記憶にございません!のレビュー・感想・評価
全98件中、1~20件目を表示
中井貴一のコメディアンとしての才を改めて見せつけられる
取材前の試写で鑑賞以来、久々に地上波放送で鑑賞。
もともと分かってはいたけれど、中井貴一のコメディアンとしての卓越した才能を、まざまざと見せつけられる。ディーン・フジオカ、小池栄子を従えて、モップで報道陣のぶら下がり取材をするっと抜け出すさまは、思わず笑いを禁じ得なかった。
吉田羊とのやり取り、飯尾和樹の“耳”など、三谷幸喜が大好物の笑いが随所にちりばめられている。前作がなかなかの“迷作”だっただけに、妙に安心した快作。
まあまあ面白い
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現役の首相が記憶喪失になるが、側近と共にそれを隠し続ける。
記憶喪失前は人格が最悪だったが、急に誠実になる。
そのおかげで外交がうまく行くなど、事態が好転する。
政治を裏で仕切ってたのは官房長官だったが、
そんな体制では国は変わらないと考え、対決して勝利。
また夫人が秘書官と浮気してたのを週刊誌に抜かれたが、
国会中継で妻に向かって愛を語り、関係修復。
さらに総理を嫌ってた息子も、父を尊敬するようになる。
実は途中から記憶は戻ってたのだが、自分のキャラを変えるため、
ずっと記憶を失ってるフリをしてたのだった。
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国会中継で妻に愛を語るとかはちょっとやり過ぎやとは思うけど。
まあ喜劇としてはなかなか面白かったな。
TVで見て、2時間40分も尺があったけど、長くは感じんかった。
面白かったが疑問が残る終わり方
前半は入りからとても面白かった。
後半はコメディと言えど、やや展開が強引で無理やり終わらせた感が強かったかな。
なぜ記憶が戻った総理が改心したのかという肝心な部分が1番謎。
三谷映画の中では一番好き
例の如く、そんな上手くいくか!?と思いつつも、最後には感動を与えてくれる。
似たパターンが多い三谷映画だが、今回は親子愛や政治的な考えも混じらせるなど、テーマ性を感じさせてくれる部分から三谷映画の中では一番好き。
テーマの主張に一貫性があった!!
日本の総理を題材に「腹を割って話す」事の大切さを描いていて、一貫性がありました。現実からあまりにも乖離していますが、この総理だと国民の暮らしは良くなるように錯覚してしまいます。年次改革要望書(年1回)、日米合同委員会(月2回)、2006年に外国人献金が合法化された、2015年に各省庁が法人化した等の要素は全く無く、まるで日本人だけで政権運営されているように見えるので、現実に戻ると再び恐怖が待っています。草刈正雄が安倍に似ていました。反骨精神のある役柄のせいか、佐藤浩市がノリノリに見えました。
悪い政治家の記憶を消す装置を開発しよう!?
フジテレビ開局60周年記念作品。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
安定の三谷幸喜節が炸裂!
家族で笑って楽しみました。
史上最悪の総理が、史上最高のいい人に…
現実もこうであればいいのにと思わずにいられない。
記憶を消す装置を開発して悪い政治家たちを再教育し、いい人に矯正することが出来たら、この国はもっと良くなる…?
でもそれはそれで、ディストピア感あってだめかも(笑)。
予想に反して
二谷作品はあまり好きではありません。
しかし、これは良かったです。
中井貴一さん、上手いですね。いい味出てます。
草刈正雄さん、まさにツボです。
お茶目な小池栄子さん。
まんまディーンさん。
役者揃い。
記憶喪失のふりをしていたと言うオチまでついて。
食わず嫌いはやめます。
二谷さん、いい作品期待してます。
脚本以上に良い人揃いの人脈が素晴らしい
政治とは無関係のホームドラマで、さらりと見てクスリと笑える軽い作品。
邦画の中に社会派映画も増えてきて、余韻に浸れる物やしばらくずーんと来る物もあるからこそ、子供の頃三谷作品を見て笑えた感覚のまま、大人になっても考え込まずに楽しめる作品があるとホッとするし、第一線で作り続けている三谷監督のすごさを実感する。
脚本自体は、ひねりは特になく、ただ平和に見ていれられる内容。悪徳でこれでもかと悪い事ばかりな政治家が石を投げつけられて記憶喪失になり、すっかり改心した善人に生まれ変わるというもの。実は、途中から記憶は戻っており、善人に戻るために忘れたふりをしているのだが。
中井貴一がサービス精神豊かな優しい人間性なのは画面越しでもよくわかるが、悪徳総理時代の映像に、中井貴一にこんなことさせられるのは三谷幸喜だけだと感じる。
三谷作品で今まで香取慎吾がやってきたような立ち位置に田中圭が加わり、ちゃっかりずん飯尾も大きな耳で登場。
女性陣も思い切りよく気前の良い小池栄子に、大抵のことは笑い飛ばしそうな木村佳乃、文句言いつつやってくれる有働由美子、シャープな佇まいだけど器の大きさがある吉田羊、いるだけで許される愛嬌の石田ゆり子が揃えばもう怖いもの無し。総理の血を引く宮澤エマにも全然気付かなかったが、とにかく現場の空気が良いだろうなぁと思わされるメンバー。
演技もコメディも両方できて性格も楽しそうなキャストばかりをこれだけ集められる三谷幸喜の人徳を感じる。
すごい
悪い人がいい人になっていく作品。
あんなに悪かった人が記憶喪失になったら、あんなに良い人になるんだろうか。
全体的にキャストが豪華過ぎる!
