劇場公開日 2019年3月9日

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たちあがる女のレビュー・感想・評価

全24件中、1~20件目を表示

3.0アイスランド映画につい見入ってしまった

2023年3月21日
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スジは面白くない。テーマも監督の独りよがりじゃないかとも言える。まあ一度見てください、変わった映画です。

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adamsmith

5.0ロシアによるウクライナ侵攻Day3に

2022年2月27日
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アマプラでウクライナと検索したらこの作品がヒット。

アイスランドの草香る大地を守る。だった一人で。真の革命家。大地に顔を押し付け命を、生きるための息吹をもらい大地に身を隠し守ってもらう。

リオティントとか固有名詞もでてくるしもちろん資本は中国語とリアルな話

二度も彼女のせいで誤認逮捕される南米より若者も、ゲバラのシャツを着てあの場所を離れないところからして革命家君、彼は何を狙っていたのかな。

瞑想はどこでもできるだろう

子どもの命を守り大地を守ることを妹に託す。

ウクライナは、チェルノブイリ原発事故で多くの命失い孤児となった子どももたくさん。今はロシアの攻撃を受け無為に命を落としているだろう。

ソロ活動の革命家山女。ブラボー。これが革命ー!

そして、勇敢孤高なら山女に寄り添う生演奏つき!!
立ち上がるとき、けっしてひとりじゃない。

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redir

4.0意外と強権

2021年11月13日
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アイスランドのリアルな自然が生の地球を感じさせてくれます。人間の営みが全体の中のほんの一部で、なのにその影響の大きさが実にアンバランスであることを訴えてきます。楽器のセッティング大変そう。

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Ironout22

3.5行動する

2019年11月25日
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知的

こんなに地球の森を切ってしまって、生物が住めなくなってしまって、チェルノブイリや福島では原発が爆発して、山や水や種は企業に独占されてしまった。男性が決定し支配する社会では、人間はおろか生物は生きられなくなることは、既に分かっている。ハットラは、それに気づき変えようと行動している全世界の女性達の象徴の様にみえました。

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ミカ

5.0とにかく観るべし

2019年11月10日
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表面上の宣伝ではこの映画の真意は伝わりにくい。

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フェネック

3.5二本立て一本目。今話題のグレタ嬢のオバハン過激バージョン。 オバハ...

2019年11月4日
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二本立て一本目。今話題のグレタ嬢のオバハン過激バージョン。

オバハン、颯爽としてなかなかかっこ良かった。ただしケツは見たくない。
環境問題メインか、戦災孤児救援がメインか、ちょっと欲張ったかな。
途中進展があまりなく退屈しかけたが、終盤なかなかの驚きの展開。
BGM音楽隊と旅行者はギャグなの?私は旅行者がツボにはまった(笑)
ジョディー・フォスターによるリメイクがあるよう、さあこの本家を超えられるか。

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はむひろみ

3.5☆☆☆★★★ 簡単に。 例えば、映画『おクジラさま ふたつの正義の...

2019年5月5日
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☆☆☆★★★

簡単に。

例えば、映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』を観ると理解出来るのだが。シーシェパードの幹部の人間も、大地町の人達が本当に鯨やイルカを、摂りたい放題に捕獲している訳では無く。迷い込んで来たり、必要な数に応じての捕獲であるのを、大地に数年掛けて住んでみると分かり。その現実との乖離に悩み抜き、やがてシーシェパードを離れて行く人が描かれていた。
現地の人達は。その有難さに、心底感謝を捧げて敬っているのを知ってしまったから。
それに対し、この作品でテロ行為を続ける女。
彼女が、直接的にターゲットとするのは物言わぬ建築物。表の顔を隠れ蓑にした、裏の顔の彼女に浮かぶのは。ただ単に怒りと恨みだけだ!
それだけに始末が悪い。何しろ、その行為には「私のやっている事は全て正しい!」…とゆう一方的な理論のみなのだから。
それゆえに《それ》は、ドンドンとエスカレートしていき終わりが見えない。

