ペンギン・ハイウェイのレビュー・感想・評価
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アニメならではの爽快感
原作を読んでいますが、原作とは違うエピソードやカットがある一方で、省略したシーンもあるものの、全体としては素晴らしい作品だと思います。
原作では、もやもやが残ってしまいましたが、アニメでは完全昇華されていて、完結しているのも良いです。
原作知らなくても楽しめる作品で、特に男の子、大きなお友達ならなおさら感じる部分はあるかもしれません。
私は年齢的に人生後半なので、途中、どきっとするシーンがありましたが、それも含めて高評価です。
時空を超えた初恋の物語
まさにSFジュブナイル。
しかも、絵柄に反して意外とハードSFで(原作は日本SF大賞受賞)、そしてボーイ・ミーツ・ガールの物語。
残念ながら、途中、ややだれる。
“海”のこと、お姉さんとハマモトさんの対立(嫉妬)、そしてハマモトさんのお父さんのことあたり、もう少しすっきり描ければ。
お姉さんの存在理由が哀しい。
彼女は世界の綻びを直す“修復者”であり、世界の綻びである“海”が喪失してしまえば、その役目を終える。つまり、この世界から消滅する。
お姉さんには生家や両親の記憶もある。しかし、それは作られたものだ。誰が?何のために?そうした背景は語られない。
彼女は最後にアオヤマ君に言う。「君が大人になったところを見たかったよ」。そう願えばこそ、彼女は、アオヤマ君の未来のためには、自分が消えるしか選択肢はないことを知っている。
そうとすれば、物語の前半、お姉さんがアオヤマ君に話した謎かけの意味が違ったものになる。
「きみには、この謎が解けるか?」
この謎は、単にペンギンのことだけではない。彼女自身の存在のことも意味していたのである。
ラスト、アオヤマくんは“海”に飲み込まれたはずの「探査船」を見つける。
それは、この世界と「世界の果て」が、どこかでつながっていることを表している。
アオヤマ君は科学好きな子。彼は大きくなって、科学者となり、たくさんの謎を解き、世界の果てに行って、お姉さんと再会することを心に誓う。
これは時空を越えた初恋の物語なのである。
よくわからないのによかった
原作は未読。
住宅街に突如現れたペンギンたち。ペンギンが本物なのか、何のために現れたのか。それを探求する少年のお話。
一応SFの範疇なのだろうか。海とかペンギン、謎の生物についてもう少しそれらしい説明がほしかったなとは思う。途中からよくわからない話がダラダラ続く印象でややつらかったのも確か。
それでも、お姉さんとペンギンは魅力的だし、少年の成長物語として楽しめた。手放しで絶賛できないけど、心には残る作品だ。
音楽、作画はとても綺麗!
タイトル通りですが作画に関してはドンピシャでした。
見に行こうと思ったのも予告pvやポスターの雰囲気からです。
内容に関しては???が多かったですね。
理解できない私が悪いのかはあれですが、チェスをあれだけ推しといて最後まで何も無い感じやおっぱいの連呼、お姉さんとペンギンジャバオックの関係性など結局お姉さん本人も分かってなかったので私には理解できませんでした。
個人的にアオヤマお父さんは海やお姉さんに関係してるものなのかなとも思いました。
アオヤマ少年にペンギンを出すのは控えるように言われてペンギンを食べるジャバオックを召喚した?
お姉さんのエネルギーはペンギンとリンクしている?
お姉さんが元気が無くなったのはペンギンを出しすぎたから?
だとするとラストのペンギンの行列で大量召喚して元気溢れるお姉さん?ん?ってなりました。
違うならご指摘下さい。
ラストでのいきなりの海の膨張からの世界の崩壊も展開が早すぎてなんでこうなった?感がありました。
おっぱいファンタジー
原作面白かったので、ペンギンとか「海」がどう表現されるのか見てみたかった。
ペンギンは可愛かったですが、もっとプロジェクトアマゾンや海などの研究が描かれてたらよかったのに。
2時間で描ききれないとは思うけど。
少年とおねーさんの関係はよく描かれてたかも。
おっぱい強調しすぎw
お姉さんってやっぱり良いよね。
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
お姉さんがいなくなって最初の主人公の紹介が変わっていた
将来の相手が決まっているっという場面で同級生の女の子がアップされる。本来ならお姉さんがうつる場面。
そして、お姉さんに会ったら「どんなに好きだったかを伝えたい」という過去系になっている
僕はね少年...お姉さんと再会して一生2人で行きたいよ。
だって最高だろう彼女は全てが。
良い作品でした。
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
「夏映画の定番」になりうる名作
TVCMのみの情報で「なんとなく楽しそう」と思って見に行ったが、予想を上回る傑作だった。
自分は主人公アオヤマ君とはかぶる所はひとつもないのに、あんな夏を体験した事があったような、懐かしく少し悲しく、でも爽やかな気分になった。
もっと口コミで流行ってもよさそうなものなのに、あまり広がってないのが残念。広告が子供むけだったけど、10歳以上くらいじゃないと少し難しいかも。一緒に行った中一の息子は、見た後「余韻にひたりたいから、何も感想言わないで」とドンピシャだったようだが。
「不思議な事象の種明かしがない」と批判するむきもあるようだが、もしかしたら原作者の森見さんには一応の解答があるのかも…と思っている(元SF好きの自分は、その解答をいろいろ推測して楽しんでる)。だがあれは「アオヤマ君がこれから解明していく謎」として、解かずに残しておかなくてはいけないものだったのでは、と思う。彼の未来を方向づける出来事として。未来へ向かう原動力として。そういった意味で「時をかける少女」を思い出した。
「夏映画」として毎年の定番にしても良いと思う良作だった。
原作が先がいいのか映画が先か?
