レイニーデイ・イン・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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ハイソな異世界を堪能することはできず
自分とは無縁のハイソでセレブな世界観を堪能することができず、笑いどころと思われる場面も何となく引いた目線になってしまって、正直ほとんど面白くないと思ってしまった。
ただただエル・ファニングが可哀想に思ってしまった。
でも、本筋は結構好きだった。理想的な成功物語で…やっぱ自分にとってはファンタジーでしかなかったという印象。
ウディ・アレンらしい作品だとは思ったけれど、個人的にはちょっと苦手な側面だったりする。終始下から眺めていたら、いつの間にか終わっていた。
ニューヨークに帰ってきたウディ・アレン
小粋なジャズ。早口の会話。時にはユダヤ人ネタや政治ネタもかまして、軽快にはずむ会話が見事。『アニー・ホール』の頃のウディ・アレンが戻ってきた感じがする。キャスティングも豪華俳優、ティモシー・シャラメとエル・ファニングを中心に、ジュード・ロウやリーブ・シュレイバーといった大物を揃えている。
ニューヨークの雨模様も恋人同士であるはずのギャツビーとアシュリーの関係をも曇らすことになるストーリーですが、その中でもBGMに「ミスティ Misty」を使ってるところがオシャレ。そのままの意味でも“霧”なので、雨上がりの早朝の靄も彼らの心情を映し出している。さらに、それがポーカーの場面(相手の手の内が読めないという意味か?)と終盤の2回使われているのも嬉しい限り(好きなんです)。『恐怖のメロディ』(1971)参照。
プロット的にも、あぁやっぱりねと感じるところだし、迷ったら即決断!みたいな潔さにスッキリするかもしれません。エル・ファニングは好きな女優だったけど、喋りすぎたため魅力半減してしまいました・・・
ティモシー・シャラメの魅力満喫
何ですかね〜、この人。ニューヨークも似合うんですね、これが。
ティモシー・シャラメにニューヨーク案内されるとか、つい自分がティモシーの隣にいる気になってしまうとこが、憎いわけですよ。
ウッディ・アレンの世界観にティモシーが見事にはまっていて。
タイトル見ただけで、「あ〜雨のニューヨークの一日を、恋人たちが別々にどう過ごすかってやつね」みたいな想像できちゃうんだけど。
わかっちゃいるけど、はまっちゃったな〜
ティモシーを起用したアレンさんに拍手!
ティモシーのマジックにかかること間違いない(笑)
最高すぎるタイトルとキャストから一昨年くらいから楽しみにしていた本...
最高すぎるタイトルとキャストから一昨年くらいから楽しみにしていた本作を遂に見た。雨 + ニューヨーク = ウディ・アレン好きとしては「やっと!」と思わずニヤリとしてしまう要素に加え、ティモシー・シャラメ(ウディ・アレンモード) × エル・ファニング(今回のメイク好きじゃない)という魅力的すぎる主演。他にもリーヴ・シュレイバー、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、レベッカ・ホールと素晴らしい面子が揃っている。けど作品自体は会心の出来とは言えるものでなく、あくまで近年のパッとしない通常運転なウディ・アレン作品といった感じ。やっぱり彼の創作のピークは過ぎてしまった感は否めないのに、かつてのあまりに大きな功績ゆえに、さほど面白くなくてもギャラが高くなくてもこうした豪華キャストが揃ってしまう。逆に言えば今世紀なってからのそうしたヨーロッパ時期の『ミッドナイト・イン・パリ』(雨なら断トツこっちの方がロマンチック!映画映え)という傑作を除く一部残念な出来の作品よりは普通に楽しめた気がする。もしかするとウディ・アレンにとって彼が手掛ける最後の劇場作品になるかもしれないので、映画館で見られて良かった…本作の出演者が相次いで後悔を表明しギャラを寄付したらしいが。彼の噂・疑惑などが本当なら干されても然るべき。ただ、ずっと彼の作品を好きだった一映画ファンとしてはもちろん寂しさもある
P.S. 個人的なセレーナ・ゴメスへの苦手意識…
今年映画館鑑賞多分36本目
ウディ・アレンにとっての人生の真実
主人公ギャツビーを演じたティモシー・シャラメの演技が秀逸。世界観がなくて単にミーハーなだけのアホな女の子アシュリーをエル・ファニングが見事にこなしていて、内向的で思索家のギャツビーと好対照のカップルとなっている。
ウディ・アレン監督らしく、主人公はかなりのオタクであり、人生に対して斜に構えている。中原中也の詩に登場する「僕」のようである。
さてどうすれば利するだらうか、とか
