劇場公開日 2022年6月3日

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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のレビュー・感想・評価

全173件中、61~80件目を表示

3.5古いけれど新しい

2022年6月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

テレビ本放送の時の情報は全く知らずに見ました。
所々時代を感じさせる所はありましたが(特に女性キャラの描かれ方が、たとえアニメでも今はこうじゃないだろうなあと)、面白く鑑賞できました。
ククルス・ドアンが渋くてかっこいい!
頼れる男!そして強い!
森口博子さんの歌サイコー!
やっぱりすごく歌うまいなあ!
モビルスーツがどれもかっこいい!
メカだけはちゃんと令和でした(笑)

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いくみ

2.5ファーストガンダムの中で、ククルスドアンの島と時間よとまれの2話は...

2022年6月15日
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鑑賞方法:映画館

ファーストガンダムの中で、ククルスドアンの島と時間よとまれの2話は本筋と関係ないけど印象的なエピソードで記憶に残ってます。
TVの20分程度の話ならいいけど、映画となるともっと話を深掘りしないと面白くないですね。
昔の声優さんが揃わないのは仕方ないけど、ちょっとずつキャラが変わってるのも気になっちゃいました。

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やまぼうし

2.5懐古趣味の人向け

2022年6月15日
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鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

ジオン公国と地球連邦による戦争が繰り広げられていた時、ジャブローでの防衛戦を耐えた地球連邦軍は、ジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略する作戦に出た。ホワイトベースは、作戦前の補給のためベルファストへ向けて航行していたが、その途中、無人島に潜む残敵の掃討を任務として指示された。島に降り立ち捜索を開始したアムロは、そこにいるはずのない子どもたちと一機のザクと遭遇した。そして、ザクとの戦闘でガンダムを失ってしまったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会った。さてどうなる、という話。
ガンダムファンじゃないから、テレビアニメとの違いをうんぬんする気はないが、なぜ無人島と思われてた島にあんなに多くの子供がいたのかをもう少し説明してほしかった。
一部を切り取った様なストーリー(実際、初期のテレビアニメの15話が基本らしいが)が劇場作品としてどうかというと、ファン以外にはオススメ出来るレベルの出来じゃない。
40数年前の懐古趣味の人向けだと思う。

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りあの

5.0良かったです

2022年6月13日
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泣ける

悲しい

興奮

テレビアニメ版では子どもが4~5人だったと思うけれど、映画版では、大世帯だった。作画が綺麗で、モビルスーツの動きが、本物みたいだった。主題歌の森口博子さんの歌凄く良かったです。

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千田寛仁

3.5ガンダムの中では番外編なので初心者にも見やすい作品

2022年6月13日
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楽しい

興奮

初代『機動戦士ガンダム』のアニメ第15話『ククルス・ドアンの島』の回の映画化作品。
当時は制作スケジュールの余裕のなさから作画崩壊と叩かれたが、そのデッサンの崩れたような鼻の長いザクを、限られた部品で修理を重ねた結果の外見、と設定にしてしまうとは恐れ入った。

初代ガンダムの中では番外編的なお話で本筋とは直接的には関係ないため、1つの劇場作品としてそこまで前提知識がなくても見られるようにまとまっています。
脱走兵や戦争孤児などの問題にも触れられていて単純なロボットアニメに留まらないテーマ性のあるお話でした。
CGでなめらかに動くザクやガンダムの戦闘シーンも見応えあり。

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映画ファンさすせそ

3.5焦点が定まらないというか

2022年6月13日
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何度も見たガンダムの中で、あんまり印象がないククルス・ドアンの話。
中学生ぐらいの時、この話が好きだという友達に良さを語られてもよく分からなかった。
でも、大好きなガンダムなので見に行っていました。
ガンダムってアムロを中心とした成長物語だったのに、ドアン側にも焦点を当てたのはいいのですが、焦点がぶれてしまった感じです。
イマイチ、感情移入できないというか。
スレッガーがやられる所がドタバタだったり、サザンクロス隊がドアンと戦うときは行儀良く順番待ってたりな所もなんだかな~と。
オリジン全体をアニメ化した1エピソードなら良かったのかもしれません。

