リトル・フォレスト 冬・春のレビュー・感想・評価
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どうなんですかね。
夏・秋編と同時公開みたいな感じで見ました。
それはそれはとても美しい映画でした。
橋本愛ちゃんも美しくこの現場にとても似合っていたように思います。
こういう生活がしたくなる。それは確かにそんな映画でした。
画もビデオで撮っているのかとても生々しくてすごかった。
しかし、この映画の問題はひたすら作って食べてというそれを繰り返すだけの作品であるということです。
多少物語の展開上なのかドラマ部分を入れてきますが、この冬・春編はそれが多く、却ってこの映画の質を落している気がします。
それがなければ、飽きてしまいますがあっても問題。
ものすごく中途半端なつくりだったような。
あと春夏秋冬やるのだから、OPは全部同じカットでやってほしかった。
夏編かな?そこのOPがとてもよかった。
何かのオマージュかどこかで見た感じのOPでしたが、それでもすばらしかった。
つながったのは、最初の夏編と最後の春編のふたつだけ。
もっとやりようがあったんじゃないかなと思っています。
松岡
人間関係の描写はおまけであり、あくまで料理と風景と風習にスポットをあてた映画なのは間違いない。
母親のその後、結婚相手の詳細や馴れ初め、後輩への淡い感情など、掘り下げても良さそうな部分は結局置き去りで終わる。
でもどんなドラマよりも人間臭さが残り登場人物のキャラクターが立っているという不思議な感覚。
抜群のカメラワークと演出が、料理と自然と人物の美しさを際立たせ、それが望郷や身につまされるようなむず痒い思いを盛り上げる完璧な構成。
最後の神楽では思わず涙が込み上げてきた。
奇跡的に素晴らしい映画。
料理に癒されつつも身につまされる、厳しい自然の中で生きる大変さ。
【賛否両論チェック】
賛:ステキな料理に沢山出逢える作品。そんな中にも、大自然の中で生きていく大変さが如実に描かれている。
否:ざっくり言うと「ひたすら料理を作る映画」なので、興味がないと退屈極まりない。エンドロールが2回あるのも、ややしんどいか。
前作同様、美味しそうな料理が沢山紹介されるので、観た後にすっごくお腹が空きそうな映画です(笑)。ただ、決してそれだけではなく、大自然の中で暮らすことの厳しさや大変さ、そして本当の意味での喜び等がきっちりと集約されています。1つの作物を収穫するために、1年前から念入りに準備をしたりする様子なんかに、改めて「食べる」ことの尊さを感じさせられます。
是非とも、デートや家族サービスで食事をする直前なんかに、観ていただきたい作品です(笑)。
同じ手間暇をかけて作られている
劇中に登場する
料理や、農作業、生活と同じような
手間ひまをかけて作られていると感じました。
映像がとにかく美しい。
劇場で見るべき作品です。
フィクションのはずですが、
演じている俳優陣があまりにも自然で、
登場する実際の地元の人との差をほとんど感じないため
良質のドキュメンタリーのようでもあります。
とにかく劇場で観て欲しい作品です。
収穫に感動。
去年8月に公開された「夏・秋」編に続く、「冬・春」編。
作りは変わらず、一作毎にエンドロールが入り冒頭解説も入る。
初めて観た時の驚きはもうないが、美味しそうな食材や料理が
並ぶのは同じ。本当にどれもこれも美味しそうで参ってしまう。
農作業や出入りの多い夏秋に比べ、雪深い冬はほとんど家の中。
従って前作に比べると若干面白さは減る。その分ドラマ性を深く
したのかと期待したが、ドラマの方も相変らず淡々としている。
主人公いち子の心の変遷を中心に、母親からの手紙(けっこう謎)
や友人達の意見・アドバイスを受けた彼女の田舎暮らしに対する
考え方がどう変わっていったかが、冬春の見どころとなっている。
主演の橋本愛はすっかり田舎に馴染んでおり、農作業や料理の
手際の良さ(実際に彼女がやっている)や格好なども完璧に近い。
親友キッコの松岡茉優は、奇しくも今TVドラマで同じような
役回りを演じている。どちらも似合ってるので観ていて面白い。
幼馴染役の三浦貴大をどの位置に持っていくのかと思っていたら
あら、そういうことに!?というラスト。意外かそれなりか^^;
更に母親の失踪理由が場面と手紙一部だけというのもどうなの~
などと、やはり今作はドラマ性より料理で勝負!となっている。
冒頭からお餅、納豆、小豆、ばっけ、山菜、つくし、ケーキ…
あぁ何なんだよ、このよだれの出るオンパレードは!素晴らしい。
何気ない素材の説明から保存法に料理法、小豆の収穫なんて初で
あんな風にできるのか!と感動してしまった。ホント勉強になる。
やはりこの作品は目で観る究極のレシピ本なんだろう。
(二人の女優の成長ドラマともいえる。今、絶賛売り出し中だしね)
欲まみれの世界から・・・・
生きるために作って 食べる
そばには 一緒に笑って食べる人がいて
作って 食べて 後は何もない
この映画を観ると私はなんと 欲まみれの
ものがあふれて 情報があふれて いっぱいいっぱいの
世界に生きていることか
こんなに シンプルに生きることだって できるんだね
観ていてとっても 穏やかで 優しい気持ちになりました
生きるために食べる。食べるために作る。
「人に殺させて、その殺し方に文句をつけるやつ。」
確かに・・・多いよね!
