ある女流作家の罪と罰のレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

2.5んん、、

2022年4月13日
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鑑賞方法:VOD

あまり気分のいい映画じゃなかったな

頭が良くて、個性的で、プライドが高いので人を褒めないからか、孤独で、猫を飼ってて、それもあって臭くて汚くて、だらしがない
わがままで意固地で怒り体質
これはもうすべてあたしの母親www
わざわざ映画で見たくなかった、、、

古書店やバーなんかの映像は雰囲気があって絵的だったし、音楽もエンディングの「マスカレード」アレンジが良かったので、なんとかあと味悪くなく見終えることができた…

後半チラッと元カノと会って
「あんたと話してても時間ばかり失って何も得るものがない」みたいな台詞で拒絶されるシーンが一番印象的だった

腐れ縁になってしまった男とは
ただ単に売り捌く相方が必要だっただけで
決して友達でもなんでもないと思う
金のない者同士、、、

1か月だけの契約にしようと思っているディズニーチャンネルで見漁ってる

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mamagamasako

3.0堕ちていく痛快さ

2022年4月6日
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鑑賞方法:VOD

面白かった。
職業柄こんな風にはなりたくいと思いつつも、
何故かもっとやれと思ってしまった。

作家はやはり自分の作品を他の人に認められて幸せを
感じると思うので、
やってる事は自分の価値を落として救われないけど、
幸せだったのかなと思いました。

性格に難ありと言うか我が強過ぎる主人公だったけど、
犯罪を犯してる時は社会に順応してる感じだから
不思議。
面白い性格だから、面白い小説描きそうだけど、
全体を通して思ったのは
チャップリンの人生は近くで見たら悲劇だけど、
俯瞰でみたら喜劇と言う言葉。

堕ちていくけど、なんな幸せそうな雰囲気が
とても良かった。

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奥嶋ひろまさ

3.0キャラクターの描き込み

2021年3月31日
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鑑賞方法:VOD

テーマ的には「タクシードライバー」や「JOKER」に通じるものを感じて、
社会や世間に見放されたと感じる人の物語かなと。

けっきょく犯行を繰り返した理由は金と承認欲求ってことなんだけど
そこの掘下げが最後までやり切れなかった感が残ってしまった。
捨てられないプライドとかセクシャル・マイノリティだとか
そういう”属性づけ”みたいな印象が強くて、もっと根源的な部分を感じないというか。

とにかく僕にとってはどうしても魅力的なキャラクターには感じられず、
ぜんぜん共感できなかったことが大きいのかも知れない。

たしかにね、一度大きな成功体験のある人は自分を捨てきれないのかもしれない。
でも、身の回りやら他人との付き合い方やら、
やれる事・可能性を見出すことはもっと他にあるだろうと。

映像もキレイだし役者も良いしで映画としてのクオリティは高いと思うんだけど
面白いかっていうとちょっとね…という感想。

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mar

3.5偽造を重ねすぎると、自分まで偽造になっちゃうよね。

2020年9月12日
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メリッサ・マッカーシー、うんざりするような嫌われ役を見事に演じましたね。

人生って行き詰まってからが、その人間の人格が現れやすいもので、
この作家さんは、基本的な人間形成が成されていなかったんだな、と思っちゃいましたね。

偽造を重ねすぎると、自分までも偽造になっちゃうよね。
悲しいお話。

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miharyi

4.0本当に生きてるだけで丸儲け。さんまみたいな女の人の話。

2020年5月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

売れない作家のリー・イスラエル。
家賃も滞納気味、買っているネコが病気でも病院代も無い感じ・・・。
ある日、図書館で作業をしていたら所蔵している本の中から
有名作家の手紙が挟まっているのを偶然発見し、ネコババし転売しました。
すると簡単に家賃1ヶ月分程度のお金を手にする。
それから味を占めて、なんと自分の仕事そっちのけで
有名作家の手紙の偽装工作をして、荒稼ぎ。
勿論ある程度やったところで捕まってしまうのだけど、
今度はその自分の自伝を出版してしまうというおばさんです。
これ実話だっていうから、面白い。

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April

4.0いい人間ドラマ

2020年2月24日
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落ちぶれた作家が有名人の手紙を偽装して稼ぐが、次第に追い詰められていくストーリー。金に困って、偽造して稼いで、猫が死んで傷ついて、でも最後には反省して再起したのがいいと思った。

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素子

3.0こんな犯罪、成立するの?

