ヘイトフル・エイトのレビュー・感想・評価
全305件中、1~20件目を表示
雪山でのマカロニウェスタン
タランティーノ作品の中では、これまで敬遠してきたが、今回映画館で上映するということで、初めて観た。
3時間弱の長尺だが、わかりやすく章立てしていて、思ったほど長さは感じない。会話劇が基本で、「レザボアドッグス」を思い起こさせる。マイケル・マドセンとティム・ロスも出てるし。
雪山を走る駅馬車に、モリコーネの荘厳かつ躍動的なテーマが重なる。室内での一瞬の銃撃戦と、残虐に殺される死体の数々。タランティーノは、あえて真冬の山中でマカロニウェスタンをやってみたかったのだな、ということがわかる。最後はほとんどスプラッター映画。
黒人であるサミュエル・L・ジャクソンが最も賢く、優れた人物として描かれているのは、「ジャンゴ」と同じ。ジェニファー・ジェイソン・リーの怪演ぶりは凄い。毎度ながらタランティーノは女性をいたぶるのが好きだね。(作品中では)
南北戦争をモチーフにしていることはわかるが、アメリカ人ではないので、正直ピンとはこない。ただ、ジャンル映画の皮を被りながら、本当のところで、今なお続く人種差別問題を訴えたかったと考えると、見た目以上に深いものはある。
密室劇にしては長すぎ
公開二日目のレイトショーで鑑賞。観客は私を含めて5人でした。
上映開始20分後にはいびきが聞こえてきました…。
タランティーノ作品らしからぬ、冗長な演出で、「今のとこ誰も死なない…」展開が長く続き、畳み掛けが始まったときにはもう後半にさしかかろうかという頃。
時系列の逆転や、軽妙に交わされるセリフの応酬、緊張感あふれるバイオレンス描写、刻々と変わる力の逆転劇、効果的に使われる音楽、鮮やかな幕引きなど、タランティーノ節は全開なのですが、今回に限って、一味違います。
『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ』を見て、期待を膨らませていた私としては、見事に期待を裏切られました。
もし、今から見に行こうと思っている人で、『レザボア・ドッグス』を未見の人は、見ておくともっと楽しめると思います。
鑑賞動機:タランティーノのドキュメンタリー9割、タランティーノ1割。
雪の山荘物+タランティーノでこんなになっちゃいましたあ。
もっと犯人が限定されないような持って行き方はあったし、ちょっと反則気味の気もするけど、まあいいか。伏線や小道具の仕込み具合は好き。
タランティーノ監督はお気に入りの監督の一人で、この映画も大好きだ...
タランティーノ監督はお気に入りの監督の一人で、この映画も大好きだ。しかし、最高傑作というわけでは流石にないと思う。正直パルプ・フィクション観てない人がこれ観ようとしてるなら先にそっちを観た方がいいだろう。日本版予告編ではタランティーノがこの作品が最高傑作であることを視聴者に強要している。チャーミングな喋りだが不適切な広告だ。又、ワインステラーと組んだ最後の作品として不名誉な覚えられ方をされそうだ。
内容は、まず役者が素晴らしい。俳優陣はサミュエル・ジャクソン始め、彼の映画では定番となっている人ばかりで安心して観ることができた。
さらに、ストーリーもいつものタランティーノで安心して観れた。
音楽もモリコーネなので外すわけがない。観る前から安心していた。
最早期待通り過ぎて観る意味があったかと自問してしまう。
タランティーノが新しい境地を開いた作品では全くない。いつものお喋り映画だ。
安心して観てほしい。
最後に、サムの服の色が黄色なのに意味はあるのか?知っている方はコメントしてほしい。
ちょっと…
良い作品だとは思いますが、
血が沢山出るのと、人種差別がちょっと
辛かったです。
そのような時代だから、しょうがないとは
思うけれど、連呼されると、可哀想と
思ってしまいました。
それと、昔のスーファミのかまいたちの夜を思い出しました
マニックス、コーヒーだ❗
当時、映画館で観ました🎬
タランティーノ監督作ということで、今作もバイオレンス描写たっぷりでしたね。
カート・ラッセル演じるジョンが毒で殺されたあたりから、怒涛の展開です。
そしてチャニング・テイタムの出番の短さ。
最後は殆どの登場人物が死亡。
(オズワルド、ジョー、メキシコのマルコも皆ドメルグの部下でしたね)
ラストでドメルグは吊るされて死にましたが、マーキスとクリスもあの傷では長くはもたない気が‥。
マーキスが大事にしていたはずのリンカーンからの手紙も、実はハッタリだったというのも、タランティーノらしいですね🙂
今作はジェニファー・ジェイソン・リーの演技が光っていたと思います。
ジョンの血反吐が顔面にかかっても、ゲラゲラ笑っているのに、チャニング・テイタムの返り血を浴びた時は叫び声をあげるところとか。
サミュエル・L・ジャクソンは相変わらずのくせ者演技で、期待通りでした❗
ネタバレあり♥
さて、この物語は誰が語っているのか?
