劇場公開日 2016年6月4日

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「問題は続編がなさそうってことだ。」その女諜報員 アレックス つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0問題は続編がなさそうってことだ。

2024年2月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

格闘アクションもカーアクションもストーリーだって大筋では良くできてると思うし悪くなかった。だけどイマイチ面白くないんだよね。
ノッてこないっていうか、この後どうなる?とか、ヤバいヤバいピンチだ!とか、そういうハラハラ感が薄いんだよな。

スパイ物っぽい知的なやり取りがある一方で、急にマヌケなことしたりするのもよくない。こういうのはどっちかに寄せないとダメよ。
知的にキメるなら全編クールにキメないといけないし、ツッコミたくなるようなマヌケさも力押しのアクション映画だったら勢いだけで許されるからね。
この半端さと、全体を通した勢い不足がイマイチだった原因な気がするね。

監督や出演者のインタビュー映像を見たんだけど、もしかしたら現場で脚本にない細かい部分を付け足したみたいに感じたんだよね。
元々あった脚本は知的でクールだったのに現場でマヌケさを足しちゃったみたいな。
現場での修正自体は普通にあることだと思うし問題ないけど、監督の脚本への理解不足とカッコイイ画を撮ることに集中し過ぎたのがチグハグを生んだように思うね。

他に良かったところとして、主演のオルガ・キュリレンコは結構前からアクション頑張ってるけど、本作では本当に良かったね。
下着スケスケのなかなかアグレッシブな衣装でガンガンアクションこなしてて気合い入ってたよ。
衣装チェンジやウィッグとかカラコンとか、変装ってほどではないけど女性主人公らしい見た目の変化も良かったね。

あとは、終わり方がちょっと半端で文句書いてるレビュアーさんもいるけど、そこはまあいいんじゃないかと思う。
本作は確かに物足りないけど、続編を作るなら観てみたいし、シリーズ化を目論んだアレックスの紹介作品だったなら目的は果たしたと思うしね。
ただ、アレックスが、たまに知能が跳ね上がるマヌケさんで、二重人格疑惑がかかったキャラクターに見えちゃうのは修正しないとね。

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つとみ