ジャッキー ファーストレディ 最後の使命

劇場公開日:

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命

解説

ナタリー・ポートマンがジョン・F・ケネディ元大統領夫人ジャクリーン・ケネディを演じ、ケネディ大統領暗殺事件をファーストレディの視点から描いた伝記ドラマ。1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れたケネディ大統領が、オープンカーでのパレード中に何者かに射撃され命を落とした。目の前で夫を殺害された妻ジャクリーンは悲しむ間も与えられず、葬儀の取り仕切りや代わりに昇格する副大統領の大統領就任式への出席、ホワイトハウスからの退去など様々な対応に追われることに。その一方で事件直後から夫が「過去の人」として扱われることに憤りを感じた彼女は、夫が築き上げたものを単なる過去にはさせないという決意を胸に、ファーストレディとして最後の使命を果たそうとする。共演に「17歳の肖像」のピーター・サースガード、「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ。「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督が製作を手がけ、アカデミー外国語映画賞候補作「NO」のチリ人監督パブロ・ララインがメガホンをとった。

2016年製作/99分/G/アメリカ・チリ・フランス合作
原題:Jackie
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2017年3月31日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ナタリー・ポートマン
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16

(C)2016 Jackie Productions Limited

映画レビュー

3.5大統領夫人の奇妙な選択

2017年4月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

ジャクリーン・ケネディという実在の人物がどんな思いで夫の暗殺とその事後処理に向かったのかは、正直映画を観たからと言ってわかった気にはなれない。が、物語としてこの映画には、こちらの価値観がざわつくような奇妙さがある。

ケネディ家という同時代の王朝のような家に嫁いだがために、彼女は大きな選択を迫られる。ケネディ暗殺に際して、大統領夫人やケネディ家の一員という看板を背負い続けるのか、それとも自らの人生を歩むのか?

史実ではジャクリーンは再婚し、キャリアウーマンとしても精力的に活動した。が、この映画でジャクリーンがたどり着いたのは、大統領だった夫とケネディ家の威信を守る責任感に見える。その使命にどれだけの価値があったのか、正直自分にはよくわからない。

単純な自分探しのお話ではない。現代における貴族制度や選民主義といったものへの考察が、この伝記映画をより興味深いものにしているのではないか。と、いまだに迷いながらこの文章を書いている。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
村山章

4.0控え目なグレタ・ガーウィグが悲劇を緩和する

2017年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

「フランシス・ハ」のガーウィグが大統領夫人をサポートする秘書を演じていて、実に良い。ポートマンが主役で、彼女に寄り添ってあれこれお世話をする立場なので、控え目なのは当然。それでも、ジャッキーが心細いときに「大丈夫」と励まし、「笑って」とアドバイスする。その笑顔の素敵なこと。つらく、やるせない悲劇の中で、ガーウィグの優しさ、愛らしさが救いだ。

もちろんポートマンも、ジャッキーの容姿や表情、なまり、吐息成分の多い話し方など、完コピ演技で奮闘している。ダーレン・アロノフスキー製作の影響か、「ブラック・スワン」を思わせるホラー風の演出も少し入ったり。

ケネディ大統領任期中と暗殺後の短い年月に絞って描いているが、ジャッキーはその後もギリシャの大富豪と再婚、さらに死別後はニューヨークで編集者として活躍するなど、波瀾万丈の人生を送った女性。彼女の生涯を鮮やかに描く映画もいつか見たい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
高森 郁哉

3.0考えても

2024年1月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 1件)
りか

3.0熱演だけど内容にひきつけられない

2023年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

知的

総合:60点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 ケネディ大統領暗殺直後のジャクリーン元夫人の数日間を描く。

 暗殺があった後で、葬式をどうするのかといったそれぞれの立場の思惑があり、ジャクリーンもいかに亡き夫の名誉をどうするのか、アメリカの威信をどうするのか、悲しむ暇もなく決断を迫られる。自分の今後の地位をどう保つか、どう生活するのかも考えねばならない。ようやく大統領夫人という最高の地位を掴んだ後で、地獄に落とされてしなければならない元大統領夫人の仕事としてたくさんの後始末は、情報の少ない中で短い時間での決断の連続である。
 そのような役をナタリー・ポートマンが良く演じていた。しかし作品中のジャクリーンの魅力はそれほどでもない。秘書を演じたグレタ・ガーウィグは良い演技だったしジャクリーンを支持する姿が良かった。

 だが物語に動きが少ない。映像も動きが少ない。次はこれをどうするのかというのを部屋の中で喋りながら決めていくだけ。そしてそのことを記者に喋るだけ。決断をしたときにその決断がどのような結果をもたらしたのかについても描写が少ない。私の苦手な舞台劇の映画化作品にも似ている。
 当時のジャクリーンは大変だったろうなとは思うが、それが作品としてすごく面白い内容ではなかった。映像・演出から受ける衝撃も少なかった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Cape God

他のユーザーは「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」以外にこんな作品をCheck-inしています。