本来ならば、この女の行為に賛同する事などは全くないのだけど。これが、映画としてのエモーショナルな部分とし。追跡劇として提示され、娯楽性が増すと段々と面白くなって来るのだから、全く始末におえん…って言ったところだろうか。
何しろ女版『ランボー』と言った感じなのだ!
ただ、それによって。本来の意味で示されていたであろう、難民問題等の問題定義が。目立たなくなってしまっている辺りは、痛し痒し…であろうか。

それにしてもタフな女だ! 姉妹関係が明らかにされた時に、終盤のオチ…と言ってしまって良いのか?分からないのだが。大体の予想は出来てしまう弱さ・中途半端さは、ちょっとだけ否めないところではあるけれど。

何度も登場する謎の人間達等、ちょっとだけ変わった映画を観たい人にはオススメかも知れない。

2019年3月10日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン4

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松井の天井直撃ホームラン

4.5今からの「女、いのち、愛」の形。強くて優しい。

2019年4月27日
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本当に、これ、面白いと思えそうな人には全員観てもらって、感想大会したい映画です。何?これ?新しいですね、BGM担当要員の音楽隊が終始付きまといます。ユーモラス。テーマは深くても、悲壮感は軽やかに振り切って。ランボーのような、とありましたが、私はエイリアンのシガニー・ウィバーが頭をよぎりました。自然、子ども含め人間もその一部ですが、そうした守りたいいのちのためにひたすら闘っているんです、主人公が。でも私たちも、皆そうかもしれません。時にはそれが思い込みと紙一重で。滑稽なようでもあり、思わず笑いがこぼれます。でも凄いんです、行動するんです、この人は。ぼーっとしてません。メソメソもしません。ぐちゃぐちゃ言わず、行動。愛があるから、諦めない。だからどこまでも強くなっていく。ひたむきなので、またそれを思わず応援してしまう男と家族、神の采配?で巻き込まれる人まで。周りの人や関係性に目に見えない変化と糸が出来ていく。活動家、ってこういうことでしょうか。男と女のレンアイじゃないですよ。血縁だけの家族愛でもなく。そこを超えていく愛を描いてみました、という映画。時代も、性別や血や種の問題含め、愛というテーマは、新しい章に入りましたね。邦題がちょっとだけ勇ましすぎかな。活動家だから?でもしなやかな強靭さです。

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xmasrose3105

3.5ハリウッド版にも期待

2019年4月15日
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ジョディ・フォスターがリメイク権を勝ち取ったというコピーと特報をみて、ああ、ジョディ・フォスターこんなんやりたがりそう、っていうか似合うし、もうすでにあなたで脳内変換できます!という期待(?)を胸に鑑賞。そして期待は確信へ…

自然を愛し、孤高の戦いを続けるハットラ。何がここまで彼女を駆り立てるのか。色々なものにまみれながらも、絶対倒す、「負けない」でも「勝つ」でもなく、倒す、という気迫に気圧されます。BGM担当だけでなく、実際のイメージとしても現れコミカルな視点を加えるバンドやコーラスも、ハリウッド版ではどうなるのか?念頭に観るのも面白いです。

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えりっく

3.5主義・主張のある女は美しい

2019年4月10日
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ただただ、大地を守りたいという信念なんでしょうね。
至ってシンプル。
だれともつるまず、一人で戦う。
カッコいいうえに、コーラス指揮者としての彼女は、とてもセクシー。
女は強し、です。

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ミツバチば~や

3.5原始的な

2019年4月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

原始的なやり方で環境破壊と戦うハットラ

今の時代では考えられない
でもそれにはちゃんと理由があるのだ

養子縁組で母親にはなるが、環境破壊との戦いは諦めざる終えない

戦いをやめなければ、女の子は誰が守るのか?

最後のシーンを観て、ハットラも母親になり、環境破壊も大事な問題だが、それよりも自分にとってもっと身近で大切なものに気づいたのかなぁ〜なんて思いました

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H1DE!

