クーリエ 最高機密の運び屋のレビュー・感想・評価
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最初から最後までドキドキ
政治、戦争映画は避けていたけど今のロシアの攻撃によることで興味あったので観ました。
これが実話なんですね。
独裁国家は恐ろしい。
家族にも内緒にしなければいけない孤独に戦わなくてはいけない
最後、核が使われなくなった安堵の表情が忘れられない。
スパイ映画ってなんでこんなにドキドキするんだろ(..)
最後まで落ち着かなかった…
キューバ危機の裏側。
ストーリーの主軸がキューバ危機、MI6とCIAが
協力してソ連の高官から情報を得るため、
一介のセールスマンのカンバーバッチ演じるウィンを
スパイに勧誘する。
カンバーバッチの演技も重厚で役柄に説得力を
持たすのに充分すぎるほど。
ソ連の高官のペンコフスキーを演じるニニッゼも
とてもいい演技でカンバーバッチに引けを取らないほど。
ストーリー後半のカンバーバッチの変化には驚くが、
作品全体にスパイ映画特有の緊張感はそれほど感じなかった。
これが実話だということで十分。作品自体の出来はいい。
事実は小説を凌駕する
単なる商談と思ったら、違った。
スパイになって欲しい。
もし、そう言われたら…?
映画のような話だが、これもまた“事実は小説より奇なり”。
CIAとMI6から依頼を受け、スパイ任務を行い、キューバ危機回避に貢献したイギリス人セールスマンの実話。
スパイ経験が一切無いどころか、スパイでも何でもない一般人がスパイに…!
驚きもさることながら、リアル“ミッション:インポッシブル”!?
さすがに実話だけあって、面白味や緊迫感あり。
派手なアクションは無いが、じっくりシリアスに魅せていく。何度も言うが、これが本当のスパイの世界。世界を股に駆け、アクションを展開するのはあくまで映画の中のスパイだけ。
一般人にスパイが務まるのか…?
そこは、セールスマンとしての手腕。話術や商戦法などで相手の懐に入っていく。
セールスマンはスパイに向いていた…?
実話とは言え、この手のスパイ物あるある。
ターゲットにシンパシーを感じていく。やがてそれは国やお互いの立場を超えた友情を育んでいく。
接触したのは、GRU=ソ連参謀本部情報総局の高官。
国家に背いた裏切り者。
彼の信念。
共に家族ある身。守らなければならないもの。必ずその元へ帰る。
二人で観劇したバレエのシーンが印象的。同じ感動を分かち合い、美しさを感じた。
信じた者に何を託せるか。
信じた者の為に何が出来るか。
二人の男のドラマが非常に胸を打つ。
スパイ役は『裏切りのサーカス』以来。
その時はエリート・スパイだったが、今回はスパイはスパイでもまた別。一般人スパイ。
スマートで“エリート・セールスマン”としての顔は十八番の天才雰囲気を感じさせ、その一方人間味も滲ませる。
絶対的名演のベネディクト・カンバーバッチ。
圧巻なのは終盤。スパイ容疑を掛けられ、冷戦下のソ連の収容所に監禁。
劣悪な環境。食事は反吐が出そうなもの。みるみる痩せこけ、肉体的にも精神的にも追い詰められていく。
それを表す為に、丸刈り&大幅減量。
序盤とは見た目も雰囲気も別人のよう。
丸刈り&減量は終盤のこのシーンのみだが、その為に文字通り身体を張って体現し、カンバーバッチの熱演が本作の価値をさらに高めたと言って過言ではない。
本作では叶わなかったが、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でいよいよオスカー王手。
受賞しても何ら違和感ない、当然の名優。本作を見て、改めてそう思った。
あまりにも数奇で、あまりにもドラマチックな話に、一瞬これが実話である事を忘れてしまったほど。
だって、一般人がスパイとなり、キューバ危機…つまりは第三次世界大戦を回避。友情や信念、家族への愛のドラマもある。
本当に映画そのものではないか!