コメディ要素多めだけど、さらっと見れてしまう作品。
三谷作品でいちばん面白い。
三谷幸喜のファンのオススメで三谷幸喜の映画を一時期、連続してみたが、みんなの家、マジックアワーが少し面白いと思うくらいで三谷コメディ??三谷作品の良さをあまり感じられずにいた。ドラマの古畑任三郎は好き。
たまたまある人のレビューで面白いと見てみた。見て見たら素直に面白かった。
冒頭の国会映像での「記憶にございません!」と、気持ちいいように言い放つ、中井貴一を見てまず大笑い。
難しく政治を語ったりしていない。
力か入りそうな事柄も単純に置き換えて登場させているから楽に見ていられる。実にシンプルに、政界、マスコミ、社会を風刺している。
現実味なんて全くないけれど、いとも簡単に、しがらみを蹴散らしていく様は、なんとも楽しい。
消費税を下げて少し法人税増税したらと言ってみたり、箱物癒着プロジェクトを中止し(スーパー銭湯付きの2つ目の国会議事堂だっけ?笑)、アメリカに対等にもの言い、政界のドン?官房長官を失脚させ、機密費使わない、たわいない暴言や、スキャンダルを普通に謝ったり。みんな、簡単にやっちゃうし、やれちゃう。
リアルに描いて重苦しい現実を突きつける映画「新聞記者」みたいな風刺とは、対局にあるような、実に、ゆるーい風刺です。
佐藤浩市は三谷作品の常連だったように
思うが、政治スキャンダルをネタに食べてきた記者だったが、「俺もそこまで腐っちゃいないんでね」と最後に、依頼を断ったとこが、程よく、カッコ良かった。
最後に、射撃しろと草刈正雄が言って、射殺でもされるかと思いきや、またパチンコの石とは!(笑)
ゆるい。実にゆるい。
俳優がみんな良かった。いつも三谷作品は俳優がいいが今回は特に適材適所だし、みんな好きな俳優多かった。
ディーンフジオカが僕は特に良かったなあ。吉田羊が妙に色気が。草刈正雄、小池栄子、佐藤浩市、ROLLY、斉藤由貴、木村佳乃、石田ゆり子。そして中井貴一。
ストーリー全体が単純明快でいい。
いやぁ〜面白かった!
こんなご時世なので、頭を空っぽにして、笑わせ頂きました!
ずんさんのでかすぎる耳、吉田羊さんのお色気ムンムンの振る舞い、斉藤由貴さんの大ボケと無敵さ、SP達のガチガチな争い、佐藤浩一さんの厚化粧キャディオバさんには、監督への愛まで感じ取れる 笑笑
通訳役は、宮澤エマさんでビックリ、見事な変身ぶり!
そしてやっぱり中井貴一さんの真面目さと滑稽さが、軸となりブレない安定感!
三谷監督のこれからのご活躍に期待大です。来年の大河ドラマも今から楽しみですよ、ファイト〜p(^_^)q
楽しめました
中井貴一さん、石田ゆり子さんお二人のほんわかとしたコミカルな演技がいい。中井貴一さんのパジャマ姿、なかなかお似合いでした。
吉田羊さんの真面目な表情が笑いを誘う。リアルだと凄過ぎる設定ですが、色っぽいお姿でした。
キャストの皆さんが個性的で、展開も面白く、ラスト迄引き込まれました。
フジテレビを録画にて鑑賞
予想以上にスタイリッシュな笑い。テンポも非常に良い。役者陣も99点!
