先生、私の隣に座っていただけませんか?のレビュー・感想・評価
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うそ〜?
深夜ドラマとかで放送したら話題になりそうな作品でした。
最後のさわちゃんの判断には肝を冷やしたし、驚かされました。だんだん漫画なのか現実なのかわからなくなったりして、観客を混乱させる作りもとても楽しめました。
けれど漫画原作でもここまでにはならんだろと思ってしまうような陳腐な台詞とか展開が多くて(とくにさわちゃんと新谷先生のシーン)、冷めてしまう瞬間がちらほら。
さいごに、"先生"というワードをうまく使っているのが良かったです。題名にある"先生"は、誰から誰に向けた呼び名なのか、注目して見てみると面白いと思います。
虚実揺籃
書き進められている物語と、いまそこに有る現実とがシンクロしていく発想は、小説と現実を行き来する「鳩の撃退法」(タカハタ秀太監督)と同様だが、こちらはマンガ。それゆえ、描かれているマンガのコマから実写への転換が自然で、観客に虚実の錯覚をうまく引き起こす。「鳩の撃退法」は絡み合った荒唐無稽な犯罪に巻き込まれるストーリーだが、こちらは不倫。果たして夫の不倫を妻は知ったのか?復讐で妻も不倫をしたのか?漫画家の妻が私小説的に描く物語は真実なのか?フィクションなのか?それを読む唯一の読者である夫は妻の不倫を信じるのか?なかなか見せる脚本だ。少なくとも「鳩」より発想の生かし方がうまい。なぜなら「鳩」は佐藤正午原作の小説だからかもしれない。小説家がこのテーマ(作品と現実のシンクロ)とを発想すれば、「作品」は「いままさに、書かれ続けている小説」になるのは自明だろう。本作は映画向けの作品コンテストの準グランプリが原作という。映画的なアプローチならばマンガとのシンクロは当然な帰結なのだろう。「鳩」は原作のために映画的に窮屈になり、本作は見事に映画的にドラマが飛翔している。脚本の整理が少々もたつく場面もあるが、それでもラストカットまで謎を秘めて終わらせる仕上がりに満足する。
不倫ホラー
主演2人の佇まいから、表情まで本当にうまい。
ホラー映画の様な、音や映像で不安をたき立てる感じが随所にあり、それだけで不穏な空気感をだし、
緊張感を高めている。
最後まで結末が読めないコンゲーム的要素も最後まで飽きさせない良作だった。
少し展開は読めるものの、最後まで飽きさせない構成、脚本で非常に良か...
少し展開は読めるものの、最後まで飽きさせない構成、脚本で非常に良かった。最後もしっかりそうだよね!で締めてくれたし。役者さんも良く、めちゃくちゃ面白かった!という感じよりよく出来てたという印象。
こういうの観ると本当に男は滑稽だなーと思わされる笑
最高の結末
さわこ が書いたネームをこっそり読む としお。
そのシーンは終始ドキドキしっぱなしでした✨
夫の不倫に気が付いている、そして自分も不倫を始めるかもしれない。それを漫画で伝えるなんて、なんて恐ろしいんでしょう😱
これはフィクション?それとも現実?
気になる としおは いても立ってもいられなくなり、昼間のさわこをストーキング。
これは、さわこの思う壺であり、漫画家ならではの
さわこの復讐なのである。
さわちゃんのことで頭がいっぱいになったとしおは、
改めて さわこへの愛を確信し、不倫を反省する事となるのですが、…ここで幕を閉じるわけはなく、ラストは大どんでん返し。
そう、さわちゃんはとしおを許すつもりなんてなかったのです。
人は人生で何度「自業自得」と感じるのでしょう?
後悔して縋っても、人の気持ちは戻らない、なんてことは少なからずあること。
としおはまさにこの時「自業自得」を身に染みて感じたのではないでしょうか?
