犯罪6号地

劇場公開日:

解説

「闇に光る眼(1960)」の阿部桂一の脚本を、「街の噂も三十五日」の村山三男が監督したもので、刑事の活躍を描いたドラマ。「からっ風野郎」の村井博が撮影した。

1960年製作/79分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年6月22日

ストーリー

或る夜埋立地の石炭山で東西組の杉山が射殺された。判定された新型消音ピストルから、密輸関係の聞込み捜査が始まった。台東署の部長刑事青山秀夫は杉山が同棲していた大沢和子という女から杉山が兄貴分の秋田の恨みを買っていた事実を知った。秋田にはアリバイがあった。青山の弟分工藤洋一は、杉山が通っていた喫茶店ノクターンを教えた。そこの清純なウェートレスみどりは、杉山が外国人と店に来たことがあると言った。警視庁の写真にある外国人は皆、白だった。青山はみどりに好意を感じた。刑事足立健次も事件を担当したが、二人は合わなかった。和子にロイシュメリングというパトロンがいることが分った。金まわりのよくなった工藤が和子と同棲を始めたという聞込みがあった。その和子が杉山と同じ消音ピストルで殺された。和子が書き残した“シ6”の二字から、シュメリングを調べた。アリバイはあったが、足立は彼の女友達グレースから、ジェームス・ドーリーというバイヤーが何者かに脅迫された事実を知った。捜査が行きづまったところへ、工藤の死体が日之出桟橋に上ったという報せが入った。三つの殺しは組織的な大犯罪に結びついている、と青山は直感した。大沢和子がコールガールだったことを知った青山は捜査の途中コールガールのあけみを知った。ドーリーを脅迫して捕えられたチンピラが、ドーリーが麻薬団のボスだと自白した。ドーリーは行先をくらました。ノクターンを訪れた青山は、みどりが車に乗り込むのを見た。一撃されて昏倒する彼の目に、消音ピストルをもった殺し屋風の男が見えた。後を追う青山は、近くで会ったあけみから一行の行先が“シ6”つまり芝浦沖の六号お台場と知らされた。そこには国外逃亡の船を待ってドーリーら外国人数人とノクターンのマスターがいた。青山と刑事達がとび込み、全員逮捕した。静まり返った丘の上で、近づいた青山にみどりはつぶやいた。「私はドーリーの女です」……。

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