ハウス・イン・ザ・フィールズ

劇場公開日:

ハウス・イン・ザ・フィールズ

解説

モロッコの山奥で暮らすアマジグ族の姉妹の慎ましくも美しい日々の営みをありのままに捉えたドキュメンタリー。アトラス山脈の自然の恩恵を受け、数百年もの間ほとんど変わらない生活を送り続けてきたアマジグ族。弁護士を夢見る少女カディジャの姉ファティマは、学校を辞めて結婚することになる。カディジャは大好きな姉と離れ離れになる寂しさ、そして自分も姉のように学校を卒業できないかもしれないという不安を募らせていく。写真家としても活躍するタラ・ハディド監督が5年にわたって現地に通いアマジグ族と寝食をともにし、失われてゆく生活様式や文化を記録しながら、人々の内なる思いを紡ぎ出していく。

2017年製作/86分/G/モロッコ・カタール合作
原題:Tigmi Nigren
配給:アップリンク
劇場公開日:2021年4月9日

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映画レビュー

3.5【モロッコの山奥に暮らす”自由の民”アマズイーグ族の、アトラス山脈の壮大な自然の中、変わらぬ生活を描いた静なドキュメンタリー作品。】

2023年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー ご存じの通り、モロッコは男尊女卑思想が残っている国である。だが、世界から絶賛された「モロッコ 彼女達の朝」で描かれれた通り、女性達は逞しく暮らしている。(だが、今作はモロッコ国内では上映禁止)
  今作は、モロッコの山奥に暮らす”自由の民”アマズィーグ族(一般的には、”ベルベル”と称されるが、今作のフライヤーを見ると、それは他称であり、蔑称であると記載されている。知らなかった・・。)の若き姉妹が、自然の中で生きる姿。そして、姉が見知らぬ男性との結婚を迎えるに当たり
”結婚するのは怖いけれど、それが義務だから・・。”と言い、結婚式に臨む姿と、姉が居なくなることに寂しさを感じている妹の姿が、静やかに描かれている。-

◆感想

・今作で映し出される、アマズィーグ族の民の表情が男女問わず、穏やかである事に好感を覚える。もしかしたら、諦観の念も入っているのかもしれない。

・結婚に臨む、姉の不安感と共に語られる未来への希望。そして、実際の結婚式で花嫁は綺麗に着飾り、女性達も美しい装いで、若き二人を祝うシーンも良い。

<今作は、ドラマティックな要素を極力排して、描かれたアマズィーグ族の姉妹を中心に、彼らの大自然と共に生きる姿が、鮮やかに描かれている。
 モロッコの大都会であるカサブランカなどの喧騒は、この映画には一切出ない。
 只、只管に大自然の中で生きるアマズィーグ族の人々の姿が、過剰な演出無く描かれている。
 今作の監督、タラ・ハディドさんは、7年にわたって現地に通い、姉妹たちと寝食を共にし、信頼を得て今作を完成させたそうである。
 派手さはないが、少数民族であるアマズィーグ族の生き方を美しく捉えたドキュメンタリーであると思う。>

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NOBU

3.5家族が語るパートをはさみつつ 説明のナレーションもなく 基本は映像...

2021年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

家族が語るパートをはさみつつ
説明のナレーションもなく
基本は映像+自然音だけで進んでいく
写真集をパラパラと
めくっていくようなイメージの映画

遠い国の全く異なる民族なのに
村人の歌う歌が
懐かしく感じて不思議

今の時代にも
それが義務だからと言って
一度も会ったこととない人と
結婚する人がいるんですね

ラストの結婚式は
村人総出のお祭り
太鼓の音で血が騒ぎ
盛り上がるのは万国共通のこと
花嫁の衣装とペイントが神秘的

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xxminaxx

なんだ、その歌は

2021年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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デブリ

3.0優しいね。

2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「結婚するのが義務だから」
お姉ちゃんのこの言葉が、胸にズンッと響きましたわ。
産まれてきた場所、育つ環境で、こうも生き方が変わってしまう。

ただ、そこに不満を感じず、幸せを感じられれば良いのだよね…。

風景、自然とともに慣習に習って、素直に育った姉妹。

なんだか優しかった。

周りが変化を強制する必要はないのだ。

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共感した! 12件)
hkr21

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