邦画では貴重なこの人なら!と言える三谷幸喜作品。今回もバッチグー。
内容は予告編通りで、記憶を無くした極悪最低の総理が心機一転、『僕は国民の気持ちに寄り添う!』みたいな”the良い総理”に変貌するお話。
記憶が無いので柵も無い!家族との気まずい関係も忘れた!よく覚えてないけどやったろーぜー!的な感じで、まあそのまんまです。
それと先に断っておきますが、本作はコメディなのでいくら総理政治のネタ映画とはいえ、細かい点に関して「ここがリアルじゃない!」だの言うのは非常にナンセンス。小池栄子演じる秘書が短絡的過ぎるとか、そういう事は言っちゃダメ。
さて話題を戻しまして、極悪総理という設定が有りますから、記憶の喪失前には不倫に暴言に怪しい事業までやりたい放題な訳です(笑)。で、まずはそれらを精算していくところから始まります。
この辺までは王道的で、妻や子供との空振りなやり取りに、周囲からの『総理変わりましたね!』のお褒めネタが続く。予想が付きつつも楽しめたし、記憶喪失という要素をふんだんに活かせていたと思う。
絵面も終始豪勢で、切り替わりもテンポも良い。邦画特有の大声で浮いた演技をするウザい奴も居なかったし、とにかく物語のノイズになるような人物が居なかった。その点を非常に評価したい。(警察官がややその枠だったが…)
勿論ギャグのキレっぷりも最高で、良い意味で「ふふっ」となるような笑いの連続だった。一応はこの国のリアルに寄り添った内容ですから、あまりにも国も総理も馬鹿にし過ぎる事は出来ない。だからこそ、ふんだんに盛り込まれた「ふふっ」っとなる”笑い”の蓄積が、ずっと笑顔にさせてくれた。
少し皆さんも目に付いたであろう点として、くどいガラケー描写がありました。本作は某安倍総理にも重なる内容で、決して古臭さは感じさせないのに、何故か浮くほどしつこく出てきた”ガラケー”。これについては私なりに見解がございまして、シンプルに『SNS的な描写は一切しないよ~』というメッセージだったのでしょう。
主人公が総理大臣ですから、当然ネット上での反応なんかが有っても良いハズ。しかし、今回はと言うよりも三谷幸喜作品自体が、登場人物達に焦点が当たった主観的なモノですので、全くの部外者による情報自体が異物なのでしょう。
しかし、どうしても「?」を拭いきれない要素が、終盤にてぶち込まれました・・・・。
・・・・なんと、”途中から記憶が全部戻ってました~!”というドンデン返しがあるのです。しかも、小池栄子との何気ない会話でさらっと流されますので、聞き逃している方も多いかも?
これがねえ~。
最後楽天カードマンがパチンコ当てて記憶が戻ってまた『こんにゃろー!』ってなるオチかと思っていたら、それが回避されたんで普通のハッピーエンドかと思いきやなんですね。
ハッピーエンドなんですけれども、記憶が戻ってたオチは要らなかったんじゃないかと。そもそも記憶が無いから草刈正雄官房長官とも戦えた訳で。
因みに小池栄子とのそのシーンでは小学校時代の作文が読まれるのですが、その小学校時代の先生との再会シーンに何か伏線が有るとかでも無いです。
それに、家族にはどう話すんだ?みたいなその辺の家族とのケジメも微妙な感じで終わっていて、『記憶が戻ってるなら尚更そこ~!』ってなってしまう。
最後の最後でもう一つのネタを、そして本当に心の底から良い総理になれているんだというオチにしたかったのでしょうが、なら色々と補完しなくてはいけないような要素がボロボロ出てくる感じで・・・。
”そこまでは良かった”のに、そのオチのせいで「ん?じゃあこれから大変じゃねえか?」なんてモヤモヤが生まれてしまい、少しノイズが残ってしまいました。
でもまあほんとそこだけで、非常に面白かったです。
名作です。
あ、あと女優陣が最高(意味深)でしたね(笑)。ツインテールの斉藤由貴イケる。
三谷幸喜、頭に石をぶつけられたのか? 小池栄子のアイドル映画としては最高!