こういう男性は、きっと何度も不倫を繰り返します。
女は、受け入れるか許さないかのどちらかなんですよね。
今まで見て見ぬふりをして、悩んで傷付いてきた…
夫を許せないのなら、この選択は大正解だと思います。
最高の復讐劇を楽しませていただきました♪
虫も殺さぬような黒木華さんだからこそ、より一層恐ろしさが増す作品です。
これは、叙述トリックか?
夫婦の関係に限らず、恋愛なんて、実際のところ当事者は何もわからず、うまくいかなくなれば疑心暗鬼にならざるをえない。マンガを挟むことで、その足元の崩れそうな不安定さを描いていて…なんだけど、それ以上何をいってもネタバレになりそう。
最初から最後まで騙され続ける幸福感。
浮気旦那を追い詰める漫画家の妻。ありきたりなスリルを想像しながら着席。
え〜っ!想像を遥かに上回る展開。
まず、旦那も漫画家だった事。2人ともクリエイターって事は、ある程度、妻の行動を想像できるに違いないと思うよね。
で、予告編どおり妻が不倫漫画を描き始めるんだけど、それは、旦那じゃなくて自分の不倫話。その辺りから、漫画の話と現実がごっちゃごっちゃに。さっき観たシーンが漫画のネームに描かれていたり、ネームに描かれている事が映像になったり。もう、旦那の不倫すらウソだったのかと思っちゃうくらいだ。
自分は男なので、どうしても旦那目線になってしまい、妻に踊らされてずっとハラハラドキドキ。君と別れるつもりはないんだから、浮気くらい許してよ。って気持ちだ。
最後も、え?なにそれ?俺も旦那と全く同じリアクションだったわ。
めっちゃ面白かった。
ストーリーは秀逸
なるほど、ストーリーはとても良いです。
演者のみなさんも良かった。
ただ、、、騙されるようなアオリがあったので、多分こういうことだろうと、斜めから観てしまったので楽しめなかった。
と、、、思ったら、やっぱり騙された。
演出はとても淡々としている。所々「おや?」と思うところがあって、その半分は回収されます。残りの半分はフェイク。というのも良いかと。
素直に観るともっと楽しめたかな。
予告かな?クチコミかな?
タイトルも秀逸。なるほど。
話
哀愁シンデレラと同じグランプリで準優勝した作品(受賞した年度は別かもしれないが)ということで少し比べてしまうところがあった。
哀愁シンデレラがありえない常軌を逸した家庭を描いていたがこの作品はありえそうな、いかにもリアルな夫婦が描かれている。
そのリアルさは序盤から現れている。
最終回の原稿を上げて編集者に受け渡す。
編集者と夫の関係に薄々気づいていながらも、見ないふりをする。
キスする現場を目撃しても見なかった様なそぶりをする。
夫は夫で不倫がバレているのではと思ってもどこかに希望を持って不倫していることを「話さない」。
こんな話せない夫婦が迎える結末としてこれ以上のものは無かったなと思った。
途中から教習所内の話を妻の漫画の中でしかしれないのも観客に独特な効果を生んでいた。
徐々に夫の方に共鳴していく感じがなんともいえない。
この共鳴させていくのが終盤クライマックスからオチに向けてより良い効果を生んでいた。
なぁんだという緩和から結末のキュッと締まる感じまで最高の感覚だった。
演技に関しては黒木さんや柄本さんは言うに及ばず、奈緒さんがちょっと頭がぶっとんでいる編集者を好演していた。
うっそーん
ある漫画家夫婦の不倫と復讐。
妻の佐和子は、夫の俊夫が担当編集者の千佳と不倫していることを知る。
そんな時、佐和子の母親が足を悪くし、夫婦は少しの間佐和子の実家に住むことに。
昼は教習所、夜は漫画を書く生活を続ける佐和子とそれを支える俊夫。
いつも通り佐和子が教習所へ行ったある日、俊夫が佐和子の部屋で見たのは、自分の不倫についての漫画のネームだった。
目の前の光景はホントかウソか。
はじめは鮮明だった世界がだんだんぼやけていき、ラストには何も信じられなくなる。
残るのは俊夫が不倫をしたという事実だけ。
結局先生って誰?ラスト隣に座っていたのは?
