エンドロールのつづきのレビュー・感想・評価
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映画を愛する人に捧ぐ、インドからのラブレター
とにかく、素人三千人から選ばれた子供達が輝いている。
インド映画専門家の高倉先生のガイド付上映でみました。
インド映画には固定のファンがいるなあ、と改めて動員数が多いのを見て納得しました。
上映後も先生に熱心に質問されている様子から熱を感じました。
名古屋で月一上映会を催しておられる松岡ひとみさんもご登壇で楽しい時間でした。
映画はフィルム上映が終わる姿を描くのでちょっと悲しいですが
デジタルで地方にも都会にそれほど遅れず上映ができるようになった事実もあるので
このような歴史があったことを見に行くと勉強になります。
子供から大人まで楽しめるので素敵な時間が過ごせる映画です。
クリエイティブが刺激も受けます。子供達はゴミから映写機を作ってしまうので、子供の力はすごいです!
【”光を学べ!そして、映画の語り部こそが未来を作る。”アーティスティックな要素を塗しながら、色彩豊かに映画好きの少年の人生の新たなる一歩を描いた作品。】
ー サマイ少年は、インドのカースト制度のトップバラモンでありながら、兄弟に騙され、駅のチャイ売りをしている映画嫌いの父には珍しく、家族で”カーリー女神”の映画を観に行き、映画の魅力に嵌る。-
◆感想
1.冒頭から、パン・ナリン監督の敬愛する、数々の名監督の名がテロップで流れる。キューブリック、小津・・。
2.序盤は、「ニュー・シネマ・パラダイス」を想起させる。
映写技師ファザルにサマイが母の弁当を差し出し、映写室から映画を観るサマイ。
ー サマイの母親が、料理するシーンが度々映し出されるが、スパイス調合から始まり、野菜に肉を挟んで油でジャッと手早く炒めて行く・・。実に美味そうである。-
3.中盤以降は、2010年頃の社会文化が激変していくインドを表す描写や台詞に満ちている。
・カースト制度よりも、英語を話せる層と、話せない層に分離して行くインド。
- サマイ少年の父が自ら口にする”負け犬”という言葉。バラモンなのに・・。
・フィルム映画を掛けていた、サマイが学校をさぼって通っていたギャラクシー劇場に導入されたデジタル。それに伴い映写機やフィルムはリサイクルされていく。
- この、リサイクルシーンが秀逸である。特に、フィルムが溶液に溶かされ、色鮮やかなファッションリングに変容していく様。このシーンがラストに効いてくる。
4.サマイ少年や、ST(お父さんが駅長さんだから。)少年たちが、駅長庁舎の倉庫に置かれていたフィルムをこっそり盗み、工夫してお化け村で映画を上映するシーンも良い。
- こっそりとそれを観ていた、父親は無言でその場を去る。そして、父親がサマイ少年の未来のために、準備してくれた事。-
5.子供達が、色ガラスやフィルムで陽光を透かして見る数々のシーン。
- 冒頭、家族で”カーリー女神”の映画を観に行った際に、サマイ少年が映写室から漏れる光に手をかざすシーン。
■そして、サマイ少年は父親の計らいで、”光を学びに”列車に駆け上る。そこは女性専用列車だったが、髪の長いサマイ少年は違和感なく、その列車に乗っていた色鮮やかな装飾品を身に着けた女性達を見る。
その女性達の腕には、フィルムを溶かして作った多くの腕輪が。
それを見てサマイ少年が呟く、インドの映画俳優の名前。
”アーミル・カーン、スーパー・スター ラジニ・カーント・・・”
<今作は、パン・ナリン監督の少年時代の体験を映画化したモノだそうだが、映画に対する愛情溢れたヒューマンドラマである。
サマイ少年を演じた子役の男の子の映画を観る時の目の輝きがとても印象的な作品でもある。>
フィルムからデジタルへ
子供たちのキラキラした目に満面の笑みの上映会見たら、
そりゃお父さんも何も言えないしシバキ棒捨てるよ
お母さんの料理はどれもとても美味しそうで、もしかしたらパンフ買えばレシピひとつくらい載ってるかも?と思って買ったら全部載ってた!!
