マイ・レボリューション

マイ・レボリューション

解説

「フランス映画祭2019横浜」(19年6月20~23日/横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらい)で上映。

2018年製作/88分/フランス
原題:Tout ce qu'il me reste de la revolution

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映画レビュー

4.0自分らしくあるとはどういうことだろうか

2019年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

フランスで共産主義の両親に育てられた、という設定がすごく面白い。そのせいで、主人公にはフランスという国は問題だらけだと感じられている。しかし、両親はとっくに運動を辞めて悠々自適に暮らしている。主人公の人間関係は悉く上手くいかないが、それは社会のせいか、自分の心に問題があるのかと悩む。社会が悪いのだと変革しようと様々な行動を取る主人公だが、何一つ上手くいかない。そんな時に母親に会いに行くことを決める。
この映画を観て、教育と洗脳はどう違うのだろうと考えた。もしかしたら決定的な違いはないのかもしれない。両親の教育が間違っていたと感じられるのは、フランスや日本が共産主義ではないからだが、国や文化が違えばどう見えるだろうか。人が自立して生きる、というのは案外難しい。人はいろいろなものに影響されている。自分らしく生きるべきという言説は多いが、その「らしさ」は誰に教えられたものかを顧みなければと思った。

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杉本穂高