どうすれば哂(わら)はれないですむだらうか、とかと
要するに人を相手の思惑に
明けくれすぐす、世の人々よ、
僕はあなたがたの心も尤もと感じ
一生懸命郷に従つてもみたのだが
今日また自分に帰るのだ
ひつぱつたゴムを手離したやうに
(「憔悴」より第Ⅴ節の一部を抜粋)
もうほとんどこの詩だけでギャツビーの人柄を言い尽くしている。詩の中の「あなたがた」には、ガールフレンドのアシュリーも含まれる。ギャツビーの居場所は「あなたがた」の思うところには存在しないのだ。寧ろProstituteの方がよほど自分の居場所を生きている。
ニューヨークはやはりいい街だ。セントラルパーク、スミソニアン博物館、ホテルカーライルなど、所謂ニューヨークオタクにはたまらない場所である。それぞれが美しく描かれ、居心地のよさが空気感で伝わってくる。
ウディ・アレン監督は雨が好きなのかもしれない。ラストシーンは無理や背伸びから解放されて「僕は僕らしく」というホッとした雰囲気だ。「男と女の観覧車」も「ミッドナイト・イン・パリ」も似たような筋書きを辿る。それがウディ・アレンにとっての人生の真実なのだろう。ただ本作にはこれといって魅力的な人物があまり登場しなかったのが憾み(うらみ)である。人生の真実を語るような年老いた人物が何人かいてほしい。セレーナ・ゴメスのチャンではあまりにも弱く、母親のシーンは機知に乏しかった。3.5かな。
ジュート・ロウ??
役者とシチュエーションが変わるだけで、いつものウディ・アレンの映画です。
端的に言うと、登場人物が全員お喋りで、しかも他人の話はほとんど聞かずに自分の話ばかり。自分で話して、自分で納得して、そして次々と有名な役者が脇役で出てきて、結局大した事も起こらず、あー今年もウディ・アレンに付き合わされたなぁという感想でエンドロールを眺めることになる、という感じかな。
そんな中、今年はジュート・ロウが出ていたのだけど、最初ジュート・ロウだとはきづかないほどジュート・ロウ感を消して出演。
そもそもジュート・ロウがウディ・アレン作品に出演すること自体違和感があるのだけど、まるでこの映画のジュート・ロウはウディ・アレンの代わりに出演しているのかと思ってしまうほど、見かけも人物設定もジュート・ロウらしくない。
昨今のジュート・ロウは頭髪具合と共に若い頃の王子様感は薄れてきたとはいうものの、まさかここまでジュート・ロウ感を消すとは。
役者って凄いなぁと、改めて感じさせられたかも。
幼女虐待疑惑を報じられた監督が作った美しい作品。
アメリカニューヨークを舞台に、裕福な家庭出身の若い白人男女が織りなすラブストーリー。
美しい街並みを背景に、美男美女が出会いとすれ違いをコメディタッチで演じる話はそれなりに面白いんだが、ニューヨークって人種のルツボじゃなかったっけ。不自然なまでに黒人やアジア人がいない。
監督の幼女虐待疑惑は聞いたことあるけど人種偏見もある人だっけ?
(アマゾン資本でこの映画をつくったが、監督のせいで手を引いたらしいが)
感想としては、とても綺麗なラブストーリー。
ケチをつけるとするなら、女性の出産可能年齢と子供の年齢を考慮すると成り上がりの母親の設定は無理。
ついでに言えば、ティモシーシャラメは相変わらず美しい。
兄貴の恋人の笑い方
全員がハマリ役な感じがして心地よかったです。とにかくスタイリッシュで、男女の色恋沙汰が性急に勃興していくのもニューヨークぽくて良い。
何より!!、兄貴の恋人の笑い方にはほんとに食らった、、。あれは結婚やめたくなるわ笑
NYの街並みを堪能できる佳作ラブコメ
巨匠映画監督にインタビューが決まってニューヨークに来た学生記者とその彼氏の週末を描いたラブコメ。
ウディ・・アレンの映画をそれほど観てきたわけではないが、画面の雰囲気、台詞回し、話の展開、どれもが彼の映画っぽいつくりだった。
エル・ファニングはちょっと田舎くさいし、シャラメは猫背であまりかっこよくは見えない。話もなんだそりゃ?って感じ。結果、お母さんの話が1番心に残ってしまった。彼の自分探しの話のような印象だ。
でも、MOMA、セントラルパークといったニューヨークの街並みを堪能できることは確か。行ってみたいな思わせるだけの魅力には溢れていた。作品の舞台となる場を作るのはやっぱりうまいんだな。
雨はこんなにも美しく切なく見せれるんだ…
雨が降りかかるガラス越しからのアングルがとても美しくもっと見ていたかった。
これはたった1日の出来事を映画にしている。
ニューヨークで起こった恋人とのすれ違い。
すれ違いといえど、お互い良くないよ!と思う部分があって心苦しかった。
コメディとして鑑賞しないと切なすぎてしんどい。
ただ、映画の雰囲気は呑み込まれてしまうほどの美しさ。1秒足りとも目を離したくない。
でも内容が私にとって心が痛くなる。
