グリーンブックのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
1962年
黒人差別が色濃く残る南部で
コンサートツアーを行なった
黒人天才ピアニストDr.ドナルド・シャーリー
#DonaldWalbridgeShirley (1927ー2013)と
粗野で無学だが口が達者で揉め事全て収める
イタリア系用心棒トニー・バレロンガ
#FrankAnthonyVallelonga (1930ー2013)
二人の旅と友情を描くロードムービー
トニーの息子 ニック・ヴァレルンガが父から聞いた話を基に脚本を書き
ピーター・ファレリー監督が映画化
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第91回アカデミー賞
作品賞・脚本賞・助演男優賞受賞作
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南部では奴隷制廃止後も差別が続いていた
今もまだ偏見を持つ人とそうではない人との間に差別がある
トニーはDr.シャーリーと出会い変わる
結ばれた深い友情に感動
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【ジム・クロウ法 /Jim Crow laws 】
1876年ー1964年
主に黒人の一般公共施設の利用を禁止制限した法律を総称
対象はアフリカ系黒人だけでなく
人種差別法「一滴規定 One drop rule」に基づき白人以外の有色人種も含む
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【グリーン・ブック /Green Book 】
不愉快・差別・隔離・侮辱から自由になろうとし自動車を購入したが黒人長距離移動者はさまざまな危険や不自由に直面した
各地で物理的暴力や有色人種お断りの強制排除などの問題に対処するため
「苦難と当惑に向かっていってしまうことを防ぎ旅を快適なものとするためのガイドブック」
ジム・クロウ法下の1936年ー毎年改訂
やっと鑑賞
号泣必須な作品かと構えていたが、ハンカチで目頭を抑える程度で、鼻水は垂れずに済んだ。爽やかな良作である。脚本,ディレクションが良いのだろう。
トニーとドクの対照的なのに通じ合うキャラクター描写が緻密なのに描き過ぎていないところに好感。ドク役マハーシャラ・アリの演技も繊細で光っていた。
当時のアメリカの時代背景について、知るキッカケとしては小さなステップかも知れない。その小さなステップさえも評価すべきと島国日本に住む黄色人種は思う。
(日本でもあんなに煙草が市民権得てたんだよなぁ、そういえば🚬)
排他主義に傾きあるつつあるこの頃に、沢山の人に見て欲しい作品だ。
気をつけなければならないのは、自分は「差別してない」側の人間だと、「差別している」人たちと一線を画しているつもりになりがちだと言う事。
差別は社会的に無くなることは難しいだろう。
コトが起きた時に、どう動くかが肝心なのだと思ったりしたなど。
友情物語
黒人の人種差別が残る日常の中で、
偏見と闘いながらも、努力と苦労の末に勝ち取った音楽世界で生きるドクと2ヵ月の時を過ごす主人公トニー。
黒人を嫌っていたトニーだったが、ドクとの時間を重ねていくことで自らの偏見は自然と消え、任務という垣根を越えてドクというひとりの人間を守り抜く信念を持つようになる。お互いが長所を引き出し、欠点を補い数々の問題をクリアして演奏会を成功させていく友情物語は楽しくほっこりした。
違う人間だからこそ求めるものも異なるが、はっと気づくその瞬間から心は少しずつ変わるのかもしれない。
2人の心の変化、通じ合っていく様にほっこりする作品。
差別とは?
