ナラタージュのレビュー・感想・評価
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冗長な駄作
退屈で眠い恋愛映画。こんな見て後悔した映画は初めてだ。これで140分とか拷問以外の何物でもない。松潤が恋愛映画とかネタでしかないし、有村架純は朝ドラのイメージを崩したかったのだろうがあの濡れ場じゃ黒歴史決定的だ。
柚子のあの唐突かつ無関係なエピソード要る?なんという尺の無駄使い。品の悪いストーリーでがっかりだった。
坂口健太郎は流石に上手かったな。嫌いだけど。笑
原作を知ったうえでの感想です。
小説だけに しとけば よかったと観た事を後悔しました。
この小説は 少女から 大人の女性に成長していく中で でも 1人の男性を思う気持ちをずっと 持ち続けていて。
本当に ちょっとした事で 心が揺らいで
頭では そっちに進んでは ダメだと わかっていても 心が ついていかない いけない どうしようもない感情。
また その女性の真っ直ぐさを 受けとめきれない男性 それが 優しさなのか どうか。
辛い時に 誰かに そばにいて欲しくて でも 誰でも 言い訳ではなくて。
結局 誰かを傷つけながら 自分も傷ついて。
ハッキリとした答えは 出なくても 自分の場所に 帰っていくしかない 何とも言えない感情に 揺さぶられる小説です。
読み返すたびに 前とは違う感情をもったり とても 奥深く 繊細で ある意味 美しい 愛のかたちを感じます。
でも 残念ながら この映画では 小説のようには 感じませんでした。俳優さんたちは 頑張ったとは 思いますが 何だか 暗くて ドロドロした嫌な感情が のこりました。
ただ ラットの野田洋次郎さんの楽曲は とても 良かったです。
映画より この詩の方が 小説とリンクしました。
今度 この小説を読む時に バックに流してみようと思います。
私が こう感じのは この小説が 大好きで 何十回も 読み返し過ぎて 厳しい見方に なってしまったのかも しれませんので。
もし 良かったと 思われた方 ごめんなさい。また これから 観ようと思われてる方も ごめんなさい!
だらだらと・・・
松潤主演…期待値が低かったのも原因かも知れませんが、途中眠くなってしまいました。
これ、泉状態を経験した、最中な人にはぐっとくるのかも知れませんが、様々なエピソードがわざとらしくて(靴を脱いで歩くや葉山の家の奥さんとの写真等)
富山の綺麗な風景が生かされてないのも残念。海の風景、冬の海なのに中途半端。それに挑戦したというには…な二人の逢瀬。下流なベッドシーンはみてて気持ち悪くなる。これから公開のかの鳥の松坂さんを見習って欲しい、やっぱり事務所絡むと中途半端な作品にしか仕上がらないのでしょうか。やるからには(受けたからには)もっと魅せる演技をしてほしいものです。行定監督、本当にこれで満足な仕上がりなのでしょうか…。
尚、ファンの方にはたまらない作品だと思います。
恋愛の清算劇?
もやもやというかすっきりしないというか、何とも宙ぶらりんな気持ちが残ってしまいますが、それもこの映画の味わいかもしれません。葉山先生の曖昧な態度が気に入らない。工藤の一途な好意には応えられないと言いながら、卒業式の日にキスしてしまう。妻とやり直すと決めながら彼女とベッドインしてしまう。彼がいい加減な男ならこれでいいが、どう見ても真面目である。人物設定が理解できない。工藤は葉山への強い気持ちが残ったまま彼と再会し、恋の炎を静かに燃え上がらせていくのがいい。小野と付き合って彼を忘れようとするが、かえって自分の本心に気づいてしまう所がいい。
葉山と小野という対照的な男を傍らに配させて、逞しさも感じられる有村架純の工藤だけが深く印象に残る作品でした。
あなたをちゃんと想い出にできたよ?