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すーるしゃーる

4.0王道の作品

2022年6月13日
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鑑賞方法:映画館

パンチは弱いが安心してみる事ができました。

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テツさん

3.5機動戦士ガンダム(オリジンver)

2022年6月13日
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TV版と異なるのは承知のうえだけどオリジン版ガンダムで徹底して欲しかった。
ドアンの島ならシャア要らないし挿入曲も無理繰り感があるし

TV版でもオリジン版でもない中途半端な感じ

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とやひろ

5.0単なる長編化ではなく。

2022年6月13日
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公開前の安彦監督が述べたウクライナ侵攻とガンダムの世界観を重ねたコメントの重要さや、戦争孤児を生む悲劇を、我々は解っている様で解っていないと思い、アニメというビジュアルを通して深く考え直す良い機会だと思いました。

映画の感想ではありませんが、周辺国の軍事的緊張が高まると、皆さん「もっと強力な装備品を!」「我が国も核配備を!」と即効性のある手段を声高に言いますが我々は同じ過ちを一定期間に繰り返さないと生きて行けないのか?
それよりも、国連を大改革し戦争を起こした国が国体崩壊するほどのペナルティを課せられる仕組みを作ればいいと思います。
 戦争でいい思いをするのは軍需品企業のお偉いさんと癒着のある悪魔の様な政治家だけです。

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鹿野安兵衛

2.5安彦監督の「陽」

2022年6月12日
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気付いてみれば、過去の安彦作品はちゃんと劇場に足を運んで観ていた私。

ただ、それはどちらかというと彼の描くあの天才的なキービジュアルやポスター・イラストに誘われたのだ、と言わざるを得ない。
監督には申し訳ないけど。

実際のところ、劇場作品としてはあまり好きなモノは少なく、特に最近は結構ハードな話のはずが、あの「陽」な人物描写によって物語をウソ臭く陳腐に見せていると感じることも多い。

それでも劇場に向かってしまうのは、やはり安彦監督の才能をワンシーンでも多く摂取したいと思うが故。

しかし、やはり今回も「顔芸」「オーバーリアクション」といった「陽」な描写や演出が、本来この『ガンダム』という内向性の高い物語とはあまり食い合わせが良くない、と感じてしまった。

もっと言うなら、この作品が令和の今公開された意味、そして誰へのどんなメッセージが込められているのかと考えた時に、昭和のコメディ丸出しのこの演出は決して奏功していない。

登場人物の活躍は最後までどれも中途半端だし。

決して映画としてつまらない、というつもりはない。
時代劇の様な殺陣や登場シーンの醍醐味も確かにある。
ただ、ガンダムとしてどうなのか、と考えると、ポジティブに評価するのはやはり難しいのかな、と思わざるを得ない。

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キレンジャー

3.0「ガンダム」とは何かを教えてくれた

2022年6月12日
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 40年以上前のテレビシリーズを一部抜粋した映画で、個人的に興味を抱いて観に行きました。正直、コアなガンダムファン向けで興味本位で観に行かないほうがいいかも。しかし、ガンダムで戦う15歳のアムロ・レイが、敵兵の大人をガンダムの足で踏み潰すシーンは何とも言えない生々しい瞬間でした。

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keyton

3.0アムロ成長物語

2022年6月12日
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この話が途中に入ることで、アムロの成長が垣間見える事で物語の厚みが出る。
意義ある話になったが、アクション少なめ、味方弱すぎ、特にスレッガー残念。後シャア❗

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ムロン

4.0画の進化は凄いですなぁー◡̈♥︎

2022年6月11日
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面白い試みの本作!!
うぅっすら記憶にあった話だったのですが、あえて復習なしで観てきました。