どこにでも差別は存在する。普通の生活でも男と女の差別、働いている役職での差別など、大小様々だ。自分でもいつのまにか差別をしてしまっていることはあると思う。
正直、差別されないと差別された側の気持ちはわからないので今の世の中は変えられないと思う。ニックのように自分も差別されること、差別されている人に寄り添うことでその気持ちが分かり、分かち合える。
子供に対して、差別される側の気持ちを理解する教育をして、差別がない世の中にしたい。
心温まるバディムービーに隠された負の歴史
人種差別の風潮が色濃く残る1962年のアメリカを舞台に黒人の天才ピアニスト、ドクターシャーリーのドライバー兼用心棒として雇われたイタリア系の白人、トニーリップの2人がアメリカ南部への演奏ツアーへ繰り出す姿を描いたロードムービー。
第91回アカデミー賞において作品賞を含む3部門を受賞した今作。
粗暴でガサツだが腕っぷしが立ち、人望の厚い白人のトニーリップをヴィゴモーテンセンが演じ、上品だが口うるさい、凄腕の黒人ピアニストのドンシャーリーをマハーシャラアリが演じ、人種の壁を超えた友情を築いていく内容。
黒人に対して偏見まみれだったトニーがドンの素晴らしいピアノ演奏を受け、感銘を受けたことか始まり、中身も知らず黒人というだけで迫害をする世間に憤慨し、ドンを理解しようとする成長をみせたり、堅苦しい考えでトニーに再三の注意をしてきたドンが、トニーのチキンの食べ方や警官に対して賄賂を渡して場を収めるなどの行為に憤慨しつつも、次第に彼に影響され始め、柔軟な考えを示したり、トニーを友人として一緒にいて欲しいと感じ始めたりとお互いに尊重しあう仲に発展していく過程が微笑ましく、とても暖かく感じた。
とにかくトニーはよく食べるし、ドンは出番の端から端まで愛おしさで溢れてた笑。
チキン食って爆笑しながら車からポイ捨てする件大好き笑。
白人目線で黒人に寄り添う的な内容で典型的な「白人の救世主」という映画業界の歴史的な負の面があることも指摘されているが、とにかく良い作品だったと思う。
いつまでもこの旅、彼らの関係性が続いていくことを願いたいと思える作品だった。
わかりやすい
マハーシャラアリの演技を観たくて観賞。
とてもわかりやすい映画だった。
ちょっと一昔的なベタな作りです。
それでもアリの演技は光っていた。
プロです。
例えば、ジョーカーは全く演技からは先が読めない。
この作品は、それからしたら凄くわかりやすい。
でも、だからこそ安心してみれる。
心が晴れる
人種差別モノの中でも必要以上に煽らず淡々と、ただ、お互いが少しずつ心を開いていく様がテンポよく描かれていた。
強いていうのであれば、日本語予告編の謎の奇跡推しは本作品を安っぽく見せてしまい残念。
クラッシュのような人間ドラマが見られる一作である。
良い話なんだが
いや、実話ベースだし、すごく良い話だし、何重にも折り重なる「差別」の構造を描きながら、ある種のバディムービーとして爽快感もあるしラストはキッチリ感動させられる秀作だけど。
のどごしが良すぎて胃の腑に落ちていかないというか、(テイストやテーマは違えど)「ブラック・クランズマン」を抑えてアカデミー作品賞を取るほどの作品かなー?という印象。
トニー・リップを演じるヴィゴ・モーテンセンと、 ドクター・シャーリーを演じるマハーシャラ・アリは凄く良かった。
印象項目の選択が少なすぎる
このサイト、映画の印象は最大3つまでしかつけられない。
泣ける、笑える、悲しい、楽しい、怖い、興奮、寝られる・・・12項目もあるというのに、つけられるのはたった3つだ。
何が言いたいのか?そう、この映画の印象を評価するには、この印象項目の全てが当てはまるのだ。
寝られるって?そう。寝られる。南部のコンサートツアーに出かける前段は、映画のプロローグはしばし休憩の時間だ。それはそれでいい。
笑える?そう。フライドチキンの食べ方は豪快にだ。
悲しい?そう。全編を貫くのは哀のメッセージだ。
・・もう3つだ。
楽しい、興奮・・・
知的?そう、この映画の最たる特徴はその内容の重層性にある。これを知的と言わずして、何を知的と言おうか。
・・・
萌え?そう。プールでのシーンだ・・。そうしておこう。
トニーとドクターの仲は永遠に不滅です!
黒人差別がテーマなので、深刻で悲しい内容なのかと思いきや、全然違って良かった!
なんて言ったって、トニーの男気がとっても素敵!
彼みたいな人がこの時代にいたら、きっと差別のない世界になったんじゃないかしら?