過去に苦しい恋愛をし、自分で終わりにすることができた人が、何年か経ち、それでもまだ固まってる心を、ゆったりとほぐしてくれるような映画だと感じました
終わらせることができず現在進行形の人や、終わらせた直後の人には適さないでしょうし、ましてや経験のない人は退屈なだけだと思います
本気で人を好きになったことがある人は共感できると思いますが、その気持ちを自分でコントロールすることは難しく、相手に配偶者がいる場合、それは結果的に不倫ということになります
恋に恋するとか、禁断の恋をしている自分に酔うとかではなく、限界を超えたから突き進んでしまうのであって、不倫をしようと思って配偶者のいる人に近づいていく人はいないと思います
この映画は、余白が多く、自分に置き換える時間が十分にあります
不倫は、誰にも相談できないため、自分ひとりで収めなければなりません
精神状態を保てるように封印せざるを得なかった箱をゆっくりと開けさせられ、当時の心情がかさなってくる感じです
「恥ずかしいほどあなた色してた」真っ直ぐな気持ちと行動は有村さんの柔らかい雰囲気から可愛らしく出ており、幸せな気持ちにさせてくれます
妻の心を壊してしまったため、その気持ちをそのままストレートに受け止められず、自分の想いを押さえてしまう松本さんの目の表情は、目力の強い人だけにより一層強く伝わってきます
「平気なわけないだろう」は、唯一気持ちを表に出したとこでしたし、だからこそその目力は、強烈でした
路面電車を見送るところは、引きの絵のため、松本さんの表情がはっきり見えませんが、一番の無表情だったと思います
勝ち取ったはずなのに、不安と焦りを抱えた小野(坂口)君の心情が、随所に表れており、押さえきれず爆発するまでの葛藤と、更に焦りが増す悪循環は悲しく、工藤(有村)さんの中の葉山先生(松本)への想いをどうにもできない無力感がでています
小野(坂口)君には、工藤(有村)さんの夢を終わらせることはできませんでした
当事者が続けようと思えば続けられるのに、自分で終わりにするというエネルギーは、大変なものです
精神状態を保つために自ら箱に封印したものが多かれ少なかれあると思います
それほど、自分で終わりにすることは難しことであり、気をしっかり持たないと、工藤さんのように、もとに戻ってしまいます
この映画は、その箱を開けさせられるんですよね
Adieuの歌う「ナラタージュ」の歌詞には、「正しい夢の終わりかたなんて自分だけが決める」というのがあり、その後に続けて「あなたをちゃんと想い出にできたよ」というのがあります
これがエンドロールで流れるのですが、映画も終わり、回りも明るくなるので、箱から引っ張り出したものをまた箱に戻すことになります
当時は、とても心の表に出せないから封印し、自分からは決して出すことはなかったものを出してくれ、一旦はしまうものの、映画と歌の余韻が残っているため、一人になれば何回か出し入れすることになります
そのたびに整理し、想い出に代えるように働きかけてくれてるんだなと思いました
それができたからこそ、本当の意味で前に進んでいけるし、立ち止まってないで前に進まなきゃダメだよと言ってくれてる気がしました
雨が降る日には見つめる懐中時計、止まったままの懐中時計が動き始めたとき、想い出に出来たのかも知れません
映画って、こんなことができるんですね
懐中時計を動かしてくれるようなことがあり、または自分で動かして、ちゃんと想い出にできたら、もう一度、映画館で見てみたいです
こういう作品が日本映画のレベルを低くしている。
一言でまとめると、どこにでもあるような純愛ドラマ。
決して過激なものでもなく、真新しいものすらなく退屈。
共感できるものは確かにあるが、これよりももっといい作品は腐るほどある。
キャストも全く本気が見られず、ただただ見ていて苦痛。
という感想しか生まれなかった。
最近の日本映画は実写化や若い子向けキャスティング、テレビ会社との共同作などで興行収入しか考えてない作品が多い。
ATG(アートシアターギルド)や松竹、角川や日活といった日本映画のクオリティが高い時代はもうないのですね。
アウトレイジと並んでるみたいですが、興行収入は間違いなく超えられないでしょうね。
シリーズ作、世界上映の格差はありますが…。
え(^_^;)
分かっていた、この映画が地雷なのは、キャッチーな若手やジャニーズで固めた主要キャストを見ればわかるし 原作者名を見れば自分酔いのあほらしい凡百らぶすと〜り〜で、雰囲気だけそれっぽくした映画だということは、フライヤー1枚見れば充分分かったことだった
