ミスター・ガラスのレビュー・感想・評価
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納得できないラスト
この映画を三部作の三作目として観ないと不明なことは多々あるようだ。「スプリット」しか観ていないので、あとは観ながらの推測になるが、筋を追うにしたがって、全体像は見えてきた。
人に触れるとその人の過去が見える、不死身の体を持つ男。二十人以上の多重人格”群れ”に支配された男。脆い肉体でありながら抜群の知能を持つ男。彼らと、そのほかにも似たような人間の規格を越えた異能をもつ人間を隔離して、それを解明しようとする組織。彼らは、アメコミに出てくるヒーローを、純粋な正義漢とみることをしない。
誰がヒーローで、誰が悪役なのか、既成観念をぶっ壊しにかかっているこの映画、最後の最後に、「え?その路線でまとめるの?」とびっくり。ラストの三人が手をつなぎ、行く末を嬉しそうに微笑んで未来に希望を持つ、でいいのか?たしかに、こっちはちょっと涙を誘われた。だけど、ちょっと待てよ?あいつをヒーローにしていいのか?って反動がすごい。
レビュー書き忘れてた。
個人的にオチがもう最悪。
ほんとには?なんで?ってなった。
スプリットがとても面白く映画館で衝撃を
受けたのでその続編?となるこれには
大変期待したがうーーむ、、って感じでした。
もう1つのアンブレイカブルという作品は
見ていなかったがその世界観は楽しめた。
だが、やはり好きな作品の好きな人物だけあって
最後の結末はあんまりである。
これからアンブレイカブルをAmazonプライムで
視聴するところだが、ミスターガラスのラストを
見た後で見るのはあまり気が進まない、
とても残酷だ。
なぜ大ヒット?
前作で風呂敷広げた割にかなり小さい話で、個人的にはかなり残念でした。僕の考えるスーパーヒーロー概念とも隔たりがある。そもそも前作、前々作肯定派じゃなければダメですよね。北米には僕の想像以上におシャマさんが沢山いるということなんですね。
最近はヘレディタリーやこれみたいに僕の感想と世間での評価に大きな違いがあるなあ。
地球原作の人工的スーパーマンって事⁉️
前2作品は単体で完結していたのに、斬新な、ちょっと強引な3部作にまとめられてしまった感が否めない。
なかなか理屈っぽく、字幕を追うのに一杯になることが多くてちょっと疲れたけど、多重人格者マカヴォイの演技は必見ですね。
スコットランドの狂犬
マカボイの演技がすげ〜!ひたすらすげ〜!って感じ。
スプリットの時も感動したけどあんな瞬時に人格を入れ替える演技できるのほんとにすごい。
内容はそこそこ面白かったけど何か盛り上がりに欠けるな〜って印象。
ケイシーとケヴィンの再会はちょっとジワっときた。
レインコートの男とビーストとミスター・グラスが揃ったらそりゃやばいことが起こるだろ…って超期待したけど確かにやばかったけど…まぁ…みたいな。
精神科病棟の警備緩すぎるし。
あのニュースも合成とか言われちゃうんじゃないのかな。
でも同じキャストで三部作が完結したのはすごいな〜多分思い入れのある人とない人で評価分かれる映画だと思いました。
ヒーローというよりも
『アンブレイカブル』と『スプリット』の全く違う映画の続編と言う珍しい映画で両作の主人公が絡むので気になってて元々2作ともあまり好きでは無かったのですが観てきました。
宣伝ではスーパーヒーローは実在するのかって感じでしたが観てたらどちらかと言うとマイノリティについてでした。
やたらとパワフルな男と多重人格者とやたらとIQの高い男に精神科医がただの誇大妄想として彼らの自意識を排除しようするのに対して命懸けで映像に残し世間に知らしめようとする3人が印象的でした。
アクションが多いにも関わらず意外にもいいストーリーでした。
ボヘミアンなんとかよりよかった!
この精神科医こそ気狂いと感じるでしょう、ねぇねぇねぇと何度も思われされて、あー、そういうことだったの、という結末にうーーんとうなりました。
秘密結社は、スーパーマンやスパイダーマンやXマンのようなヒーローたちとはどう対峙するのでしょうか?
