フォックスキャッチャーのレビュー・感想・評価
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震えるような不気味さ
全編ヒリヒリ、ハラハラするような緊迫感と陰鬱感、デュポン選手の不気味感が圧倒的で再見したくないほどです。
ただ、デュポン選手が精神分裂症だってことが観終わって解説で知ったけど、多分アメリカ人には有名すぎる話で、説明が省略されているのであらかじめ言っておきます。
異常なのだが滑稽さも感じる
レンタル 貯めたポイントでロハ
気になっていたが何となく敬遠していた一作
デュポンといえば超大企業
創業者一族がこんな一大事を…知らなかった
日本でも製紙メーカーの何代目かが
カジノで何億だか何十億だかをすった事件もあったな
スティーブ・カレルがイカれたマザコン大富豪の
狂気を静かにリアルに演じている
上向き加減の喋り方とか超不気味
自分主催の大会で試合に出て忖度されて勝って喜んだり
メダリストのコーチ面したり 異常なのだが滑稽さも感じる
悲劇と喜劇は紙一重だ
三島由紀夫が晩年に身体を鍛えていた姿と重なった
マーク・ラファロとチャニンング・テイタムは
できた兄と不器用な弟をそれぞれ巧みに演じていて
感情移入できた
スティーブ・カレルはオラが最近観る映画によく出ている
マネーショートとかバイスのチェイニーとか
この作品がターニングポイントとなったのだな
未公開シーンも含めていろんな場面の意味が
想像できる好きなタイプの映画だった
やっぱり実話モノはいい
事実は小説より奇なり…頑張れ小説
デビッド・ボウイの「Fame」そのまんまの雰囲気
緑の怪物も○○には勝てなかったか。それにしてもマーク・ラファロの入れ込み方は凄いと感じる。チャニング・テイタムもラストでは坊主刈りにしてたけど、ラファロは頭頂部剃り込み!ブリッジするとき頭を擦るんだよなぁ・・・
コメディアンを封印したスティーブ・カレルは怪演そのもの。何を考えてるのかわからないし、マザコン風でもあったため、結局は名声欲しさだけのスポーツ振興だったわけね。兵器産業で儲けたご先祖さま。写真や肖像画のイメージからすると、南北戦争辺りからか。銃に対するこだわりも彼を変貌させてしまったのかも・・・鳥類学者のままで良かったのに。
そして兄弟の確執。自分がチームのトップになりたかったがために、兄デイブの勧誘をおざなりにしてしまった弟マーク・シュルツ。業を煮やして自ら勧誘に赴いたジョン・デュポンは、そこまでは精神に異常をきたしてない。人物像をみると、ずいぶん前から統合失調症を患っていたようですが、母親の死が最も彼を偏屈させたのだろう。それでもデイブに対しては厚いもてなしだったように見えるが・・・
全体的には冗長気味に思えるし、この展開だと誰が誰を殺すんだ?と、どこに転んでもおかしくない雰囲気。本人が同性愛的な要素を否定しているし、普通の兄弟愛、ブラコンなのだろう。そして、異常なまでのジョン・デュポンの名誉欲と支配欲。殺害の動機そのものはわからないが、恵まれすぎていても精神異常になることがわかった。終始暗いイメージで進む映画なので、そんなに好きにはなれないなぁ。演技力とFameだけが良かった。
男たちの愛憎劇。
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デフォックスキャッチャーという財閥が経営するレスリングチームの副コーチをその社長デュポンが殺害した実際の事件の話。
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なので、被害者と加害者がメインの話かと思えば被害者の弟がメインで話が進む。私この事件全く知らなくて、途中気になりすぎて事件を調べたらえ!?兄が死ぬの!?なんで!?どうして?っていうミステリーとして見れたので結構面白かった(笑).
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弟のマークはオリンピックで金メダルを取ったものいつも兄の影に隠れてかつメダリストとは思えない地味な生活を送ってる。両親のいないマークは父ように接してくれるデュポンに依存する。
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デュポンも毒親の母を持ち、執着をしている。おそらく「アメリカ的な強い男」になって母親に認められたかったデュポンも、マークの父のように接することで自分の欲を満たしてた。(性的なこともしてたっぽい?)
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マークの兄デイブは、デュポンがなりたかった理想でそれが叶わないと知った時、自らその理想を破壊する。とんでもない愛憎劇でしたね(笑).
