ジェイソン・ボーンのレビュー・感想・評価
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ボーン VS 監視社会'16
個人的にシリーズ1作目の印象はイマイチなのだが、
本作の監督P・グリーングラスがメガホンを取った続編
『ボーン・スプレマシー』は別物かと見紛うほどの
大傑作だった。シリーズでは2作目が一番好きだが、
続く『~アルティメイタム』もかなり面白かった訳で。
そして9年ぶりに同監督・主演コンビでの本作である。
ええいやもうそりゃ楽しみにしてましたとも。
で、今回もスゲー面白かった!
これまでのシリーズには良い意味でのスケールの小ささが
あったと思うのだけど、今回は主人公自体はあくまでその
スケールのまま、だが主人公の周辺が大作並みに
増強されたという印象。大満足の4.0判定です。
* * *
目まぐるしく状況が変化する緊張感とスピード感、
無駄無く瞬時に相手を出し抜く高速度の知能戦、
そしてリアルでソリッドなアクションの数々は、
これぞまさしく待ち望んでいた〝ボーン”。
くわえて、スケールは地理的にも人員的にも
アクション的にも間違いなくシリーズ最大だ。
序盤、デモ隊と機動隊の衝突で数百人の群衆がひしめく
アテネの街を猛速のバイクで駆け抜けるシーン。
この時点でもう並のアクション映画のクライマックスを
とっくに超えるスケールと迫力!
夜のベガスで繰り広げられる最後のチェイスも
口半開きになるレベルで、「お前ら何十台廃車に
すりゃ気が済むんだ」というレベルの大大大破壊!
街の真ん中でいかにCIAの監視網を出し抜くか?
というシーンも多く、百人単位の人や大量の車など、
よくもまあこれだけの物量をさばいてひとつのシーン
(しかも凄まじいカット数)に落とし込めるものだと
改めて監督の手腕に舌を巻く。
* * *
新キャストもグッド。
A・ヴィキャンデル演じる上昇志向のCIA局員ヘザーは
可愛い顔して恐ろしくしたたかで本心が読めない。
T・L・ジョーンズ演じるデューイは正に老獪(ろうかい)。
分かり易い悪党ではあるが、デューイVSヘザーの
腹の探り合いもこれまた見所のひとつなので、
今回はこれくらいの分かり易さが丁度良い塩梅か。
V・カッセル演じる凄腕の〝作戦員”もボーンへの私怨が
絡み、これまでの強敵たち以上に執念深く予測不能。
あ、3作目でヒロインに昇格したニッキーがどうなるかは
伏せるが……「なんて健気な人か」とだけ言っておきます。
* * *
今回のボーンの目的は、自分の身内に関する記憶の探求。
そもそもなぜ彼は、人を殺人マシーンへと変える計画に
志願したのか? その理由とその裏の陰謀が語られる。
にべもなく言ってしまえば
本作は壮大にハタ迷惑な自分探しの旅なワケではあるが、
そこは人間性を一切無視したCIAの計画が発端なので、
いわばCIAが起こした火事の火消しにCIAが
右往左往するという構図。悪党デューイも、ボーンを
変に勘繰ったせいでドツボにハマった形だしね。
今回登場する『アイアンハンド計画』自体は映画として
さして珍しいアイデアではない。だが、劇中登場する監視・
追跡システムの数々と合わせて考えるとやはり恐ろしい。
衛星で標的を自動追跡、アルゴリズムで行動予測、
無数の監視カメラの映像から数百人の顔を同時に分析、
他人の携帯電話を介して他人のPCを破壊――。
さしものボーンですら回避困難だというのに、
こんなものが劇中で登場したような企業と結託したら、
一般人はどこにも逃げも隠れもできやしない。監視社会の
恐怖を描いた佳作『エネミー・オブ・アメリカ』('99)が
もはやお遊びと思えるレベル。まさしく神の眼だ。
使う人間が人間なら、危ない危ない。
* * *
なお不満点は、
舞台を移すたび1探索・1アクション発生という流れが
やや単純と感じた点と、『ベイルートの記憶の中で
アイツが出てきたり、全ての黒幕があの人なのは
さすがに話が出来過ぎ』という点だが、それでも
マッシヴ・スケールの〝ボーン”が観られて大満足。
いつものエンディングテーマも聞けたしねぇ。
ま、これまたシンプルな2作目のが一番好きだけど。
<2016.10.08鑑賞>
最高。
実はボーンシリーズを一度も映画館で見た事がなく、最近のアメリカ映画の、過去の人気映画シリーズ最新作の波で、ボーンシリーズにも興味を持った。最近は割と過去の作品とは違ったテイストや新しい試みがシリーズ成功の鍵のような気がしてたけど。 ボーンシリーズに関して、1〜最新作まで徹底してテイストが一緒な気がした。とにかく面白いよね。って感じでした。 印象的なのは、やっぱりアクション。殴り合いのシーンは、実際に殴っている箇所じゃなくて、やられている相手を映して、殴られる度にカメラがグリン、グリンと動く。おそらく、最前列で見た事で殴り合いのリアリティーみたいなのを感じて、ゾクゾクした。そして、ちょっと目が回った。そして、カーチェイス。これ、ヤバイ。とにかく、他の車をぶっ壊しまくる。あそこまで滅茶苦茶にすると、ちょっと人が死にすぎているって思ってしまって、アメリカ映画らしい矛盾さが笑えてしまった。 でも、やっぱりストーリー性が良くて、本当に観ていて面白い。このシリーズ、また観たい。ボーンが死ぬまで続編、求む!
