羊の木のレビュー・感想・評価
全290件中、41~60件目を表示
あれ、騙された
木村文乃がトゲトゲしてて、今までフワフワ役ばかりであんまり好きじゃなかったんですが、少し見直しました。一方で松田龍平は感情が読めなさすぎて、以前どこかで散歩してた侵略者にしか見えない。デジャヴ感が半端ない。元受刑者うんぬんではなく、この人とはどう考えても友達になりたくない(苦笑)
栗本が飾っていた羊の木は7つの枝。そして彼女が庭に埋めていた死体の数も7つ。あれ、でも引っ越してきた元受刑者は6人。あれ、待てよ、もうひとり引っ越してきてるぞ……。そうか、終盤で実は「あの人」も人を殺してたって発覚するのか!ポスター見たら確かに!と自分では名推理と思ってたら、違いましたね。多分途中で刑務所にいたことを告白した彼が含まれているのでしょう。なんて推理してたらおもしろかったけど、肝心の中身はどうも薄かったな。一言で「殺人犯」と言っても、過失致死から故意の殺人まであるのだから、変われる人と変われない人がいるというテーマ以前に、彼らを一括りにして考えること自体が間違っているので。
警察が前科者であることを知らないっていうのは、現実的に考えておかしいが。そして、のろろ様の祟りは本当だったということでしょうか?でも、最後のシーンでみんな見てますけど、写真も撮ってますけど……「羊の木2」でみんなが死んでしまうパンデミックものになるのでしょうか?
海面に浮上したところにピンポイントでどーん。
アスミックエース/テレビ東京
吉田大八監督 原作 山上たつひこ×いがらしみきお 「羊の木」126分。原作とは人数や設定を変えてあるらしい。筋書きも異なる。
「人が肌で感じることは大概正しいです。」
深水三章さんの遺作となった。元関ジャニ∞の錦戸亮演じる市役所の中堅職員 ツキスエ君が終始淡々としていていい。ホラー仕立てになっているが、血は極力見せない。多少笑わせるところもある。
魚深市。海の神様「のろろ」がいる町。空港と港がある架空の地方都市。市長からの直轄案件で、国の過疎対策の極秘更正プロジェクトがおりてくる。課長とツキスエのみ知る。
ツキスエハジメ (錦戸亮)市役所職員。老いた父と二人暮らし。バンドではベースをやる。
アヤ (木村文乃)千葉で看護事務をやっていたがUターンで戻ってきておりスナックで働いている。ハジメのバンド仲間。
ミヤコシ (松田龍平)極秘プロジェクトの受け入れメンバー6名のうちの一人。車の運転ができ、宅配便をやる。ツキスエと親しくなる。
スギヤマ (北村一輝)仮釈放されたのが自分だけではないことを知っており、悪事に仲間を誘おうとする。
6名がついた仕事は、介護士、清掃員、クリーニング屋、床屋、運送屋 、釣り船屋だ。
メグロ (深水三章) 全国紙に載ったのろろ祭りの写真を見て、ミヤコシをさがしにやってくる。
水澤慎吾、田中泯、優香、市川実日子、中村有志、安藤玉恵、松尾諭、北見敏之
最後の文の言葉
祭りの儀式中に抜け出した杉山は殺され、見ることをタブー視されているのろろ様に「怒ってるんですかね」と話しかけた宮腰も死んでしまう。エンディングでは残りの元受刑者は町に馴染み、のろろ様も引き上げられて平和な町に戻る。
ここで疑問に浮かぶのが最後の文の言葉。月末はラーメン?と解釈して互いに真逆の方向へ進むシーン。月末や町の子たちと違い、のろろ様を不気味と評した文もまた 死んだ2人同様に深魚に異質な存在なのでは。そこから文は月末にじゃあねと言ったのではと考えられる。また町を離れて病院に戻ることを決意したのだろうか。
地方の活性化や税金の無駄の排除など、社会問題を扱った映画かと最初に思ったが、その予想の斜め上を行く最後には驚いた。そして色々腑に落ちない映画だった。
俳優は美しい
原作のドロドロした感じがところどころにあった
けど映画はみんな俳優だから美しい。
原作の絵は美しくないからねー。
エンディングの雰囲気は勧善懲悪な感じだったけど
よく考えたら違うんだな。
のろろ様はお怒りになったしな。
救われた人もいれば救われなかった人もいる。
というか、のろろ様が一番怖かった。
見ちゃいけない守り神のモニュメント建てるべからず。
主演 は、錦戸 亮 というより松田龍平 ?
錦戸 亮も 全然悪くない。のに。なんだか器の違いかな。やっぱその存在感がすごい。下手にギター弾く前かがみの無邪気な姿ですら、怖いもん。木村文乃の浮ついた感じといい 田舎のUターン娘の感じが出てるのも悪くない。倉庫でやるヘッタくそなバンドがまじリアル。悪くなかった。
面白い
前半の、“何か起こるんじゃない感”がハンパない。
この緊張感の演出がすごい。
もちろんそれは、小さな町に更生施策の極秘プロジェクトとして元殺人犯が6名住み着くという特殊な舞台装置のなせる技。
そして後半の、“絶対何か起きる!みんな気を付けて!感”もハンパない。
根源的なテーマ性とか、錦戸くんの演技があれなとことかは省略するが、総じて素晴らしい作品だった。
時間がもったいなかった…
それぞれが深く絡み合うことなく終わっていったので、話がつながらずあまり面白くなかったです。
役者さんのサイコパス感や受刑者の受け入れ、のろろ様という非日常的な設定は興味深いのですが全体の話としてはイマイチでした。
もう少しそれぞれのバックグラウンドが知りたい
桐島部活やめるってよの吉田大八監督。
タイトルからどうな映画か分からず視聴しました。
6人の元殺人犯が同じ街にという設定はドキドキ。
松田龍平の殺人犯の猟奇的演技も優香の老人相手の体当たり演技もすごいなと思ったが、6人の殺人犯の背景がもう少し知りたかった。市川さんはなぜ生き物死骸を埋めるのか、優香はなぜ錦戸亮演じる一の父親に惚れたのか。北村一輝は…!?