彼自身もイタリア人の地が混ざっているから、差別への偏見は多少なりとも共感できる部分があったのかも知れない。
でも、そんな差別に臆することなく、自分を信じて快活に行動する姿に感動しました。
そして、白人から差別を受けても紳士的な対応で冷静沈着だった、ドクターの大人の対応も素敵!
はむかって暴力を振るったら、そこで終わりと分かっているからこそ、自信の貫いてきた正義を貫き、あくまで冷静に対応する姿が素敵でした。
一見すると真反対な2人ですが、演奏旅行を続ける中で、徐々にお互いの気持ちを理解し、助け合う姿がとても素晴らしかった!
旅の途中の様々な事件が実際にあったのだとしたら、想像するだけで辛いけど…。
2人の機転を聞かせた対応で、その場をどうにか乗り越えていく姿が面白かったです。
また、トニーの妻への手紙が最高に素敵!
トニーの為に、ドクターが妻への手紙の書き方を伝授するシーンが、とても和やかで楽しかったです。
また、夫からの手紙を待ちわびる妻の姿がとても可愛らしくて、微笑ましかった
(●´ω`●)
なので、クリスマスの夜にトニーが家に帰ってきた時の2人の姿を見ていると、本当に幸せな気持ちになりました!
トニーとドクター。
全く違う星の元で生まれ育った2人だけど、この旅を通じて、生涯の友となったのは確か!
どんな困難も、この2人なら何だって乗り越えられる!
そんな、自信を感じられるくらい最高のコンビでした
╰(*´︶`*)╯♡
なので、2人の仲の良さを観ていると、この時代の差別的な態度や言動が目立ってしまって、白人たちの態度が腹立たしくて仕方ありませんでした!
この映画では、そこまで僕力や差別的なシーンは描かれてはいないものの、実際の黒人の人たちはきっと相当な苦労を強いられてきたのだろうと想像できます。
でも、この映画は、そんな差別する人達が霞んで見えるくらい、楽しくて楽しくて、最高でした。
また、友達っていいなと心の底から思えました。
私自身もトニーと友達になりたい!と思うくらい(笑)
途中、涙がほろっと出てくる部分もあったりしましたが、最後は心が豊かになって最高に幸せでした。
私も2人と一緒に演奏旅行を楽しんで、最後まで楽しく観れました。
年末最後に、素敵な映画をありがとうございました
(//∇//)
このウェルメイドさを皆侮り過ぎている
自分でも驚くほど好きな作品だ。多幸感を噛み締め、時には理不尽な差別描写に歯を食いしばった。伏線や台詞がお上手で、ウェルメイドなアメリカ映画の美点が凝縮されたアカデミー賞に相応しい傑作(勿論いい意味で)。異論反論に理解はするが、納得はしない。今更だが、俺は文句なし
ヴィゴ・モーテンセンのピザの食い方(食べ方と表現すべきではないと思う)が最高だった
アイデンティティが揺らいでいる「はぐれ黒人」のマハーシャラ・アリが、旅の終わりに黒人・白人どちらのコミュニティにも受け入れられるのが感動的だった。どちらも居場所であるべきなんだ
ガサツなトニーリップを演じた俳優の演技が秀逸!
1962年のアメリカを描いた作品。ストーリーは天才黒人ピアニスト、ドクターシャーリーの運転手を務めることになるガサツなトニーリップ。南部を演奏旅行する街々で黒人であるがゆえに受ける数々の差別的な待遇!
当初はボスと運転手の関係だったのが天才ピアニストだが、黒人というだけで屈辱的な差別を受けるシャーリーを守るため、粗野で短気で腕っぷしの強いトニーが迫害する白人と対峙する中でいつしかお互いを理解する関係が作られる。
ラストシーンでの光景に涙が自然に溢れてきた。
それにしてもトニーを演じた俳優の運転中ハンバーガーやフライドチキンを武骨に食べるシーンは魅力的。
1960年代のアメリカが舞台なので、タバコを吸うシーンの多さとタバコのポイ捨てが非喫煙者の僕には凄く抵抗あり。これも時代背景で仕方ないのでしょうが。
こんな感動作を待っていました!
※ 春日市ふれぶんシネマでの鑑賞
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