私は? ギルティー(有罪)
「言葉は信じられない。でも私が体で感じたことは信じられる。」
「だから・・なんでも自分でやってみる。」
正しいよね!
私は?おんなじだ。
だから、慢性的に怪我もするし、失敗もする。心も折れる。
「私は逃げて小森にやってきた。」
かも知れないが・・・もう逃げてはいない!
生きること、生きているとはどういうことかに鋭く食込んだ作品。
影響され、昨日まで、トマトのタネ、ロールブーツ、調理用温度計(どぶろく風甘酒つくり用)など調達した。
それにしても・・・・橋本の愛ちゃん!
頑張ったね!偉いね!
合鴨の処理・解体って私は腰が引ける。
やらなければ鴨を食えなければやると思うが・・・
魚はどんなものでも、道具も揃ってるし裁くけど。
若い女性には・・・・・
5,60年前の稲のづくり作業も。さまになっていたよ。
美人だね!可愛いね!
四季折々の美しい風景、場面に溶け込んで・・・
負けないくらい美しく、かわいい!
思いっきりもいい人なんだろうね!
NHKドラマ・「ハードナッツ」で殻を破ったかと思ったけど・・
いい映画とようやく巡りあったと感じた。
無理なくハマッた感じがしたよ。
季節の移ろいそのままに…
子どもを連れて、家族3人で観に行きました。
きれいで美味しい、絵葉書みたいな映画でしょ、なんてハスに構えて「夏・秋」を観たところ…おお、と鮮烈な印象を受けました。確かに、美味しい食べ物と豊かな自然がいっぱい出てきて、話はあるのかないのか…という外見なんだけれど、実はそうじゃない。これはいったい何だろう、という良い意味でのモヤモヤ、ひつかかりが、ずーっと残っていたのです。
そして、本作。エネルギッシュで彩りある季節を駆け抜け、物語の舞台は、しんしんと雪に降り込められる冬へ。
季節の移ろいそのままに、今回はぐぐーっと地下層で大きな変化が…。けれども、静謐さは変わらず。改めて、この空気感がいいなあと思いました。美味しい湯気やあたたかな火の向こうで語られる言葉は、時に厳しく、重い。はっとさせられ、じんわりと心に響き、揺り動かす。ばたばたとした日常では気付かなかったり、知らないふりをしたりで通過しそうなあれこれに、改めて目を向けさせてくれます。
橋本愛さんはじめとするキャスティングも絶妙。溌剌としているけれど、どこか翳りがあって、孤独を抱える佇まいが、大自然の中で映えます。真っ直ぐであろうとするがゆえに、時には気紛れで身勝手に見えてしまうような不器用さ…。映画には(または、良質の物語には)、陰が必要。朗らかで楽しいけれど、どこか抜き差しならない、落とし穴がいきなりポッカリ広がっているかもしれない…という不穏さが、私の思う「映画らしさ」なのだ、と改めて感じました。
そしてやっぱり、目(とお腹)を奪われるのは、食べ物のシーン。画面いっぱいに展開される料理や自然の成り立ちは、科学映画の趣きです。子どもは、初めて見た納豆作りと餅つきに魅せられたようでした。翌朝、正月から冷凍庫に眠っていた切り餅を揺り起こし、映画どおりの砂糖醤油仕立ての納豆餅にしました。私も砂糖醤油仕立ては初めてでしたが、なかなかでした。
「夏・秋」も、家族みんなで観返したくなりました。
cma
公式サイトで興味を持てたなら
春夏を見てない状態で鑑賞。あらすじで期待したままのもので、ゆったり見ることができました。
ただ、主人公に対する周囲の人々の接し方に、少し引っかかるところがあったかなと。
公式サイトを眺めて興味を持てたなら、きっとハズレと思わず見られると思います。
そうでなければ、おそらく今一歩な感想しか残らないかな。
心洗われる
岩手県南部の山中。綺麗で雄大、でも厳しい自然の中で、自分自身を見つめて生きる。周りの人たちと交差しながら生きる。
強く生きるっていうことなんだろうな。
料理に興味がある人たちには、特に楽しめると思います。
空腹時に見たらお腹が鳴った(笑)
夏編秋編に続いて、楽しみにしてました。
まぁ、美味しそうな料理がたくさんですね!