EDで、本人の実録映像。
事実(ノンフィクション)は小説(フィクション)を大きく凌駕する。
彼は何故スパイでもなかったのに、この任務に命を懸けたのか。
いちいち言う必要も無い。
たった一人の行動が、世界を救う。
それを地で行き、決して不可能ではない。
6ヶ月後
それは凄いことであるが、そこに焦点がいくのもどうかと思ってしまう。序盤の思わずニヤけてしまう薄っぺらさがたまらない。奥さん役のジェシーが良かったな。
実話ベースということで、作られたスパイものよりは単純で説得力もある。ただ、危機回避に寄与したとしてしまっていいのかな?2人の関係の高まりをあまり感じれなかった所。共有しているのは核戦争への危機意識ということか。当時の危機感が現代では薄れているので、印象がぼやけたかもしれない。
スパイ映画の真骨頂
先日観た007よりも、(スパイの実態を知らないから、イメージとしてのスパイだが)スパイ映画らしかった。
スパイ容疑で、ソビエトに囚われたカンバーバッチが、みるみる痩せ細っていく姿は、収容所生活の苛烈さをいやが上にも痛感させる。そんなにカット数はなかったが、この作品に大きな説得力を与えたし、カンバーバッチの役者根性に感服した。アクションはなくとも、スパイ映画の真骨頂を見た気がした。
勇気ある行動
GRU(ロシア軍参謀本部情報総局)のオレグ•ペンコフスキー大佐を演じたメラーブ•ニニッゼ、彼と親交を深め、命の危険を顧みず救おうとした英国人セールスマンのグレヴィル•ウィンを演じたベネディクト•カンバーバッチ、二人の熱演に引き込まれた。
CIAの才媛エミリー•ドノヴァンを演じたレイチェル•ブロズナハンが美しい。
オレグ•ペンコフスキー大佐の正義を貫く姿に圧倒され、同じ志を持つ互いへの思い、彼らの支えであった家族に対する思いに泣けた。
ーM16(英国秘密情報部)
映画館での鑑賞
007のような派手なアクションは無いが、実話ベースだけあって、とに...
007のような派手なアクションは無いが、実話ベースだけあって、とにかくリアルでスリリング!カンバーバッチがまた素晴らしかった!
Ironbark
クーリエ(英語: courier)は、本来は外交官業務の一環で、外交文書を本国と各国の大使館・公使館等の間、あるいは大使館・公使館相互間などで運搬する業務のこと。(Wikipedia)
普通の人を演じるカンバーバッチ!
スパイでも何でも無い一般人のセールスマンが
旧ソ連の政府高官から旧ソ連の軍事機密を託されて
ロンドンとモスクワを行き来きするうちに
旧ソ連の高官と人間としての友情が芽生え
やがて立場の危うくなった高官を救うために
脱出計画を携えてモスクワに向かうが~~
実話をもとにしたお話だからやっぱドキドキしますね。
緊張感が半端ないです。
旧ソ連の高官は家族のために世界を戦争から守りたかった!
スパイでも何でも無い一般人のセールスマンも
大事な家族を核の脅威から守りたかった。
世界を巻き込む一大事を防いだ英雄的な二人を動かしたのは
大事な人を守りたいという普通の人の普通の感情。
世の為政者が同じように物事を考えてくれたなら
この世界はもっと住みやすくなるのに~~
この事実だけでも知っておいて欲しいですね。
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
全編緊張感あふれる映画ですが
中盤あたり、旧ソ連の高官と役人たちが
イギリスに最新の工作機械を観に来るシーンがあります。
旧ソ連の重苦しい空気から解放されたせいか
役人達はいい気分で酔っぱらってはしゃぐはしゃぐ(笑)
このシーン、私の好きなフレッド・アステアの
「絹の靴下」(原題:Silk Stockings)の中で
やはり旧ソ連の役人があこがれの都パリにやって来て
その自由で誘惑的な街に溺れ
毎晩宴会を繰り返すシーンがあるのですが
まるでそこを彷彿をさせる様な演出。
みんなそんな風に西側は思ってたのでしょうね(笑)
更に物語の後半、あの、常に上から目線の
ドクター・ストレンジを演じてた人と
同じ人とは思えないくらいに、
ガンジーみたいになってしまうカンバーバッチの凄さ!
名優評価の高い人なのでこれまで癖の強い役が多かったせいか
今作の様な普通の人、それも腰の低いセールスマン役って
なんかとっても新鮮でした。
おぼんこぼん
緊張感があっていい映画でした。MIや007も以前はこんなスパイ映画だったと思います。今は派手な映画になって、それはそれで面白いんですが。友情繋がりは展開のバリエーションがあるのでドキドキします。「行くなよ行くなよ、あー」。恋愛繋がりは正義を外せないので飽きる。帰って家でおぼんこぼん THE FINALでまた友情ベースにやられて、たけしの歌を聞いてる。変なことになった。
キューバ危機の裏側
007のような派手さはないけど硬派のスパイ映画!
