劇場公開日 2021年8月20日

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ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価

全581件中、181~200件目を表示

2.5前半の西島さんやけにかわいい。

2022年3月29日
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前半の奥さんとのシーン、嫌いな雰囲気の映画だと思った。
文学的って良さがよく分からない。
中盤のドライバーさんとか、韓国人夫婦とのやりとりの部分はちゃんと見たけど、後半の演劇のくだりはまた何だかなぁって感じた。手話での静かなシーンは感動するところなのかもしれないけど、早く終われって思ってた。

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おこげ

1.5面白さが理解できなかった。

2022年3月29日
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映画素人の自分には理解できないだけかも知れないけど、率直に面白くなかった。
長い映画だけど、ずっと何も起きないからだらだらしてる。
音の話す物語とかワーニャ伯父さんの話が映画とつながってるんだろうなと思い、理解しようとしたがワーニャ伯父さんの話は全然頭に入ってこない。

解説を見て、細かすぎて伝わらない暗喩が何重にもあるのを知ったけど、暗喩詰め込むことが面白いってことなのか?
細かすぎて伝わらないモノマネは、伝わってるから面白いんであって、伝わらないんじゃ面白くないでしょ。
だらだらした映画だから「勉強してからまた見てみよう」とも思えない。
予習とか解説無しでも分かる内容の方が楽しめると思うが、それだと賞は取れないかー。

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ジョージ

3.0受賞前に遠くの映画館で観ました。

2022年3月28日
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地元では上映してなかったので、ちょっと離れた映画館まで足を運んで観ました。
なんでもない日常を切り取ったような映画は好きだけど、この映画のどこがよくて大きな賞を受賞したのか誰か教えてください。

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kazu565

3.0村上春樹さん原作の作品を西島秀俊さん主役で、となると見逃せない作品...

2022年3月28日
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鑑賞方法:VOD

村上春樹さん原作の作品を西島秀俊さん主役で、となると見逃せない作品だと思っていたら、アカデミー賞にノミネートされて(外国長編映画賞受賞おめでとうございます!)、アカデミー賞発表の前に急いで鑑賞しました。

「THE村上春樹」といいたくなるようなストーリーで、チェーホフのお芝居のセリフが多言語で展開されて、日本なのに車は赤いサーブだったり、どこの国の話だか分からなくなっていく感じと、観光名所ではない日本の風景がドライブをしながら描かれていて、車にのってどこか遠くに行きたくなりました。

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山川夏子

4.5アカデミーには会員編成にオマケ

2022年3月28日
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鑑賞方法:映画館

色んな角度で見れる、クルマ使い方と小説からの映像が良かったかと?ちゃんともう1回見てみたい。1回では分かりにくい箇所というか、、すっとは響きにくい、濱口作品に期待。

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たかなな

4.5丈夫な車

2022年3月28日
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原作は未読ですが映画のために構築された──となっていました。

『村上春樹の同名小説「ドライブ・マイ・カー」より主要な登場人物の名前と基本設定を踏襲しているが、同じく村上春樹の小説「シェエラザード」「木野」(いずれも短編集『女のいない男たち』所収)の内容や、アントン・チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』の台詞を織り交ぜた新しい物語として構成されている。』
(ウィキペディア、ドライブ・マイ・カー (映画)より)

主役は喪失──という感じ。(なのかな。)
いろいろな喪失がでてきました。

家福(西島秀俊)と音(霧島れいか)は娘を失っています。家福は音を寝取られています。家福は音に先立たれています。家福は片眼をゆっくり失明しています。みさき(三浦透子)は父親を知らず母親を失っています。

家福はそれだけの逆運に遭いながらも感情を出さずたんたんと生きています。
みさきも感情を見せずストイックなドライバーに徹しています。

つねに理性的な家福の悔恨がこの映画の結論のうちのひとつだと思われます。それは高槻(岡田将生)との対比で語られます。高槻は激しやすいタイプです。家福からみると未熟な男です。いみじくもこんな台詞がありました。

