ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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鬱になりそうな恋愛映画
アリ・アスター監督ということで話題になっていたので気になって鑑賞しましたが…気持ち悪い、この一言です。
この村の強烈な違和感でどんどん不快な気持ちになります。
ホラー映画を期待して観に行った私はグロさも怖い要素もあまり感じられなかったので監督の言う通り、これは一種の恋愛映画なのかもしれません。
鑑賞された方の考察を見て、伏線がどことどこにあったなど、あーなるほどねとなる部分は多くありましたが、ただのホラー好きというだけでこの映画を観てもあまり楽しめないかなと思います。
草バンザイ映画
ストーリーは、カルトやコミューンを題材にした映画にありがちな展開だったけど、風景の美しさ、モチーフがいちいち可愛いのと、音楽の不穏さをこれまた素敵に使っていたので、気持ち悪さマシマシで、なかなかに良かった。
あらゆるフックで大○的な「草」に助けられている、草バンザイ映画。
あの草が万能なんだと思う。きっと。
アリ・アスターの狂美祭
高い評価を得た『ヘレディタリー/継承』だが、一般観客の評価は賛否両論。かく言う自分もそう。そのオリジナリティーや戦慄さは認めつつ、なかなかに難しく理解し難い点もあった。
が、アリ・アスター監督はその長編デビュー作で一気にホラー界の最注目株になった事に異論は無い。
そんな彼の長編第2作目である本作も、すでに賛否両論巻き起こしつつ、再び観る者を衝撃のホラーの深遠へ誘う…。
突然の悲劇に見舞われた女子大生のダニー。
妹が引き起こした無理心中で、両親もろとも家族を亡くしてしまう。
たった独り残され、心に深い傷とトラウマを抱え、立ち直れないまま…。
心がボロボロで一見か弱そうだが、ちとイライラウザく、面倒臭そうなダニー。私の事は心配しないでと言いつつ、私の事をもっとよく見て、私の事をもっと構ってと言わんばかり。
そんな彼女の支えになるべきの恋人クリスチャンだが、今ダニーと微妙な関係。別れを切り出そうにも、彼女の今の状況から切り出せず。数日後の彼女の誕生日すら忘れている始末。
クリスチャンは友人のペレから、ペレが育ったスウェーデンの人里離れた森の奥のコミュニティへ誘われている。このコミュニティを大学の論文にしようとしているジョシュ、そこで女遊びしか考えていないマークら友人と共に。
優柔不断なクリスチャンはダニーにこの事を話していない。ダニーにスウェーデン行きがバレ、ダニーも気を紛らわそうと参加する。
微妙で何処かちぐはぐな関係のまま。
そして訪れた村“ホルガ”は…。
ちょうど90年に一度の夏至祭“ミッドサマー”。
白夜で24時間白日の大地。
その地は、花々に彩られた美しき“楽園”。
大自然の中で気ままに、白い衣に身を纏い、その土地に根付く風習に身を委ねながら、暮らす人々も来る者拒まず。
さながら“理想郷(フロンティア)”。
都会で暮らす若者はやはりどうしても魅了される。
殊に、傷心を抱えた者は。
学生なので、煩悩の某一人を除いて、この村に遥か昔から伝わる風習や伝統は興味深い。
…が、それも夏至祭当日まで。
すでに暗示されていたかもしれない。
そもそもこのホルガに漂う、フロンティアと表裏一体のカルト的風習の不穏さ。
村あちこちにある壁画やシーツのペイティング。よくよく目を凝らすと、芸術的でありつつ…。
ダニーらが車で村近くに立ち入った際、カメラが上下逆さまに。
まるで、我々の常識は通用せず、覆される、と言わんばかりに…。
厳かな雰囲気で始まった夏至祭。
高い岩壁に登った男女2人の老人。
突然…!
そこから飛び降りた…!
驚愕するダニーたち。
が、村人たちは平然。
これは村に伝わる聖なる儀式。
生を自ら終え、その生を次産まれてくる生へ。
ここから、狂気の祝宴の数々が続く。
性交が認められた一人の村の少女。クリスチャンを誘う。手作りのケーキに入れた“モノ”は…!