なのになぜ見てしまったのか…魔が差したとはまさにこのことで わすれかけていた邦画の切なく美しく危ういガラス細工のような繊細な風景描写や心理描写に憧れるクソサブカル中高生の精神がとつぜん記憶の墓場から目覚めてしまった 映画1000円dayで時間もちょうど良かったからみてしまった…
とにかく感想を挙げるに際して全くポジティブな言葉がでてこねえ
セリフのセンスもなし 映像美も別に感じず、キャストの演技もサイコパス坂口以外は光るものなし(笑いながらキレてんのまじで怖くて最高によかった)、あらすじはまあ予想通りのあほらしさ、脚本は予想を上回る産業廃棄物っぷり(自殺の話入れる意味あった?切ない恋愛模様だけじゃ起伏に乏しくキャストも増やせないからと挿入するネタにしてはヘビー過ぎて 気楽なスパイス感覚でレイプされて自殺とかいう題材チョビ入れする神経は普通に疑った。その子と特別仲良くなって深い関わりがあるわけでもないし)
恋愛に関しては切なさとか狂おしい恋とか壊れるほど愛しても3分の1も伝わらないとかそういうの全然ない(^_^;)人間としてのクソと自己陶酔勘違いバカ女が中学生の恋愛ごっこレベルのやりとりを繰り広げ最後に思い出セックス(愛や恋の感情がないとの前置き有り)をするだけの話(^_^;)まず、開始直後の「雨の日は懐中時計を眺めてしまうワケアリなワタシ‥」の時点でコレはヤバイな(^_^;)帰るか(^_^;)?と思った。本当にあそこで帰ればよかったな???、?
話に関しては見ればみんなわかると思うんでいちいちつっこまないけど これだけは言いたいのは やっぱりね、そもそも論ですが教師生徒の恋愛は どんなにその先生がかっこよくて賢くて大人で知的で優しい描写がされていても ほんの一瞬一秒でも先生の方からアクションが起こった時点でもう社会性ゼロの人間としてのクズのワンチャン狙いゴミカス出会い厨ユーチューバーにしか見えなくなってしまうので 絶対絶対プラトニックな悲恋で終わるのが一番いいんだよ。今回の松潤とか普通に最初から最後まで全くの社会性ゼロの人間としてのクズのワンチャン狙いゴミカス出会い厨ユーチューバーだったしもはや。教師生徒の恋愛ものは思いを伝えることすらままならなかったあの頃…みたいな形以外は無理だよね。フィクションだからいいじゃんとかいわれてもこれだけは持論を絶対曲げない。だから私は世界で一番大好きな漫画家くらもちふさこさんの数多ある作品の中でも特に人気の高い「海の天辺」も、あんま好きじゃない ただ、「先生!」よりはもちろん5000000兆倍大好きなのであんなの実写化するくらいならふつうに海の天辺を実写化してくれ…
あともうちょっと言わせてもらうと最後のセックスはほんっとに最低 まじでゴミユーチューバーたちのセックス見せられて気分悪くなった
その直前のシーンで「恋ではなかった」と面と向かって断言してるくせに何で言われるがままに元教え子のこと抱いてんの?クソ出会い厨ユーチューバーまじで死ねよ。有村架純も「この恋の最後の思い出に…彼の体温を焼き付ける…」みたいなかんじで自分に酔いしれてほいほいセックスしててゴミすぎてマジ卍 はじめて彼氏できてようやくセックス覚えたから早くためしたかったのかな?(覚えたての言葉使いまくるクソガキのややつ)
こういうとき、どんなに女の子が「先生お願い一度だけでいいから抱いて、気持ちがなくてもいいから」と泣いてせがんでも、笑って「ごめんね」と言って優しく頭をぽんとする先生のほうが100倍いいやろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜マジで松潤性欲の奴隷欲に負ける豚すぎてだせえ〜〜〜〜〜全く素敵じゃねえ……
有村架純、自分から付き合おうと言ったくせに不義理を働いて、挙句これみよがしにアテツケのように裸足で長距離歩いて先生に見せつけて被害者ツラして、性格ゴミの極みでまじでウケた あとこいつ健脚がすぎるだろ。どんだけ歩いてんだよマジで
感想は以上です。これと比べれば断然切ナイ恋物語〜恋空〜とかdeep loveとかのほうが文化的価値ある
かわいそう
松本さんは主演ではなく、有村さんが主演
有村さんは舞台挨拶で「今までは正統派な役をやってきた。」
と言っていた。
好きでも無い男と肌を重ねるシーンがある彼女にとって黒歴史でしかなかったのでしょう。
予告で描かれていたような世界観は感じられなかった残念な映画でした。
感想で、恋愛感がバレる⁉︎
すっごく心が
ザワザワぞわぞわする映画でした…!