巨匠たちのフィルムも溶かされカラフルなバングルに生まれ変わり
インド女性たちの腕を美しく彩る
未だに入場特典なんかでもらったフィルムたちを光に透かして眺めている私にはとても沁みる映画だった
ニュー・シネマ・パラダイスとは違う。よく言えば、洞察心を問うツウ向け作品。
悪くいうと、イマイチ捻りがない、スタンドバイミー的な・・・
インドのかおり🇮🇳はのどかで良い。ただし潔癖症の人は若干引いてしまう。
フィルムのアナログ映画🎞からデジタル化へ。
そうだよなぁ、結構つい最近まで、映写室あった感覚・・・
映画へのノスタルジーと、自立の少年、
チト自立早すぎる・・とりあえず大学行けば・・・
あと、私もテレビ番組で知っている
インドの昼食事情・・基本、勤め人は後追いで運送屋に頼んで家庭の弁当見たいのなんだよね
子供なら手弁当だろね。インドカレーは日本のカレーと違うから
ある意味独特、興味深い
少年の映画製作者での大成を願う。
登場人物は踊っていないが、やっぱり劇中映画、と観客、技師は踊ってた【笑😊】
時代の変化とノスタルジー、スタンドバイミー インドの情景 を観る作品
名画座的だし、遠征した。慣れない映画館は疲れるねぇ。
まあ予想とおりで、未満でも、超えでもない小作品佳作。
劇場、限定販売の【登場人物の少年にちなんだ、チャイ☕︎】は甘くて美味かったヨ。
エモい!
パン・ナリン監督の行き過ぎた(ホントに行き過ぎてる!)映画愛を描いたまさに「エモい」作品。
映画の基礎原理から始まって、映画史に残る監督たちへのリスペクトとオマージュが溢れ、泣ける!映画になっている。
ママの料理も美味しそう!
情熱の輪
映画に魅せられた少年の物語ですが、
娯楽が少ないからか周りの友人達男子6〜7人も皆で手造りの映写機を作る情熱の伝播が凄い。
そして主人公の少年、
「映画作りを学びたい」ではなく
「光について学びたい」
「光はフィルムを映し出してくれるから」
と、「光」の仕組みを学ぼうとするのが良かった。
古い映画館で映写室に入らせてくれるとか、
スクラップ工場のリサイクル現場に何故か子どもが入り込めて古いフィルムテープの行く末を見れるというのも一昔前の時代がなせる技だろうか。
大事な作品の詰まった大切なフィルムが溶かされリサイクルされることへの絶望から、リサイクル製品を後に目にして「あのリングはフランシス・コッポラ」「あのリングは黒澤明」と想いを馳せるところがなかなかに感慨深かった。
そしてRRRでも思いましたが、インドの人にとって
英語が話せること、英語が読めて最新機器が使えること、
「英語」が夢を叶えるキーになってるのだと改めて思いました。
そして、学ぶために小さな街を出て親元を離れても一人でも都会へ出て学ぶことが大事。。
学べ、そして旅立て。
という学校の先生の教えと理解がお父さんに伝わって良かったと思いました。
映像詩みたいな感じ
歌って踊るインド映画のステレオタイプとはかなり違う作品。どちらかというとテレンス・マリックとかタルコフスキーみたいな。
映画祭に出品しそうな作品なんだけど、いまいち質が高くない。感性の鋭い切り込みが足りない。
まぁ、期待外れの映画と言ってもかまわない。
どうしても名作「ニューシネマ パラダイス」との比較となってしまう。そのためか、映画に魅せられた少年というより映画フィルムに魅せられた少年のような造りとなっているが、それは考えすぎか。
私が少年の頃、映画に魅せられたのはスクリーンに現実とは全く違う世界が展開していることに驚いたからだ。