臭い終わり方も出鱈目の様な終わり方も全部計算されている。見ている者が騙される。
そこまで含めて評価したい。
アメリカ人なら、手紙の主の本当の姿を知っている。ましてや、賢明な演出家故、知らない訳がない。
題名も何故?8なのか?
そして、誰もいなくなった?エッ!
吉祥寺で一回見て、寝てしまったので、二回目を見て、スッキリ♥
今日は3回目。また寝てしまったので、4回目で見直し、最高♥
傑作だ。
奇妙な果実
映画館で今やってるギャガ・アカデミー受賞作の上映で観ました。
配信で観れるけど、観よう観ようと思いつつ、時間が長いので後回し後回し…
映画館に行けば追い込まれて観れるので(笑)
不穏で重厚な音楽が鳴り響く物々しいオープニングで、これから凄い物語が始まる事を期待させられゾクゾク、
嘘が交錯する密室ミステリーの謳い文句に、伏線を逃すまいと目を見開いて注意深く観てたけど、
サスペンスチックな、腹を探り会う、静かめの展開に、眠くなってきてダレてきて、もしや駄作か?と思ってたら、
最後の1時間、静から動へと、大きく話が動き、謎が解けていき、本格的に面白くなりました。
最後30分は、すこぶる面白い♪
結果的に、さすがタランティーノ!な出来♪
面白かった♪
ジェニファー・ジェイソン・リーの怪演が凄いです(笑)
奴隷解放のリンカーン大統領が率いる北軍と、奴隷肯定のリー将軍が率いる南軍が戦ったとか、
南北戦争の事や黒人への迫害の歴史を知ってたりすると、もっと面白くなりますね(笑)
評価は、少し甘めの4です。
タランティーノは外さないᕦ(ò_óˇ)ᕤ
どうも僕です この作品は168分というなかなかの長編作です しかしながらさすがのタランティーノ 良くできています オープニングの雪の上の馬車のシーンからタランティーノワールド突入です ストーリーはゆっくり展開していきますが なにげない会話をしっかりと注意して見てください 中盤からラストに向けて繋がっていきます セリフが多いので 自分は吹き替えで見ました タランティーノの作品を見ていつも思うのはムダなシーンが無いことです これだけの長尺でも全く飽きないしある程度の緊張感が持続します 後半はすごい展開しますが見ようによってはホラーにも感じます なんか映画らしい映画というかタランティーノ作品はいつもそうですけど エンターテイメントですね 星⭐️は5点満点でいいんじゃないでしょうか
第4章までが面白く観れるけど、第5章、最終章に至っては長い。 笑え...
