドナは教師をやっていたこともあり、アンダーソン監督が小学生の頃教わったとのこと。
それが縁かどうかわからないがハイムのPV監督を何作か手掛けている。
また夭折したフィリップもアンダーソン監督の親友だったらしく、二人の起用はそのへんからきているのかもしれない。
アラナの乳首ポチにKO(爆)されたので
も少しお色気おっぱいシーンがほしかったトコロ(笑)
ますますガサガサ声のトム・ウェイツ
なんだかずっと2人の距離感にヤキモキする。
ゲイリーは子役として早くから仕事してたせいか、ビジネスに関しては早熟だけど、恋に関してはDT感がすごい。アラナは家族と同居し、父親の管理下で暮らしているせいか、年齢の割に何もかも未熟。
とっととくっ付いちまえよ、と思いながら不器用な2人を温かく見守る。
ブラッドリー・クーパーは髭モジャで変な服でもカッコいいけど、頭おかしすぎ。あのキャラ好き。
ガソリンスタンドで、両手にバールのようなものを持っていたカットは、予告編とエンドクレジットでしか使われてなかったけど、何やらかした?
ゲイリー役の子は、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子なのか。
父親のようなクセつよ俳優になるのかなぁ?
【良かった点】 特に何が起きるわけでもない。あっちに行ったりこっち...
【良かった点】
特に何が起きるわけでもない。あっちに行ったりこっちに行ったり、相手に振り向いて欲しいだけ。ティーン特有の恋愛観を映像で華麗に切り取っていた。なんだかんだ、お互いしか見えてないんじゃん!っていうの最高。
【良くなかった点】
いまいち年齢差の設定を活かしきれていない印象だった。子どもっぽいところが嫌い、のような描写はちょこっとあるが、年齢差が故の悩みではないように感じてしまった。(個人的に年齢差、特に女性が歳上のカップル萌えなので厳しめ笑)
雰囲気最高
70年代アメリカを舞台に切なくて痛くて愛おしい青春の1ページを綴る本作は、眩しくてキラキラした初恋の雰囲気がとにかく最高でした。
15歳のゲイリー少年が恋した相手は、10歳年上のアラナ。この2人のやり取りがなんとも言えない痛々しさや恥ずかしさ、初々しさ、そして愛おしさに満ちていて素敵。
ストーリーはわりと平凡で、とにかく作品の雰囲気をノスタルジーと共に楽しむタイプの作品だと思います。
リコリス・ピザはレコード屋の名前らしいが、そのレコード屋は一度も出てこない。
アラナの家族は、全部本物の家族だ。3人姉妹で「ハイム」というバンドを結成していて、メンバーの2人のお姉さんに加え、お父さんとお母さんも、この映画に出演している。
1970年代のカリフォルニアのサンフェルナンド・バレーが舞台になっているが、アラナもサンフェルナンド・バレー出身、監督のポール・トーマス・アンダーソンは彼女のお母さんと生徒と美術の先生という関係だったそうだ。
その縁で、アンダーソン監督が「ハイム」のミュージックビデオを手掛け、今回のアラナの主演につながっている。
ちなみにサンフェルナンド・バレーはかつてポルノ映画を撮影していた場所らしい。
パンフレットには様々なエピソードが載っているらしいが読んでいない。監督の地元で知り合いをキャストにして撮影した青春映画と言えるかもしれないが、監督は1970年生まれのため、自分の体験ではないことになる。
アメリカの少年の懐かしい青春を切り取ったような作品。
映画館で、ポップコーンでも食べながら、コーラを飲みながら、街の風景を眺めるように、観てみるとよろしいんじゃないでしょうか。
予想に反して楽しめました!
かなり覚悟して臨みましたよ、何と言ってもポール・トーマス・アンダーソン監督ですから。
訳のわからない群像劇なのか?
3時間超えの長尺なのか??
空からカエルか何かが降ってくるんじゃないの???