夏至祭のメインイベントとでも言うべき村の少女たちによるダンス・コンテスト。倒れるまで踊り、踊り抜いた一人が新たな“女王(メイ・クィーン)”になる。強制的に参加させられたダニー。
クリスチャンは村の老女たちに見守られる中、少女と強制的に性交の儀式。
そして、新たな女王の誕生と共に締め括られる夏至祭。身の毛もよだつ最後の儀式を笑みと共に見つめる新たな女王とは…。
もう一度。我々の常識は通用しない。
遠い昔、北欧や欧州で実際にあった風習をヒントに創り上げた衝撃の“アリ・アスター祭”。
ホラーと言うと暗いシーンが当たり前だが、その固定概念を覆す白夜の明るさが斬新な悪夢を見せる。
明るい故、残酷描写はショッキング過ぎ。崖から飛び降りた顔面ぐちゃぐちゃの人体損壊、斧で頭をかち割れ、赤と黒と鉛色のようなドス黒い血…。(うへ、自分で書いてて気持ち悪くなってきた…)
しかし、映像は幻想的なまでに美しい。皮肉のように。
村の建物や衣装もあたかも“存在”するのように。
何もかも緻密に構築されたアリ・アスターの世界と才気!
『ヘレディタリー/継承』同様、本作も自分の中で賛否両論。引き込まれつつ、難しくも。
多くのレビューではよく分からないとの声が多いが、でもそれで当然。くどいようだが、我々の常識は通用しないのだから。
キャストではやはり主演のフローレンス・ピュー。
精神不安定な序盤から、この村の異様さに恐怖。さらにまたまた内面変化。
お見事!
実は彼女の演技や作品をしかと見るのは本作が初めて。これだけでも充分だったが、女の子レスラーに扮した『ファイティング・ファミリー』やオスカーノミネートの『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を含めれば、そりゃあ一躍ブレイク&脚光を浴びるわ。
今年は『ブラック・ウィドウ』もあるし、これから楽しみな逸材の中でも特に大注目!
ある村の狂気の祝宴が話題だが、本作はダニーのドラマである。
物語始まった時、彼女の心は崩壊しかけていた。
独りぼっち。恋人に癒しも感じない。
そんな時訪れたこの異様な地。
最初は恐ろしかった。
今すぐにでも帰りたかった。
が、この地に居場所を感じ、この地の人々から手を差し伸べられる。
そして、この地のある座に就く。
それは彼女にとって、救いだったのか…?
新たなる悲劇と狂気の始まりなのか…?
アリ・アスターは次、我々にどんな戦慄の招待状を送ってくるのだろう…?
弱ってる人にはカルトがてきめんに効いてしまう
初っぱなから、気持ちが重くなる雰囲気。
作品の噂は聞いてたけど、観るなら体調万全の時が良いかな?
精神的な不調時はよくない。
ダニーからして家族の問題はあったにせよ、最初から双極性障害の不安定さでクリスチャンの立場からすれば、セックスと厄介さが混在する存在でしかない。
妹は両親を巻き込んで自殺した事を考えても姉妹で病んでいた事は想像出来る。
この作品は傍目から見ると、性根の腐ったヤク友達が関係を切りたい病んでる彼女を90年に一度の奇祭に連れ出して更に地獄を見せる…と言う内容と思う。
カルトの基本、ヤク、セックス、隔離、同調圧力全部揃ってる。
カルトの役満。
カルトのデパート。
そんな所に精神不安定な彼女と彼女を切りたい彼氏が行った…
そりゃ尻蹴られただけで、若い女の子の尻を追いかけますわな( ̄^ ̄)
しかも掛けてる絵、壁にある絵が全部気味悪い
あんな内容の絵って恐すぎ。体毛や血液を相手に食わせる発想なんなの?
まんまとハマるクリスチャンほんまにキライ!