2020年2月18日
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この手紙に値段つけるのって適当なのね

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ボケ山田ひろし

同情はするが愛すべきキャラクターと言えば否

2020年2月17日
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コメディ要素も弱く、人物の深堀も甘い。
どんな人生を送ってきたらああいう人格になってしまったのか知りたい。
そして書店の女性店員との仲もイマイチぐっとくるものがない。
実話だから仕方ないのか。

メリッサマッカーシーの演技だけが光る映画だった。

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JYARI

4.0切ない二人

2020年2月9日
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一度はベストセラーを出したものの今は落ちぶれたレズの中年作家が主人公。生活に困窮して、著名人の手紙の偽造に手を染める実話。底辺の人たちを描く映画が多いけど、この主人公も常識的とは言えない、世の中からはみ出てしまった人。人嫌いでアパートは不衛生、家賃滞納、アル中。猫だけが愛情の向け先で。切なくグッとくる良い作品。90年代の話なので、Windows以前のPCが使われていたり、AIDSが不治の病として描かれていたり、当時のニューヨークの雰囲気も素敵。ゲイの友人ジャックを演じたリチャードEグラントも良かった。日本未公開

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poke143

4.0タイトルなし

2020年2月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

実在の作家リー・イスラエル (1939ー2014)
文筆業では生計を立てられず生活に困窮
共犯者のジャック・ホックと
本物の手紙を盗み偽造コピーし置き換える
文芸偽造の罪を犯した
リーが2008年に発表した自伝
『Can You Ever Forgive Me?』が原作
.
偏屈なリー
同情の余地なしとさえ思うことが多々
でも
どん底から偽造に成功していく過程を
楽しんでいる…生き甲斐になっているよう
リーとジャックは共にトランスジェンダー
ふたりの会話はウィットにとんでいて
友情が芽生えていく様子も心地よい
テンポよくブラックユーモアたっぷりの
良作
.
日本劇場未公開なのは勿体ない

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lily

3.5”卑しいけど痛快”

2020年2月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

有名人の手紙を偽造し、これを売って生計を立てている売れない女性作家が主人公(メリッサ・マッカーシー )。
この主人公、嘘つきで善悪の感覚がずれている。
小太りの図々しいレズのおばさん、その才能が有れば、と思ってしまった。

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いやよセブン

3.0身につまされるなあ…。 51才独身猫と暮らす。プライド高くて性格悪...

2020年2月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

身につまされるなあ…。
51才独身猫と暮らす。プライド高くて性格悪くて、なりたい自分になる能力はまるで無いのに認めることもできず。人がキライだけど愛されたい欲はある、でも自分からは行けないとか、もーダメ女!
「自分にそんな価値はなかった」って言葉が突き刺さるね。
映画だから美化してるけど、ジャックとの仲、最後はどーだったんだか。猫ちゃん殺されたら例え死にかけてても和解できないなあ…。

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まるぼに

3.5いい仕事してますね~byアメリカの中島誠之助

2020年2月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 タイプライターで打った手紙にちょろちょろっとサインするだけ。ただ、そんなに簡単ではない。リー・イスラエルが取った行動は一人の著名作家の作品を読み漁り、文体も真似て、何気ない内容にちょっと味付けするだけ。古いタイプライターをわざわざ買ってきて、サインの偽造はテレビを台にして光を当てトレースする。便箋は熱を加えたりして古さを強調。文面は作家であるがため自分の表現すらできる希少作品でもあるのだ。

 元々伝記作家であるがため、センセーショナルな手紙を作ることくらい朝飯前。苦労して伝記を書くより儲かることに気づいたリーは古書店も一ヵ所に絞らず、あちこちに売りまくる。調子に乗って作家ドロシー・パーカーに成りきるところも面白い。

 彼女は夫と別れてからはずっとアパートに一人暮らしで猫を飼っている。飲み仲間であるゲイのジャックに心を許し、贋作の秘密を打ち明けるほどになった。リチャード・E・グラント演ずるジャックは彼女の自叙伝には詳しく書かれてないらしいが、エイズで周りの友人を失っている孤独な中年男性という点で分かり合えたのだろう。リーの偽造という罪の意識ですら、ジャックのドラッグ売買という罪より軽いと安堵感があったに違いない。

 最初はいや~なアル中おばさんというイメージから始まったが、徐々にリーの行動に興味を持ってしまう。その背景にはジャックとの交流もあり、金にモノ言わせる収集家がバカに見えてくるのも原因だろう(ただし収集家は登場しない)。やがて、手紙の内容についての疑惑が持ち上がり、FBIの捜査対象となってしまうが、ある古書店の男が黙っててやるからと恐喝するのだった・・・親しくなった店主アナとももう会えない・・・と、ちょっとした緊迫感。

 犯罪には間違いないけど、なぜだか嫌いになれなくなる終盤。この映画の原作ともなる同名タイトル本を執筆し、ようやく彼女の才能が開花したという点で応援もしたくなるほど。絵画の世界だと贋作が流通し過ぎてるけど、こうしたニセモノですら彼女の遺産となるのだから不思議な気分になりますよね。

