記憶にございません!のレビュー・感想・評価
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中井貴一のコメディアンとしての才を改めて見せつけられる
取材前の試写で鑑賞以来、久々に地上波放送で鑑賞。
もともと分かってはいたけれど、中井貴一のコメディアンとしての卓越した才能を、まざまざと見せつけられる。ディーン・フジオカ、小池栄子を従えて、モップで報道陣のぶら下がり取材をするっと抜け出すさまは、思わず笑いを禁じ得なかった。
吉田羊とのやり取り、飯尾和樹の“耳”など、三谷幸喜が大好物の笑いが随所にちりばめられている。前作がなかなかの“迷作”だっただけに、妙に安心した快作。
何事も基本が大事
最近の政治ニュースを見ていると、日本に限らず米国やイギリスなども含めて、ギャグなのかどうかわからない事態が多い。国の最高機関で最高レベルの頭脳が集まって議論しているはずなのに、なんでこんな滑稽なことになるのだろうか。政治の世界にはコメディのネタがたくさんあるに違いないと思っていたら、三谷幸喜がやってくれた。
総理大臣が記憶喪失で何もかも忘れてしまう。しかし、案外それでもなんとかなってしまっているのが可笑しい。最近は総理はあまり変わらないが、一時期はしょっちゅう交代していた。記憶があろうがなかろうが、この国のトップは誰がやっても同じなのかもしれない。そんな皮肉を期待いていたが、意外とそっち方向には行かず、一から真面目に政治の勉強に励む姿が描かれる。しかし、基本中の基本も見失っているかのような現在の日本の政治状況に対して、小学生の公民の内容からやり直す記憶喪失の総理の姿は十分に現実の政治に対する皮肉になっているかもしれない。
日本の政治映画で感動できて笑えるなんて
ローリー寺西さん出演。すっぴんの顔が見れて良かった。
今作は夢のような素敵な話で大好きです。
木村佳乃さん、小池栄子さん、ディーン・フジオカさんがとても良かった。
軽くおちゃらけた作品だが、感動した。
まあまあ面白い
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現役の首相が記憶喪失になるが、側近と共にそれを隠し続ける。
記憶喪失前は人格が最悪だったが、急に誠実になる。
そのおかげで外交がうまく行くなど、事態が好転する。
政治を裏で仕切ってたのは官房長官だったが、
そんな体制では国は変わらないと考え、対決して勝利。
また夫人が秘書官と浮気してたのを週刊誌に抜かれたが、
国会中継で妻に向かって愛を語り、関係修復。
さらに総理を嫌ってた息子も、父を尊敬するようになる。
実は途中から記憶は戻ってたのだが、自分のキャラを変えるため、
ずっと記憶を失ってるフリをしてたのだった。
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国会中継で妻に愛を語るとかはちょっとやり過ぎやとは思うけど。
まあ喜劇としてはなかなか面白かったな。
TVで見て、2時間40分も尺があったけど、長くは感じんかった。
面白かったが疑問が残る終わり方
前半は入りからとても面白かった。
後半はコメディと言えど、やや展開が強引で無理やり終わらせた感が強かったかな。
なぜ記憶が戻った総理が改心したのかという肝心な部分が1番謎。
面白い!
あんなに嫌われていた総理が、記憶をなくしたことによって、あんなにも人が変わってしまうなんて。
中井貴一さんの演技が、最高でした。
めちゃめちゃおもしろかったです。
軽い気持ちで観ることができるし、観たらあっという間に終わってしまうくらい楽しかったです。
三谷幸喜が描く総理大臣コメディ!
物語的には、史上最悪のダメ総理が記憶をなくしたことにより、180度変わったクリーンで国民第一の政治化になっていく様子を描いてますが、三谷幸喜監督の映画のなかでは割と直球で、当たり障りない終わり方であったかと。
もちろん過去に自分が間違った発言や政治方針を謝罪会見する様子は、完全に現政権に対する風刺と読み取れるようなシーンはたくさんありましたが、はっちゃけさせ過ぎず終わり方も、結果が出ない終わらせ方で割と安全策を取っている気がしており、やはり政治を描くっていうこともあり多少の遠慮はあったのかと思えました。
でも、やはり三谷幸喜監督作品は面白いですね!本作は、大笑いというよりクスクス笑わせてくれるようなシーンが目白押しで、常にニヤニヤしながら和みながら鑑賞できました。
そして役者の見せかたが本当に見事です。脇役も含めて、それぞれの個性が見事に生かされています。悪役も含めて、憎める人がいないという。
この映画を観終わってやはり感じたのは、映画のように何のしがらみもなく自分が信じる政治をできる総理大臣が、現実もできたら日本ももっと変わるのだろうか?っと思わされました。
三谷映画の中では一番好き
例の如く、そんな上手くいくか!?と思いつつも、最後には感動を与えてくれる。
似たパターンが多い三谷映画だが、今回は親子愛や政治的な考えも混じらせるなど、テーマ性を感じさせてくれる部分から三谷映画の中では一番好き。
三谷幸喜の安定感
安心して笑って観れる作品です。
ただ笑えるだけでなくラストは意外な展開へと向かうので、最初から最後まで見て目が離せない面白い作品です。
エンドロールで出演者がでるのですが、ROLLYとキャスターの有藤由美子さんが出てきたのには驚きました。
政治は、ぬるめの毒で良い・・役者の芸で見せりゃ良い・・・
首相官邸にバルコニーがある!!