後、中盤の命のサイクルの説明、あれはヤバい。
ホルガのサイクルは極端な発想だが、死を迎える人間が死に方を選べない可能性から行き着く発想で、思い込んだら彼処まで行ってしまう様な人には観ること自体をお薦めできない。
信じるものは救われそうだが、救われる人の方が少なそう。
ラストには行方不明者の行く末もしっかり見せてくれる。
新女王の笑顔は彼女に取って、あれだけ周りが気に掛けてくれる状況はクリスチャンに頼ってばかりの自分よりも、あの村での生活が幸せに思える。
結論、あの村に適応出来る人は色んな意味で恐い
最後にご家族では観るな(笑)
セックスシーンや死体など子どもに説明しにくいものが多い。
前フリが長い上にオチも長い
予告編みて求めているのは、謎の民族の奇妙な儀式に巻き込まれて恐怖に塗れて震え上がる青年たちなの。
こっちとしてはそこに至る道中とかどうでもいいから、さっさと村行け。
そんで、この手の映画は最初は一見平和に見えるのよね。段々なんとなく不吉な様相を呈していくわけだが、吹っ切れ方が甘い気がする。
もっとぶっ飛んだ文化見せてくれ。
とうとうヤバイってなったあとも、わりかしその祭りに滞在してるのなんでなの。
逃げよ?
はやく逃げようよ。
フェスティバルスリラーという、妙なキャッチフレーズに踊らされないよう、雰囲気を味わって見ることをおすすめする。
これが原因か分からんが、視聴後は謎の不快感を覚えて胸が苦しくなった。
なんか怖い。
つまらない
色々なレビュー見たけど、映画としては最低。単なるカルト集団の殺人の物語。
今の時代だから、こういうクソ映画が作られるのでしょうね。
ホント話題になってたから、見たけど近年一番損した映画。
金返せよ。
意味?!この映画に深い意味もメッセージもないと言い切る
人間の真理に突くような恐怖、この小さなコミュニティの文化に震え上がる
今回、Filmarksによる試写会ということで一足先に日本語吹き替え版を見させていただいた。ちなみに、字幕版は観ていない。
とにかく言葉が出ない。常軌を逸した儀式も文化として継承されており、この集落の住人は何ら抵抗がない。そこに迎え入れられた大学生たち。また、彼らの煩悩と言ったら。淀んだ感情を洗い流すように、儀式の参加者として身を投じる。これが、痛々しくもどこか府に落ちる。怖いのは、自己中心的な人間な気がしてきた。
これがヒットするのも、日本のホラーとは違った、針をただ刺していくような感覚がウケるからなのだろう。グロテスクであり、神聖であり、純度が高いところに技が光っている。
ホラー?
スウェーデンの奥地の村で行われてる90年に1度儀式。
崖から飛び降りて頭がぐちゃぐちゃになって老人が死ぬシーンなどグロい所あり。
次々人が殺されていくのは怖いが、白夜で明るいからそんなに恐怖でもない。
ダニー役のフローレンスビューがいい味出してた。
観るならディレクターカット版で
映像は綺麗です。ただ、問題作ということで、元々見るつもりがないけど気になってきていたのでネタバレレビューみていたのですが色々あって観ることになりました。
あ、これあれか!この絵は‥とか思いながら観ていたので通常の映画と観かたが違ってしまい。でもネタバレ見ていてても、後半怒涛の展開がついていけず、終了後に考察サイトにお世話になりました。
とりあえず、観るならディレクターカット版のほうがもう少しわかるかなと思います。
ディレクターカット
まぶしくてこわい
フローレンスピューは短躯でたくましい印象です。strong willな顔つきと相まって、強そう。健康美と太いパーツに新しい魅力がありました。かなり寄って映しますが、こまかい顔芸で自在に心象をあやつっています。
展開が巧みですいすいと進みます。トイレへ行くと言って、そこはもう航空機内トイレです。行程をうまく端折って、倦みを回避しています。
描写が寓意をはらんでいます。とうてい羅列できませんが、怪しさを重ねて観る者を煽ります。
カメラがよく動きます。固定しないトラッキングで、それが人物の動揺をあらわし、かつhorribleな空気をつくっていました。
よく映画を見ていると思います。
『アスターはその頃を回想して「僕は行ける範囲の全てのビデオ店に行き、その店のホラー映画コーナーにあった映画を片っ端から鑑賞した。』と監督のwikiに書かれていました。その博覧強記が画からほとばしっています。