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kossy

3.5たしかにいけ好かない人物ではある

2019年11月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

劇場公開されるかと思ったが。
原題のニュアンスはどの程度なのだろうか。「お願いだから許してもらえませんか」「許してくれませんか」「許してね」など色々考えたが。丁寧さ/切実さの度合いをどう捉えるかだろうか。
今は人より猫が好きで、なまじ一度売れただけにプライドもあるし妥協できないリーは、好感は持てないのだが追い込まれていく状況をもっと「うまくやる」ことができるのならもう少し違ったのだろうに。という序盤だったのにそこから様々な面を見せる複雑な人物を、笑いを封印したマッカーシーが好演していて見ごたえがあった。
ただ「愛されたい」「認められたい」ということに収束していったようにおもった。

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なお

5.0文書偽造で捕まる話、だけど淡々と進んでく。これといった盛り上がりが...

2019年10月4日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

文書偽造で捕まる話、だけど淡々と進んでく。これといった盛り上がりがないところが逆に良い。人生とは?幸せとは?なにげに価値観が揺さぶられる。喧嘩別れした友達に会いたくなった。

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原っぱ

4.0芸術家はアイデアが勝負

2019年9月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

1980年代のニューヨーク舞台の映画である。
タイトルに引き寄せられて、借りてみた。それにこれは、リー イスラエル(俳優メリサ マッカーシー)という作家の本当の話らくらしくて、彼女の書いた本のタイトルもこれだ。リーは有名な作家の約400の手紙を捏造して売るという犯罪をおかし、FBIに逮捕される。逮捕前の生活はアル中で、書こうと思っても何もかけないし、他の作家のようにブックプロモーションもしない。飼っている猫を愛して大切にする気持ちは賛同するが糞の始末もせずアパートは悪臭が漂う。

これも、前回観たビクトリア[2015年のドイツ映画(原題:Victoria)監督はゼバスチャン・シッパー]と同じようで、罪を犯したからといって人生は終わりじゃないよという気持ちに私をさせる話だ。

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Socialjustice

4.0中年女性

2019年7月14日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

私はFOXサーチライトの作品が大好きなので、この作品を劇場で鑑賞できなかったのは残念です。貧困だし頑固だし不器用だしリーみたいな人間は、資本主義の中で生きていくことは厳しいですよね。彼女がやった事は犯罪だけれど、気持ちは凄く分かる。だって、猫を病院に連れて行ってあげたいじゃないですか。作家でなくても男性と比較して女性は賃金が低く貧困化しやすいです。私も独身の中年女性なので、リーの事を他人事として観られませんでした。世間は勝ち組負け組とカテゴライズしたがりますが、人をカテゴライズしない監督の眼差しが暖かかったです。

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ミカ

4.0ある未公開映画の面白さと素晴らしさ

2019年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

スランプ中の女流伝記作家。
そんな彼女が才を発揮したのは…。
亡き有名人の手紙を偽造し、高値で売り飛ばす詐欺を働いた伝記作家、リー・イスラエルの自伝を映画化。
アカデミー賞3部門(主演女優・助演男優・脚色)にノミネートされた事も話題に。

これまた大胆でユニークな詐欺事件!
…にしても、こんなにも容易く騙せるものなのか?
騙せるものなのだ。
リーはかのキャサリン・ヘプバーンから実際に手紙を貰ったり、伝記作家として当該人物の素顔のリサーチや想像力に長けていた。
専門家やコレクターなんて肩書きだけ立派で、らしい文面やサイン(勿論これも偽造)さえ書かれていれば、ろくに検証したりもせず、いとも簡単に信じ、騙される。
これは、リーの思わぬ才能と傲慢な専門家たちへの皮肉/風刺劇でもある。

とは言え、中には本当に目利きの専門家も居る。
あっという間に疑いが掛かる。
そしてリーは、本当の犯罪に手を出してしまう…。

リーがやった事は紛れもなく許されない事。
伝記作家でありながら、歴史や敬意を冒涜。
他人を巻き込み、他人を騙し、他人を傷付け…。
キャサリン・ヘプバーンからの手紙を売った古書店の女店主。気が合い、食事をしたり、小説家を目指しかつて書いた短編小説を読んで貰うほどの親交を持ったのに…。
だけど何故か、憎み切れない。
生活はどん底。仕事はクビ、家賃も愛猫の病院代も払えず、部屋は異臭を放ち、アルコールに溺れ…。大切な宝物さえ手放す。
そんなどん底人生でも、もう一度、作家として何かを書きたい…。
それが、偽造手紙だったのだ…。

リーは不器用な人間でもある。
上手く自分の気持ちを伝えられない。
それ故、つい毒舌を吐きまくる。
だから名文の小説よりちょいシビアな語りの手紙に才を発揮したのだが、卓越した文力は確かなもの。
どうしてそれを、自分の気持ち/言葉として、小説書きに活かせなかったものか。
宝の持ち腐れと言うが、才能の持ち腐れだ。