第4章までが面白く観れるけど、第5章、最終章に至っては長い。
笑えるとこは流石だなと思うけど、悪趣味みたいな部分が出ていて、他人には薦めにくい。
第1章のメガネかけて大事そうに手紙受け取って、夢中になって読んで
メアリートッドが呼んでいる...メアリートッドだと、いーよぉ、感動だよぉのシーンが非常に好き。
最終章は、デイジーの話を聞こうとした段階で、なんで?と思っちゃって、それ以降が空虚な感じがしてしまった。もうひとひねり最後に何かあるだろうと思ったが、それもなかった。
予告編で見せた部分が全然違うと思って「そこで起きた密室殺人」ていうか堂々とぶっ殺していて、ミステリーとか犯人とかそうでもない。
会話劇として楽しむべきか。
演技の中でさらに別の人物になりすます演技をさせる、創作の中の創作、よく喋る、暴力描写などはタランティーノなんだけど、全体の構成があんまりぽくなかった。
見ごたえはとてもあったけれど。
そして誰もいなくなった
2022年9月11日
映画 #ヘイトフル・エイト (2015年)鑑賞
後半に出てくる紳士服の店は、パブじゃダメだったのかな?どうしても紳士服の店には見えなかったし、あんな辺鄙なところに紳士服の店があっても繁盛しないだろ
と、そのことがずっと気になってました
結局パルプフィクションは超えられない
伊丹十三監督はお葬式から始まる最初の三作(葬式、タンポポ、マルサ)は大傑作だったのに、そのあと妙に期待に応えようとし過ぎてオーバーヒート気味の作品ばかりになってしまいました。
タラちゃんも何と言ってもパルプフクションが凄すぎて、バスターズがそれに次ぐと思いますが、それ以外は変にタラちゃん色を出そうとして「やり過ぎ」の印象大です。
これも、まず2時間50分なんてゴッドファーザーじゃあるまいし長すぎる。90分で十分です。
最後の方はスリリングですが、始まって1時間30分はダラダラしてるし、会話や行為もブツギリで必然性が感じられず、かったるいです。
殺戮シーンはキルビル同様にやり過ぎで、残虐というよりモンティパイソン、あーまたかよってカンジでした。
演出が過剰なワリには演技が抑え気味です。性格設定は異常者ばっかりなんだから、もっと過激な演技してもいいでしょう。
やっぱり独特
相変わらずのの世界観。いろんな物から影響を受けて、それをそのまま内包したままタランティーノ監督の生への味付けがほどこされてる、安定の不愉快血飛沫作品。やっぱり気持ち悪〜い。
この監督のハードボイルドはこんな感じ。と、ハッキリ貫いてるから厨二病的雰囲気があってもファンはやっぱり楽しめるつくりだよね。
これは、タランティーノ作品が一度でも合わなかった人は観なくても問題ないかと。ただ密室劇としては、ほんとよくできてる。
けど、それなら遊星からの物体X観てればイイと思う。
ホラー映画?
中盤まではほとんどミニーのお店の中での会話劇で、タランティーノ監督の特徴のひとつである会話の面白さを楽しむ。誰が本当に悪党なのか、先の読めない展開が個人的には結構気にいっている。
後半に入って、タランティーノ監督の本領発揮というか、残虐シーンが多くなる。最後に至っては、ホラー映画そのものだ。
この映画のすばらしいところは、脚本の面白さにある。特に、サミュエル・ジャクソンが、ミニーがメキシコ人に店を任せるはずはないと殺してしまうところで、長々と理由を説明するが、なるほどと納得してしまった・・・スープ、デイヴが座っていた椅子、犬とメキシコ人の看板、コーヒー(これは説明はないが、ミニー以外の人が淹れたコーヒーなのでまずい)。
サスペンスタッチの音楽もよかった。クレジットを見たら、私にとってはマカロニウェスタンを連想してしまうエンニオモリコーネ・モリコーネだった。まだ生きていたんだ。一体何歳なんだろう?
これで残虐シーンがもうちょっと控えめだったら、もっと高評価にしたかったので残念。でも、控えめだったらタランティーノ監督らしくなくなってしまったか?
全305件中、1~20件目を表示