そんな葛藤をした映画だった。
三角関係の至福
40代の若造にウディ・アレンを語る資格はない。20年は早過ぎる。ただただ自分の知識と教養の無さを痛感するばかり。それでも根拠のない期待をしてしまう。自分の後半生も捨てたもんじゃないぞと。大いに学ばなければならないし、必ず行かなければならない。何処へ?勿論、ニューヨークへ。
「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」は、今をときめくティモシー・シャラメを擁し、小道具としてスマートフォンは登場するものの、描かれるのはクラシカルな古き良きニューヨークである。舞台はカーライルホテルやメトロポリタン美術館。マクドナルドやスターバックスは背景としても画面には映らない。
郊外の大学に通う生粋のニューヨーカーである主人公が、アリゾナ出身の彼女に地元を案内することから始まるドタバタ劇であるが、とにかくキャラクターが古い古い。今どきこんなに知的でウィットに富んだ会話を楽しむ大学生カップルなんて、アメリカには存在するのだろうか。とても魅力的である。
人生を斜に構えて薀蓄を語る大学生はアレンの分身だろうし、スランプに陥る有名映画監督にもモデルがあるのだろうが、随所に飛び出す辛辣なジョークが理解出来れば、もっと映画が楽しめるのに勿体ない。とはいえ、有名人との遭遇に舞い上がる意識高い系の女子大生を演じるエル・ファニングが可愛くて、ほとんどギャグではあるが、出会うおじさん皆が惚れてしまうのもさもありなんと思う。
そして、セレーナ・ゴメス演じるマンハッタン在住の元カノの妹を忘れてはならない。こましゃくれて可愛げのある都会の女性を好演。エル・ファニングとの対比が面白い。多分に男性目線の映画であり、登場人物が多過ぎてあらぬ方向へも持って行かれるが、唐突に訪れる美しいラストシーンで再認識するのは、三角関係の至福である。本当に凄いぞ、84歳。
ウディ・アレン自身のゴタゴタでもう公開されないのかと思っていたら...
ウディ・アレン自身のゴタゴタでもう公開されないのかと思っていたら上映が決まり「ストーリー・オブ・マイライフ」に続きティミーを連ちゃんで観られるとウキウキしてたので公開初日に予約。
ただ、当日の午後位から仕事がバタバタし始め、平行して疲労感もちょいちょい出てくる始末。ラブコメもあまり得意じゃないからなぁなんて思い始めたら、疲労感がどーん😓
申し訳ないけど、こりゃ居眠り映画シリーズになるなぁ、、
なんて思ってたんだけれど、作品が始まったら眠気も疲労もどこえやらで完全に作品にはまりました。
エルちゃんのキラキラした髪の毛で頬を染める感じと、そのシチュエーションでもメモ取るんかいとツッコミたくなる天然な感じが可愛すぎるし、
セレーナの皮肉たっぷりのディスりが、ちょっと低めのハスキーボイスから放たれる度に声を出して笑っちゃったし。
そんな二人の正反対な性格がティミー演じる主人公ギャツビーに変化をもたらすあたりがよく出来てるなぁと。
ティミーはやっぱり長髪が似合うなぁ。
そして肩をちょっとすくめ猫背気味で若干がに股なキャラはティミーそのままな感じだし。
この三人の子供以上大人未満な感じと、
ジュウド・ロウ、リーヴ・シュレイバー、ディエゴ・ルナのちょっと不完全大人男子みたいな感じが対比になってるみたいで面白かったな。
ティミーが本作に出演してるからかどうなのかわからないけど「君の名前で僕を呼んで」のエリオパパとの名シーンにちょっと寄せてるんじゃないかと思えるシーンもあって個人的にはニヤリ。
あと笑い声w
寝落ちするかと心配だったけど
映画館を出るころには足取りも軽く、
降り続ける雨が心地よく感じるほど
最高に素敵な作品でした。
なんかいい
特別おもしろいストーリーとか深く感動するとかじゃないけど、なんかずっと不思議におしゃれな雰囲気で、映画見たなーって感じさせてくれる作品。長くもないからスッキリ。
ギャツビー売れっ子ですなーこの間ストーリーオブマイライフ見たばっかりだけど、なんか色気ありますな。アシュレーは酔うとかわいい。癒されるのもよくわかる。ヴェガはセクシーすぎる、あれは抱かれても仕方がない、笑。
そしてお兄さんの婚約者は、さすがにあの笑い方は俺も結婚したくないなと思った、笑。
とにかくオシャレでロマンチックが止まらない
雨のNYの一日を舞台に、一組のカップルのすれ違いや心の移り変わりを、とにかくロマンチックで雰囲気抜群のウディアレン節炸裂で描いた、NYと俳優陣の美しさをたっぷり堪能できる作品になっていました。
スクリーン越しに見るNYの雨景色はどうしてこんなにうっとりする程美しいのでしょう…。雨粒がしたたる窓ガラスや車、雨をよけて走る姿、そして雨の中のキスシーン。ロマンチック!!!
