世界の果てまでヒャッハー!

劇場公開日:

世界の果てまでヒャッハー!

解説

ブラジルの高級リゾート地を舞台に、お騒がせな男たちが繰り広げるサバイバルを描き、フランスで大ヒットを記録したアドベンチャーコメディ。結婚を考えている恋人ソニアを連れ、男友だちとブラジルのリゾート地にバカンスにやってきたフランク。しかし、滞在先のビーチでフランクと友人たちは姿を消してしまう。取り残されたソニアは、その場に残されていたハンディカメラの映像を確認しながら、いなくなった男たちの行方を追うのだが……。監督はこれが長編3本目となるニコラ・ブナムと、主演も務めているコメディアンで俳優のフィリップ・ラショー。

2015年製作/93分/R15+/フランス
原題:All Gone South
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2016年11月19日

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(C)ALEX FILMS - MADAME FILMS - M6 FILMS - CINEFRANCE 1888

映画レビュー

4.0完全に舐めきっていた。ごめんなさい。

2016年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

単純

冒頭、浮かれっぱなしの仏国人を延々と見せられるくだりは気が滅入った。だがしかし!途中で彼らが姿を消してからというもの「すべてフリだったのか!」と頭をガツンとやられるほどの衝撃を受けた。そこからの思いがけない展開の数々。笑いのつるべ打ち。久々に腹を抱えて笑った。笑いすぎて涙が出た。

“ファウンド・フッテージ”という手法はこれまで超低予算(ブレアウィッチ)、あるいは超大作(クローバーフィールド)において使われがちだったが、『ヒヤッハー!』にはまた新たな潮流を感じずにいられない。スタントマンを使わず驚くべきシーンを長回しで映し出し、かといって「すごいだろ?」とこれ見よがしになるのではなく必ず笑いでオチまで持っていきトライを決める。その観客に対する真摯な姿勢、本物へのこだわり。正直、絶対友達になりたくないと思っていた彼らのことが大好きになってしまうほどだった。愛すべき彼ら。そして愛すべき快作である。

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牛津厚信

4.0お馬鹿映画好き必見!これが2週連続1位になるフランスもすごい

2016年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

単純

本国フランスでの原題は「Babysitting 2」。2014年の「Babysitting」の続編となる。

第1作では、フィリップ・ラショー(兼監督・脚本)が演じる主人公フランクが、勤め先の社長から息子の子守を頼まれる。ところが、社長が警察から電話を受け急いで帰宅すると、息子とフランクは行方不明で、豪邸は荒れ放題。残されていたビデオカメラの録画を再生してみると……という展開だ。

まあ、前作を未見でも「ヒャッハー」を楽しむのに支障はないが、主要キャストが続投していること、ファウンド・フッテージ形式を踏襲していることぐらいは覚えておいてもいい。

さて本作。超絶お下劣な下ネタの連続に、滝の上からの飛び込みやスカイダイブ(フルチンが風圧であんなことになるのかと感嘆)など体当たりスタントで、くだらなくも感動的なお馬鹿映画と相成った。意識低い系の笑いに、さらりと社会風刺を添えたのも良し。

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高森 郁哉

4.0これはハリウッド・アクションへの挑戦状か!?

2016年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

ジャングル探検に出かけたまま行方不明になったフランス人ツーリストたちが残していった"ファウンド・フッテージ"には、途中から目を疑うような光景が。断崖絶壁から遙か眼下の川面めがけて俳優と一緒にカメラもダイブし、高度4000メートル上空からのスカイダイビングにも同時にカメラが張り付くのだ。つまり、俳優は勿論スタント要らずで、さらに監督=カメラマン=スカイダイバーなわけで、その愛すべき無謀さは、作り手たちの「ミッション・インポッシブルってホントにスターが体張ってて凄いよね~!?」というコメントとは裏腹に、肝心な部分ではCG合成やスタントに頼りまくるハリウッド・アクションへの挑戦状と受け取った。フランス映画は時々凄いことをやらかしてくれる。

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清藤秀人

4.0ギャグはベタだが衝撃映像が満載

2016年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

原題を『BABYSITTING 2』というフランス産コメディの続編なのだが、ぶっちゃけ前作を知らなくても一切問題がない。

ブラジルのビーチリゾートに繰り出した若者たち(+お婆ちゃん)がジャングルで遭難するパニックコメディ。高尚さのカケラもないベタなギャグで押し通す、徹頭徹尾お気楽でバカバカしいフランス版「ハングオーバー!」だ。

ただGoPro時代の先端を行くべく挑んだ突撃映像の“本気”が凄まじい。凄い映像はなんでもCGと思ってしまう昨今だが、役者がカメラごと崖から飛び降り、セスナ機に飛び乗り、そのままスカイダイビングで脱出など命を張ったスタントのオンパレード。予告編で巧妙に隠された空中プロペラチ〇コは、映画史に残らなくとも自分史には残る衝撃映像であった。

不謹慎上等、意識高い系のエコもガンガン茶化すスタンスに痛快なアナーキズムまで感じてしまったのは、こちらの考え過ぎかなやっぱり。

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村山章
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