運び屋のレビュー・感想・評価
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俳優マンの歩んできた人生が穏やかに染み渡る
普通のじいさんがひょんなことから麻薬の運び屋をすとになる話。
ハードボイルド……と思いきやほのぼのしてる~。
麻薬の話でありながら緊張感のない独特の空気。。
じいさんのゆったり具合に周りの怖い人達もほのぼのしちゃうのがおかしかったです。
でもゆったりはいいぞ~、ってなのが本筋ではない。
ほがらかながら年長者ならではの人生の重みを感じる演技、セリフ、プロット。
晩年を迎える俳優が自分の人生そのものを感じさせる役柄を演じる、ってのはハリー・ディーン・スタントンの『ラッキー』と同タイプ。
言葉の重みがすごいです。
俳優としての、そして人間としての歩みにグッとくる。
ただ……うーん、映画トータルで見ると個人的にはドカンとくるモノはなかったかな?
案外地味だったといいいますか。
好きなポイントは、マフィア達のメキシコ(スペイン?)訛りの英語が陽気&ギラついててかっこいいとこ。
そんなマフィアに劣らず口が悪いクリント・イーストウッドの口調もええっす。
旅の果て
金、時間、家族。
この人生を構成する3つをテーマにできるのは、
長い生涯を映画に捧げてきたイーストウッドだけだろう。
人生というあての無い旅の最期に
偶然にも現れたわき道。
その道を通して過去を掘り起こした男は
ようやく自分の歩んできた道を知る。
幾多に存在する悩みの種からしか幸せの花は咲かないのだとイーストウッドの生きざまを通して教えてくれる。
悪くない作品だが1年後には忘れていそう
孤独な老人が、金に困りふらーっと悪事に手を染めるストーリー。
決して悪人ではないかもしれないが、87歳にもなってこの分別の無さは驚きだ。孤独さこそ共感対象ではあるものの、心身共に限界まで追い込まれて、とかではなく、ふらーっと悪事に走ってしまうストーリーはよく考えると不可解、というか理解できない。
個人的には、真っ黒な犯罪者にするか、もっと追い込まれた上での止むに止まれぬ犯罪として描くか、の方が良かったと思う。誰でもこうなり得るということをメッセージにしたかった?だとしたら、悪意に溢れた世の中より、余程恐ろしい世の中だ。
色々考えさせる映画だったかもしれない。でも考えさせた挙句に結論がぼんやりしてしまって、なんとも消化不良な映画だった。
人生100年時代、いやまだまだ
「仕事の流儀」的な映画だと思ったら、そんなことはなかった。むしろ「年齢なんか関係ねぇー」そんな映画でした。
87歳のアールは困ってる家族や友人の為に運び屋するのですが、第一に、自身が運び屋の仕事を楽しんでるようでした。なにより長距離ドライブが大好きなんですよねこの爺さん。カーステレオから流れる音楽が、どれもヒョイっと弾むようでした。(あと若っけぇ女も大好きで、インターネットというものは大嫌い)
そんなこんなで、カルテルやDEAが絡んでるくるのですが、まさか87歳の爺さんだとは思わないわけです。
クリント・イーストウッドの飄々とした哀愁の漂う演技はもちろんですが、DEA捜査官を演じたブラッドリー・クーパーの演技も良かった。運び屋が爺さんでなかったらあんな会話やあの表情を見せてなかっただろう。
最後彼のした決断は"老人""お年寄り"だからといったナンセンスな偏見を打ち破るようでした。(俺のしたことだ俺が始末する。)
からの、エンディング。歌詞の一つ一つがこの映画を集約しているようでした。
10年以来のクリント・イーストウッド主演作、自身の人生を反映している部分が多いようです。
いつまでも若々しく。
主演するとは思っていなかった
根っからの役者なのだなと。
イーストウッド好きとしては嬉しい限りだが、
流石にどこからどう見てもお爺ちゃんでした。
周りの同世代に比べたら若々しく描かれてはいるが。
好き嫌いは別れそうな内容。
マフィアとコメディチックなやり取りがあるのは面白い。
終盤のマフィアは何故見失ったのか。
そしてしばらくその状態だったのか。
そこだけは疑問が拭えなかった。
(注目すべき点ではないのだろうけど)
3.0がいいとこ
評価が高いから見たけど・・・3.0が妥当。
もう少し、イーストウッドの天然さ爆発で警察の予想裏かくところを作ってくれたら面白かったのに。
家族愛で泣かそうとしていたが泣く迄はいかなかった。
うーん。ただの犯罪者なんだよね。 美化されても・・
個人的にイーストウッド映画を久々に見て
当然だろうだけどイーストウッドの背中が曲がってて
爺さんってのが実感してショック過ぎた。
そんなに簡単に和解できるのか?