アンブレイカブルの子供が立派になって、親父を手伝っている姿がとてもよかったです。
イライジャはもしかしたら、アンブレイカブルの頃から秘密結社の存在に気がついていたのかもしれません。とすれば、悪ではないのかも。
などとかめばかむほど、なんとかよりも味わいのある作品でした。
とんだ役者の無駄遣い。
一応、前二作は観てるし、シャマランも嫌いな監督じゃないけど、お話しの方向が見えず、何が言いたいのかさっぱり分かりません。と言うか、続編作る意味あるの?それでも、マカヴォイ、ジャクソン二人の熱演が凄いので、何とか最後まで観ることが出来ました。
三部作の完結と言うべき締めくくり
終止ハラハラする臨場感。アンブレイカブル復習してから観て正解でした。スプリットも観てないと三部作の繋がりが見えないのでついていけないと思う。
ガラスの策略と言うべきなのかステイプルの組織的策略なのか。とにかく二転三転。多重人格を演じきったマカボイは前作同様秀逸。
キャストもほぼ続投させているので引き込まれる!
是非映画館で🎦
シャマラン成長記
アンブレイカブルでは、現実世界に存在するヒーローの存在を証明することに重きをおいたストーリー展開で、アクションが少なく、すこし退屈に感じるような出来でした。
しかし、その続編にあたるスプリットでは、主演であるジェームズ・マカヴォイの怪演と、ヒロインのアニヤの魅力で、かなり見ごたえのある、続編としてでなく、ひとつのサスペンス映画として楽しめました。
今作は、その二つの物語を見事につなぎ合わせて、この世にスーパーパワーを持つヒーローが認知されていないのはなぜか、という謎を、解き、そしてそれを明かすまでを描いています。
シャマラン監督らしいストーリー展開でありながら、そこからさらに発展させた、監督の技量の向上をうかがうことのできる作品だったと思います。監督もきっと、映画監督としてのパワーに目覚めたのでしょう。
スプリットに引きつづき、マカヴォイの演技はほんとうに素晴らしかったですし、アニヤの魅力もさらに磨きがかかっていて、この二人をもう一度見られただけでも、幸せな気持ちになりました。
シャマランがここにいる
シャマラン、これを作りたかったのね。シャマランも思わず台詞ありになる。永らくシャマランを追いかけてきてのミスターガラス。マイノリティーの存在を認めることに感動した。マカヴォイ先生の演技力が凄いのは知ってるけど、ファンとしては、そろそろ髪も伸ばして、マカヴォイの瞳の色にただただときめくような、つまらないイケメンのマカヴォイも見たい。
ヒーローのリアリズム
なんとなくアンブレイカブルの時の「コミックは現実の伝達手段」という設定にモヤモヤがあったものの、実際はあの組織が公になる前に潰してきただけなんだと思うとスッキリしたというか、妙にリアルに感じる。
実際ラストの衝撃は大きかったものの、ミスターガラスの目的は極論を言ってしまえばコミックの世界の実現であって、なんとなくハッピーエンドっぽい雰囲気で終わるがそれが結果世界にいい影響をもたらしたかは全くわからない(まぁミスターガラスもヴィランなので当然といえば当然か)。例の組織の言い分も理解できないわけではない。実際、コミックや映画の中でヒーローがより大きな悪の原因となる例は数知れない。バットマンという存在自体がゴッサムに狂ったヴィランたちを呼び込んだり、トニースターク(コミックではハンクピム)がウルトロンを作ってしまったりなどなど。そうでなくても、ヒーローがいるせいでヴィランはより大きな力を使わなければ目的を達成できないわけだから、それらが衝突すれば被害が甚大になるのは必然なのかもしれない。そう考えれば、組織の方針は実に合理的だと言えよう。「虚偽の上に成り立つ秩序」か、「真実を知るが故に生じる混沌」か、どちらが正しくあるべきなのかを考えさせられる。
しかしこれは映画という作り物である以上、あのような結末になったとしても我々はいくらか気楽な状態で夢や希望を感じることができた。アンブレイカブルで恐ろしかったのは、イライジャの犯したその手段に対してはあり得ないと感じながらも、現実にヒーローがいるのであればこの目で見てみたいという純粋な彼の気持ちに少しでも共感してしまったことだ。この映画は我々にそうした子供心を思い出させてくれ、近年のアメコミヒーロー映画とはひと味違ったリアルな夢を見させてくれた。
天才!!