3.5さすがのアイスランド映画。

2019年3月31日
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アイスランド映画、と聞いただけで映画館に向かう癖がついている。

この監督の前作、そしてモテない男の片想いのあの映画、どれもたくましくて、不器用で、切なかった。

この作品も外れなかった。

工業化、近代化、誰も抗えない。

遠くなるフォークロア。失われる身体の記憶。

アイスランド映画はコメディだ。

激しくコメディの型を守っている。そしてそのまま風刺劇。

自分の暮らしに刺さってくる。

素晴らしい。

一度、あの島の土を踏みしめたい。

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エク

3.0真面目なメッセージ映画だった

2019年3月27日
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シュールな映画だなと思ったのが第一印象。

よくわからないことが多かったので、一体どういうことを言いたい映画だったのだろうと、他の方々のレビューを読んで、初めて目から鱗が落ちました。

なるほど、アイスランドにはそんな背景があったのか。
そして、やたらと会話の中に出てくる「ウクライナ」。
それについても合点がいきました。

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ハクタカ

5.0アイスランドの雄大な自然をバックに戦う女ランボー、"山女"がカッコイイ!

2019年3月27日
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鑑賞方法:映画館

アイスランドのド田舎でコーラス団を指導するハットラ。彼女は地元にある精錬所に対して送電線切断等の営業妨害を繰り返す環境テロリスト"山女"という裏の顔を持っていた。日々警察の追及を躱しながら危険な破壊活動をたった一人で続ける彼女のもとに一通の郵便が届くが、それは4年前に申請した養子縁組成立の知らせだった。養女候補はウクライナで家族を失った4歳の孤児ニーカ。母親になることをすっかり諦めていたハットラは一念発起、精錬所との孤独な戦いに終止符を打つべく立ち上がる。

牧歌的な人間ドラマかと思いきや全くそんなことはなく、人が死なない『ランボー』みたいな物語だったのでビックリ。ベラボーにタフでカッコいいハットラさんが気が遠くなるくらい壮大な自然の中で命懸けの環境テロを繰り返す様がとにかく圧巻。しかしそんなアクション要素だけではないのがこの作品の奥深いところ。ハットラさんのテロ活動と何の関係もないのにやたら逮捕されるスペイン人バックパッカー、印象的な劇伴やコーラスが流れてくると必ずカメラに映り込むトリオバンドや民謡コーラストリオ等シュールなコメディリリーフもバンバンブチ込んでしっちゃかめっちゃか。最後はこうなるかな?という予想をニアミスで裏切る展開からしっとりしたドラマにシフトして印象的なカットで豊かな余韻をスクリーンに残して終幕。アイスランド・フランス・ウクライナ合作映画なんて多分初めて観たと思いますがこれは凄い傑作。作品テイストはだいぶ異なりますが、音楽テロリストグループと音痴の刑事が対決するスウェーデン映画『サウンド・オブ・ノイズ』と通底する突き抜けた爽快さを持つ豪快なのに繊細な作品でした。

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よね

3.5正義とユーモア

2019年3月25日
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たちあがるというか、初っ端から完全に主人公はたたかう女である。やっていることに共感はできないし、映画も取り立てて彼女を肯定して描いているわけでもなく、過激すぎる環境活動家としての主人公と、合唱指導をし養子を求める主人公は当たり前のように同じ人物である。この作品は彼女の行為を正義として描かない。むしろものすごく突き放している。それが彼女を一層過激な行動に駆り立てる、という構造になっている。過激な活動をする意味とは何なのか考えてしまう。
この映画の面白いところは、過激な女性のアクションであれ緊迫したシーンであれ、劇伴を演奏する楽団と歌手が登場するメタ演出である。どこにでも当たり前に登場し、ただ弾くだけでなくどことなくユーモラスな動きを見せるこの音楽隊が、どう考えてもシリアスにしかなり得ない物語の内容を和らげている。
そして双子の姉と「いとこもどき」。双子は絶対に伏線と思ったが、それだけではない、主人公と相対する存在であり、いとこもどきの存在もまた、主人公の人間たる側面を見せてくれる。
このラストがいいのかは正直分からないが...ストーリーテリングとしてはありかな...。
ジョディ・フォスターがリメイクするそうだ。ぴったり過ぎる。

