残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋

劇場公開日:

残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋

解説

小野不由美による第26回山本周五郎賞受賞の同名ホラー小説を「予告犯」「白ゆき姫殺人事件」の中村義洋監督により映画化。小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる。主人公の「私」役に竹内結子、久保さん役に橋本愛と人気女優が共演し、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一らが脇を固める。

2016年製作/107分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2016年1月30日

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(C)2016「残穢 住んではいけない部屋」製作委員会

映画レビュー

3.5近年稀にみる怖いホラー

2021年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

公開当時、鑑賞後に思わず実家が立つ前はそこがどんな場所だったのか確認してしまった。近年は、切り口で勝負した、いわば「怖くないホラー」が量産されているように感じる。それは日本はもちろん、ハリウッドでも。だが、今作は正統派とでも言おうか、問答無用で怖いホラー作品。他界した竹内結子さん、今も活躍を続ける橋本愛は、「ホラー受けする顔」が出来るということも、特筆しておくべき点である。

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大塚史貴

3.0見てたわ

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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ゆかした

5.0竹内結子の対話演技が見事

2024年2月4日
PCから投稿

「湧いて出る」
丸メガネ竹内結子(鼻血)。平山夢明さん出てはる("^^")。
おばあさん役の女優さんよく見つけて来たよなー。顔芸。
途中で穢のバケツリレーを「ん?」て見失った気がします。
あのお坊さんやっぱりね。
ホラー苦手だけど安心して観れました。

追記。
原作読んだ。めっっっつちゃくちゃ怖い😱

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雨丘もびり

2.0日本的な恐怖感は出ているものの…。

2024年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

不気味な現象が起こるマンションの謎を解くために、その土地や建物にまつわる過去の因縁を探っていくというシチュエーションはミステリー的な要素もあって興味を惹く。

ただ、その過去の因縁話も怖いと言えば怖いんだけど、ひとつひとつの因縁にはこれと言った関連性が無いので、結局、どんなに追って行ったところで現代の怪異の解決には直結していかないもどかしさが終始つきまとう。その情報の入手方法も、たまたま当時の事情をよく知る人がまだ生きていたり、当時の詳しい資料が見つかったりという偶然ばかり。因縁が「穢れ」として連鎖増幅していくのが怖いと言うのは分かるんだけど、それが登場人物の過去や家系と関連したり、新たな真実が浮上する事で謎を解明する手掛かりになったりと言った展開にならないので、どうしても見ていて、「…だから?」と言う気分になってしまう。

また、ホラーとしての完成度で見ても、リアリティを出そうと抑えた恐怖演出が地味すぎる一方で、安っぽいCGの幽霊を何度も出したりと、微妙に演出センスが感じられない。あまりこういう「お化け」や「怪奇現象」をビジュアル化し過ぎると、「精神的」な怖さよりもゾンビや猛獣に襲われるような「物理的」な恐怖感にシフトしてしまうので逆効果。その辺の匙加減にこそ、ホラー映画制作のセンスが問われると思う。

出演者の演技も、「不安そうな感じの表情をしよう」とか「怖がってる話し方をしよう」と気張り過ぎて、返って不自然になっている(これは監督の演技指導も悪いけど)。それに加えて、ぼそぼそとしゃべるセリフがやたら小声で聞き取りにくいので、ボリュームを上げると次のシーンではやたら効果音がデカくなったりと、内容と関係ないところでもイライラさせられた。なんか邦画ってこういう音声バランスが悪いものが多い気がする。

結局、ラストも特に何も解決しないまま「穢れ」も残り、「祟り」として増幅し続けるという予想通りのオチ。まあ、これ以外にはやり様が無いのかなあ…。

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