オー・ルーシー!

劇場公開日:

オー・ルーシー!

解説

第67回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門(学生部門)で上映された平柳敦子監督による桃井かおり主演の同名短編映画を、寺島しのぶを主演に迎え、平柳監督自身が長編作品として再映画化。近い将来やってくる「退職」と、いずれ訪れる「死」をただ待つだけの毎日を送る43歳の独身OL節子。ひょんなことから通うことになった英会話教室の授業で節子は、教室内では金髪のカツラをかぶり「ルーシー」というキャラになりきることを強いられた。アメリカ人講師ジョンによるこの風変わりな授業によって節子の眠っていた感情が解き放たれ、節子はジョンに恋をする。そんな幸せな時間も長くは続かず、ジョンは節子の姪の美花ともに日本を去ってしまう。主人公の節子を寺島が演じ、南果歩、忽那汐里、役所広司らが出演するほか、「パール・ハーバー」「ブラックホーク・ダウン」のジョシュ・ハートネットが参加。

2017年製作/95分/R15+/日本・アメリカ合作
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2018年4月28日

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映画レビュー

4.0どん詰まりOLの凍てついた心を解かすハグ

2018年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

あり得なさそうだけど、あり得て欲しい。人生どん詰まりのキャリアOLの爆走劇には、設定に多少の無理はあっても、映画だけに許された規格外の展開と、観る側の胸にストンと落ちる人生の真実が潜んでいる。公私共に破綻寸前のヒロインが、訳あって受講させられるハメになった怪しい英会話スクールのアメリカ人講師から受けたあくまで教育上の"ハグ"に、かちかちに凍り付いていた女心が氷解する。という、話の起点に、何ら絵空事の要素はないし、それから始まる、彼を追っかけてのアメリカ西海岸弾丸ツアーの紆余曲折は、監督がアメリカ留学経験者だけあって、その殺伐感に妙な説得力がある。基本的にこのような大胆な舞台転換が、今の日本映画に最も欠けている発想とも思うし。何しろ、主演の寺島しのぶと、英会話教師役のジョシュ・ハートネットにそこはかとない味がある。活躍した時代も分野も場所も異なる2人を出会わせる。これも映画の醍醐味であることは言うまでもない。

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清藤秀人

3.0steal and marry

2022年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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kossy

3.0特に感動もなく

2022年9月1日
iPhoneアプリから投稿

不感症になっている節子が、姪の出来心に動かされみるみる感じる力が再生していった。
そんな話なのだろう。冒頭より寺島演じる節子が桃井かおりに見えてしょーがなかったけど。
実際本作オリジナルは桃井かおりさんらしく、ある意味寺島しのぶの演技力に眼を見張ることとなる◎
役所広司の抜け目ない出どころは映画ならではの有り得ない時間だろう。
僕もそうだが中年層の不感症には本作が良い処方箋になる筈◎ホッとムービ!

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tomokuni0714

3.0ダメ人間が許せない私にはきつかった(笑)

2022年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、

これからは「星のナターシャnova」

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寺島しのぶに南果歩、そこへ役所広司って、
名優揃いでなんでこんな脚本なんだよ!
まさに名優過ぎるダメ人間映画〜〜(笑)

予告編を観た時は、
真面目に生きて来たけどあまり恵まれないまま
40過ぎてしまったOLが幸せを見つける話?
と思ってたら騙された!!

寺島しのぶ演じる40過ぎのOLがあまりにもダメ過ぎて、
更に南果歩演じる上から目線過ぎる姉もかなりな毒姉で
忽那汐里演じる姪っ子も結構なクソガキで
その恋人のジョシュ・ハートネット演じる外国人講師も
いかがわしい外人そのままで、マトモなのは元刑事の役所広司だけ。

ダメ人間ばかりで、誰も好きになれなかった!

映画なんだし、立派な人ばかりでも面白く無いけど
ここまでみんなダメだと、
映画には常に「再生と成長」を求める私としては
誰も再生も成長もしない作品には
「金返せ!!」と言いたくなってしまうけど
みんな名優だから見事にクソな人物を演じていて
その部分でダメな映画と切り捨てられないジレンマ(笑)

ダメ人間を大きな心で観られる人にとっては
かなり面白いのです!
こんなダメな人間でもその人なりに懸命に生きてる〜

ごめん、私は心が狭いのかも〜〜

2022年に追記
この映画を観た当時は色々自分に余裕が無くて許せなかったけど
もしかしたら今観たら、また感想が違うかも??です。

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