劇場公開日 2019年4月5日

  • 予告編を見る

バイスのレビュー・感想・評価

全214件中、141~160件目を表示

4.0笑っていいのに、笑えない

2019年4月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今のアメリカ副大統領って誰だっけ...?となるくらい陰が薄い副大統領(正解はマイク・ペンス)の中でも、私も名前は知っているディック・チェイニーの伝記映画。
伝記映画、といっても基本は映画ならではのコメディである。第三の壁破りまくっているし、語りの謎とか、いちいち増幅された政治家たちの滑稽さ...(しかし”True story”なのである...)。特にブッシュ元大統領はあんな感じでいいのか。サム・ロックウェルの頼りなげっぷりは凄かったが。
しかし、なんとも笑うに笑えないのはなぜか。非常につくりは面白いのに、笑うに笑えない。「権力」を掴んだ者がその力をいかに制御して使わなければならないのか、のお手本みたいな映画だ。自分の望む方向に情報を捻じ曲げていくことだってできるのだ。そしてある意味、どんな人間でも権力を掴むことはあり得るわけだ。そこでディック・チェイニーのようにならずにいられるのか。考えてしまう。戯画化されてはいるが実在の人物たちなのだ、と思うと、素直に爆笑もできず...。
体型を操る俳優クリスチャン・ベールは後半まったくクリスチャン・ベールに見えない渾身のなりきりぶり。ウィンストン・チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンに「何kg太ったか」と聞いたら「太ってない」と言われてびっくりしたエピソードには思わず笑ってしまうが、身体のことも考えて体型変化はほどほどにしてほしいような、渾身の演技を見せてほしいような。他のキャストもなりきり&振り切りぶりが半端ない。役者というのは変幻自在だな、ということを思った。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
andhyphen

4.0クリスチャンベールが演じていることを忘れてしまう

2019年4月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

脇役までキャスティングが完璧!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
シネマニア

3.5アメリカの闇と表現の自由

2019年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 映画を見終わって、いろいろと考え込んでしまった。
 この映画は、一体どこまでがほんとなんだろう。直感的には8割は事実に基づいていると感じる。そうだとすると、チェイニーを中心としたネオコンが世界貿易センタービルの攻撃を知っていながら対処しなかったという噂はより真実味を増してくる。日本軍の真珠湾攻撃をあえてさせてしまった国家だから十分にありえる。
 映画の出来とかクリスチャン・ベールの演技への関心がどこかにいってしまうくらいの内容だったので一見の価値はあると思う。バカ殿を裏で操る黒幕は、いつの時代にも存在するが、ブッシュ・ジュニアのアホさ加減を見ていて、昔の海部首相(軽薄)と小沢幹事長(心臓に持病を抱えた悪)を思い出してしまった。
 それにしても、アメリカの闇は深いが、これを制作できるくらい言論の自由があるのがすごい。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
bion

3.0アメリカ史を理解してないと難しいかも

2019年4月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

前半のニクソン、カーター大統領の辺りは、大統領は知ってるけど、程度の知識しかなかったので少し眠くなってしまい ました。
後半、チェイニーが副大統領になった辺りからは、大まかなことはわかっていたのですごく面白かったです。
トランプ大統領が出現したから、こういう映画が出来たんですかね~。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
DAI

4.5チェイニーとその周りの話が中心で主人公が明確なため、マネーショート...

2019年4月9日
iPhoneアプリから投稿

チェイニーとその周りの話が中心で主人公が明確なため、マネーショートより比較的見やすかったと思います。また役者陣が皆そっくりなのも見所です。

法を改正したり新設したりは議会で多数決をとる必要があるのですが、言葉巧みに法の解釈を都合の良いように変えたチェイニーはなんとも狡猾である。更にはそこでGoサインが出てしまうのが馬鹿馬鹿しくも恐ろしい。
そして納得いくまで練られたメディアにより民衆を翻弄していく。民主主義とは何なんだ?

ラストのインタビューシーン
最後の最後まで解釈を変えてきやがった。

彼は自らCEOを務めた会社の株価上昇のためにイラク戦争を起こした。1人の私利私欲のため何万人もの命が奪われた。

作者の「惑わされるな、疑え!」っというメッセージしかと受け取りました。

ドラマ「ハウスオブカード」のような作品ですが、決定的な違いは実際に本人がいるということです。

※エンドロールは最後まで見ましょう。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
K-TA

4.0黒幕

2019年4月9日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
U-3153

4.0見せ方が面白い!曲者ばかり!見事。

2019年4月9日
iPhoneアプリから投稿

久々にびっくりさせられました。
なんという映画!!
クリスチャン・ベールの怪演ぶり、エイミー・アダムスの見事なあげまんぶり、サム・ロックウェルのダメダメ大統領(ブッシュ)ぶり、カレルのこれまたイケイケ国防長官のハマりっぷり。

を、さておいたとしても、脚本がめちゃくちゃ面白いです。
マッケイ監督の手腕、すごいと思います。

珍しく解説付きの語り口調で話が進むから、これ誰が語ってるのかな?と思ってたら、最後の方にわかるんですが・・・なんということ〜!