ブライト艦長たしか未成年だったよなー、相変わらずフラウ生足だなーと懐かしかったです。
マ・クベが実は1番の文化人やろ!とツッコミたかったです笑

作品自体も、のほほんからの実戦でとても刺激的で面白かったです。個人的には、あのカラーリングのザクがカッコ良すぎて‼️デザートザク系が推しの私にはハマります❗️
ジムの勇姿も、細かいメカ描写がカッコよく“細けぇ事ぁいいんだよ!”と思わせる説得力がありました。

今後このスタイルに期待です。個人的にはラル氏の一連をやって欲しいですが、時間的(話数的)に難しいかもですね。
となるとミハル・カイの話が現実的かなーと思いますが…凄い大人な作品になりそうですが。笑

ともあれ、画も綺麗でとても見やすく、是非ご鑑賞下さいませ!!

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白長須鯨

3.5かっこいい戦闘と

2022年6月11日
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単純

ガンダム好きの同僚と鑑賞

率直な感想を言うとドラマパートはテンポが良くない。でも難しい設定は入れず初見さんにも解るようにされていたと思います。
戦闘シーンはカッコいいですよ
ドルビーで見たせいか光と影のコントラストが迫力を増していて怖さも感じます

原作を全く知らないとキツいかもしれませんが私のように一度くらいなら見たことがあるという程度でも楽しめるんじゃないでしょうか

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郷愁

4.5安彦良和さんは子供好き?

2022年6月11日
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安彦良和さんは、アニメがあくまで子供向けであり、「テレビまんが」と呼ばれてた時代からの人です。ガンダムはシリーズを追うごとに大人向けになり、殺伐としたものになりましたが、初代ガンダムが十五少年漂流記をベースにし、その雰囲気を残していたのは安彦さんがいたからじゃないか?と今回感じました。この作品はジブリみたいだと言われてるようですが、安彦さんは実はこういう作風の方が合うのではないかと思いました。
(もっともスポンサーはガンダムじゃないとダメだと言うでしょうが…)

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へいすけ

3.0月がどちらに出ていようが、本作はガンプラを売る為のブースターOVA

2022年6月11日
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TV版は30年間以上鑑賞していないが、ガンダム(1年戦争)世代なので、とうぜん劇場で観ました。

TV版「ククルス・ドアンの島」でアムロ・レイの撃破数は0だったので、
1年戦争時のカウントに MS3機を加え、MS145機、艦船9隻となった。
ただし、人間的には問題アリで、
無抵抗な人間を"踏み潰す"非道ぶりは 流石「白い悪魔」と言われるだけのものがあった。
ちなみにライバル シャアアズナブル は佐官(高級将校 )であり、左遷されていた時期もあるにもかかわらず、"打倒 アムロ"に執着し過ぎて、
1年戦争時の撃破数は MS3機、艦船12隻 でしかない。
とうぜんシャアはエース(撃墜王)ではない。

ジオン公国の地球上での 最重要戦略秘密基地 での島部守備隊が、マットアングラー1隻という
あまりにもショボ過ぎて。。。
それでも基地備蓄(小麦粉等各種レトルト品)は相当あるはずなので、子供達ばかりの暮らしには事欠かないだろう。
じゃがいもと思われる丸型畑は ドアンが子供達に何かの仕事を 与える為の教育(働かざる者食うべからず)に過ぎないので、ドアンもテキトーに畑仕事をして、お茶を濁す。

「パリは燃えているか?」と言う割に、ミリタリー感覚が薄い制作スタッフだが、いくら中学生相手の映画でも
この秘密基地攻防戦に軸をおいた構成にした方が、作品的には盛り上がっただろう。

ガンタンクは嫌いではないが、原作と同じく支援用MS(ガンキャノン)2体編隊はバランスが良い。

本作での音楽センスは非常に良かった。

ガンダムシリーズなら「MS IGLO(OVA全9話)」が渋くて、大人好みでいい。

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YAS!