好みは人それぞれだから構わない。ならば、もっとフィルムに取り憑かれた魅力を語って貰わないといけない。フィルムが女性の装飾品に変わっただけでは納得できない。ニューシネマパラダイスには到底比較できるような作品ではない。
インドでは成功するには、英語が話せないと駄目だとわかった。映画で話されている言語は何だろ。ベンガル語? 今年68歳となるが、まだ英語が勉強したいと思っている。
「志」の高さが「物語」に結び付いていない
もっとほのぼのとした話なのかと思っていたら、終盤に向かうにつれて重苦しい雰囲気に包まれていくことに戸惑う。映画への愛というよりは、フィルムへの郷愁と哀惜がテーマだったとは・・・
実際、映写技師が「物語が大切」と言っている割に、主人公の少年の興味は、物語を作ることよりも、フィルムを映し出すための「光」に向いているように思える。それは、劇中、少年自らが、度々口にしていることでもあるし、自分達で映写機を作ってしまったのも、そうした理由からだろう。
少年の夢は、映画製作者になることではあるが、これだと、将来、監督や俳優ではなく、撮影や照明などの技術者になるのではないかと思えてならない。(それは、それで、良いことなのだが・・・)
どうしても、「ニュー・シネマ・パラダイス」のようなハート・ウォーミングな話を期待してしまうが、貧困とか、窃盗とか、収監とか、体罰とかも描かれるため、どうしても重たい話になってしまう。コメディー・タッチの場面もあるにはあるが、笑うに笑えず、かえって困惑してしまう。何よりも、脚本と編集が雑で、話がぶつ切りになり、うまく転がらないところは気になる。
映写機やフィルムが処分され、スプーンやブレスレットに再生されるのは良いのだが、工場見学のようなシーンが延々と続くのはいかがなものか?クライマックスの旅立ちも、突然のことだったのに、あれだけ多くの知人・友人に見送られるのは不自然ではないか?
「志」は高いのだが、それを説得力のある「物語」に昇華させることができなかったのは、残念としか言いようがない。
一般的なインド映画と違うので注意。でも良い映画。
今年23本目(合計676本目/今月(2023年1月度)23本目)。
一応、カテゴリ的にはインド映画になりますが、「インド映画あるある」の、左下の謎の警告表示や、謎の長文表示(多分、たばこを吸っちゃダメよとか)等は一切ないというところです。
特集や他の方も書かれている通り、「ある事情で映画を見ることができなくなった子が、特別な方法を思いついて映画を「作る」ことを思いついて実行したら…」という趣旨の映画です。
映画の趣旨上、映画の中で(映画のテーマとなる映画館で流れている、実際の?)インド映画の事情や、インドにおける映画の見方(マナー?)を知ることができてよかったです。具体的には、
・ 気候的な問題なのか、扇風機が常時ぐるぐる回っている(コロナ事情はとりあえず度外視)
・ 「それ行け!」とか何とか叫びたい放題
・ (映画では「たばこはやめましょう」とか謎の表記が出る割に)タバコを吸いながら鑑賞
・ 「座ってみる」という文化がないのか、みんな立って応援の嵐(日本ではいわゆる、今よくある「無発生応援上映」が趣旨的には近い。コロナ事情なので完全に同一ではない)
…といった部分です。
実際、「映画内の映画館で流れている映画」も、インド映画ならよくありそうな映画で(架空の映画か実際の映画かは謎)、そこそこ怪しい行動(バイクの二人乗りとか)をやっているのにインド映画「お得意」の謎の警告表示は一切なし。最近、この「謎の警告表示」、まったくみなくなったのですが、現地では規制が緩和されたのでしょうか?