記憶喪失になってしまった「歴代最低の総理大臣」黒田が、政治家として一からやり直す為に奮闘する姿を描いたコメディ映画。
監督/脚本は『THE 有頂天ホテル』『ステキな金縛り』の、名匠・三谷幸喜。
第127代内閣総理大臣、黒田啓介を演じるのは『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』の、名優・中井貴一。
黒田の妻、聡子を演じるのは『僕だけがいない街』『コーヒーが冷めないうちに』の石田ゆり子。
元政治記者のライター、古郡祐を演じるのは『THE 有頂天ホテル』『ステキな金縛り』の佐藤浩市。
啓介を支える事務秘書官、番場のぞみを演じるのは『20世紀少年』シリーズや『八日目の蝉』の小池栄子。
野党第二党の党首、山西あかねを演じるのは『八日目の蝉』『ビリギャル』の吉田羊。
記憶喪失の黒田を保護した警察官、大関平太郎を演じるのは『スマホを落としただけなのに』や『おっさんずラブ』シリーズの田中圭。
黒田に仕える首相秘書官の井坂を演じるのは『坂道のアポロン』『空飛ぶタイヤ』のディーン・フジオカ。
大人気演出家・三谷幸喜の作品を『ザ・マジックアワー』以来、約10年ぶりに鑑賞してみた。
人並みに『古畑任三郎』シリーズは好きだし、『新選組!』は毎週夢中になって観ていた。
彼の映画作品も結構好きだったし、「三谷幸喜作品なら間違いないだろ!」くらいのテンションで観始めたのだが…。
まじかコレ!?全っっっん然おもんなかった!!
「結構時間経った気がするし、もうすぐ終わるかな?」と思って時計を見たらまだ1時間くらいしか経ってなくて絶望😱
凄い根本的なことなんだけど、ハゲヅラとかつけ耳とかってギャグとして面白いの?
梶原善がハゲヅラで鈴木宗男っぽい感じになってたけど、あれは笑わせようとしているんだよね多分。ただハゲのキャラクターを出したいのなら禿げた役者を使えばいいんだし。
ずんの飯尾さんが異常に大きいつけ耳をつけていたけど、三谷幸喜はこれを面白いと思っているの?本気?
異常にケバいメイクの有働キャスターとか、何故か半ズボンの小林隆さんとか、つけ髭とサングラスでの変装とか、こういう幼稚な視覚的違和感で笑わせようとするのって、ギャグとしてもコメディとしても論外なんじゃないの?
総理大臣を主人公に据えたポリティカルな内容だが、三谷作品ということでリアリティラインは低め。
まぁコレは観客も大体観る前からわかっているからなんら問題はないとは思う。
最悪の総理大臣として国民に恨まれている黒田。彼の内閣支持率は史上最低の2.3%。
無茶苦茶低い数字だが、消費税を導入した竹下登の内閣支持率は3.9%を記録したこともあるらしいので、あながち有り得ない数字ではないところが笑える。いや、笑えないか…💦
黒田は消費税を増税したことにより国民から嫌われており、奥さんはかなり自由奔放。
映画が封切られた時の総理大臣、安倍晋三を揶揄しているところは間違いなくあるが、あくまでもからかっているだけで強烈に批判しているとか、そういう感じではない。
あまり政治的な主張を込めると映画全体のトーンが変わってしまうと考えたのだろう。実際本作の雰囲気からすれば、このくらいの塩梅でちょうど良いと思う。
本作の良かった点としてまず第一に思い浮かぶのは、黒田を支える秘書官の番場を演じた小池栄子!
本作の小池栄子は本当に魅力的💕セクシーなんだけど何気ない仕草は凄くキュート!
石田ゆり子や吉田羊などの人気女優が出演していますが、ダントツで小池栄子が良かった。スーツ姿が堪らない😚
主人公黒田を演じた中井貴一の演技の素晴らしさは言うまでもないでしょう。
中井貴一と佐藤浩市という、日本を代表する演技派の共演は見応え十分。この2人の会話シーンは軒並み良かった。
草刈正雄の曲者感も良かったな〜!!中井貴一と草刈民雄の会話シーンは、まるで本格派のサスペンス映画を観ているような緊張感があった。
良かったのはこのくらい。
役者の演技以外は壊滅的なつまらなさ。
ギャグがおもんないというコメディ映画には致命的な欠陥がある上、脚本がまじでつまらない!
物語のメインとなる軸が存在していない為、お話の推進力が弱すぎる。興味の持続が全く続かない。
一応、黒田と官房長官の鶴丸の戦いが主軸としてあるのだが、ここが絶望的に出来が悪い。
ちょっとだけ触れて、ちょっとだけ対立して、なんかよくわからない理由で鶴丸が失脚する。は?
