gifted ギフテッドのレビュー・感想・評価
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派手さはないがとてもよい
子供と父の距離感が現実的でとてもリアルに感じました。父の子供への愛情が途切れることなく見えて感動的でもありました。飽きない、優しくなれる、映画でした!
オーソドックスな作り
子役の子が本当にかわいい。小憎らしい感じも含めてチャーミングでした。担任の先生のやばいシーンに出くわした時の挨拶が、何とも大人びてて笑えました。あとは隣に住むはじけたおばちゃんもとても魅力的で、ダメおじさん家族を優しくを支えてあげる感じがいいですね。
ストーリーはオーソドックスで、多分そうなるであろうという結末に向けて、一直線な感じなので、あまり意外性はありません。そんな中で、裁判のシーンはなかなか凝っていて、本当に難しい判断になるなーというところで、取引に入るあたりリアリティもありました。
このダメおじさんが、もう少しだけ真っ当な生活していれば、何の問題もなかったのにと思いました。そこはもう少し背景を丁寧に描かれた方が良かったですね。
ともあれフロリダの田舎の感じも素敵で、いいアメリカ映画見たなーと満足の一本でした。
幸せのかたち
娘を産んで間もなく自殺した天才数学者であった姉に託されて6年半子育てをしてきた弟と、小学校に通い始めて持っている才能を周囲に知られた娘の話。
普通に育てたいと願う叔父と才能を伸ばしたがる周囲と才能にすがりたがる祖母。
彼女にとって幸せなことは何かを考えたらわかりそうな話だけれどね…
良い人と嫌な人がはっきりしているし、わかりやすく単純なストーリーで意外性は殆どないけれど、テンポが良くて温かみのある展開と無邪気だったりナマイキだったり愛らしいメアリーに癒された。
愛に溢れた至極の一本
観終わった後に振り返り、あのシーンもこのシーンも思い出すだけで思いが溢れてきます。
フランクがメアリーに愛を教える病院でのシーン、再会して直接フランクがメアリーに愛を伝えるシーン。
そして最後の、イブリンへフランクが真実を伝えるシーン。。
メアリーの、天才と普通の女の子を見事に表した演技、時には未熟なフランクを叱ってくれるロバータの絶妙な味つけ、ボニーも良いタイミングで純粋さを運んできて本当に良い役割をしてる!
語り始めればキリがない。特にメアリーの魅力、愛を求める純粋さ。
本当にキリが無いので、ここではフランクのイブリンへの愛という側面に焦点を当ててみたい。
ダイアンが自殺しているし、メアリーを奪おうとするイブリンはすごく悪役です。
ただ、そうでしか愛せない、愛を伝えられない不器用さ。「あなたを傷つけたいわけじゃないんだけど対立してしまう」んですよね。
どの親もこのジレンマを抱えているのではないでしょうか。フランクの、どうしてもどうしても言えなかった真実。。それを知った時のイブリンの表情には胸が張り裂けそうになりました。
フランクが、とにかくメアリーと一緒にいる事を守りたかったのであれば、いくらでもどのタイミングでもこの事実をイブリンに伝える事は出来たはず。
フランクはメアリーにとっての最良を悩んでいた、という理由はもちろんあります。だけど、母親であるイブリンを傷つけたくなかった、だから多くを語らなかった、、とも捉えてしまいました。
「いつも一緒にいた」ダイアンに、愛情を上手く伝える事が出来なかったイブリン。確かにダイアンは望んでなかったかもしれない。
でも、ダイアンの証明をイブリンが引き継ぐこと。それが最良だ!と、イブリンをとかく応援したくなりました。
フランクの、不器用だけどあたたかい愛。それはメアリーに対してだけでなくイブリンに対しても向けられていたんじゃないかな。。
最後のハッピーエンドを、心から嬉しく思いました。メアリーに友だちできて良かった!ダイアンも喜んでいるはず。
まだまだ語りつくせませんが、とにかく愛に溢れた本作。観れてよかったです!是非、劇場でご覧ください。
あえて辛口な事を書きます
泣きましたよ、別れのシーンとか、ラストのクライマックスとか、子役の子の演技に泣かされましたよ。でも、でも、です…。
姉の遺児を男手ひとつで育てる叔父と、祖母が養育権を争う物語ですが、彼は彼女そのものを愛し、祖母は彼女の才能を愛しているに過ぎない。彼女の親友であるネコを捨ててしまうことでも明白。観てる側も制作側も、誰が彼女を育てた方がいいか明らかな視点で映画が作られている気がします。
まず、養育権を争う裁判シーンが3分の1 くらい占めてて思ってたのと何か違うなー…と感じ始める。
里親に彼女を預ける決意するの際も、一度会っただけで、しかもピアノにズームインってどうよ!彼はピアノを買えないんじゃなくて、買わないんでしょ?もう、あのラストに持っていく為の展開にしか思えなかった。
心温まる作品とは思うが、感動作ではない。主人公がどうしようもないダメ男とか、母親に対してトラウマがあるとか、最後に彼女を取り戻すことで主人公も何かを乗り越えたなら、もっと深い作品になり得ただろう。
確かに、子役のマッケンナ・グレイスちゃんの演技は、素晴らしいかった!本当に可愛かった!
何となく、ハリーポッターシリーズのハーマイオニーを連想した。
それにしても、「奇跡がくれた数式」「僕と世界の方程式」「ドリーム」等々、映画には数学の天才が多いなー。
もし自分に子供ができたとき。
「子育てに正解はない」と私は思っている。しかし、「大人が子供の愛しているものを勝手に奪うこと」、これだけはやってはいけないなぁと、この映画を見て思った。心温まる良い映画だった。
『入念』って?