ただ、飽きずにさらっとは見れました。
原作の漫画読んでみます。
大八印
冒頭から不穏な空気は、お馴染み大八印。
錦戸くんがお迎えに行くシーンがもう面白い。
誰が来るのかもワクワクする。
一番アガったのは田中泯、キター!
各々の生活が始まり、元殺人犯としか分からなかった素性は徐々に明かされていく。これも楽しい。
祭の準備する辺りから少しトーンダウン。
祭自体も、変な祭である事を見せたいのだろうが、少し冗長。
でもあの場面、「のろろ様は怒ってるんですかね?」がラストへの振りだろうか。
ラストのオチが否定意見が多いが、一応決着ついて良かったと、撫で下ろした。
サスペンスを期待させといて、結構重い台詞が多いのでそこを聞き逃さない事をお勧めします。
0か100かの怖さ
他の殺人犯の印象は『怖い』だが、松田龍平だけが『不気味』な印象を醸し出す。
他の殺人犯は、セックスを繰返した先に、耐え続けた先に、暴力を受け続けた先に、義理を通した先に、『過程を経て』結果として殺した・殺してしまったという結果に至っているが、宮腰一郎(松田龍平)だけ、過程は経ず『いきなり結果に至る=殺す』という【0か100】の異質さがある。完全なる別もの。
随所で月末一(錦戸亮)に「友達」と言われてきた宮腰一郎(松田龍平)は、崖に行って自分が生まれ変われるかを試したかった。家で殺さなかったのは、「友達」だからであり、崖から飛込むのは「2人でなければ意味が無い」からでもある。
宮腰は月末に「一緒に飛込もう」「大丈夫助かるのは君だ」と、決して無理には誘わない。「友達」だから。月末は必死に止め「友達だろ」と言ったあと、奇しくも宮腰の心は決まったように見えた。
宮腰には、小学生のような(友達は助け合うもの)といった純粋な思考のみがあって。(飛込んだら死ぬかもしれない)(友達はこんなことまではしない)といった思考は介在しない。【0か100】。助け合うものか、助け合わないものか、のどっちか。
しかし、崖の上で宮腰に一瞬のためらいも見られた。そこには少しだけ(月末=友達が死ぬかもしれない)と思ったからかもしれない。
しかし、逆に、そのためらいが宮腰にとって(あ…俺変われるかも)と思わせてしまい、その瞬間とっさに手をつなぎ海に飛び込んだ。
結果、のろろ様の銅像の首の落下で海に吞み込まれ、宮腰は死んだかのように見えた。
『魚深の崖で祭りの日に2人の生け贄がそこから飛び込むと、一人は助かり、もう一人は沈んだまま死体が揚がらない、という言い伝え』を実行した。1人は死に、1人は生きる。
自分が改心する術として、年月を経て人格を構築することをせず、【0か100】の極端な方法を試した。まさに「羊の木」の極端な発想そのもの。これは、宮腰一郎の物語なのかもしれない。
こわい
松田龍平がホンモノ。
このなんとも言えない二面性持った悪役を終始フワフワした感じで演じきっていて、途中なんとも言えない怖さを感じました。
子供と一緒に観れる?→かなり猟奇的なシーンあり。優花の役が妙にエロいので、大人な部分はキスシーンまでにも関わらずかなり気まずい。大人だけで観たほうがいいです。
山上たつひこ。ちょっと驚いたりして…
漫画家で唯一度肝を抜かれた作家だ。
でも、すっかり忘れてしまっていた。
人の弱味は強味でもあって、それは狂気でもある。
抑えきれない感情は誰にでもあって抑え切ることのできるのは気弱しかない。
だから、邪魔な者は殺してしまおうと
簡単に決めてしまう。
ちょっと足を踏み外せば誰にだって人は殺せるのだ。
軟弱で根性なしの僕は気弱さで殺意を封じ込めている。
悪くないけど
全体的な雰囲気は嫌いじゃない。
日本海側っぽいあの暗さ。
古い伝説、しきたり、祭り。
でもなあ
えーー、、、そんなこと起こる?
という落ち。
それで済ましちゃう?そんなもの?
と思ってしまった。
そして木村文乃の役はいなくてもいいかな。
というありきたりな感想。
ヒューマン・ミステリーなのか?
まぁなんと言うか、期待はずれ。
殺人の前科者を過疎が進む町に住ませて…って設定はすごく良いと思うんだよね。
ただ、前科者6人のキャラクターを描ききれてないから、すごい薄味感。
有名なキャストを配して、なんとか成り立ったっていう残念な感じ。
自分が期待してたのは、完全な「他者」との関わりで描くものというか。
けっきょく何を考えてるか分からない他人と、それでも関わることで生まれるものとか、
葛藤や矛盾を見せてくれるのかなって(勝手に)思ってたんだけどね。
最近、自分の中で邦画がブームだったんだけど、
これを機にトーンダウンしちゃいそうだなぁ。
アンニュイな木村文乃だけは良い
個人評価:3.4
殺人者たちの群像劇だが、「桐島、部活やめるってよ」の監督らしかぬ人物描写。
殺人者たちの人物の掘り下げ方も曖昧で、登場人物全てがリアリティに欠け、物語が入ってこない。
いい点は無かったが、木村文乃ののっぺりとしたアンニュイな演技だけは魅力的。
全290件中、41~60件目を表示