そもそも、今の政治における諸悪の根源は鶴丸だ!とか言ってるけど、鶴丸の何が悪いのか説明がない為、なんのために彼を引きずり下ろそうとしているのかわからない。大体、鶴丸を倒すために用いる手段がライターにスキャンダルを探らせて脅迫するって…。どっちが悪党なのかわからないよ。
聡子と井坂の不倫の件は、もはやサイコ・ホラーの領域。
妻のスキャンダルなんだから、黒田が責められる謂れはないような気がするが、まぁそこは良いよ。
このスキャンダルをひっくり返す秘策は、党首討論で愛の告白をすることなんだって。ふ〜ん。…バカかな🤔
この作戦が成功した後、井坂が一言「素晴らしかったです」。もう…お前田舎に帰れ。
鶴丸との対決も妻の不倫も、息子との確執もアメリカ大統領との対話も一から勉強し直すのも川平慈英の狙撃も寺島進とのあれこれもSPになった田中圭も、全部ぜーんぶ薄っぺらい。
何でもかんでもやろうとしすぎて全部中途半端になってしまっている。
上質なコメディ映画とただのバカな映画は違うということを、三谷幸喜は学んだほうが良い。
本当にしんどい鑑賞体験でした🤮
大体、霞ヶ関を舞台にしているのに政治的な要素がすごくフワフワしてる。消費税増税とか生活保護費の削減とか、それらしいことを言っているけど具体的なことが何一つ描写されていない。
まず黒田の行ってきた政治の問題点を説明し、その改善案を提示した上で彼が実際に改革を行なっていくという、そういうプロセスを丁寧に見せて欲しかった。じゃないと政治劇にした意味がないよ。
期待値が高かった分、余計にガッカリしたというのもあるんだけど、やっぱり本作はかなり問題がある映画だと思います。
小池栄子の魅力には溢れているので、彼女のファンにはおすすめの一本!番場のスピンオフなら観てみたいかも!
日本の大人
子供達にとって、今の日本の大人達は誇れるものか?自分自身は子供達に明るい未来を見せてあげられる大人でいるだろうか?
日本の代表として、政治家として、仕事をしている人々は、そこに相応しい人々を私達は選んでいるのかな?
等々、ふと見終えてから考えてしまいました。
コメディ作品ではありますが、ひっかかるポイントはたくさんあります。
一国の代表、総理大臣を主人公に繰り広げられるストーリーはとてもよくまとめてあって、テンポが良くて、周りのキャラクターもなかなか濃い目。
頭から最後まで、退屈することなく鑑賞できました。
記憶をなくした総理(中井貴一)が、小学校の恩師である柳先生(山口崇)に公民を教えてもらうシーンは好きでした。あんなとこからまさかの政治のトップが勉強するんかい!って笑えるところではありますが、今の日本の政治家を見ていると、そこから勉強しなおしてこいよ。と言いたくなる人がいっぱいいます。恥ずかしいですけどね。
三谷幸喜監督作品はこれが初めての鑑賞でした。
なかなか良いスタートのようで、他にもいろいろ見てみたい。なんせ出演者が豪華やな!
レビューの数を見る限り、たくさんの方々鑑賞されたように思いますが、こんな総理が実際に存在するには夢を見ないといけませんが、その夢が少しでも現実になればいいなと心底願うばかりです。
と、願ってるだけではどうにもならないので、私もちゃんと勉強して、こんな総理が誕生できる人間を今後も選挙で応援していかないとな、、、と、コメディ映画みて考えるきっかけをもらいました^_^
喜劇王復活
芸人のオーバーアクションや下ネタに頼るB級コメディとの格の違いは歴然です、喜劇王復活とも思える正統派コメディ、三谷さんは歴史ドラマやナンセンスSFなど多才であることのアピールに懸命で、もはや初心を忘れたのかと半ばあきらめていたのですが笑いの大学以来の風刺を交えた王道の喜劇が戻ってきました。
プロットは替え玉大統領が活躍する「デーヴ(1993)」にも通じる味わいですが個性派俳優を揃えた分、幕の内弁当のような味の宝石箱に仕上がりました。
三谷脚本は当て書きでも有名ですが、例によってキャラ設定やセリフ回しも絶妙です、大体はこの人ならというはまり役、胡散臭い役をやらせると佐藤浩市さんは絶妙ですし、ディーンさんほどのハンサムならよろめくのは致し方ないと妙に納得、意外性では吉田洋さんが蓮舫もどきの野党の党首でお色気むんむん、あのみょうちくりんなキャスターが有働さんとは気づきませんでした。
政治風刺といっても毒気もほどよく、これならイデオローギーが右系の方でも左でも文句は無いでしょう、くすぐり方も巧みです。久々に堪能させて頂きました。
全98件中、1~20件目を表示