安心してください、全部“いいえ”です。
正直に言います、これまでのPTアンダーソン作品はよくわかりませんでした。
ところが今作は…まぁ何と言うことでしょう、とっても見やすいじゃあーりませんか!!
これは私がオトナになったからなのか?
(ずっと前からかなりのオトナです)
アンダーソンが歳をとって丸くなったのか??
(私よりお若いです)
70年代のLAが舞台なのでどこか懐かしい香りがして、お話はボーイミーツガールな甘酸っぱい青春の味。
だからこれまでのアンダーソン監督作を観て頭の中がはてなマークだらけになった人でもイケる確率は高いです!
(絶対イケる、とは言いませんが)
あの人もこの人も実在の人物がモデルなんですね!
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」みたいな感じですね。そうあの空気感です。
バーバラ・ストライサンドさまが怒ってないか心配になっちゃいましたが。
ブラッドリー・クーパーはもうヤバすぎて何でしょう、そこらの新人俳優じゃあ太刀打ちできませんねぇ(笑)。
クーパー・ホフマンはフィリップ・シーモア・ホフマンにそっくりでそれだけでもうね。良かった良かった。
エンドクレジットをぼーっと眺めてたら、なんちゃらDiCaprioってお名前が見えて(レオ以外にも映画人の中にディカプリオさんて人がいるのかぁ)なんて思ってたら、なんとレオの実の父親(=ジョージ・ディカプリオ)らしいですね。あのウォーターベッドを売ってた人。
ちなみにディカプリオ親子はホフマン親子ほど似ていません。
ファッションも音楽もノスタルジア。
恋に落ちれば歳の差なんて。
だけど恋も仕事もうまくいきそうでうまくいかない。
このアンダーソン節が理解不能だった方、映画百本ノックを受けてからまた観てくださいませ。
きっとジワりますから(?)
化学反応が起こり続ける
ラブストーリーです
時々年の差忘れちゃうけど 次から次へと 輝いたり弾けたり煙ったり どんどん起きる化学反応が良い
主演の2人の上手過ぎないのも好感触
ノスタルジー溢れる時代も好きなのよね
思ってたのと違ったけど、、、
70年代にティーンズだった自分、もうちょっと感情移入しやすいのかと期待して見たけど、アメリカ人の15歳ってこんなにませてるの??っといきなりの違和感。おっさんみたいな物腰のゲイリー、口も達者でおもろいすぎ。一方アラナは25歳の末娘なのに姉妹も全員未婚で核家族?って、ユダヤ人って親が厳しめでおしなべて結婚難しかったの??、、、って、まだまだアメリカのことはわからないなあと思った。
15の男の子と「付き合う」ことが大人の女性として犯罪だ、というアラナの厳格な考えには100%賛同するけど、25歳の女の子を酒場に誘う50過ぎのおっさんもやっぱり罪だなあ、と思った。たとえショーン・ペンでもね。20代の若い女性は粋がって対等な男女の関係な気でいても、危険です。
最近、例の銃撃事件にインスパイアされて再視聴した「タクシードライバー」を思わせる選挙事務所のシーン、「ミルク」を思い出させる市長選挙、他にもたくさんの過去のフィルムへのオマージュがあるんだと思う。アラナはバーバラ・ストライサンドを彷彿とさせる顔立ちだし。音楽も知っている人はもっと楽しめたんだろうなあ。
とにかく若者は事あるごとに走る走る。走れるのが若者なのだなあ。羨ましい。走るのですシーンが印象的でした。
私小説的な映画流行ってますね
でもPTAファンでもないのでモヤモヤしたまま終了。乗れなかった1番は主役の彼女が微妙な、決して美人でもなく可愛らしくもない顔だからか。仕掛けも投っぱが多くその後どうなったか気になる。事実に基づいてるから描きようがないのか。
ホンワカな作風はぜんぜん構わないんだけど、推進力のないストーリーに入り込めない主役のじゃあ、ちょっと、個人的にはなかなか退屈な作品でした。
なにをどう
正直、何をどう評価すればコレがオスカー候補になるのか、さっぱり分からない…
たしかにその場面の台詞やシーンが素晴らしい瞬間はあったと思うが、それ以上になにを見てるんだか分からないシーンも多々…
ピンボール屋のシーンや、ブラッドリー・クーパーのシーンなど、何をどう感じろと!?、
しかし、ハイム家はみんながプロフェッショナルで素晴らしい。
音楽がご馳走ってくらい、音楽が良い。 音楽が良いから、スクリーンの...