最高のロケーションに負けず、俳優陣も美しい。ティモシーシャラメの謎に醸し出しまくる色気、エルファニングの笑顔の破壊力、二人とも役柄にピッタリのナイスキャスティングでございました。
物語やメッセージ性は、個人的には特にこれと言ってハマれずというか、普通です。
でも、まぁーーーとにかくオシャレで美しいシーンしか無いと言っても過言ではない程の画力なので、ビジュアルだけで既に満足でした。
お洒落な恋愛映画だけど、ちゃんと芯は通ってる
ウッディアレンらしいテンポのよい展開の作品。アシュレーのお茶目な体験が作品の表面を彩っていたけど、本筋は「ギャツビーの成長」で
「自分の価値観を押しつけがちな親との確執から人生を見失っていた20代が、あることをきっかけに確執が氷解して、新しい人生を再び探し始める」
という筋がしっかり通っており、決して軽薄な恋愛映画ではなかった。
ギャツビーがNYを離れた大きな理由が母親との確執なので、母親のまさかのカミングアウトに対して彼が母親を人として理解し直したことが、再びNYに残る最大の理由になったのだろう。
最後は「そっちに行くの?」笑と思ったけど、決してそれだけを目的にNYに残ったわけじゃなくて、むしろ彼の再出発の象徴では?
若き才能ティモシー・シャラメを愛でたいあなたにオススメ!
オシャレ映画監督の代表格、ウディ・アレンの最新作は、
予想外のフレッシュな展開が盛り込まれた、良作ロマンチック・コメディでした!
ニューヨークを訪れた大学生カップルが2人だけのデートを楽しもうとするものの、
様々なハプニングに遭遇し、次第にすれ違っていく様子を描きます。
最大の魅力は、今最も輝いている若手俳優ティモシー・シャラメの、
可笑しさに満ちた行動の数々でしょう!
カノジョに振り回されて困惑するシャラメ、
「あなたのキスは10段階で4」とディスられ落胆するシャラメ、
皮肉を浴びせてくる女性に負けじと対抗するシャラメ、
親戚から逃げるため、美術館でかくれんぼに興じるシャラメなど…
これらの微笑ましいコメディ演技は、シャラメファンのあなたを満足させること間違いなし!
ウディ・アレンが作中の主人公と同様、大学中退を経験(しかも2度!)していること、
彼と同じニューヨーク出身のシャラメを起用していることを考えると、
監督はこれまでの作品以上に、若い頃の自分を主人公に投影しているように感じました。
他のキャストでいえば、
カノジョ役のエル・ファニングは、おじさん達に愛されてしまうのも納得のキュートな魅力全開ですし、
前作『デッド・ドント・ダイ』での雑な扱いで爆笑を誘ったセレーナ・ゴメスは、
思ったことを臆せず口に出す、芯の強い役柄がよく似合っています。
シャラメと表面上は仲良くしているが、OPからずっと話が噛み合ってないエルと、
彼と本音でぶつかり合いながら、お互いに理解を深めていくセレーナの対比にも、ぜひご注目を。
肝心のストーリーは、ありがちな三角関係のもつれに終始するのかと思いきや、
ある人物の思いがけない告白により、主人公の家族関係に一気に焦点を移していきます。
このツイストの効いた展開が本作にビターな味わいを与えると同時に、
最後には主人公の今後に幸あれ!と願わずにはいられない、
爽やかな余韻まで残してくれました。
御年84歳のウディ・アレン、これからも良作を生み出してくれる予感ビンビンですが、
養女へのセクハラを暴露されたことで彼は信用を失い、
本作もアメリカでは劇場未公開となってしまいました。
出演俳優たちからも大きな非難を浴びた彼は、今後一体どうなるのでしょうか…
とはいえ、日本公開に踏み切ってくれた配給会社には大きな感謝を送りたいと思います。
ちょうど雨の多いこの時期、肩の力を抜いて存分にお楽しみください!
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