光のおびただしい映画でした。おそらくもっとも色調の明るいホラー映画だと思います。それが闇よりも怖いことを知りました。
下にいる者の喫驚だけが映るなら、わたしもなんともなかったのですが、落下滅裂が、しかも見たこともないほどリアルなそれがあり、そこへ加えて、長大な胴突きで顔面を粉砕します。何年かぶりに見たtraumaticな衝撃でした。
屍体とその損壊のリアリティが半端ではありません。
終局、まるでタラのテーマのようなオーケストラのうしろで見たこともない狂乱が拡がります。
いっぱんに、ホラー映画とは、演出新参者のビギナー枠だと見られているふしがあります。しかしイットフォローズやゲットアウトやこの監督の前作、今作を見ると、かれらが、そのジャンルをすこしもあなどっていない──ことを痛烈に感じます。
新しい恐怖を考案したから映画をつくったわけです。たまたま世間においては、それがホラーに種別されますが、この、恐怖と不安が140分つづく新しい映画体験を、枠内で片付けていいとは思いません。
いま(2020/6)、おりしも政党をも擁するわが国最大規模の新興宗教団体が製作した映画が、解禁のどさくさで邦画興行のトップに躍り出ています。
映画をめぐって、この驚天動地の格差を反面視しないことは立派なことだと思います。
なにが面白いのか分からない
ただの明るいホラー風映画で
既視感満載だった。
いや、これはつまんないでしょ。
アリアスターは才能あるんだろうけど
才能が常に良作を作ると言うわけではない。
芸術はそんなに簡単じゃない。
アリアスターだから面白いとか絶対にない。
全く響かなかった。
そして期待しまくっていたのでなんだか腹が立った。
夏至の夜に
予告編で気になっていたところ、期間限定配信されていたので鑑賞。
導入から世界観に引き込まれました。綺麗な映像と不穏な音楽にわくわく感が掻き立てられますな〜と、この後の展開を楽しみにしていたのだが…… おや?おやおや?
ヘンリー・ダーガーっぽい絵がちゃちい。(予告でチラッと写るくらいだと雰囲気あったんだけど)飛び降りシーンが怖くない。(個人的に飛び降りシーンには弱くて、胸のあたりがひゅんってなるのだが、これはリアリティに欠けるのか全く平気)死体がちゃちい。(グロいと聞いていたのだが)ほんで、たいして何も起こらないまま、主人公にやりで終了…なんじゃこりゃ。
ホラーとしても、サスペンスやスリラーとしても弱く、どちらかと言えば愛憎劇か?
もっとぞくぞくしたかったです。
一番怖かったのは、コミュニティからの志願者の人が、最期の瞬間にファンタジーが解けてしまったところ。でも、熊さんが可愛い過ぎて、和んでしまったよ。
とんでも村のとんでも祭りに爆笑
もっと怖いと思っていたけどまったく怖さを感じず、自分エログロ耐性が割とあった様。村に入ってから村人の反応がいちいち面白すぎてほぼ爆笑しながらの鑑賞に…後でやってるアレコレが気になりすぎて真面目にみるのは無理!
主人公のメンヘラぷりや恋人やその友人の性格も中々酷くて良いし、白夜とドラッグのおりなす明るすぎる世界観は新しくて見応えありました。
いやでもあんなに白昼堂々と全てを見せ合うコミュニティ私には無理だなぁ(笑)
全編に渡って意味あり気な絵が大量に出てくるので鑑賞後に考察を検索して読んだらバイキングだルーんだで中2心がくすぐられてより楽しくなっちゃいました。
そのうちディレクターズカット版で見直そうかと思います。
しばらく笑顔の人が怖い
暗闇でワッと驚く!!お化けや呪いドロドロ〜みたいなホラーが苦手で、これなら多少怖くてもいけるだろう…と思って観たら酷い目にあった(褒めてます)
途中精神的にキツくて断念しそうになりながら最後まで観賞。
あんなにカラフルで綺麗な映像なのに観終わった後もしばらく気分がドヨーンとした。
画面に隠された情報量が多くて1度観ただけじゃ完全に状況や伏線をのみ込めず、映画解説ネタバレサイトをはしごしてようやく内容を把握。そしてまたドヨーン…
しばらく笑顔の人が怖い
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