心理描写のリアル感が…!!(>_<;)
おそらくこの映画は、
観る人の恋愛感、経験値によって
感想が全然違って
くるんじゃないかな?
私には、有村架純さんの
後半の涙がとても印象的で、
すごく心にずっしり来ました…
やっぱり有村架純さん、好きです。
カップルで観るより、
同性の友人と観に行くのがオススメ!
"壊れ"具合で言えば、
有村架純さんよりも
坂口健太郎くんの壊れ方が
すごく印象的でした。
若さ故のまっすぐな恋心、
大人の葛藤、ズルさ、
自分でも説明できない想い。
恋愛って、難しいですね。
はぁ?
無表情な松潤、
本心の見えない有村架純、
感情むき出しな坂口健太郎。
両想いかと思いけりゃ、最後は拍子抜けした!
演劇部員の死と...有村架純の背後にあったものの繋がりがわからない。
前評判は、良かったのに...残念だった
ズルいよ。男の本音~行定・松潤・有村~
by PAPAS
ナラタージュ
「ナラタージュ」62点。
敢えて「普通」の純愛ラブストーリーです。
「こころ」の描写にこだわったせいで、テンポ・リズムが遅くて間延びしています。
その意味でも「じれったさ」を狙ったのなら凄いですが。
「松潤」に「輝き」を抑えた演技を要求したのはいいと思います。そうしなければありがちな「アイドル」映画に陥ってしまいますから。「原作」をぶち壊すことになってしまいますから。
「松潤」は今までとは違うという意味ではいいんですが、演技力はと言うと…。これからどちらの方向に行くんでしょう。
両方?ならば「生田斗真」を蹴散らして欲しいところです。
心理描写で迫るならば、3人「松潤」「有村」「坂口」では荷が重いのではないでしょうか。
「若いスター性」が必要なので「しゃあない」んですが。
「坂口」の棒読みは以前から気になっていました。
この作品では、それ以上に「主役」の「有村」の演技が気になります。
本人が言っているように繊細な演技がまだ十分ではない。だからできるだけ抑える指導を監督がしがちです。
「明るい」は「暗い」よりも、「元気いっぱい」は「抑える」よりも難しくなりがちでしょう。「朝ドラ」とは真逆です。
「行定」監督はどうしたのでしょう。長い「潜伏期間」を経てこれですか。「セカチュー」が派手過ぎましたか。
あの作品も「原作」には登場しない「柴咲コウ」を無理やり押し込んで、原作ファンにはため息が出ましたが。
元々はそれほどでも…でしたか。
ただ「アイドル松潤」を抑えさせたのは、実績か作品にこだわるゆえでしょう。
例によって、宣伝文句の「壊れるくらい、あなたが好きでした」、「すべてを捧げた一生に一度の恋」の的外れさには笑ってしまいます。どうして正反対になるんでしょう。
「切ない」「もどかしい」「臆病」「危うい」が当てはまる純愛を描きます。ある意味「本音」を出させています。
「ズルいよ」「ケータイ見せろ」「手をついて謝れ」「靴を脱いで」などのセリフは「男の本音」ですね。
結局は、ひとりの優柔不断に振り回されるんですね。男としても夫としても教師としても(?)、うじうじしたダメな奴の気休め・なぐさめとして。
男としてはうらやましい(ゴメンなさい!)し、こんなもんでしょうか。
「しゃあない」と割り切って次に行きましょう。明るい未来に。
女性としては「悲劇」ですが、「純愛ラブストーリー」となるんですね。「モテる」男は「ズルいよ」。
タイトルの意味が二重の意味でわかりません。
2度も歩いて家までたどり着けるのですか。
もひとつ「教師とJKの恋」はありそうですが、禁止です。タブーです。元教師として(笑)。
後から「ポッ」と思いだしたら、「ポッ」できる作品でもあります。その分は評価できます🍀
うーむ
純愛かもしれないが結局葉山も泉も浮気性だったな。