5.0作家としての安彦良和が解釈する寓話的ファーストガンダムとドアンの業を背負うアムロ

2022年6月11日
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鑑賞方法:映画館

ガンダムは、いわゆるTV版のファーストガンダムから劇場版とZガンダムとその劇場版と『逆襲のシャア』までが、一番好きな人間なので、オリジン・シリーズで安彦良和氏がアニメに復帰したのを歓迎しているが、オリジンのガンダムは安彦良和氏のテイストで描かれたガンダムであり素晴らしいと思う半面戸惑いもある。

冒頭で最初のガンダムシリーズの15話の翻訳との注釈が入ってから、いきなり本編に入る構成だが、一見さんの為に簡単な背景説明があった方が良かった様な気がする。(そこもネタバレだ!と怒ってSNSに書き込む相当にアレな人も出そうだが)

個人的に心配だった、CGのメカ作画も割と良好で、手書きアニメだと、細かいディテールの書き込みが大変で省略される傾向部分を、CGモデルとして作り込むことで再現されており、メカアクションの見せ場も予想より良好なり、ドアンザクとガンダムなどの殺陣もオリジンシリーズより進化しており、割と初期のガンダムシリーズに見られた誇張の効いた動きに近くて、実際には金属製のロボットにしては柔軟性ありすぎ(多くのロボットアニメも)だが、アニメのメカアクションに必要な要素であり映画としては、中々の満足のいく出来。

キャラクターの作画は、安彦良和氏のオリジンシリーズの絵を再現されており、元ジブリのアニメーターでもある新海誠作品でもメインの作画を担当した田村篤氏の健闘が貢献していると思う。(食事の場面に少しジブリ味を感じる)
子供達を筆頭にキャラクターの表情も芝居も豊かで、とても上質な出来。
特に子供の動きは安彦氏のデザインを、子供達の描写や絵に定評のある名アニメーターで『耳をすませば』の監督でもある近藤喜文氏のテイストも少し感じている。
ちなみに田村篤氏はジブリ入社時に近藤喜文氏の指導を受けていると以前観たジブリ広報動画証言あり。(しかし近藤喜文監督は亡くなるのが早すぎで本当に残念だと思う)

ネタバレあり

前半の導入部でアムロとブライトの関係や心境を、ブライト側から見せる場面は、有名なセリフ(殴られたあとのアムロ)とも共に安彦氏の解釈が入っているのは新鮮で興味深いが、その後中盤までガンダムを探すアムロと島の住人達のドラマがメインになり最近のアニメ映画などと比較するとあまり大きな起伏がないので、人によっては、退屈する可能性はあると思うか、個人的に描写も作画もオーソドックスだが、画造りに力があり飽きずに観れると思う。

後半で、三途の川の様な光景(破壊されたMSは死者)の海底で溺れて、死にかけてから蘇生したアムロが、海底基地に侵入してきた、ジオンのパイロットを、警告も無くガンダムで踏み潰して殺害する場面は、ショッキングで、最初は違和感でしたが、思い起こすと『逆襲のシャア』でも、偶然に出会った宿敵でもあるシャアが丸腰にも関わらずその場で射殺を試みるところなどの合理的思考(シャアは勝負こだわるロマンチスト)があり、今回の映画で、テレビシリーズの捨て回と一部で揶揄されている15話の『ククルス・ドアン島』を映画として定義する意味として、アムロを兵士として覚悟を再定義してると思う。
(兵士は軍属で、命令によって敵を倒す(殺す)者で、思想や信念を担う戦士とは異なる)

ジオンの優秀な兵士であるドアンは、兵士としての血生臭い戦場から抜け出して、難民の子供達を世話しているが、未だに過去(象徴としてのザク)を捨てきれず、業を背負った男で、今回はアムロがそれを受け継ぎ、ザクを捨てる事でドアンを解放する物語でもある。
その過程でアムロは明確に生身の人間をガンダムで殺害する事で業を背負う。