このアイデアで最初から最後まで引っ張っていきましたね。
バルコニーに立った首相のオデコに、投石がぶつかって記憶喪失。
ラストの演説もバルコニー、有ってこその設定でしたね。
三谷幸喜監督のポリティカル・コメディ映画。
結構面白かったです。
クスクス笑いました。
総理夫人(石田ゆり子)が首相秘書官(ディーン・フジオカ)と
不倫している設定とか。
首相夫人ファーストのゴマスリテレビ番組とか、
影の総理みたいな官房長官(草刈正雄)
(ところで麻生太郎いつまでやるんかい!!)
野党第二党の党首(吉田羊)と首相の不倫、
とか、皮肉はそこそこ効いています。
お酒はぬるめの燗が良い。
(政治批判は命取りにならない程度で良いですよね、)
(国家権力に楯突くのも、ヤクザも右翼も怖いですものね)
政治劇が結局はホームドラマになってましたね。
支持率2・3%の史上最低の総理大臣・黒田(中井貴一)は、
頭に石が飛んできて昏倒、記憶喪失になる。
元の横柄で腹黒の黒田を描かないので、その比較が出来ません。
「記憶にございません」を連発しながら、
良き宰相にならんと頑張るストーリーです。
キャスティングは最高にハマってます。
吉田羊の誘惑シーン(迫力あって、尻込みしたくなりません?)
有働由美子のつけまつ毛(ちょっと見では見分けが付かん)
梶原善のハゲ頭。
めちゃめちゃ耳のデカい大臣。
木村佳乃の化けっぷりも凄くて、アメリカ大統領がこの人と、
一目では分からなかった。
まぁ「デイブ」の日本版なのでしょうね。
それにしてもアメリカとの外交のお題が「アメリカン・チェリー」とは?!?
あまりにも、生ぬるい!!
金塗れの政治家、エゴと利権しか頭にない政治屋・・・
一応そこの所は押さえてあります。
でも爆発的な笑いはなかった。
「鎌倉殿の13人」で社会現象まで巻き起こした三谷幸喜。
次作の映画ではあっと言わせてくれるでしょう!!
中井さんが豊橋に来るし、トラベルナース見て、見たくなった。彼は不思...
中井さんが豊橋に来るし、トラベルナース見て、見たくなった。彼は不思議な俳優だと思う。彼にしか出せない味がある。キャストが豪華だった。石田ゆり子もフジオカも小池さんもいい。吉田は色っぽいし、斉藤由貴もいい。田中圭くんも。草刈さんも。絶対崩せないと思われたしがらみが感情で動くところが政治の面白いところ。
これも三谷さんなのか。小池さんとはここで接点が。
気の小さいおとなしい人が動くところが特徴?
先入観は大敵
平たく観れば面白い。
ただ…!あえて言いたい。三谷作品のファンとしては、ある種の物足りなさは否めないかな〜
「そこがそうなって、あ、そういうエラーに繋がっちゃう!?しかし噛み合わなさが噛み合ってんな〜🤣」ていうあの感じを期待して観てしまうと、だいぶ違う。
先入観無しで観る必要あり。
テーマの主張に一貫性があった!!
日本の総理を題材に「腹を割って話す」事の大切さを描いていて、一貫性がありました。現実からあまりにも乖離していますが、この総理だと国民の暮らしは良くなるように錯覚してしまいます。年次改革要望書(年1回)、日米合同委員会(月2回)、2006年に外国人献金が合法化された、2015年に各省庁が法人化した等の要素は全く無く、まるで日本人だけで政権運営されているように見えるので、現実に戻ると再び恐怖が待っています。草刈正雄が安倍に似ていました。反骨精神のある役柄のせいか、佐藤浩市がノリノリに見えました。
記憶をなくすのも悪くない?
たしかに記憶がなければ、経験に基づく偏見もない。
吸って浸っていたうまみも忘れてしまう。
記憶がなくなることは、アルツハイマー病などできれば避けたいこととして描かれることが多いなか、記憶に基づく行動が幸せであるという概念をひっくり返す。
脳みそを真っ新な状態にして、初心にかえって誠実に物事に挑むことの大切さを知るために、もしかしたら一度記憶をなくしてみるのも悪くないのかもしれない。
中井貴一氏がはまっている
胡散臭い総理大臣役に中井貴一氏がぴったりはまっている。
昔は気づかなかったが、中井貴一氏は詐欺師だとか、胡散臭い政治家などを演じさせるととてもうまいと思う。
見る価値があった映画であった。
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