家福「きみはじぶんをじょうずにコントロールできない」
高槻「はい」
家福「社会人として失格だ。でも役者としてはかならずしもそうじゃない(後略)」

みさきの故郷へ弔いに行き、大切な者を失った者同士で感慨にひたったとき、いままで抑えていた家福の感情が噴出します。高槻は罪人になりましたが、家福のように感情を隠していなかった──少なくともじぶんに正直だった──というロジックにおいてひとつの結論が見えたわけです。

家福とみさきは埋もれた家のまえで抱き合って生き延びる決意を固めます。
総括な結論は手話で表現されるワーニャ伯父さんの有名な幕切れの台詞が、そのまま家福とみさきの行く末に重なっていることだと思います。

『「仕方ないわ。生きていかなくちゃ…。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」』
(ウィキペディア、ワーニャ伯父さんより)

これは家福の決意でもあり、みさきの決意でもあると思います。ふたりはこれから死んだ者を背負って生きていく──のですが、おそらくそれは諦観にみちたワーニャ伯父さんの台詞本来の意味よりも、明るいものとして描かれている──と思います。
みさきが最後に走り去っていく道はどこまでも続いていて「再生」といっても言いような明るさがありました。

映画には幾つかの短篇や戯曲を切り貼りしたとは思えないまとまりがありました。村上春樹にくわしくありませんが、おそらく原作を忠実に映像化したばあいより、わかりやすい決着点へ行き着いたと思います。

また濱口監督は日本/日本人をきれいに撮ると思います。──米欧韓の映画を見てその合間に邦画を見たとき日本の景色や日本人に見劣りを感じることが(個人的には)よくあります。あまり美しくないとかかっこわるいとか趣(おもむき)がないとか、もっときれいに撮ればいいのに──とおもうことがよくあります。が、濱口監督は寝ても覚めてもでも感じましたがシーナリーも人もきれいに撮ります。遜色を感じません。本編では車もきれいに撮っていました。

棒演技と棒読みが着色や偏った印象になるのを避けている──と同時に多義で多元な捉え方があると思われ──観た者それぞれが違う印象をもつであろう自由度も感じました。が、前述のとおりワーニャ伯父さんと重なる明解な結論がありました。
本作の(rotten tomatoesの)海外批評家評は断トツですがアート系映画にしては海外一般観衆評も高めなのは、その明解な結論のおかげだと思います。

しかし、こじんてきにおそらくもっとも感心したことは(少なくない日本映画を見ているはずなのに)見たことのない種類の日本映画だったこと──でした。

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津次郎

3.0このくらいかな。

2022年3月28日
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週1ぐらいで映画館で観ている。当初国内ではあまり評価がされなかった?ような記憶があり、上映場所も先細りだったように思う。スケジュールが合わず、見られない予定だった。

その後海外で評価され上映館も増えみることができたのだが、期待度が高い分イマイチという印象。ふーん。というのが感想だ。ただ展開が読めないこともあり、3時間は楽しめた。

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tom

3.5「ワーニャおじさん」買いました

2022年3月27日
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鑑賞方法:映画館

日比谷シャンテそばの居酒屋で,映画好きの友人が「ドライブ・マイ・カー」どうだった?と質問してきたので,「うーん...」と言葉を探していると,彼は私の答えを待たずに「すっごく良かったでしょー」と絶賛.

友人は若いころ演劇論の講義を受けたり,映像制作にかかわっていたこともあり,いろいろと琴線に触れるところが多かったようです.
「作劇にチェーホフの『ワーニャおじさん』を選んだところが,すごい!
ピアノでいえばバイエルみたいに,「ワーニャおじさん」は初歩テキスト的な位置にあり,それだけにいろいろと奥が深い脚本,storyであって………云々かんぬん」とのことでした。

確かに,思い返すと,わざと感情を入れずに脚本読みを繰り返したり,手話や日本語以外の言語での台詞だったり,なんだか奥深そうと思います.

なので,「ワーニャおじさん」を買ってきました.読んでみます.

いたるところで高評価なので,きっといい映画なんだと思う...
いやいや,『偶然と想像』を撮った濱口竜介監督の作品なんだから,すごい映画なんだと思う.

