Eggs 選ばれたい私たち

劇場公開日:

Eggs 選ばれたい私たち

解説

結婚や出産を希望していない30歳目前の女性と、レズビアンの女性という対照的な2人の人物を通して、社会から求められる女性像と実像のズレに悩みながら、それでも母になりたいと願う人々の姿を描いた人間ドラマ。子どものいない夫婦に卵子を提供するエッグドナー(卵子提供者)。独身主義者の純子は、ドナー登録説明会で従姉妹の葵に再会し、彼女がレズビアンであることを知る。恋人に家を追い出された葵は、純子の家に転がり込み、2人の少し奇妙な共同生活がスタートする。純子と葵は、どちらが選ばれるかという期待と不安を感じながらも、遺伝子上の母になりたいという同じ目的に向かって、ドナーに選ばれるために、新たな生活を始めようとするのが……。監督は短編映画「あなたみたいに、なりたくない。」などを手がけ、本作が長編初監督作品となる川崎僚。

2018年製作/70分/日本
配給:ブライトホース・フィルム
劇場公開日:2021年4月2日

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(C)「Eggs 選ばれたい私たち」製作委員会

映画レビュー

2.5タマゴを卵と描く意図が薄い感じがするのが惜しい作品です。

2021年5月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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松王○

4.0選ばれたいと思えている内はきっと大丈夫。

2021年4月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

卵子提供。精子提供。代理出産。里親制度。日本ではなんだか後ろめたいことのように扱われてしまう事柄。でも決してタブーではない。子供が幸せだと思える環境が最も重要。生涯未婚率男性26%女性17%と言われる現代。少子化と言うなら正面から取り組むべき問題。

卵子提供。エッグドナーの登録会に訪れた自称独身主義者の純子とレズビアンの葵。2人はいとこ。偶然の再会であったがそのまま純子のワンルームに葵が転がり込む形で共同生活が始まる。

将来子供を産むという選択肢を持たない2人。それでも血を分けた子供を誰かに産んでほしいと望むのは何故なのか。
卵子提供を題材に母娘の繋がり、性的マイノリティの葛藤、働く未婚女性が感じる重圧を70分で見事に描いています。

純子に共感できる部分は多々あるな。不安なのよね。結局。若い内は考えもしなかったことに縛られて不安で堪らなくなる。分かる。それを埋めるものをきっとみんな探している。

場面転換時に浜辺のカットが入るのがラストシーンに繋がる効果的な演出になっていてうまいなと思った。

そしてなにより純子と葵を演じたお二人素晴らしかった!まるでドキュメンタリーでも見ているかのようでした。

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はるたろう

4.5真摯に真剣に、つくられた稀な映画に出会えます

2021年4月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

映画が始まってすぐに、思います。
主演の2人のキャスティング。この映画は、ドキュメント?
私は、シルバー男性ですが、
物語中の会話の一言一言に、生の女性の声が届いて来ます。リアルです!

「ドナー申込者、説明員のやりとり」のシーンが、この映画の肝ですね。
全編、男性にぜひ見て、知って欲しい場面です。
年に一回くらいは、こんな映画を見て欲しい。

監督、脚本の川崎さんの真剣さが、主役の2人の劇中会話から、伝わって来ます。

上映時間も、丁度いいです。
☆☆☆☆

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SkyLock

4.0【もったいないか】

2021年4月7日
iPhoneアプリから投稿

エッグドナー(卵子提供者)というスコープを通して見る女性の生き辛さや、寄り添う姿が描かれる。

僕の観たのは、監督の川崎僚さんと、「ソワレ」でタカラを主演した芋生悠さんのトークショー付き回だった。

僕も常に感じてることだが、芋生悠さんが、何でもカテゴライズしてしまいがちな僕達の世界の違和感について話していた。

僕は、結果、多くの人は、例えば、LGBTQだとかカテゴリー化することによって、自己満足したり、理解したふりをしてるのであって、多様性が本来の姿であることを本当に理解などしていないのではないかと時々思う。

結婚や出産を希望しない純子。

不安を抱えながらも出産を控えた友人。

間近まで教えてくれず、結婚が近い友人。
純子が独り身でい続けていることに気を遣っていたのだ。

仕事に邁進するものの、そのストレスに耐え難いものも感じ、出会い系サイトに登録する友人。
仕事も何処か中途半端で、いつか、この友人も結婚して自分の境遇など理解してくれなくなるかもしれないという漠然とした不安。

そして、レズビアンの葵。

どうして、二人はエッグドナーになろうとしたのか。

口では結婚と出産は諦めたと言っても、何処かで子孫を残したいと感じているのか。

それはおかしいことなのか。

親との葛藤。

選ばれたことに対するジェラシー。

定期的に訪れる生理は、子供を産まないと決めた自分には、砕け割れた複数の卵のようにもったいないものなのだろうか。

もったいないから、エッグドナーになるのか。

その答えは見つからない。

ただ、見つかる必要もないと思う。

それは、一人ひとり違うからだ。

アラサーも、独り身女子も、アラフォーも、草食系も、肉食系も、〇〇系で表されるカテゴリーも、見た目や、運動経験でカテゴライズされた分類場所が違うから、答えが違うのではないはずだ。

子供を切望する人の助けになりたいと考えてドナーになる人は、カテゴリーとは関係ないだろう。

一人ひとり違うから、答えが異なるのだ。

そんな生きやすい世界であって欲しい。

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ワンコ
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