それにしても、この前観た「記者たち」ともリンクします(記者たち、は、このブッシュ時代のイラク戦争の真実を暴く生粋の新聞社の話なので、合わせて観るとめちゃわかります)が、この時代のアメリカ最低やな笑。
2001.9.11以降、頭に完全に血が上ってしまったアメリカ。
報復と称してイラク戦争にまで発展したものの、結局 大量破壊兵器は発見されず、結局はアメリカがイラクを一方的に敵国に仕立てただけ、という…結末でした。
この戦争で、米兵士4,550人、イラクの一般市民は50万人以上犠牲に。

蔓延するでっち上げ、完全なウソ、政府のシナリオ、とにかく戦争を始めたい、アメリカにとって戦争はビジネス?、政界は私利私欲にまみれていた。
その裏側が生々しく描かれる映画。

すごい映画だ〜
政治もの好きな人はおすすめ。
はい、もちろん完全実話!
主演男優賞とってもおかしくなかったな〜これ。

コメントする 2件)
共感した! 12件)
Mariko

1.5期待していたほど面白くはなかった

2019年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アメリカ人が見たら面白いのだろうけど、日本人が見て面白いのかと言われればちょっと疑問。歴史の勉強にはなるかも。キャストがみんな本人に似てたのは良かった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
canghuixing

2.5真面目な映画です

2019年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ブッシュ政権の副大統領として、好きなように権勢をふるったチェイニー氏をこき下ろす映画。9.11を受けて、CIAも疑問視するイラク攻撃を決断し市民にも被害を与え、さらに結果的にISISの乱世を招いたという批判。

救われるのは、私利私欲のためにずるいことをした、という救いのない話ではなく、本人はよかれと思って信念をもって行った点か。いや、立場が立場なだけに、信念をもって、という点が最も怖い点か。

真面目な映画です。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
CB

4.0カメ止めか!途中退席しようとした人が2人

2019年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

 テーマが絞り切れてない気もして、ちょっと肩透かし食らった感じでした。これなら『記者たち』の方が見やすいし、内容もわかりやすかった。テーマを9.11以降に絞らずに、60年代まで遡ってディック・チェイニーの伝記を見せられた気分になった。映像の編集の仕方はまるでオリバー・ストーン作品のようで、社会派であるが、ちょっと小難しい作りになっている。ただ、シニカルなコメディパートについていけなかった人、中盤で政界を引退したときにエンドロールが始まったところで笑えなかった人、イラクに大量破壊兵器が本当にあるとまだ信じている人には向かないのでしょう。途中退席しようとしたおば様二人は結局退席してしまった。

 たしかに妻リンの内助の功とか、父ブッシュに仕えて、子ブッシュから副大統領の打診がある流れは必要だったかもしれません。そこまでやるなら石油会社のCEOになった時点で、「中東の石油は全部俺のものだ」的な、引退しても悪魔のような性格だったことを見せてくれてもよかったかな。まぁ、石油利権という点では他にも影響しそうだから控えたのかも・・・

 「一元的執政府論」という言葉が何度も出てくるのですが、大統領制を逆手にとって議会の承認を得なくてもよいことを前面に出してました。バイスが大統領の耳に囁くだけで戦争もできる仕組み。子ブッシュもバカだから、「俺もフセインを潰したかったんだ」と同調する始末だ。ここでのやりとりが世界を動かしたと考えると、恐ろしいものがある。現代ではゴルフ場で密約がされるのかもしれませんが。

 個人的に一番面白かったのはウェイターのアルフレッド・モリーナがとんでもないメニューを説明しているシーン。散りばめられたブラックジョークの中でも最大級のものだったと思います。また、ナレーターだと思ってた人物(誰?)が車にはねられ心臓を提供するというブラックなところも。

コメントする (0件)
共感した! 22件)
kossy

3.5今月の新刊は、ホワイトハウス妖怪図鑑。

2019年4月8日
iPhoneアプリから投稿

なんと言っても、C・ベールのなりきり演技が凄すぎで、ぶっ飛びました。映画は、権力の伏魔殿ホワイトハウスでの妖怪みたいな連中の生態を淡々とコミカルなタッチで描いています。ブッシュJr.は、まさに生け贄みたい。
正直言って予習が必要な作品なんだけど、自分たちの国の政治をテーマにこれだけの映画を作れると言う、製作陣の度胸も凄いです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
シネマディクト

