FOR REAL 戻らない瞬間、残されるもの。

2019年限りで退団し、メジャーに挑戦するという
筒香選手の思いが伝わってきて感慨深かった。
筒香選手と仲の良い柴田選手と乙坂選手との、それぞれの関係性の違いが
ユニフォームを渡す場面で伝わってきたのも良かった。
柴田選手はちゃんと自身を高めるために筒香選手と行動を共にしていたということだった。
2019年の後半には打撃もよくなってきていたので、2020年も頑張って欲しい。
スポーツとは選手だけで成り立つものではないということを、球団がしっかり理解していることが表現されていて嬉しかった。
特に、球団代表である三原氏の言葉が素晴らしかった。
フロント陣を信頼することができることも、ベイスターズの良いところだと思う。

今作品も期待通りの内容だった。シーズン前のキャンプ、4月の10連敗、そこから立て直して演じた首位争い、CSの激闘、どのシーンも現場の緊張感を味わいながら楽しむことができた。終盤はメジャー移籍が決まっている「キャプテン筒香」を中心として、優勝争いの佳境やCSの舞台裏の様子が明かされる。メジャー挑戦表明後のロッカールームの様子は涙無しでは観られなかった。筒香には新しい舞台で自分の夢を叶えてほしい、そしてベイスターズには今年こそ優勝の夢を叶えてほしい。

プロ野球横浜DeNAベイスターズの、普段見ることができない舞台裏の貴重な映像。2019年シーズンを振り返ります。
本作品を観れば、筒香選手の偉大なリーダーシップがよく分かります。その他にも今永投手、石田投手、柴田選手、山﨑投手らに密着します。欲を言えば、ソト選手、ロペス選手ら外国人も深掘りしてくれればもっと良かったです。パットン投手の冷蔵庫強打骨折事件や筒香選手が一時期2番を打っていた事情なども取り上げてくれれば、もっと裏が分かって良かったと思うのは求めすぎでしょうか。
なんにせよ、野球ファンであれば、ベイスターズファンでなくても十分楽しめます。私も他球団のファンですが楽しめました。他球団ファンにもオススメの一作。
さらに言えば、自分の応援している球団でもこうした球団公式映像作品を作ってほしいと感じるようになるはずです。そしてベイスターズのことも好きになってくると思います。

興奮、感動、悔しさ、今シーズンを振り返りながら選手の本音トークを交えながらのドキュメンタリー。

最後の筒香の言葉。
最高のキャプテン。ありがとう。
アメリカの空高くホームランかっ飛ばせ。