今回は映画が先になったからがっかりすることなく楽しめた。原作読んでても楽しめる映画かも。
映画館で観られてよかった。
絵が自分に合うかわからなかったけど、観終わって絵まで好きになっていた。
森見登美彦さん特有のセリフ言い回しが最高
森見登美彦さんの作品は全て読んでいるわけではありません。
真のファンからしたらにわかなので悪しからず。
特にアニメ化された作品は全て読んでます。
四畳半神話大系や有頂天家族などアニメから森見登美彦さんの作品に入っています。
本作品でも、小学生ながらおっぱいが好きで大変えらい青山くんのセリフの言い回しはツボを押さえていました。
ストーリーは途中で結末が予想できるものではあったが、きっちり纏められていて良いと感じた。
あとね、僕はね、お姉さんがところどころ破廉恥なところがよかったとおもいます。
影絵たちが演じる「セカイ系」
アオヤマ君と謎のお姉さんの関係が世界に投影され、危機が訪れる。そして問題の解決が世界の救済につながる。実存のレベルの謎が世界の謎と直結していて、実存の問題の解決が世界の救済につながる。いわゆる「セカイ系」の物語だ。
社会学者の宮台真司は、セカイ系の本体は軽くなった「現実」だと指摘していた。そう、「現実」が軽く希薄なのだ。細田守監督『未来のミライ』でも気になったことだが、キャラクターに固有名がなく、「おとうさん」「おかあさん」「お姉さん」などと呼ばれる。ただの記号だ。軽くなった「現実」では、固有名のないキャラがご都合主義的にセカイ系のお遊戯を演じる。何の痛みも感じられない。
だが、作品の質とは関係なく、蒼井優の声はよかった。マイケル・アリアス監督『鉄コン筋クリート』のシロ役同様、目を瞠る素晴らしさだ。
青山くんが可愛い
青山くんがとっても可愛いです(最重要)。あと、なぜペンギンなのかとかいろいろ謎が解決しないという不安もレビューで書いてる人がいましたが、この物語で出てくる謎は難解で解決できないような謎でなければ成立しないし、そのことが大切な要素でもあるのでは
世界観が理解できなかった
主人公の少年が常に理屈っぽい話し方をするのでペンギンやお姉さんの謎も理屈で考えれば理解できるのかな?と思っていたら全然理解できませんでした。ファンタジーやSFは理屈で考えてはダメな事を再認識しました。むしろ子供のほうがすんなりと受け入れられる作品かも。絵はとても綺麗でした。
少年時代の夏休みの濃厚さを思い出させてくれる
1日30分おっぱいのことを考え、「偉い人」になるために研究を惜しまない小4の男の子と、おっぱいの大きな歯科助手の”おねえさん”とのひと夏の交流を描いたほろ苦い映画。
そこに大量のペンギンや世界の終わりなどが絡んでファンタジーになってます。
(「ペンギンは何を表してるんだろう」「海は何を示唆してるんだろう」などという疑問はとりあえず流してみましょう。)
少年時代の夏休みというのは非常に濃厚で、成長にものすごく重要なのだと改めて気づかされます。
そしてオジサンが見ると自分の少年時代と重ね合わせてじわっとくるのでした。
今の子供たちは、ゲームやスマホ、塾や習い事に追われてこんな夏休みは過ごしてないだろうから、果たして共感できるのか、心配になります。(原作は2010年。映画の中にはこういった要素は一切出てきません。)
高校生の娘と一緒だったのですが、原作を読んで観賞2度目の彼女が最後には泣いていたので、ちょっとほっとした。(←宇多田ヒカル好きなのでその効果もあるかも)
そうそう、観る前に宇多田ヒカルのGood Nightを味わって聴いておくことをおすすめします。
追記:娘はブルーレイ発売と同時に買って、また泣きながら見てましたw。はまる人には、はまるようです。
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