ちょっとやりすぎじゃないと思うけれど、その容赦の無さこそが最大限の復讐だと、俊夫を憐れみながらも佐和子に拍手を送りたい。
とまあ、これは後半、特にラストの感想。
ここに至るまで時間をたっぷりかけたのは良かったのだが、やや前半のパンチが薄かった気がする。
単に自分のコンディションが悪かっただけかもしれないが、前半はドロドロの不倫ドラマの枠を超えず、やや物足りなさがあった。
それでも、ラストがとても良かったのでなんとも評価しにくい…
あの夜の和解で勝手に許されたんだと思ってしまった自分も、俊夫のように情けなくバカな男なのかもしれない。
繰り返しになるが、ラストの衝撃は刀で斬られたようで…やられた!
キャストが6人(教授所の1人目の教官含めて)だけと言うこともあって、各キャラクターに集中して観ることができた。
黒木華は新境地、柄本佑は安定って感じ。
新人漫画編集者としてネームチェックしてた数年前の華ちゃんはどこへやら笑
最近しっかりした大人しめな役が多いので、たまにははっちゃけて欲しい。
佑ちゃんは適役すぎる。モテるけどどうしようもない感じ。声のトーンが独特すぎて所々コメディになってたけど…
eillカバーの「プラスティック・ラブ」を映画館で聴けたのも大きな収穫だった。
黒木さんがよかった。ストーリーがよくできていて、最後のどんでん返し...
黒木さんがよかった。ストーリーがよくできていて、最後のどんでん返しがよく、黒木のクールさと演技の厚みがそれを支えている。風吹ジュンも最後の演技がいい。いつもは癖のある柄本くんが、今回は完全に黒木さんに食われてた。
愛なのか、それゆえの復讐なのか、もう愛がないのか、ラストは残酷。
興味あるワードたくさんなんですけど。
不倫、裏切り、心理戦、逆転、虚実、騙し合い。というようなワードが羅列していたのと、軒並みレヴューが高評価ばかりなので予定外だったが鑑賞。
しかし、女性をターゲットにしたような感じでオイラみたいなおじさんにはう〜んな作品だった。
終始淡々と進む感じの静かな映画やった。
原作を活かしきれなかったのかいな。
女の考えることは誰にも分からない
柄本佑さんも黒木華さんもカメレオン俳優でとても好きな役者さんでしたので、この二人がどんな映画にしてくれるのか楽しみで映画館で鑑賞。
はっはっはっー、面白い!
絶妙!
単純な不倫夫への妻の復讐劇ではなく、愉快で滑稽な新しい不倫の邦画に仕上がっていました。
さわちゃんは、漫画を介してとしおをコントロールし、不倫への復讐と漫画の連載という大仕事を成し遂げました。
仕事をこなすこと、夫を奮い立たせること、更には自分自身のプライベートを充実させること。
女性として尊敬の念を抱きます。
まさに私の心が動きました。
ミステリー &サスペンス &人間ドラマ
柄本さん演じる秀夫以外の世界が歪んでいくことに置いていかれそうになりつつ食らいついていった。
観る前あまり情報を入れずに行ったのもあり、想像していた展開とはまるで違っていて、これはミステリーでありサスペンス要素もあり女性の強さやあざとさも醸し出す人間ドラマでもあるなと感じた。どおりでこの配役…黒木華であり、柄本佑である理由が納得です。風吹ジュンさんしかり。全く異なるストーリーだが「寝ても覚めても」を観た時と似たぶきみな感覚があった…。
あっけらかんとした都会の女性(たぶん)であろう奈緒さんの役もしっくりしていたし、金子大地さんをよく知らなかったが絶妙なリアクションが秀でていたと思います。
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