ブリグズビー・ベアのレビュー・感想・評価
全128件中、121~128件目を表示
最高に素晴らしかった
何よりよかったのが、誘拐犯の両親と、実の両親、どちらにも悪い感情を抱いていなくて、それは誘拐犯の両親の教育がよかったからに違いない。そしてそこには『グリズグビー・ベア』が伝えるメッセージが素晴らしかったのだろう。
オレ自身血縁のない子どもを育てていて、どこか誘拐犯のようなズルをしている感じや、ロールプレイをしているような感覚がある。そして今の立場を失うことが無いよう懸命に親の振りをしている感覚もある。親として世間に認めてもらえないと不審者として扱われるのではないかという恐怖心もある。そんなオレに対して、この素晴らしい教育は見事な成功例であった。
欲を言えばもうちょっと撮影の困難さを見たかった。お友達がナイスガイだった。妹がとても美人でかわいらしいのに、野暮ったいめがねをしているところがよかった。ウェイトレスをしていた彼女がしれっと作品に参加しているところも最高だった。
(追記)
イラストを描くように見返したらやっぱり最高だった。ジェームスが素直に育ってはいるものの、やっぱり変な育てられ方なためちょっと変で、でも決して曲がってはいないというような感じが見事。妹が「お兄ちゃん意地悪してごめんね」と謝る場面がすごく好き。ダイナーで働くアリエルを訪ねる場面もよかった。刑務所の場面もずっこける感じが最高だ。
全ての映画ヲタに捧ぐ映画
ずっと監禁されてた男が映画を作ることによって前に進む話。ブリグズビーベアを通じて友達ができて、家族とも和解できて。。 自分が好きな映画を他の誰かも好きになってくれるって嬉しいよね。その映画がマイナーであればあるほどより嬉しいし。
主人公が自分が作った映画の上映会の時に楽しんでくれるか不安でオロオロしてるところとか、自分は映画作成とかはもちろんしたことないけど、友達と自分が見たいって言った映画見に行く心境と似てるなって思った(笑).
.
見てる間楽しんでくれてるかな、大丈夫かなってちょっと気になる(笑)
ポジティブ
たまたま時間と場所が都合良くて観たのだけど、本当に観れてよかった。公開されたばかりだし、話題になってるのをあんまり目にしてないけど、本当に良作。口コミでヒットするといいですね。
私はあのポスターのビジュアルと数件のレビューをみて、いい映画な予感しかしなくて、見にいきましたが、泣き笑いしながら、あったかくて切なくてポジティブな空気に包まれ、涙を拭きながらあったかい気持ちで席を立ちました。エンドロール字が小さくて何も見えなかったけど、その時間、シートに身をうずめて、余韻に浸りました。御都合主義もご愛嬌なのがコメディのいいところ。是枝監督の万引家族も素晴らしかったけど、本作品はまた別の角度から素晴らしい。
一緒に誘拐されてたらきっと楽しかったって妹に言うブラックな台詞も、いろんな事情がありながらも人が人と心を通わせてく瞬間が美しく切り取られているように見えて泣けた。ほかにも、クスッと笑いながらも涙も出ちゃう名シーンがいっぱいだった。
幸せな気持ちが溢れて来る秀作!
幼い時に誘拐され25年間も監禁されていた青年ジェームスが元の家族に戻ってから自分を取り戻して行く物語。話題にもなっていなかったし、期待せずに鑑賞したのですがこれは本年屈指の秀作!心地良い感動に最後は涙でスクリーンが曇りました。
ステキな時間
「見なくてもラストシーンわかるわ」と、予告見て言う人が私の周囲にはいたのですが、お金出して見ても損はしません。
立ち直るきっかけがないような事件や被害に遭う人を現実には見聞きすることが多い今、この映画には小さな火だけど温かい希望と互いへの思いやりが皆んなにあるのがわかって、それが少しずつ育つ様子が、心をふわりと癒してくれるのです。皆んなが愛に溢れています…。
誘拐キッド
赤ん坊の頃に誘拐されて外部とは隔絶された地下のシェルターで犯人である両親に育てられた25歳の男の話。
幼い頃から週に1話の「ブリグズビー・ベア」という冒険譚のビデオが家に届き、それと両親との交流のみで大人になった主人公。
両親の逮捕により本当の両親の基に帰り様々な人々との交流や情報を得て洗脳が解けて行くも、ブリグズビー・ベアへの想いは強く、続編の映画をつくるというストーリー。
どこまで理解していてどこまで本気かわからない、浮き世離れした言動だけど悪気はない子供の様な主人公と、毒気はなくて優しく良い人ばかりの登場人物達に笑わされると共にホッコリさせられた。
小品にして良品
映画を作るって楽しい!って想いがたくさん詰まっている話。
シリアスなシチュエーションから始まるが、基本的には悪人がいないタイプの話、俺はこういうのが好き。
生まれてからずっと大人二人としか話していなかった割には、同世代と打ち解けるの早いなあとか、あんなムービーが流行るのかといった、ご都合主義と感じる部分もあれど、そこはコメディ映画だからね。ゆったりと構えて見ましょう。
おかげで、ハートウォーミングな部分も自分にはばっちりで、温かい涙さえ浮かべました。
観ていて楽しかった。損しないと思うよ。
キネ旬からの引用ですが、
自分でSFを撮ってみたい!という思いが、誘拐犯〜主人公と、つまり誰もが思ったことがあるはず、って思い出させる作品だったのか!
全128件中、121~128件目を表示