ちなみに瀕死の状態から蘇って敵を倒す復活と再生パターンは、過去に多くの活劇に取り入れられている手法でキリストの復活が、元ネタとも言われている。(クリント・イーストウッドの映画は殆ど、このパターンを取り入れている)

元々アムロは戦争に巻き込まれて、止むを得ず生きる為に戦い、少年兵としてニュータイプに覚醒して行くが、ララァと出会うまで流されていて明確な大義・思想を持たない珍しいキャラクターだが、終盤にはニュータイプを戦争道具として使うジオン(ザビ家)打倒を明確な意思で持つ戦士へと変わる。
補足ですが当時のロボットアニメの主人公としてです。(現在のキャラはもっと複雑な背景を持っている)

この後のアムロは、戦士としてのちの『逆襲のシャア』にて家庭を持たず(小説版では結婚もして子供もできる)に、戦場に消えてしまうのと、対象的にドアンは、子供達と生活を続けていくコトも暗示されたエンディングになっている。

声優について
今回のキャスティングは、オリジナルからアムロ役の古谷徹氏ととカイ役の古川登志夫氏が、衰えぬ声と演技を披露してくれて、他の配役もいわるゆるプロの声優キャストで、お馴染みのホワイトベースクルーもオリジンからの登板者で占められていたので、ノイズがなく安心して観ることが出来たのは、多分安彦氏の見識だと思う。(Zガンダムの時のゴリ押し芸能人キャストは勘弁)
特にククルス・ドアン役の武内駿輔氏の若手なのにベテランの風格と頼り甲斐のある声には脱帽する。(もっとも2021年10月期のテレビアニメ『先輩がうざい後輩の話』に偶然ハマっていたので存じておりましたが)

気になるところは、サザンクロス隊の扱いが、一応強敵感を出していて、ジムやガンキャノンを血祭りする場面があるので、一応次第点だと思ってますが、掘り下げは弱くステレオタイプなキャラ(サイコな奴とか)も見受けられるもあり、扱いも含め少しヒネリがあっても良いと思う。
ドアン達の生活場面にもう少し濃密かつリアル見えるカットが入っていた方が、難民設定にも更に深みが出たと思う。(住んでいる灯台の状況を前半にも入れたり食料や物資の不足や補充などを描写はもう少しあってもいいと思う)
一つの映画として観ると、キャラクターもあまり変化なく、アムロ以外は割とコメディリリーフになっており、ヤギ🐐の件は急にギャグ調になるのはどうなんだろうと思う。変化については元々が連続ドラマなので、ここで変化が多いとのちに辻褄問題がでるので、仕方がない部分もあるが。

メカについて
CGのメカ作画も割と良好なのだが、ガンダムとザク以外のWBのモビルスーツが殆ど役立たず状態なのは残念で特にガンキャノンの2体はもう少し見せ場が欲しかった。(最初の子供達との絡みを発展させて、子供を守るとか描写とかでもあれはヨシ!)

監督について
安彦良和監督の久しぶりの本格的映画作品としては、十分な出来で佳作だと思うが、今回の安彦氏の演出はオーソドックスで、テンポよりじっくりみせる手法なので、その辺が賛否分かれるがと思うが、子供達を描くのに昔から定評があり、原作者としても『わんぱく大昔クムクム』や『巨神ゴーグ』などの少年少女が主役の作品を手掛けており、漫画家の時の歴史大河人間ドラマ的方向のガンダムと融合していると思う。
個人的には本作と対象的なバイオレンスな見せ場とアクションを満載した初劇場監督作のSFアニメ『クラッシャージョウ』もお勧めかな。

余談ですが『巨神ゴーグ』の主役の少年に当時ギャグアニメのキャラを演じるコトがほとんどだった声優の田中真弓さんをシリアスな役柄の主役に起用して、その後の躍進に繋がったのは慧眼でした。(それ以前は、人気がなくイベントに出るとヒドいヤジを受けていたと本人の証言あり)