ジェームス・マカヴォイの天才的演技に釘付けでした!スプリットからの大ファンです。多重人格の一人一人がきちんと際立っていて鳥肌ものです。
ミスター・ガラスもやりますねぇ。
悲しさもありましたが、少し涙も込み上げてきちゃいました。
強引さと難解さをクリアすれば面白い
映像も音楽も演出も最上級の映画で、強引なところというか難解なところというか…違和感を感じるところ(結構あるけれど─)それらを自分なりに消化できればかなり面白い作品だと思う。
音楽でもって感動的について物語がつづられるけれど、そこまでの殺戮を思え描くと、まったく感動などできない。むしろ笑えた。制作側の意図とは違うかもしれないけれど、かなり笑いどころがあった気がする。そういったところ、奇想天外な設定含め、シャマラン作品の魅力だと思っているので非常に楽しめた映画だった。
主演のジェームズ・マカヴォイには惜しみない讃辞を送りたい。同時にアニャ・テイラー=ジョイには、惜しみないラブを─
よく眠れました。
この映画は、何かの続編なんでしょうね。予告編を観て、まあ たまたま時間があったので、観てみましたが。以前にも この監督さんには、期待をすごく裏切られた事があったので、ある程度は覚悟していましたが。…開始後、30分程で
熟睡し 1時間程 よく眠れました。たとえ続編と言えど、もう少し 興味深いかと思っていましたが。眼が覚めて 15分程で 何やら 厨二病的な闘いが起きる所で、トイレに行きたくなり、わざわざ帰ってくるのも面倒くさいので、そのまま映画館を後にしました。…監督、ぐっすり眠れました、ありがとう!!
オチがイマイチ
物語の向かう方向を前半で劇的に示せていないので、カタルシスを感じづらい作品だ。
●誰の何の話かわからない。主役が誰で視点が何かがあるようでないようで…。
●超人としての力が地味。リアルに車をひっくり返したり壁を登る人間はいそうだ。だからそれが世に知らしめたからといって、だから?って印象にしかならない。そういう意味で何を目指した物語かがピンとこない。
●オチも地味だ。世界が劇的に変わるように思えない。あんな動画で再生回数がいくとも思えない。
●音楽とサスペンスフルな絵や演出は良かった。…だけに根幹がない内容にガッカリだ。
シャマランは当たり外れがある。
コミックブックと現実世界
ニーチェは超人思想を説いたが、ニーチェの超人は知力や体力が飛び抜けて優れていたり、特殊な能力を持っている訳ではなかった。既成の価値観に捉われることなく、自由な精神で自分の価値観を生み出す意志の持ち主のことであった。
しかし現代の超人は、大抵が特殊能力の持ち主で、要するにスーパーマンである。新しい価値観を生み出すことはなく、既存のパラダイムに従っている。つまり退屈な人間が生み出した、現代社会で認められて評価されるヒーローだ。物語にするには強すぎてもよくないから、ほとんどのヒーローは何らかの弱点を持つ。
さて本作は二重三重に複雑な映画である。サラ・ポールソン演じる精神科医が単にアホな精神科医でないことはすぐにわかるが、その他の登場人物も、見た目通りではない感じである。ヒーローたちがそれぞれに弱点を持つのは王道に従っているし、アクションや暴力も本物だが、彼らの真の意図がどこにあるのか、ストーリーが進んでもなかなか掴めない。精神科医の狙いも単に彼らの思い込みを裸にするだけではなさそうだ。
登場人物の台詞に頻繁に登場するのがコミックブックという言葉である。マンガが世界にどんな影響をもたらしたのか、あるいはマンガは現実世界にとってどのような意味を持つのかが繰り返し語られる。
そこそこ面白い映画ではあるのだが、ストーリーは一本調子だし、登場人物たちが互いに騙そうとしていることが観客に伝わるようにしているのがわかるし、最後の場面にも驚きはなく、「でしょうね」と思うだけである。感動もない。そして、わざと感動させないようにしているような演出の仕方に、かなりの疑問を抱いてしまう。
コミックブックのありように踏み込んだアイデアはなかなかよかっただけに、仕上げ方に恨みの残る作品というのが正直な感想だ。
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