音楽がご馳走ってくらい、音楽が良い。
音楽が良いから、スクリーンの映像がドラマティックにキラキラしてるって思えるくらい、音楽の使い方が素敵だった。
ふたりの恋模様をゆるくゆるく観察するのが楽しい
ふたりの恋模様を近づいたり、離れたりの繰り返しをゆるくゆるく描いていくストーリー。
ふたりの前に様々なキャラクターが登場する、いくつものショートストーリーで構成されている。そのどのストーリーもゆるい。
良い意味で力が抜けたリラックスできる作品だった。
作中のビジュアル、音楽にセンスを感じた。
あえてダサさ、野暮ったさを生み出していることが伝わってくるおしゃれムービーだったと思う。
多幸感と切なさと
過去の映画へのオマージュがちりばめられていて、映画の詳しい人は納得感の強い映画らしいのだが、私にはさっぱり分からず。それでも1970年初頭のLA(サンフェルナンド・バレー)の雰囲気に浸れた(行ったことはないけれど)。燦々と降り注ぐ太陽の下で、15歳のゲイリーと25歳のアラナが出会って、惹かれ合って、お互いを求めて文字通り疾走する。とにかく二人は走る。そのシーンを観ているだけで幸せな気分になる。映画っていいな、と思う。
しかし、幸福感だけではない。LAでの生活は楽しそうだけれど、当時はベトナム戦争の時代で、人々はやけっぱちになっているようにも見える。オイルショックもやって来る。何より、アラナとゲイリーの、お互いに好き合っているけれど、生き方や精神性においては決して交わることのないのは切ない。年齢差によるものだけではない。アラナは、女性でユダヤ教徒で色々がんじがらめな中にあって、何者かになろうともがいている。ゲイリーが時流に乗りつつチャレンジするのを見守って、楽しんでもいるけれど、次第に一緒にいることに疲れてしまう。
ハイライトは、アラナが、ガス欠となった大型トラックを、エンジンブレーキだけで曲がりくねった坂道を下るくシーン。その肝っ玉! 対するゲイリーはびびって何もできないのに、難局を逃れた途端、脳天気に下ネタをかましている。アラナは、朝焼けの中、疲れた顔でその様子を見やる。そして、何かを悟り、あきらめたことが伝わってくる。
ラストシーンはハッピーで、二人が疾走するのにわくわくするけれど、それまでのシーンを観ていれば、多幸感はそんなには続かないことも分かるので切ない。
「リコリス・ピザ」はアナログ・レコード(LP)のことで、サンフェルナンド・バレーには同名のレコード屋さんがあったとのこと。映画の雰囲気を思い出しながら、ハイムの音楽を聴く。ハイムはサンフェルナンド・バレーの出身だったのだ。親密な心持ちで曲が聴くことができて、はじめて良さが分かった。
王道の青春映画
『マグノリア』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などで知られる、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。
ぼくはこの監督の作品が苦手で、途中で寝てしまうか、最後まで観ても理解できないものが多かった。今回の『リコリス・ピザ』は予告を観る限り大丈夫そうだと判断したが、それは間違いではなかった。
15歳の高校生が10歳年上の女性に一目惚れし、それをなんのためらいもなく告ることから始まるストーリー。様々な紆余曲折を経て、2人はどこに辿り着くのか……。70年代を舞台にした、明るめの青春ラブストーリーで、とても楽しかった。
主役を演じたのは故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。今後の活躍が期待される。ショーン・ペンやブラッドリー・クーパーも登場し、実に楽しそうにとんでもない役を演じている。
全165件中、61~80件目を表示