12月1日(金)映画の日記念鑑賞
アバンタイトルでの小気味よい台詞だけど、結局これはそれ程ネタ振りじゃなかったみたい。それよりも『スペシャルな朝食』のくだりは流石欧米だなって鼻を鳴らしたなw
それ程期待して観に行った訳じゃないが、久しぶりに涙目でウルウルきてしまった作品。子供と動物には勝てないっていうのはもう加齢のなせる業かも知れないと諦めながら、それでも今作の子役の天才ぶりは目を見張るモノがある。目といえば、半端無い睫毛の長さがその演技を補完してる武器になっているんだろうね。叔父役のキャプテンアメリカと祖母役の微妙な関係等、丁寧に描いてるところもストーリーを紡いでる構成として素晴らしい。『ドリーム』に続いて数学がテーマの要素な作品を隣の世話焼きおばさん役として出演していたオクタヴィア・スペンサーのパワフルな演技も好感を持てる要素だ。
トラクテンバーグ法やナビエストークス方程式などサッパリ皆目見当もつかないが、もう少しこの部分説明があると別の深みもあるのだけどなぁと、ここのところは『ガリレオ』の数学教師のような演出を期待したりした自分の無い物ねだりです、ハイ(苦笑
綺麗にストーリーが流れるので、オチもきちんと効いてくる。目のダム決壊はやはりラスト近くのホスト家族宅へ乗り込んで、娘を取り戻すシーン。女の子が泣きながら、『約束したのに~』の叫びは、例えこの子が“ギフテッド”だから気が短く暴発的であったとしても、それは愛情過多であることの裏返しという証明をまざまざと見せつけたシーンである。それはあの大人びた会話とのギャップ萌えにも通づるのかな?w
師走にもなって、感動を頂けた良作であることは間違いない!!
もしかしたら「親友」っていう表現の方が近い二人。
数学について天才的な頭脳を持つ7歳の女の子と、それを知りつつもこの子には普通の子供と同じように一切特別扱いのない教育を受けさせようと、周りと奮闘する叔父との絆の物語。
姪の教育に真っ向からぶつかる独身モテ男役を演じるクリス・エバンスと、大人びた雰囲気を持ちながらも子供っぽい部分は崩さない7歳の天才児役のマッケナ・グレイスの掛け合いが観ていて本当に微笑ましい。まるでただの実在する"親子"を彷彿させます。
子供は自分の間違いを指摘され謝る。
親側も自分の非を認めて子供に謝る。
お互い間違いを犯し、お互いに許し合う。
もしかしたら「親友」っていう表現の方が近い二人なのかもしれない。
でもこうして共に弱さを認め合って初めて親子として共に成長できるんだろうなーと、観ていて感じました。
映画館全体で一緒になって笑いと涙を共有できる最近では数少ない作品です。
暖かく、良い匂いのする良作でした。
まぁまぁ
期待しすぎちゃったのか、あんまり感動出来なかった。
アニーの先生のボニー先生が、ねこちゃんのポスター見つけてからすごい物語が回り始めた感じで、最後は面白かったけど。ボニー先生お手柄でした。
我が子は違ってました。
実は我が子もギフテッドちゃうかと思い、参考にしようと観ましたが、どうやら親の大きな勘違いがわかりました。
期待し過ぎる婆さん、普通に過ごしたい叔父、いろいろ考えさせられたけど、本当は子供が笑顔溢れる日々を過ごすことができるように導くのが保護者の役目でエゴはあかんというのが良くわかりました。
早熟の天才が未成熟な大人をあぶり出す
11/30レビュー『だいず』さんのイブリンに焦点を当てての考察、素晴らしいですね。
人間というのは、誰かの為に役立っていると思いたいし、そう思えること自体がその人自身の支えにもなるわけですが、その『誰か』が子どもだけの場合、自分の所有物のような過干渉や囲い込みを招き、その結果、子どもの精神を損なうということは、割と身近なところでも起きています。子どもにとってこれが一番正しいはずだという独善的な思い込みは、相手に寄り添って支えるのとは正反対の振る舞いに繋がり、結局は自己の存立基盤を子どもに依存しているだけの未成熟なオトナということになるのかも知れません。
実際に、成熟しているなと思うような人は、『お前の為にしてやってるのに分からないのか』などという叱り方を子どもにも部下にも決してしません。
子どもや部下の人間性の成長振りはあまり見ないで、成績や結果の良し悪しばかりを気にする親や上司は、子どもや部下のためでなく、自分の見栄や体裁や出世の方が結局は大事だということです。
出演者が素晴らしい
他の方々にレビューにもありますが、何と言ってもこの映画の出演者が素晴らしいにつきますね。
ただ、黒人女優さんが最近の映画で数学者で出ていた?ので違和感を覚えました。
もう少し考えて出演して欲しい。で、減点。
素晴らしい!
子どもの才能にどう向き合うか?人としての幸せとは?「天才」という極論に近いシチュエーションを使って、うまく表現している。裁判所でのやり取りは圧巻。子育てを考える上で興味深い。
それにしても、この子役はすごい!この子の演技を見るだけでも価値があると思えるほど。
天才的な頭脳を持つ7歳の少女メアリーと自殺したメアリーの母親の弟で...
天才的な頭脳を持つ7歳の少女メアリーと自殺したメアリーの母親の弟である叔父のヒューマンドラマである。
ただただ感動しました。映画館で泣いたのは久しぶりです。内容的にも非常に良く、笑えるシーンも個人的によかった。何より評価すべきなのはメアリー役の少女の演技力だと思う。 https://t.co/0a4kkRIkrl
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