地味な作品ではあるが、スリルやダークなユーモアもまぶし、見応えは上々。
そして、絶品のキャスティングと演技力。
当初リー役はジュリアン・ムーアの予定だったらしいが、メリッサ・マッカーシーになって大当たり!
まさかあのメリッサが、これほどのシリアス演技を見せてくれるとは!
言うまでもなくメリッサは、現在ハリウッド屈指のコメディエンヌ。
そんな彼女の新境地と真の実力。
ユーモアある毒舌、侘しさと人間味滲ませる様は、メリッサだから創り上げる事が出来た。
リーの旧友、ジャック。演じたリチャード・E・グラントをお目にかけたのは、いつ以来か。
昔は二枚目イギリス人アクターだったが、いい意味で絶妙の枯れ具合。
役柄も悪事である事を承知しながらも加担し、ゲイで、終盤病魔にも侵され、リーとどっこいの不器用なダメ人間。
それでいてリーと腐れ縁で、軽妙さと哀愁、時折スマートな佇まいも感じさせる、超上級の複雑さと繊細さを見事に名演!
この二人の友情劇にもしみじみ。
また、ジャズ風の音楽も心地よい!

一級の演技力、出来映え、見応え。
実際にあった詐欺事件を面白いと言うのもあれだが、非常に面白かった!
悪いのは、こんな秀作が未公開である事。
ミニシアターでもいいから、劇場公開して欲しかった! きっと口コミヒットしていたに違いない!

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近大

5.0なぜ劇場公開しないのか!?

tさん
2019年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

幸せ

個人的に刺さり号泣。

偏屈で頭の固いオバちゃんのドタバタコメディ、言葉が汚くて最高なんだ・・・このオバちゃん、是非とも日本語吹き替えして欲しい(笑)、リー・イスラエルという人が最高に魅力的です。
彼女自身は極貧状態にあるはずなのに、コメディ調・・・というよりも、どこかファンタジー調で、全く悲壮感がない。

彼女は、その強烈な個性を持つが故に、これまでに何度も失敗している。でも彼女には、ああいう生き方しかできないんだよ。自分のことを客観視できずに、他人の気持ちを考えず突き進んでしまう(別に好きでやってるわけじゃないんだよね。一種の病気みたいなもの。だからさ。もしそういう人に出会っても苛めるないで欲しいんだよな。)

この映画は、リー・イスラエルのような、強烈な個性を持った変人を暖かく包んでくれる。本当に良い映画でした。

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t

4.5罪を犯すことでしか生きられなかった人生の切なさ

2019年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

今年のアカデミー賞で話題になっていた作品で、観たいなぁと思っていたところ、日本では残念ながらDVDスルー

それをスクリーンで観ることができて、とてもラッキーだった

主人公のリーは伝記小説専門の売れない女流作家

ヒット作に恵まれず、生活に困っている中、ある女流作家の手紙を偽造したところ、それが思ったよりも高値で売れてしまい…

そもそも、彼女は文学が大好きな人だ

好きな作家については、文章のクセから交友関係まで知り尽くしている

今なら「文学ヲタ」という言葉がぴったりなタイプだ

そんな彼女はきっと子供の頃から本の虫と呼ばれ、友達を作るよりも本を読むことに一生懸命だったはずだ

そのためか、友達も少ないし、社交的になれず、文才があっても、その才能をうまくアピールすることができない

だから、彼女は売れない作家なのだ

でも、そんな彼女だからこそ、とても魅力的に思えたし、とても同情してしまった

本を書いても売れないから、モチベーションが上がらない

しかし、大好きな作家になりきって手紙を書けば「この文章、素敵ね」とほめられ、お金までもらえてしまう

それなら、罪だとわかっていても手紙を書いてしまおう

その思いが、とても切なかった

この物語は、そんなリーの実話を映画化したものだが、友情物語の側面もある

そんな風に、リーはうまく社会に迎合できず、才能を生かしてバンバンヒット作を生み出すような器用さもない

そのリーの目の前に現れたのが、ジャックなのだ

ゲイのジャックは、ドラッグもするし、酒も飲む

どこからともなく現れては消えていく風来坊の人だが、リーの仕事を手伝ってくれる情の厚いところもある

そんなつかみ所のないジャックだからこそ、リーにとって、とても居心地がいい相手だったんだろうと思う

そんな2人のとても楽しげな友情は、この映画の中で救われる場面だった

今の世の中、いつ何が起きるかわからない

もしかしたら、リーの暮らしは「明日は我が身」かもしれないのだ

では、もし、私がリーの立場だったら、どんな生活をするだろうか…
と考え、何気ない毎日を続けることの大切さを思った作品だった

みんながみんな、思い通りに成功できるわけではないのだ

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とえ