リアルなスパイ映画
以下本作の魅力
・一匹狼で戦うボーンがかっこいい!
・近年のSFじみた兵器に頼るスパイ映画とは異なり、リアルな頭脳戦とアクション!
・情報化監視社会に向けたメッセージ
惜しかった点
・たどり着く真相にあまり驚かない
ごくごく普通
前半の話が長い。説明が多いようで言い足りてなかったり。わかりにくい感じがする。もっとサクサクっと進められたらいいのにテンポがねぇ。後半、ベガスに移ってからはテンポは良くなった。
撮影の仕方か編集の仕方だけど、画面の目まぐるしさは観ていてちょっと疲れるかな。アクションシーンはいつもながらにどこにでもあるアクション映画のレベルで、凄いなっていう見所が一つもない。特にカーチェイスなんてありきたりすぎてつまらない。SWATの装甲車の頑丈さには驚いたけど。ほんとかいな。
まあ、普通に楽しめはしたんだけど、このシリーズは今回限りでもういいかな。
段々と
作品の質が低下してる気がする。
やはり1作目のダグリーマンが直接監督した方が面白いのに…。
ちょっとした格闘シーンのマニアックな倒し方や、ストーリーの捻り方は1作目が一番よかった。
ダイナミックなアクションシーンは健在だが、カメラワークも雑(これがこの監督の味かも)でどうしても1作目と比較してしまう。レイトショーならありかな。
ずーっと緊張しっぱなし!
ジェイソン・ボーンシリーズは
全く見たことがないけど
なんとなくの状況は知ってる状態で鑑賞
痛快!ってほどじゃないけど
ほんと
ずーっと手に汗握る展開でもう大満足
敵役があっけなく
死ぬのはお約束ですよね!
リーの本心は
結局どっちなんだろうかとモヤモヤしたけど
組織に入ったジェイソン・ボーンは
面白くないもんなぁとスッキリ
次作もるらしいので期待大
あとIMAXは正義
期待値並
字幕版だと冒頭で制作総指揮のごとく
戸 田 奈 津 子
と表示されて一気に最低ランクまでテンション下がったところで見始めるので、変に期待を持っていった人間にはいい沈静剤になる。
今回は流石にCIAの「会社」とか「我が社」とかわけのわからない訳はなかったが「作戦員」ってどうなのや…
ストーリーはこれまでのシリーズ同様簡潔で小難しい感じではない。
アクション、アクションの応酬だが、これまでのシリーズの焼き直し感が否めない。目新しいのは終盤の装甲車くらいかな?
一撃必殺を叩き込むスピード感ある格闘は健在
ボーンシリーズのリブートとしては上出来、期待値通り出来上がってきた。
アクション映画としてもそれなりの出来だ
新章ですからね。前3部作と同様、これから盛り上がっていくのではない...
新章ですからね。前3部作と同様、これから盛り上がっていくのではないでしょうか?
あれはこのことの布石だったのか‼︎
みたいな要素が散りばめられているのかもしれないですよね。
まさかのCIA新長官パメラ?の登場はないでしょうが、CIAも変わっていくことが示唆されているし、愛国心、というのが、ひとつのキーワードになってますよね。ボーンが今度はCIAの、あるいはリーの窮地を救うような展開があってもいいのかな、と思います。でも、そうなると、CIAとボーンとの駆け引きや追跡劇が見られなくなるかもしれないし、困ったなぁ。
確かに旧三部作の続きではあるが・・・
(ボーン・レガシーを除く)旧三部作に有った小気味良さが無く、何もかもが間延びしている感じ。
次々と何人も襲ってきた敵も今回は一人が執拗に追いかけてくる。じゃあその一人は何故そこまで追いかけてくるのか?そのバックボーンが描かれていないから、結果だらだらと間延びしているように見える。
ボーン自身のアクションも、前作までだと記憶喪失だったから、戸惑いながらも色んなアクションをしていたが今回は殴る蹴るだけ・・・。
カーアクションも迫力は有るけど長い。ただただ長い(苦笑)。このチェイスいつ終わるの?って位長い!特に装甲車無双なんて酷い。普通はあれだけの数の止まっている車の中に突っ込んだら、いくら装甲車でも止まるわ!