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night runner

3.5ハッピーアワーの後で

2022年3月27日
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鑑賞方法:映画館

先週ハッピーアワーを観て濱口監督に興味が湧き、
こちらも鑑賞。
5時間17分は休憩があったので良かったが、
こちらは後半カックン😴
それでも、濱口ワールドは堪能できたので
評価は3.5としました。

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ilctr

5.0ただただ良かった

2022年3月25日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー作品賞にノミネートされただけあります。長い映画でしたが,まったく飽きさせない展開。監督の力量がうかがわれます。ラストもいい余韻。西島さんかっこ良かったです。

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ぽんぽこ

2.0気持ち悪い夫婦

2022年3月25日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

どうも好きになれない。
極論だが内容も気持ち悪い。
やや狂ったとは言え、あんな性癖の妻はイヤだし、あれを許容する夫もイヤだから。

日本アカデミー賞も取りまくってるけど、「おくりびと」を思い出してしまう。「おくりびと」は海外賞取る前に日本で公開されたがその時はあんまり売れてなかった。
ところが海外で賞を貰うと、情報番組が山ほど宣伝して大ヒットした。日本アカデミー賞は海外の評価に左右され過ぎと思う。

本作は見て好きに感じて理解する作品だと思うので、「面白くない」も意見の1つだし、「凄く面白い」も同様だ。
で、自分は面白くなかった。
この作品はこう言った作品を見馴れているユーザーに喜んで貰える作品だから、普段こう言った芝居っぽい作品を見馴れてないユーザーの評価は別れると思う。

感想より長いけど、コメントくれた人が居たので追記

世間的に高評価を得てるこの作品を悪く書くと、叩かれるのは分かる。自分が気に入った作品を貶してる奴に一言言いたいのも理解は出来る。多様化に寛容なら否定してる意見にも寛容にしてほしいとは思う。
意味や内容が分かってても好きになれない事はあるのだから。
あと作中の演劇で多言語を織り混ぜてやってるが、実際観るときの客はどうする?イヤホン着けて翻訳聞きながらになるのだろうか?聴覚障がいのある人が観るときは横に字幕をつけるのだろうか?観劇するユーザーはこの試みを楽しんで観られる人が多いのか?色々考えてしまう。昔、邦画に字幕を付けろと言われた事があったが、字幕付けてると邪魔くさいと言う客もいた。 どっちにせぇっちゅうねん?となる。多様化も多言語も口で言うほど簡単じゃない。

感想書いてから都合4回目を観てみた。
普通に観て、普通に感想を書くとしたら、最初に書いたのは“芝居嫌い”の自己都合も混ざっていたので辛めに書いたと思う。
しかし、飛び抜けて良いとは思えない。
まず長い…三時間の長尺、あの内容に入り込めた人には問題ないだろうが、主人公たちに共感できないと「なぜあの時に怒らなかった?」とか言いたくなる。
人情ものを間延びしてアーティスティックにした作品みたいに思ってしまう。
そう思えるようにはなったので☆一個増やした。

今後、こんな作りの作品が増えるならこの作品のやり方が世間的に受け入れられるものだったと思えるが、恐らくはそうならない。

グローバル化や他者、他国への理解は誰にでも都合が良いものでもないし、争ってる国や勢力、経済的な競争などを含むと尚更だ。

ただ邦画の皮をかぶったこの作品が評価された事は良かったとは思う。
この作品観たさに瞬間でも映画館に足を運ぶ人が増えたら映画館が潤うから。
「おくりびと」の時には本当に有り難かったから、「ドライブマイカー」で喜んでる映画館もいるだろうと思いたい。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.5どうなんでしょう?

