ベネデッタ

劇場公開日:

ベネデッタ

解説

「氷の微笑」「ロボコップ」の鬼才ポール・バーホーベン監督が、17世紀にレズビアン主義で告発された実在の修道女ベネデッタ・カルリーニの数奇な人生と彼女に翻弄される人々を描いた伝記映画。

17世紀、ペシアの町。聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされる少女ベネデッタは、6歳で出家してテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人した彼女は、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助け、秘密の関係を深めていく。そんな中、ベネデッタは聖痕を受けてイエスの花嫁になったとみなされ、新たな修道院長に就任。民衆から聖女と崇められ強大な権力を手にするが……。

「おとなの恋の測り方」のビルジニー・エフィラが主演を務め、「さざなみ」のシャーロット・ランプリング、「神々と男たち」のランベール・ウィルソンが共演。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2021年製作/131分/R18+/フランス
原題:Benedetta
配給:クロックワークス
劇場公開日:2023年2月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第74回 カンヌ国際映画祭(2021年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ポール・バーホーベン
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(C)2020 SBS PRODUCTIONS - PATHE FILMS - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA

映画レビュー

3.5映画とエロスと宗教と

2023年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

ポール・バーホーベン監督といえば、娯楽大作の大枠のなかで「ロボコップ」「トータル・リコール」「スターシップ・トゥルーパーズ」などのSFアクションがある一方、「氷の微笑」「ショーガール」「エル ELLE」といったヌードや性的な描写を多く含む問題作により、それまでの映画におけるエロス表現の基準を刷新してきた鬼才という印象も強い。

そのバーホーベン監督の最新作は、実在した修道女ベネデッタを題材にしていて、大まかに史実に基づく点では「ブラックブック」に共通する。レズビアンの要素、R18+指定という情報も前宣伝で強調されていた。

ベネデッタは本当にキリストの声を聞き奇蹟を起こしたのか。それとも聖痕などを自作自演ででっちあげて教会関係者や民衆を欺いたのか。バーホーベンが共同脚本も務めた本作のストーリーはその辺を巧みにぼかして描いており、判断は委ねられる。エロス要素を男性目線で期待すると、あるいは物足りないかもしれない。それでも、ヴィルジニー・エフィラが演じるベネデッタのパワフルな女性像はきっと多くの観客を勇気づけるだろうし、宗教という伝統が重視される保守的な世界で周囲を翻弄しながら我が道を行く姿には、ある種ピカレスクロマンのような痛快さがある。

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高森 郁哉

3.0いつの世も

2024年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Keita

4.0史実に基づく

2024年1月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

官能的なシーンが多数、17世紀の修道院の女性と女性の愛の話し。面白かった。

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ノブ様

3.5神と人間

2024年1月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

神が存在するのか、
人間が作り出した虚像に過ぎないのか。
どちらにせよ、
宗教自体が人間が作り出したものだとすれば、
そこには人間の多様な欲望が含まれるだろう。
宗教とは?
人間とは?
神とは?

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上みちる
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