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andhyphen

4.0正義感とユーモアを交えた、痛快ヒューマンドラマ。

2019年3月23日
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笑える

知的

アイルランドの田舎町に住む、主人公のハットラ(ハルドラ・ゲイルハルズドッティル)は、セミプロ合唱団の講師と環境活動家の二つの顔を持つ。
環境活動家としての孤独な闘いとしての話が
80%で、これが見所満載で面白い。
アイルランドの自然のなかで、ランボー並の闘争劇で、見逃せない現代社会問題を皮肉っている。
一人二役(双子)を演じた、ハルドラ・ゲイルルイズドッティルの演技はお見事!
本来はスクリーンに姿を現すことのない劇伴奏者たち(バンドと合唱隊)を画面に登場させ、ハットラの心情を表現しているのも面白い。
ジョディ・フォスター監督・主演でハリウッドリメイク決定!とのことなので、楽しみだ!

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クララ

3.0BGM演奏者の登場や ツッコミ無しで進むシュールギャグは面白い。ただ本筋があと一歩……

2019年3月23日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

歌の先生をしてるおばさんが自然を破壊する工場反対のため送電線を切断したりしちゃう話。

シリアスな設定/物語なのに、ザ・おばさんがマジなテロ活動してる絵がシュールでフフフ、となる。自分はコメディとして受け取りました。

バードマンと同じようにBGMの演奏者が物語と関係なく画面に映る演出があります。
面白い演出なんだけど……多用しすぎでちょいしつこいかなぁ、とも。ある種、この表現に逃げてる印象もありました。

演奏クオリティは素晴らしい。
特にドラムの演奏がすごいです。JONSIソロで叩いてた人みたいに手数多い。おそるべしアイスランド……。

BGM演奏者の登場。
ツッコミ無しで進むシュールギャグ。
旅行者&お姉さんのナイスキャラ。

面白い要素は色々とあるんだけど、本筋の物語があと一歩弱かったかなぁ、ってのが正直な感想です。
この一連の話は結局なんだったんだろう、とモヤモヤしたシコリがずっと残りました。

シビアな物語を、個性的な演出やシリアスな笑いでとぼけた感触にした、って印象。

小技は本当に面白い。
けどトータルでみると、同じネタのしつこさや淡々としすぎてるストーリーテリングがもったいないなぁ、と。
うーむ、好きだけどめっちゃ好きにはならない惜しい作品でした。