5.0何度も何度も見たくなる

2019年4月8日
iPhoneアプリから投稿

奥を極めたくなる映画でした。何度も何度も見て理解度を高めたくなります。多分この映画はディックチェイニー批判が主旨でしょう。彼のUnitary Executive によって、多大な命が失われたことは許されるものではありませんが、彼の生き様には凄いものを感じます。911という戦時下、彼がやったことはいったい何だったのでしょう。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
YUKI

3.5よく作れたなあ、、と感心してしまいました

2019年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

興味深い作品でした。
戦争とテロと政治と。。。まだご存命の方ばかりなのによく作れたなあ、、と感心してしまいました。
(配給も。。よくかけてくれたと思います)

脚本の作りが面白くて、演技派の俳優陣が妙絶で、ブラックでコミカルでとても面白い映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ちいまめ

3.5政治的な内容にはあまりついて行けませんでしたが…

2019年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

‪バイス (字幕)鑑賞してきました。‬
‪前の人の座高が高過ぎて字幕2列ともど真ん中が頭で隠れて見えなかった事も有り、内容にはあまりついて行けませんでしたが、クリスチャン・ベール は確かに凄かった。各登場人物も、本人達の事はよく知りませんが、いかにもな感じ。語り手の正体には驚いた…‬

コメントする (0件)
共感した! 2件)
きゃらぷり

4.5エンディングまでみて!

2019年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
Rewind That

3.0よく政府が許したなぁ

2019年4月7日
iPhoneアプリから投稿

日本なら作れないような映画。
ここまでオープンなのもお国柄なのか。
アメリカの当時の政治のずさんさや、大統領のアホさを軽快に描いているが、内容としては笑えない。それを無理にコミカルに描こうとしている感が強く、私は入り込むことができなかった。
がしかし、ラストシーンでは少し笑ってしまった。

番人受けはしないと思うが、個人的には退屈はしなかった

コメントする (0件)
共感した! 2件)
漢

4.0こんな映画が作れる国か?

2019年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日本は?!どうかな??

いつか日本版のこんな作品を観てみたいものです。特殊メイクもありますが俳優さんたちの演技が面白かった。

記者たちも観たので、より楽しめた。
そして時代の空気を色々思い出しました。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Momoko

3.0中途半端。

2019年4月7日
iPhoneアプリから投稿

PV観た時点では期待度MAXで、きっと2時間抱腹絶倒なブラックコメディなんだろうなと思ってたけど、中途半端に真面目にやってる部分が大半。
ちゃんと笑えたのはニセEDぐらいかなぁ。

笑っていいのか眉間に皺を寄せれば良いのか分からない。
こういう映画を作る時は「全編笑いどころばかりで爆笑し続けてたのに、気がついたら真顔になる」というバランスにすべきで、近年の例で言えば「帰ってきたヒトラー」かな。

最後のオマケもいらないでしょ。
現代アメリカの主要メディアがリベラル側でスクラムを組む中ではあるものの、トランプ自身を直接批判したら生臭過ぎて興ざめモノだなあと思ってたら、まさかのラストでやっちゃった。
多分、監督はトランプ嫌いで、怒ってるんでしょうね。だから笑えない。
怒ってる人が笑い話をしようとしても、そりゃ笑えないですよ。もう少しプロとして客を楽しませる方に気を向けて欲しかったなぁ。

コメントする 1件)
共感した! 5件)
不敗の魔術師

1.0さして目新しさもなく

2019年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最近のアメリカ映画は人種差別と反政府映画のオンパレードで、少なからず小生も観ているが、その中でもこの作品はさして目新しさもなく、事実をトレースしているだけのようで、さして話に膨らみも感じられず、クリスチャン・ベールの演技のみで成り立っている。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ちゆう

3.5クリスチャンベールの怪演

2019年4月7日
Androidアプリから投稿

Christian Bale(クリスチャン・ベール)が役作りの為に20kgの増量をし、声色、表情などを限りなく本人に近づけ演じたのが本作の見所。 「American psycho」2000 「machinist」2004 「Batman Begins」2005 「The dark knight」2008 「Rescue Dawn」2007

等々の作品で減量増量を繰り返し、その都度肉体的役作りを行った彼の役者魂には感服する。

脇を固める役者も豪華キャスト揃いで、各々実在の人物に外見を近づけ熱演しているも見所。

政治がテーマではあるが決して難しい映画ではなく、テンポのよい音楽と軽快な語り口のナレーションを担う人物がメタフィクション手法を活用し、政治的リテラシーに疎い僕自身も飽きることなく鑑賞することができた。

史実を後追い、或いは事前に調べておくとより一層深みのでる作品。
スポットの当たらない副大統領ならではの立場や思想をより吟味できるでしょう。

監督の社会派映画を撮る手腕が活かされた作品です。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
kazu6279