次作が有るような終わり方だったけど、自分探しというメインテーマが無くなった分、話の展開の仕方がこんな感じじゃ次作に対する期待感が持てない。
旧三部作が名作だっただけに、こちらもハードルを上げすぎたのかな・・・?
画竜点睛
久しぶりのボーンシリーズとあって。
期待値が大きすぎましたか。
アクションも、カーチェイスも、「??」「?!」もたくさんあったし。「トレッド・ストーン」の答え合わせ的内容も、納得。
でも何かが、足りない気がしました。
しいて言えば「キレ」か。前3部作の時はほれぼれしたけど、今回はそこまで、感じません。作品が休んでた間に、他作品で目が肥えちゃったんでしょうか。
劇場初日初回。平日の9:30なのに結構人気でした。が。みんなエンドロールも観ずに帰っちゃってました。多分他の方も、「うーん」と思ったのかも。満足した映画って、エンドロールまで楽しむことが多いはず。
怒られるてしまいそうですが、3作目の水中が映る、あのシーンで終わっていて欲しかった。マジックの種明かしされた気分に似ています。
IMAX版で観るといい
まずIMAX版で観て正解でした。バイク、車のアクションシーンがあり迫力が増しますし、人混みに紛れて逃げるところもテンポある音でスリルを高めますのでIMAXはいいです。
内容ですが、ジェイソンボーンが記憶を取り戻しCIAとの関係とも切れたかと思いきや元CIA職員ニッキーがボーンがトレッドストーンに入る前からCIAに目を付けられていたことを知らされ再び動きだします。
今回は父の死とCIAの関係を追求します。どうもCIAはボーンをトレッドストーンに入れるために裏工作をしていた模様です。今回ボーンの父が息子をトレッドストーンに入ることを妨害したためテロという名目で殺害されました。
しかし、もう一つの謎、何故ボーンがトレッドストーンに入ろうとしたのかがまだ明かされていません。続編はあると思います。恐らくCIAはとんでもない工作をしていたのではないかと思います。
この映画は、CIAの裏工作という非情に興味を持つ内容を描いていますが、ボーンのトラウマの追求でもあると思います。何故暗殺者になったのか?愛国者だから国の為なら人を殺してもいいという考えの人間だったのか?記憶を失ってからの行動を見ると決してそのような人間には見えません。トラウマがボーンを変えてしまったのです。
ここからは想像なんですがCIAはトラウマになるような経験まで仕組んで工作員を作っていたのではないかと思います。それが続編で暴かれる。そしてやっとボーンは悪夢から開放される。
いろいろ探求してしまうところが、このシリーズの面白いところです。非情に可哀想な役柄なんですが、もう少し頑張ってね、マッド・デイモンという感じです。もう随分と年を取ってしましました。
カーアクションは凄し!
前作までのストーリーが分からないと、ストーリー展開についていけないかも…。
でも、それなりに面白いし、楽しめた。カーアクションは、やはりアメリカですね。凄い❗️
女性はやはりしたたかですが、その上を行くボーンでした。
マット・デイモンも本シリーズを通して、良い歳のとりかたをしてると思います。オーシャンズ・イレブンの頃は、軽く線の細さを感じましたが、肉体派の重みのある俳優に見事に成長しています。
ジェイソン・ボーン健在
ボーンシリーズは3部作で終わったかと思われてから9年後。新作が公開。あの時のボーンは今もなおCIAと戦っている。前シリーズは自分自身を思い出しCIAの陰謀を打ち破るストーリーであったが、今作は家族についてとここでも関わっていたCIAの陰謀。ストーリーの展開は前シリーズを見ておかないと分からない。ストーリー自体が難しいため予習は必須。アクションは前シリーズ同様素晴らしいもの。今作で完全にボーンシリーズは完成するのか、まだ続くのか…
アクションが。
アクションシーンがアップ過ぎたのか、速すぎたのか、どのように闘っているのかわかりにくかったです。
ただ、そんなことは関係ないくらい素晴らしい流れで引き込まれました。このシリーズは私の期待を裏切らなかったです。
雷による停電の影響で、上映が途中で中断したハプニングが起きましたが、中断後もすぐに映画に集中できる内容で満足できました。
全322件中、261~280件目を表示