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ネトフリのドキュメンタリーで劇中にもでてきたテレビの取材場面が、実際の映像で見れるんだけどデイブとデュポンはめちゃくちゃ仲良さげ。この映画では全く真逆に映っていて、やっぱテレビって見せたいように見せる、1部を切り取っただけ、なんだなと。それは映画にも言えること。
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『マネーボール』の監督なので、スポーツ映画だけどくらーいテンポで良かったです。
バランスと張り詰めた緊迫
兄と弟の微妙な関係、二人とも同じ金メダリストなのに生活はまるで違う。性格も違うのだろう。そんな微妙な関係に手を差し伸べたパトロンがいて、兄弟が分かれることで弟は見事に復活する。そんな兄弟の関係を知ってか知らずか、兄や兄家族まで呼んで、緊張が高まる。パトロン自身も母との確執で精神的に歪みを持っている。
さらにパトロンが強烈な自己主張で弟との友好関係は大きく揺らぐ。それらを呑み込んで、辛うじて保たれた緊張が突然崩壊すると、そこには悲劇しか残らない。悲劇の相手は兄だったが、成り行き次第で、別の悲劇が現れたかもしれない。
観た後に残るやるせなさ。考えさせられるが、何ともつらい。
何者にも成れなかったデュポン
スティーブカレルがニコリともしないのが、精神的に大丈夫じゃない感じを醸し出してます。チャニングティタムも、ほぼ眉間に皺寄せて暗い。お兄さんを頼らずとも、できる自分!を実現できない歯がゆさ。マークラファロは、似てる俳優さんと思ったほど、この役に成りきっていた。事実とは衝撃的。
不穏で不気味な空気・・・そして悲しい雰囲気。
弟が講演?の後ファーストフード店に寄って車内でそれを食べるシーンで、メダリストなのに決して華やかとはいかない生活が悲しく感じました。 自分はメダルに誇りを持ってるのに世間と温度差があるみたいな・・・。
よく分からない…
今回もスティーブカレルが出てるので話は知らないが観てみた。
事前情報なしで観たからかもしれないが、ずっと一人のレスリング選手の人生を観ているという感じで、とても退屈で眠くなってきたなぁと思ったら突然ズドン!!
一気に目が覚めた
けどそこまでの行為に至る理由がイマイチ掴めず、実話に基づいてる訳なのでしょうがないのだが、なんだか少しモヤモヤする映画でした。
あといつものスティーブカレルとは全く違う!
ってかもう別人な領域笑
お金持ち独特の常人離れしたというか、ちょっと変な感じが、最初から何...
お金持ち独特の常人離れしたというか、ちょっと変な感じが、最初から何するかわからない得体の知れなさで、デュポンがチョーこわい。
この映画のなにがおもしろいんだろう?と不思議なんだけど、ひきつけられてしまった。
それにしてもレスリングって笑っちゃうよね。
トンデモナイ話だけど…実話ベース!
スティーブ・カレルの『人として大きな何かを欠いた人物』が、リアリティあって、気持ち悪く、怖かった。そこで100点!
でも、これって“不穏な空気がいつ爆発するのか”を楽しむ作品であり、その引っ張りが長い分、本作はかなり疲れる。
楽しめたけど、オススメはし難い。そういうカンジで評価★3です。
不完全燃焼
事件は結局解決した?
大富豪のデュポンのラストのシーン不気味過ぎました…
マークは兄へのCOMPLEXありデュポンも母への闇に潜む想い
大富豪のデュポンはなんでもお金で欲しいものを手に入れようとせるけど1番手に入れたかったものはお金では手に入らなかった
その歯がゆさからかマークの兄を殺害してしまう…
ホント不気味で不完全燃焼の映画でした。
不快真実
(ストーリー:3・キャスト:4・映像:3)
前情報もなく、どんな映画かわからずに、何の話かもわからずに
見たが、なぜか引き込まれてしまった。真実だけに別にストーリーは
面白くないけど、見終わった後には疲れた。
●静かで深い欲望の先に。
兄へのコンプレックス。母へのコンプレックス。レスリングで見返したいという共通点。ジョン・デュポン役のスティーブ・カレルの鼻の高さが、なんだか高貴でコワイ。レスリングへの情熱は本物だったみただけど。ちなみに彼はコメディ俳優なのね。
しかし、満足は金では買えないってことかな。月並みだけど。
見終えて真相を知る。謎の多い事件だ。精神疾患もあったようだが、殺害原因はよくわからない。やっぱり財閥系だから真実は隠されたのかなとか、本人が死んだから作品化できたのだろうとか、でもデュポン家はこの映画にゃ怒ってんだろうなとか、いろいろ考えてしまう。
言葉が足りない
大富豪デュポン氏の道楽の話。
金メダリストを金で囲う。戦車を買う。充実のレスリング場を作る。そこをアメリカ代表の専用練習場にしようとする。何故か鳥の本も出してる。自分中心のドキュメンタリー番組を作らせる。挙句の果てには、自分が請うた金メダリストを射殺してしまう。
やりたい放題なのに、何故かジョンデュポンには満足感は無い。
本当に欲しいものは、自身の身になる強さであり、だから具体化した戦車を買っちゃうのであったり、本当の仲間であったのだが、ジョンは金で解決する方法しか知らないから仲間たちも金で招聘したりして、その内実は誰にも分らなかった。
射殺のシーンなんて「別に」で殺しちゃうんだぜ!
「お前の○○が気に入らない」とか言えばさ、その場で殺さずに済んだのかもしれないのに。
やっぱり言葉って大事だよ。
一を聞いて十分かるより、一から十まで聞いた方が、ホントのコミュニケーションとしては正解だよ。
スティーブカレルが常に怖い。コメディアンなのに。
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