特に減点対象とするところが見当たらないのでフルスコアにしています。
公式のツイッターアカウントでは、「映画に恋に落ちた「映画タイトルを」(特定のハッシュタグをつけて)投稿すると抽選でプレゼント」というキャンペーンをやっていますが、この映画は結局のところこのキャンペーンに象徴されるように「映画への恋・愛情のありかた」(恋愛的な意味ではなく、「映画愛」というもの)が論点なのだろうと思います。
「その意味で」、よく映画に行かれる方には「自分が本当に好きな映画って何だろう?」と考え直す機会になるのでお勧めです。
上記にも書いた通り、インド映画よくあるの「謎の警告表記」やらなにやら(もっといえば、インド映画でよくあるダンスシーンなども基本的になし)なく、「インド映画の体裁をとりつつも、それらの要素がないか少ない、インド映画入門編」としても推せます。
フィルムへの熱い愛と鎮魂歌
映画製作に憧れる少年の成長物語かと思いきや、フィルム時代への熱いラブレターだった。原題の「Last Film Show」がまさにぴったりくる物語。
家業のチャイ売りの仕事、映画館での体験、友だちとの光やフィルムを使った遊び、映写技師との出会いなどはどれもパン・ナリン監督の実体験。2010年に9歳の少年としてデジタル移行の場面に立ち会う、という時系列だけがフィクションだ。映画の原体験と、ファザルのモデルになった恩人の映写技師がデジタル移行時に仕事を失ったというエピソードの両方を描きたかったためそのような設定にしたと、インタビューで監督が答えている。
サマイは映写機が放つ光に興味を抱き、切り取ったフィルムを光に透かし、自作の映写機でリールを回した。どれもフィルムだったからこその体験だ。
そういった無邪気でまぶしい原体験の後だからこそ、映写機やフィルムが処分され別のものになってゆくシーンの喪失感が際立つ。
デジタルのよさだってもちろんたくさんある。フィルムのような運送コストがかからないし、劣化もしない。映画館でのライブ上映、舞台挨拶中継が出来るようになったのもデジタル化の恩恵だ。むしろメリットの方が多いから新しいテクノロジーに移り変わってゆくのだ。
それでも、表舞台を降りたちょっとめんどくさいローテクなツールには、独特の郷愁のようなものがある。カセットテープのリール穴に鉛筆を差し込んで調整したり凝ったラベルを作ったりといった作業は、今でも楽しく懐かしい記憶だ。
ナリン監督が抱くフィルムへの郷愁や、原体験をくれた技術が表舞台から去る時の切なさが、本作には凝縮されている。
もうひとつ印象的だったのは、サマイの母親が作るやたら美味しそうなお弁当だ。あまり見慣れないインドの郷土料理が多かったが、美味しいことだけは強烈に伝わってきた。ファザルがお弁当と引き換えにサマイを映写室に入れたことも、美味しそうな描写で納得だ。
サマイの父親は体罰過剰気味でずっと印象が悪かったが、その父がサマイの”映画上映”を陰から見て折檻棒を捨て、彼を学びのため外へ出す決心をしたのはじんと来てしまった。
サマイの家庭のような生活をしている家族は、基本的に日々の生活で精一杯だ。サマイたちが繰り返しフィルムを盗む行為を肯定はしないが、親の細々とした家業を手伝う彼らの生活の厳しさを思うと、軽々しく正論だけを押し付けるのも違う気がしてくる。可能な範囲の学業が終わったらすぐ、家計を支える働き手になってほしいと考える親の方が多いのではないだろうか。
サマイが父親に尋ねていたが、一生地元から出られないまま人生を送る可能性が高いのだ(自ら選択したならそれも悪いことではないが、それ以外選択肢がない状態は悲しい)。だからこそ、考えを改めた父親の決心が尊かった。
それにしてもやはり、「ニュー・シネマ・パラダイス」の存在感は大きい。田舎町、子供、映写技師、で既に「インド版ニュー・シネマ・パラダイスか?」と思ったし、デジタル導入の振りのシーンでは「映画館が火事になったか?」と思ってしまった(笑)。ただ、フィルム文化の終わる瞬間を映写機やフィルムの破壊という形で見せられたのは本作ならではのインパクトだ。
ちなみに近日公開の「フェイブルマンズ」とも、大雑把に見ればかぶる要素がありそうな気がしている。でも、似た設定でそれぞれの監督の映画観を比較するのもまた興味深い。
途中まで現代の映画ってことを忘れてました
スタンリーのお弁当箱もそうですが、インド映画のお弁当はなんか美味しそうですね。
少年の演技が素晴らしく、あの展開になるまで昔の時代設定だと思ってしまいました…そのくらいインドの田舎は貧富の差が激しいということですね。
しかし、少し期待し過ぎたようです
映画好きなら絶対映画館で見て!