ファーストガンダムを簡単に知るには、80年代のテレビ版を元にした映画版3本(Netflixなどで配信されてるオリジナル公開版が絶対的のお勧め)の第1作目を観ると今回の作品に入りやすい。

本作は作家としての安彦良和が解釈する寓話的なファーストガンダム再定義とドアンの業を背負うアムロの物語を上手く纏めて、計らずも近年の戦争難民の問題ダブり観る価値は充分にある作品だと思う。

おまけ
映画版以外のファーストガンダムのテレビ版で個人的にお気に入りの回について

第8話「戦場は荒野」
民間人を下ろす為に一時的に休戦するストーリーにジオン軍兵士と故郷に向かう母子のドラマをコンパクトにまとめた人間ドラマ。
第14話「時間よ止まれ」
本国に帰還する為にガンダムに爆弾を仕掛けた、若いジオン兵とそれを除去するアムロのドラマ

どちらもククルスドアンの島にも通じる良質な戦争場秘話。

第23話「マチルダ救出作戦」
輸送部隊を襲うモビルスーツ「グフ」と要撃輸送爆撃機「ドダイYS」部隊の機動力に大苦戦するガンダムに、新型機Gファイターとのコンビで戦闘場面は作画の中村一夫氏の太く力強い絵柄とマッチしてグフとの死闘を盛り上げるアクション編。ところどころあるキレの良い動きや、ダイナミックな殺陣は、劇場版にない見せ場。(中村一夫作画はカッコいい)

第25話「オデッサの激戦」
劇場版では殆どカットされたオデッサ作戦の戦況を左右した裏側とホワイトベース部隊の激戦を描く回で、かなりの内容が詰め込まれていて、2~3回で語れる要素を、20分にまとめた力技が凄い。(しかし皆アムロに頼り過ぎ)

第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」
ジオン側のニュータイプとして登場するシャリア・ブルの政治と戦争の思惑に翻弄される男の姿を本筋と絡めて描いた良編。(安彦良和氏の漫画版とはシャリア・ブルの扱いとかなり性格が違う)

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ミラーズ

3.5やっぱりザクは量産型

2022年6月11日
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ファーストガンダムTVシリーズ15話を劇場版にリブートした作品。
しかも監督は安彦良和というすごい企画です。
物語はシリーズの中で突如入ったお伽噺のようなエピソード。
戦局とは直接関係ないのですが、何とも味わい深いんです。
何よりドアン、そしてザクがとてつも無く格好良い。やっぱりザクは量産型が一番好きですね。
それとキャストが皆オリジナルを感じさせ違和感がないのが良いです。
中でもアムロでしょう。あの頃のままの声で、声優ってすごいなって思いました。
あとスレッガーさんが完全にネタ扱いで、ジムが頭からすっ飛んでったのは劇場で吹きましたw
また、この物語を締め括る森口博子の歌がまた良い。やっぱりガンダムは彼女なんでしょうね。
今作はガンダムという悲しい枠から少し外れた物語、こんな劇場作品に出会えるとは思いませんでしたよ。とても楽しませていただきました。

次は「大西洋、地に染めて」をお願いします。

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白波

楽しくもない

2022年6月11日
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つまらないおじさん達で一生昔は良かったって言ってればいいのでは無いでしょうか

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ま

4.0懐かしさを重厚な安彦作画で補強

2022年6月10日
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子どもの頃以来、数十年振りのドアンは、記憶よりより強く、より速かった。
灯台の光が白い機体に映える。
交代したキャスト陣も、頑張り続けている初代からのキャストも、味があった。
ララァの娘さんがセイラさんなんだなぁ。
今風のアニメーションでも演出でもないと思うけど、子どもたちが支えあう姿(バイファムにも重なる)は今日性もあると思う。
良かったです。

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kawa