2022年3月23日
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話題の映画なので見に行かないと!
日本映画らしい、村上春樹らしい
繊細な感情が伝わってくる
そしてモヤモヤ、フワフワした作品
演劇を観るのは好きなので
最後まで興味深く観ることができましたが、
観る前からハードルが上がった分
ちょっとフラストレーションが残ってしまった
みんなにどうなんでしょう?って聞きたい作品

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TAKU

3.5人は他者の立場に立てるか

2022年3月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

不慮の事故であっても、自分が殺してしまったという思いから抜け出せず苦しむ人がいても仕方ないが、他人の心の中は、自分が考えているのとは全く違うかもしれない事に思い至らないのが普通だ。だから何時迄も重しになって苦しむ。
最愛の妻のあられもない秘密を見てしまった演劇人が、妻の急死に直面して、硬い殻の中に閉じこもった時、すっと入ってきた無表情な女性運転手の、プロに徹した仕事ぶりと、互いに口が軽くなっていく過程が見どころで、この静かな映画に、計らずも涙が出てしまった。「人は他者の立場に立てるか」
村上春樹やチェーホフを知らなくても、演劇に関心がなくても、自分なりの解釈から心に染み入る演出だ。山陽道らしき高速道路を疾走する車の中からエンディングに向けてストーリーは走り抜ける。

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ezu

2.0注。アカデミー賞だからと言って家族そろって鑑賞・・なんて厳禁

2022年3月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

こういう「話題の作品」って悪く言ってはいけない雰囲気が出来てしまうのが嫌ですが、決して気軽に見るタイプのロードムービーではありません。
PG12ですが、どうせならR18+の方がいい内容です。家族そろって鑑賞・・なんて絶対考えてはいけません。
主要キャラがみんな歪んでて、マトモでない人間ですし、冒頭30分は無駄に濃厚なシーンや下品?な言葉が飛び交い昔の良質な日活のポルノを思い出します。一応終盤に回収される伏線とはなっているものの家族で見てはいけないです(苦笑)。
やたら韓国びいきなのも気になります。

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ベーコンえっぐ

4.0魂の救済が原点か?

2022年3月22日
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鑑賞方法:映画館

最初は、ちよつとビックリした。妻 音と、家福の濡れ場からはじまっていたから。これは選択する映画を間違っていたかしら、と思ったが、どうも違う。宗教的に夫に、物語を紬ぎ出し語り出す妻。それを聞く夫‥やがて二人の現実と、妻の語る架空の物語がシンクロしてくる。夫役、西島秀俊の無表情な仮面が、舞台という仮想世界で、急に生き生きと生を語り始めるにいたりどちらが、生きているという実感を、感じさせるのかあやふやにわからなくなる。西島秀俊、とヒロインドライバーの岬の紬出す醜い現実の世界。西島演じる演出家、家福と俳優たちの作り上げてゆくチエーホフの演劇の舞台との対比が、映画を奥行きのあるものにさせた。俳優に韓国のろうの女性を、手話で台詞をいわせたり、各国の俳優の母国語で語らせたり、革新的な舞台の構成になつている。手話で台詞を語るソーニヤのセリフ。言葉でなくからだで表現した、生きるということの辛さを、それでも私たちは、ただ生きていきましょう~生きていかなくてはならない~主人公家福の人生の悔恨に繋がるところだ。また孤独なドライバーの岬の過去とも重なる。ソーニヤの体で表されたセリフは辛さに耐えて残されしものの、生きることの意味を、教えてくれたように思う。いろいろなことを考えさせられる深みのある映画。最後の岬の家福の車にのつて買い物に、出かける姿に希望と救いがあった

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くぼたん

5.0今見れてよかった作品

2022年3月21日
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上映時間を確認して、途中で寝てしまわないかと
頭を過ぎった少しの不安も杞憂に終わるあっという間の3時間でした。

気づいたら1番感情移入していたのは家福。
妻(音)の浮気現場を目撃しながらも、
何もなかったかのようにその場を去り、
その後も平然と夫婦生活を営む。

家福は音が複数の男と関係を持っていたであろう事を、
彼女の創る芸術と結び付け、正当化しようとしていた。
それでも本心では大切な人に裏切られたという思いを払拭できず、
その葛藤の中で生き続けていたのだろう。

そんな家福の心を少しづつ、
みさきが溶かしていく過程が見事に、丁寧に
表現されていた。

家福が涙を流しながら、
自身が本当は傷ついていたこと、
音に会ったら責めたいこと、謝りたいこと、
これまで平静を装ってきた感情を
表出させるシーンは苦しくもあり、
救いでもあるような気がした。