画面に広がるアイスランドの大地は”花や緑だ、キレイ~”って絵はありません。
むしろ寒々として自然の厳しさを感じました。
しかし圧倒的なスケールの大きさがある。

”大自然”で連想する絵の日本とアイスランドの違いを見た気がします。

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kizkiz

3.5ヨギーの言葉に唯一の救い

2019年3月22日
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知的

 49歳176センチの女丈夫の主人公ハットラの部屋には、マハトマ・ガンディーの写真が飾られている。もうひとりは南アフリカのマンデラ大統領だろうか。
 マハトマ・ガンディーは日本では無抵抗主義と呼ばれる非暴力不服従を唱えてインドの独立運動を率いた。昨年度のアカデミー作品賞の「グリーンブック」の黒人ピアニストが「暴力は敗北だ」と諭していたのを思い出す。ピアニストは絶対に暴力を振るわず小さな違法行為も許さない、遵法精神に溢れた紳士だったが、本作品のハットラは少し考え方が異なる。
 ガンディーを尊敬し、ヨガも実践している割には破壊行為に精を出す。ハットラの自己正当化は、アルミニウム工場を標的にしている限り、一般の人々には迷惑をかけていないという理屈である。しかし彼女の行為がテロであることは間違いない。
 他者の身体や財産に害を与える行為は共同体の崩壊に繋がるから、すべての共同体で罰則の対象として禁じられている。しかし共同体の権力者には、破壊行為を行なっても罰則が適用されることはない。県民投票で反対多数となっても平気で辺野古の埋め立てを続ける日本政府などがその典型だ。
 ハットラには権力と癒着した大企業の行為が我慢ならない。そして人間に対する諦観がないから、怒りに身をまかせた行動に出てしまう。人がテロ行為に走る理由は、生に執着し、帰属意識を持ち、自分なりの世界観による被害者意識を持つからである。被害者意識を除けば、政治家や実業家と同じで、ある意味で建設的だ。人間なんてこんなもの、世界は腐りきっていて手の施しようがないと思っている人間は、テロ行為も無駄であると知っている。
 世界を建設し、一方で世界を破壊するのは、どちらも欲望に忠実で自分の権利ばかりを主張する人間たちだ。自分勝手な価値観を他人に強制し、暴力を使って服従させようとする点では、テロリストも圧政者も変わらない。優しさは世界の片隅に追いやられようとしている。聖書には「汝の敵を愛し、迫害する者のために祈れ」と書かれている。寛容と優しさには、暴力行為よりもはるかに大きな覚悟を必要とするのだ。

 アイスランドの厳しい自然を美しいと呼ぶのは簡単だが、安全で衛生的で快適な都市の暮らしは捨てがたいし、町並みを見て美しいと言う人もいる。自然を守ることが正しいとされるなら、自然を切り開いて建設された都市はすべて正しくないはずではないか。しかし人は自然も美しいと言い、町並みも美しいと言う。自然は観光資源になるから美しいと言い、都市は便利で住みやすいから美しいと言うのだとすれば、人間のご都合主義以外のなにものでもないだろう。そしてそういうご都合主義は世界中に蔓延している。星空も夜景も両方とも美しいと思うのは、歴史的な刷り込みかもしれないのだ。夜景のどこが美しいのかを考えたとき、明快に説明できる人はいるのだろうか。すべての価値観は絶対ではなく、相対的なのだ。

 本作品は、ヨーロッパのヒステリックな現状を直接的かつ具体的な映像で伝えてくれる。環境破壊は問題だが、人間に都会の快適さを捨て去る覚悟があるのか。その快適な生活を維持するための経済活動が環境を破壊する。そして人々は環境ではなく自分の暮らしを守ることを最優先する。なんとも八方塞がりで気が滅入る作品である。唯一の救いはヨギーの最後の言葉にあると思うのだが、それは鑑賞後に各位でご判断されたい。

 映画製作の手法としては、音楽が直接映像に入り込んでいるやり方は初めて観た。斬新で、面白い。登場人物が微妙にそれを意識しているところも愉快である。

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耶馬英彦

3.5面白い切り口ですね

2019年3月21日
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鑑賞方法:映画館

内容的にとて面白い映画で、映像も良い
特徴的なのはそのテンポ
何故か淡々と進んでいく物語が眠気を誘う
ギリギリの攻防をして最新技術も出しているのになぜかのんびり
これをハリウッドで作ればスーパーアクション映画に!
<17>

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シネパラ

5.0全てがカッコいい

2019年3月13日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

映像も物語も音楽も演者も、とにかく全てがカッコいいなーと思いながら見ていた。
特に、音楽の絡み方が最高かつ斬新。メロディーもことごとくハマったし、想像以上に素晴らしい作品だった。
シュールで知己なユーモアがなんとも言えず、かなり笑えるし好きな映画。
アイデアや創意工夫はかなり秀一なものを感じる。一見した面白さと同時に、掘り下げたくなるような事柄がたくさん散りばめられているような気がして、滅多に買わないパンフレットを思わず買ってしまった。

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SH