「大都会に生きる人々の悲喜交交。 Tom, get your plane right on time.」さよなら、僕のマンハッタン たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
大都会に生きる人々の悲喜交交。 Tom, get your plane right on time.
ニューヨークで満たされない生活を送る青年・トーマスが、不思議な隣人との出会いをきっかけに成長する様子を描いたヒューマン・ドラマ。
監督は『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのマーク・ウェブ。
トーマスの父親の愛人、ジョアンナを演じるのは『アンダーワールド』シリーズや『トータル・リコール』のケイト・ベッキンセイル。
ウディ・アレンっぽい主人公による、ウディ・アレンっぽいNY映画。
…ウディ・アレンの映画って一本も観たことないけど、多分こんな感じなんだよね?違うのかな?まぁどっちでもいいけど。
主人公トーマスは、マンハッタンにある高級住宅街、アッパー・イースト・サイドの出身。
しかし、父親への反発から、あえて下町であるロウアー・イースト・サイドに下宿している。
その下宿先で出会った隣人ジェラルド。
あらゆる物事に精通し、会話はウィットに富み、経験豊富で、おまけに大金持ち。
この老人のアドバイスを受け入れることで、トーマスの人生に大きな変化が訪れる。
ジェラルドとジョアンナ。
この謎めいた二人の正体とは?
GFミミとの関係は?
トーマスが見つけ出した答えとは?
という感じで、要素を書き出してみるとなんとなく面白そうな感じもするんだけど、実際はうーん退屈。
88分という短尺なので、観やすいかな、と思ったのだが、いやー、長かった。体感3時間。
物語は昼ドラ的というかギリシャ神話的というか、とにかく惚れた腫れたのドロドロなものになってゆく。
それでいて、結局みんなハッピー・エンドになりました🤗というのは、ちょっと楽観的すぎるんじゃないか?
ニューヨークの街並みはすごくオシャレだし、サイモン&ガーファンクルの楽曲からインスパイアされた物語はクール(なんで邦題が『ニューヨークの少年』じゃないの?)。
洒落た映画であることは間違いない。
が、それと面白いかどうかというのはまた別の話。
身も蓋もない言い方をすれば、つまんないってことです。
ジェフ・ブリッジスやピアース・ブロスナンが見れて嬉しかったし、トーマスの浮雲感には結構共感するところもあったんだけど、まぁ自分の為の映画ではなかった。
悪い映画では決してないんだけどね。
※トーマスを演じたカラム・ターナーって役者さん、エディ・レッドメインに似てる。
そんなことを思っていたら、どうやら『ファンタスティック・ビースト』で彼はエディのお兄さん役を演じているらしい。
似てると思っていたのは自分だけではなかった〜😆