さまざまな失敗や後悔、悲しみを経験して大人になる過程で
人は自分が傷つかないよう防衛機構を構築するのだと思う。

自分自身、今現在そんな自分に嫌気がさしている。
子供の頃みたいに、好きと思えるものには真っ向からぶつかりたい。
傷つく自分を恐れず、後先考えず。
だから、今見ることができてすごく良かった。

長い余韻の中に、孤独、寂しさ、希望、救い
さまざまな感情が入り交じっている。
それらすべてひっくるめてぜんぶ抱きかかえて
生きていかなければいけないのが人間なのだと思う。

定期的に見返したいと思える、素晴らしい作品でした。

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みちかけ

4.5人生哲学あれこれ

2022年3月21日
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知的

難しい

いよいよアカデミー賞も迫って来ました。

この作品は、日本的な奥ゆかしさを、言語化して紐解いているように思った。奥ゆかしさと言うと聞こえはいいが、それは人間関係を独りよがりにさせる危険な美徳でもあり、家福もみさきも、大切な人の本当の気持ちを理解できずに喪ってしまった事に、大きな喪失感を抱えているように思えた。けれども、それまで軽薄さが否めかった高槻のサーブ車中での「自分の心しか、見ることはできない。」のくだりで、少し救われたと感じた。このシーンの岡田将生さんの独白演技は素晴らしかった。
西島秀俊さんは、ドラマでもコメディでも、内省的なお芝居をされる(と勝手に決めつけ)俳優さんなので、家福のキャスティングがぴったりハマっていた。
言葉が重要な意味を持つ映画であるが、言葉を持たない韓国人女性のご夫婦が、誰よりも幸せいっぱいだったのが印象的だった。魅力的な女優さんでした。
この作品は、多言語による戯曲を軸に、生と死、男女のすれ違い、親子の確執、貧困、虐待、障害と、普遍的テーマを重層的に取込み、エンターテイメントと思索のバランスが絶妙だった事が、世界的評価に繋がったのだと思う。また、広島が舞台と言うのも、期せずして、平和を意識せざるを得なくなってしまったここ数週間、人間同士の分かり合えなさを痛感した。

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あやこ

3.5三浦透子さん岡田将生さんが良かった

2022年3月21日
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悲しい

知的

評価されてるいのは監督賞、脚色賞、主演男優賞ではあるが、全体を通してサイドの登場人物達の存在がこの作品の良さを底上げしている物語に思えました。
それがあまり話題にならないのが不思議。

出演者が多国籍、これが作品として斬新で面白かった。
三浦さんのみさきは笑顔を封印して自然でクールな佇まいが魅力的だったし、岡田くんの高槻は一人で苦悩を抱えた青年が、後半徐々に葛藤とともに暴走していく様は観るものを圧倒した。車内で家福と対峙するシーンは何とも言えない鬱屈したもどかしさが頂点。

長いのが嫌とかではなくて、奥さんの音のシーンは物語を進めながらの合間の回想シーンでも充分だったと思う。

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monkey

3.5しんどいけど観て良かった。…ただ少し長い。

2022年3月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

主人公の心情が苦しくて、観ていてなかなかしんどかったですが、
観て良かったな、とは思いました。

ただ個人的に3時間は長いな〜💦
2時間40分くらいでなんとか収まらないものでしょうか…

希望のある終わり方だったので後味は良かったです。

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moshi*moshi*

3.0もう少しコンパクトにできなかったか?

2022年3月20日
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アカデミー賞の作品賞候補にもあがったドライブ・マイ・カーを観たが約3時間近い映画はやはりしんどい。もう少し、コンパクトにできなかったか?また原作は村上春樹。村上らしい作品の映画化だったが好みにもよるがやはりしんどいストーリー。この点はマイナス。よかった点は考えさせられた内容と海外の人にも観てもらえる内容。この点はよかった。カンヌ映画祭で賞を獲るのは納得できる反面、個人的にはアカデミー賞作品賞候補に値する内容なのか疑問に感じた映画。

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ナベウーロンティー