実話ベースとのこと。
1962年のキューバ危機って、生まれる前の出来事ですが、学校では現代史は時間切れで十分に学べてなかった記憶があります。
キューバ危機って、人類滅亡か第三次世界大戦勃発の危機だったんですよね。
その危機を回避できた背景には、両国のスパイによる諜報活動があったんですね。
にしても、ごく普通のエリートサラリーマン(一般人)をスパイ工作に巻き込むMI6もひどいな…💦
いくら高給とはいえ、その後の人生めちゃくちゃになるんだから。
今の私たちの平和があるのは、多くの先人たちの犠牲のうえにある、と再認識。
この作品は英米視点で作られてるけども、ソ連からしたら裏切り者なんだろうなぁ。
男同士の友情にもホロリ。
やっぱり家族愛は国境を越えるよね。
派手なアクションシーンはありませんが別の意味でハラハラドキドキ。
見応えのある作品でした。
現実的なスパイ映画
007とは違う、リアルなスパイ映画。
そりゃ、すべて上手く行くわけないよね、と現実に気付かされる点では007と並列で見た方よい映画。
カンバーバッチの演技を抜きにしても、よく出来た映画。
裏切りとは何か
東西冷戦高まりし頃、一介の英国人ビジネスマンが何の因果か、英米両情報機関の依頼でスパイであるソ連高官との連絡役を引き受ける。
序盤、主人公がカバーである本業(ソ連への工業機械輸出)で対象者(国家科学委員会の職にあるGRU大佐)と接触を重ねながら親交を深める過程が軽妙に描かれるが、次第に家族にも秘密に活動することの重圧に苛まれていく。
主人公が内容を知らずに仲介していたのは、ソ連軍戦力の実態、そしてキューバへの核ミサイル配備の情報だった。
スパイに発覚の危険が及ぶと、英側は彼を容赦なく切り捨てようとする。彼の身を案じた主人公は一家を亡命させようと米側を頼って作戦を立てさせ、自らも計画を伝えに乗り込むが、作戦は失敗しスパイとともに主人公は逮捕される。
終盤は主人公の過酷で悲惨な拘禁生活の描写が続く。主人公は長期の拘禁を耐え抜いて捕虜交換で釈放され帰国し、スパイは処刑される。
どちらも実名で登場する英国人グレヴィル・ウィンとソ連人オレグ・ペンコフスキーの物語は事実に基づくという(どこが脚色なのかは私には分からない)。
ペンコフスキーが西側に情報を提供するようになった動機ははっきりとは描かれないが、西側との全面対決を辞さないフルシチョフの姿勢に切迫感を持ったことは語られる。
彼は紛争のエスカレーションを防ぐという自分の信念で情報を漏らし、彼の情報のおかげでキューバ危機は戦争に至らず回避されたという。だがそれは西側から見た評価であって、彼の最期はソビエト国家への反逆者としてのそれだった(銃殺されたとも、生きたまま焼かれたとの説もある)。
ウィンもまた、英国民として英情報部にこれ以上の関与を止められてもなお、ペンコフスキーを救おうとした。そして当然、ソ連側から見れば彼は体制を破壊する違法行為に関与した犯罪者である。彼が処刑されなかったのは保険が効いた(情報の中身を知らされていなかったので、厳しい尋問にも関わらず運び屋(クーリエ)以上の共犯であると立証できなかった)からに過ぎない。英国側は彼を解放させるために強い行動はとらなかった(理由はそうすれば彼が「重要なスパイ」だと示唆することになり、前記の保険が効かなくなるからと語られているが、それは「そうまでする価値がない」からともいえる)。結局、二人とも自分の良心に従って行動し、個人としてその帰結を甘受したといえる。
作品を観てからしばらく、何を書きたいのかもやもやしていたのだが、今日観た「コレクティブ 国家の嘘」や昨年の「ジョーンの秘密」とも併せて感じることは、たとえ愛国心があったとしても、国家の利害と個人の意思はかならずしも一致しないし、個人の良心に基づく行動を政府の立場に反しているからと一方的に「裏切り」と断罪はできないということだ。これは組織の内部告発でも、国を「貶める」報道でも同じだろう。
国の立場と異なる発言が命の危険につながる国は今も数多く、そうでなくても「嫌なら国を出ていけ」といった言説が日常的に飛び交っている中で、時にルールや空気を破ってでも、命をかけてでも声を上げる人がいると知ること、そう言える場を守ることが大切なのだと思う。
余談だが、ペンコフスキーがいつか国を出たらモンタナに住みたい、と語るシーンがあり、「レッド・オクトーバーを追え!」でボロディン副長が同じことを言っていたのが思い起された。メタ的には(全くの憶測だが)ウィンの自伝か何かにこの発言があったのを借りたのかと思うが、実は自伝がアングラでソ連国内に出回っていて、ボロディンがそれを読んでいたと想像すると楽しい。
男同士の友情が世界を救ったのかもしれない
一介のセールスマンだったウィンが、「ソ連に行って仕事の関係を築いてきて欲しい」とMI6からの依頼を受ける。
最初は普通の仕事の延長だと思ってやっていた事が、情勢の変化によって段々重要な役割を負わされるようになる。
自分は本当に社会の歴史・情勢に疎いとつくづく感じさせられた。
”キューバ危機”さえ、それが何を意味するものなのか知らなかった。
まあ、そんな私のような普通の人間が、どんどんスパイ活動の中核に入っていってしまう話です。
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