87歳のコカイン運び屋のおじいちゃんの話。ただ運ぶだけじゃなくて長年の家族との確執も交えた人間ドラマ。
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このじいちゃん、人生の中で家族の記念日(娘の誕生日、結婚記念日、結婚式などなど)にほとんど出席しないかわりに、花の品評会に出るから、家族とはほとんど縁を切られてる。
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後半ある出来事で娘と和解することになるんだけど、それが私的にはえ?そんなことで和解できるの?って思った。
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しまいには、最後麻薬の運び屋で有罪になった後も娘は泣きながらキスするほど完全に和解してる。私だったら、散々家族放ったらかしにして今は麻薬の運び屋とかどんだけ迷惑かけるんだクソジジイ、塀の中でくたばりやがれって思うけど(笑).
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イーストウッドもこのじいちゃんと同じように家族を犠牲にしてきたみたいで、イーストウッドの希望的観測だとしたら甘いなって思った。
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老いを迎え入れるな!
渋いポスターとは裏腹に、笑いあり涙ありの最高にエンタメした作風。
ノリノリで懐メロを歌いながら麻薬を積んだトラックを運転するイーストウッド。
やってる内容は犯罪なのだがどこか憎めないダメ人間っぷりも魅力。
イーストウッドの実人生を絡めた運び屋の人物造形に加え、アメリカンスナイパーのブラッドリー・クーパーとの共演も熱い。
88歳が体当たりで演じたラブシーンも含め、いろんな意味で"現役"ならではのエネルギーを感じた。
物は金で買えるが時間は買い戻せない。
イーストウッド自身の教訓が胸に沁みた。
90歳の運び屋
いつまでも自由気まま、自分のやりたいように生きる。そんな遊び人だからこそDEAをかわし、うまく運びが出来た、天性の運び屋だと思う。イーストウッドが何気なく言ったセリフ「100歳まで生きようとするのは99歳まで生きた奴だけだ」が無性に刺さった笑
何が深いのか教えてほしいです...
私はこの映画に感動することは出来ませんでした。
疑問なのは、なぜ重罪を犯した父親をあんなにも簡単に受け入れるのか。
麻薬を大量に運ぶことで不幸になる人間がいないという世界線での映画なのですか?自分たちが幸せならそれで良しとする家族には共感できなかったです。せめて法廷で叱ったりする描写は入れて欲しかった。
ただイーストウッド演じるストーンの行動には非常に共感できましたし、流石の演技だったとおもいます。
ストーリー自体は評価できないですがイーストウッド他俳優陣の演技が光ったため星3をつけました。
人に必要とされることは魅力的なんだよね
よくぞ老境の己に合う作品を見つけたな〜!というのが率直な感想。
爺さんが主役でもアート系じゃない、適度に動きとユーモアのある作品が作れるんだっていうのを見事に表現してる。
運び屋……確かに盲点だよ。捜査も難航するハズだよ
「明日はもっとだ。」 なんて心に響く、グッとくる言葉なんだろう。 ...
「明日はもっとだ。」
なんて心に響く、グッとくる言葉なんだろう。
まさか、クスッとさせられて、癒されて、泣かされる映画だとは思わなかった。
90歳になる爺さんアールは
家族をないがしろにして仕事と友達に生きてきた人物。
娘の結婚式にも出席せず仕事ばかり。
そんなアールはインターネットの波に押されて
仕事が出来なくなる。家は差し押さえ。
家族にも突き放される。自業自得だった。
ある人物からドライブするだけと仕事を勧められて
あまりに楽で大金が手に入るものだから
つい、と何度も行なってしまう。
途中で薬物を運んでいる事に気づくが辞められない。
そんな中、大仕事の最中に、ないがしろにしてしまっていた妻の命が短いと
報告を受けて、、、、
仕事をほっぽり出して妻の元へ。
その時の2人の会話がめちゃくちゃ心に残っています!
ニール「愛してるよ」
妻「昨日より今日のほうが?」
ニール「明日はもっとだ。」
こんなステキな会話を死に際に最愛の人としたい。
本当にそう思ったし、
これまでのニールを許し、とにかく来てくれて嬉しいと
心の底からの思いをニールに伝えてた妻に
尊敬と可愛らしさを感じた。
その後はブラッドリークーパー演じる麻薬捜査官に捕まってしまうんだけど。
所々にアールの人柄で救われた人間達がいることがわかる。
クリントイーストウッドは
皺々で背中も丸くなって足どりもトボトボ。
こんなにお爺ちゃんになってるんだぁと感じたし、
こんなにリアルに演じれる役者、監督。
めちゃくちゃカッコいい!!!!!
大好きクリント!!!
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