光の魔術=映画への愛にあふれている。光がほしい、手に入らないあの光。ならば自分の手でつかみ取ればいい。
光を求めた、貧しいがたくましい少年の物語。
名作ニューシネマパラダイスよりもシビアな映画愛の傑作。
もっと感動したかった。残念
中盤までは良かったけど、フィルムからデジタルになる時代を妙に批判的に描いていたシーンが長過ぎ。ましてや主人公からしたら未知の映画の世界に飛び込むのにいつまでもフィルムにこだわり続けるのもかなり無理があります。これさえなければラストの旅立ちでもっと感動出来た気がします。
フィルムも技術も生まれ変わる
ニューシネマ…みたいなのを期待していたら、これまた変わった切り口…母のカレー(?)材料ミックスのシーンといい、マテリアルに拘った作品
盗みには感心出来ませんでしたが、子供達で寄せ集め機材のミニシアター完成、カラフルな腕輪、お別れの際の両親にはほろりときてしまいました
発て、そして学べ🕑🌟
サマイ少年と彼の友達、周囲の人々の想像力、創造力、行動力が物凄く高く感心した。
分からないことがあると自分の頭で考えることなく、すぐにインターネットで調べたり、必要なものがあればすぐ購入するだけの私はなんだか情けない気持ちになった。これからはサマイ少年達を見習い、自ら努力することを忘れずに生活したい。
個人的に、6人がライオンと「対峙」するシーンがお気に入り。
また、サマイ少年の母が作るごはんを見ていたらインド料理が食べてみたくなった。
この作品を見ると「ニュー・シネマ・パラダイス」と「浜の朝日の嘘つきどもと」が見たくなる。
今年1作目
みんなに勧める!ってほどでは無いけど安心して観られる。
少年の純粋な心がなんか映画ってやっぱり良いよね。という気持ちを思い出させる。
今の大衆向けハリウッド超大作!!笑な映画もいいけど、いい映画って沢山あるよね。
朝イチで見ても夜見てもなんだかいい気分になれる映画だと思います。
ちょっと物足りなかったかな
正直言って公開初日とは言え観客の多さには驚いた。日本ではインド映画というのはなかなか見る機会が無い映画である。本作はかなり注目されていると言って良いだろう。
インド版のニューシネマパラダイスを謳っているだけあって、やはり少年の映画にかける情熱は良く伝わりました。
ただし旅立ちまでの話までしか描かれていなくて、大人になってからの話が無いのでちょっと物足りないなかったかな。大人になってからの感動のエピソードがあれば星4くらいの映画だと思います。
光が物語をつくり、物語が映画をつくる
うん、素晴らしい
インドの片田舎で裕福ではない家庭に育つ男の子が、たまたま訪れた劇場で映写機の光に魅了されて映画の道を志し、仲間達と万難を乗り越えていく、パン・ナリン監督が自分の来し方をフルに投影した物語
今日の試写会は監督のトークショー付き、世界を回ってのそれぞれの地域での反応や、作品に投影したいろんな出来事を懇切に説明してくれてとても得難かった
主人公サマイは自分の力で道を切り拓いてきた、だから、世の中で普通とされるフォーマットになびくような人間ではない、ということで、インド映画だけど歌も踊りもない、とかなんか深いしなるほど感しかない
監督最後に、たぶん映画館の意味で「Keep cinemas alive」って言ってて、これは本当にそう思う、光が物語をつくり、物語が映画をつくる、ぜひみなさん劇場でご覧いただきたい
発て、そして学べ
主人公の少年が恋したのはスクリーンの中の女優さんではなく、シネマそのもの。
映画は光が創り出したもの、その光を集めてスクリーンに写し出す。
何もない所から友達達と映写機を創り出し、考え悩む姿は関心しますが、色々悪い事をしている姿はちょっと考えものでした。
時代の流れでオートメーション化が進んでいく中、捨てられてしまった映写機や、フィルムの先を見て自分の進む先をしっかり見据えた彼は冒頭の時よりも大人な顔をしている気がします。
#エンドロールのつづき
#発て、そして学べ
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