葉山は奥さんいるのに教え子と性行為をしてるし泉は結局葉山が好きだったみたいな感じで坂口演じる恋人を捨ててしまったし。
そういう意味では共感が難しかった。
役者の演技力だけはすごい評価できる。
松潤も有村架純も坂口健太郎も素晴らしかった。
恋人同士で行くのはオススメできない作品。
よくわからなかった
私にはこの映画の良さが分かりませんでした。
雰囲気や盛り上がりが無い話は特に嫌いな感じでは無かったですが、
内容には完全に置いてけぼりでした。
登場人物(特に男2人)が自分勝手に見えて、途中でイライラしてしまいました。
ラストにむけての病院のシーンはあっさりと有村さんのナレーションで語られましたが、
女の子についての描写があまりなかったため、特に感情移入も出来ず、死ぬ必要あったかな?とも思ってしまいました。
内容に期待しすぎた感はありましたが、役者の方々の演技はとても素晴らしかったです。
好き嫌いが分かれる作品
先生だって一人の人間であって、必ずしも完璧ではない訳で、そんな不完全な人(時)だからこそ惹かれる事もあると思う。
登場人物みんなが悲しい作品ですね。
人生の中で、誰でもそういう時期ってあるんじゃないかな…
私は泉の経験が自分の過去と重なり凄く共感出来ました。結局、私の場合も婚姻関係を結んでいる方が強かったから。
好きなのは違いないけど、恋ではなかった。
でも、お互い愛情はあるのよね...それは、関係が終わった今でも感じてます。
だから、思い出すと涙が出るほど愛おしい記憶です。
忘れようとして好きになってくれた別の男性を受け入れようと頑張ってみたけど、自分に嘘が付けなくて相手を傷付けてしまった…
色んな人を巻き込んで精神的に大人になれました。
泉は私の年齢よりも全然若いし、素敵な人生を送ってくれると良いな( *´꒳`*)♡
見えない気持ちはそのまま
分かりやすい起承転結というよりも、張り詰めて細かく振動してる糸が時折大きく揺さぶられるようなイメージの映画だった。
全体的に工藤泉のモノローグで構成され、静かに過去を振り返る彼女のナレーションと 見えにくい人の気持ちはほとんどそのままにして余計な説明を入れすぎないのがとても良かった。
ごまかしてばかりでハッキリしない葉山先生へのモヤモヤ感とか、ストレートな彼氏小野くんの言葉とかが泉目線でダイレクトに感じられた。
葉山先生の過去への罪悪感と泉に救いを見てしまう葛藤や苦しみを長く描くこともできただろうに、あえてそれをせずサラッと少しずつ触れるだけにして行間をかなりたっぷり取っているのがかなり効果的だったと思う。
どうしようもなく寂しい心の穴を埋めてくれそうな人がタイミング良く側にいたら、それを利用してしまう ってのが正直理解できてしまう。
相手に対して非常に失礼なことだし、された方にしては深く傷つくしたまったもんじゃない。
その連鎖がまた悲しくてもどかしいけど、客観的に突っ込むことができない。
現実的によくあることだし、自分がそうならないなんて絶対に言えない。
でも同時に一方的に恋心を利用される側の苦しみも身に染みて感じるし…かなりジレンマになる。
登場人物それぞれに抱く感情はかなり人によると思うし、好き嫌いも分かれると思う。
予告の印象ではまた不倫の映画か…と思ったけど、
不倫どうこうっていうよりも 寂しくて虚しくて不器用な人たちの、苦しくも強烈な出来事と感情を描いた作品だと思った。
観て良かった。私はとても好き。
内容とズレるけど、坂口健太郎と松本潤は鼻にかかってキンキンした声質が少し損をしてるなと思った…
あと台詞がちょっと浮世離れしてるのは行定節かな。
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