春はやはり山菜料理が多かったな…とにかく美味しそうだな。
いち子の迷いも、なんとなくわかるなー。
でも、生きていくのって大変。
お好み焼きのくだりは笑ったな(^^;;
目からヨダレが出そう。
なぜ、こんなにも納豆が美しいのだろう。
今まで、いろんな画面で納豆を見てきたが、どれもネバっていた。
しかし、キレイな豆だ。
つくしがこれまで
あんなにも、愛おしくみえたものか?
そして、食べてみたいと思った。
本来なら、クチに入れない組合せでも、食べたくなるこの画はなんだろう。
この映画は多くの人に見てもらいたい、生きると食べるの映画だ。
松岡茉優ちゃん、お母さんに見えるから凄いオーラだ。撮影時、まだ10代だったのに!
食テロ映画指定
故郷での生活を通して自身を見つめ直す過程を描いた作品。
映画「リトル・フォレスト 夏・秋編」の続編。
日差しが照り生命力に溢れる「夏編」。
育てた作物を収穫する実りの「秋編」。
そして訪れる冬。
「冬編」では雪に囲まれ限定空間の中で生活を送るいち子が描かれ。
前編「夏・秋編」と比べると、よりいち子自身に焦点を当てた作りに。
単なる自然生活の礼賛作品、自然に囲まれた生活の紹介作品にはならず。
故郷での生活を通して自身を見つめ直す過程が丁寧に扱われ好感が持てました。
また前編に続き役者陣も良かった。
主人公いち子を演じる橋本愛。
外見は飄々としつつ内面で深く静かに考え悩む姿を好演。
四季を通して表情や雰囲気の明確な変化があり。
時間の経過に納得感がありました。
また親友キッコを演じる松岡茉優も良かった。
「オッ!?」という顔の愛らしさや怒った時の静かな怖さも良かったのですが。
何より橋本愛と仲が良さそうな雰囲気が良かった。
作中、二人で食事をする場面が多々ありますが。
互いに心を許しあっている雰囲気が滲み出ており。
親しい人との交流を描く上で適した配役だったと思います。
あと前編に続き食事は美味しそうでした。
故郷での生活を通して自身を見つめ直す過程を描いた本作。
橋本愛の好き嫌いで作品の印象が大分変わると思います。
橋本愛を毛嫌いしている方以外であれば。
オススメです。
時の流れを・・・・
予定を早めて16日に東京新宿で14時過ぎに拝見!
平日でも大勢の方が、若い方、中年、元中年と年齢
も多彩でしたwww
東北の自然とそこに生きる人や動植物がよく調和して
とても心地良かったですよ。ネコが可愛かった~
全編を通して一番印象に残ったのは、橋本愛さんの表
情、体型、雰囲気がだいぶ大人びて来ていた事で、監
督さんは其の辺を織り込んで製作されていたんでしょう。
最後のお神楽は素朴でしたが、愛ちゃんが加わって華や
かでした。協力頂いた地元の方々も、伝統芸能が映像と
して後世に残ることになり満足だったでしょうね。森監
督に似た方が出ていたようでしたが本物ですか?
期待通り
期待に違わず、いち子の健気さ溢れる、台詞、映像、風景、そして料理。
ずっと、このままでいいのかって自問を続けて生きていたいち子が出した結論と、その後。
「人生は、同じところをぐるぐるまわって円を描いているんじゃなく、螺旋のように上昇している」的な、
「人の嫌なところが見えるのは、自分にも同じ汚い心があるからだ」的な、
そんな台詞が染み込んでくるのも、この映画のよさ。
またいずれ、ふともう一度観たい気持ちになるだろう。
なにか自分の中の気持ちを確かめるような作業として。
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