劇場公開日 2012年11月3日

  • 予告編を見る

黄金を抱いて翔べのレビュー・感想・評価

全50件中、41~50件目を表示

4.5とてもスリリング

2012年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 現代の日本で銀行強奪事件を描こうという心意気が非常に素晴らしいし、またその銀行がけっこう古いというのがリアルで、あり得そうなところを追求している感じが素晴らしかった。

 井筒監督作品を最近立て続けに見返したところ、井筒監督の暴力は乱闘かリンチが中心で、不意打ちなどもあり、タイマンは描いていなかった。ほとんどないのではないだろうか。英雄的にケンカの強い人物などは一人もいない。強いとされている人も尋常じゃなく凶暴であったり、どこまでも痛めつける事にためらいがない、凶器を卑怯とも思わない人物として描かれていた。ケンカの強さなんて所詮そんなものだと意図しているように感じた。空手の使い手の強さが、金属バットのヤンキーと同格として描かれている。

 そういった意味でのリアリティはこの映画の強盗や殺し合いにも非常に感じる事ができる。日本映画のエンターテイメントは現実感を簡単に手放してしまいがちなのでそこを大切にする井筒監督のセンスは素晴らしいと思った。

 妻夫木聡が暗すぎ、浅野忠信が土方っぽすぎなどなど、非常に味のある人物像ながら女性ファンがみたらガッカリしそうなところもよかった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
吉泉知彦

5.0監督ありがとう!

2012年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

萌える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
memomemo

4.0大阪ノワール

2012年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
りりー

3.5内面を描く演技

2012年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

原作が小説ということで、小説を先に読んで公開日をまっておりました。

原作は「内面を描くに長けたメディア」の小説。
それを「外面を描くに長けたメディア」の映画でやるというのは、これまた難しいことですが、この映画では出演者各人の演技によってそれが成されていたと思います。

主要人物の集まり方もスピーディーに。そして全員が癖のある奴らばかり。唯一普通なのは野田だけ。
この野田を演じている桐谷さんの演技がまた面白い。
普通ない奴らのなかで、唯一普通の。恐らく見ている観客に一番近いのが彼でしょう。
登場時から、強奪計画の実行時に至るまでの彼の「普通」なっていくさまは中々です。

また、この金塊の為に集まった男達が徐々に生き生きとしていく様。
特にこのストーリーで鍵となる幸田とモモ。この二人の変わっていく様もいい演技で魅せてくれていたと思います。

私自身、モモ役チャンミンファンということもあって見に行きましたが、ファンという贔屓を抜いてもなかなかいい演技をしていたのではないかと思います。
また原作にある「幸田はモモが好きだ」ということを念頭に演じたという妻夫木さんの演技もまた、内面からその気持ちが現れててよかったと思います。
二人のラストシーンは凄く好きなカットの一つです。

スピーディーに進むストーリーはカットも多くせわしなく進んでいきます。
個人的には長回しの演出が好きなのですが、この作品に関してはこっちのほうがより緊迫感が感じられて良かっただろうなと。
なかなか乾いた感じでありながら、日常によくいる大阪のおばちゃんたちがいい味出してます。

おばちゃんたち含め、関西特有の空気や、会話の小ネタとかもチョット面白いのでその辺もチェックすると楽しいかもしれません。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ひちょ

3.0タイトルが好き

2012年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
Helguera

3.0固定観念は持たずに観るほうが良いのかもしれない

2012年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
たろす

3.5札束より欲しいもの、オレにはある

2012年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
harukita

4.5また、貴方と逢えた

2012年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

「ゲロッパ!」など、良質の娯楽映画を多数生み出してきた井筒和幸監督が、青春映画の佳作「69-sixty nine」の妻夫木聡を主演に迎えて描く、犯罪活劇映画。

高校時代、ふとしたきっかけで高村薫の原作に出会った。

何となくもやもや、いらいら、怒りを持て余していた学生の私は、圧力や権力に叩き潰されながらももがき、苦しみ、銀行強盗という究極の賭けへと疾走する男臭いドラマに、心が躍った。どこにも行けない無力な自分が、空へと飛び立つ感覚・・その爽快な活劇に、どれだけ腐りかけた気持ちが救われたか。私にとって、高村の原作は青春時代のバイブルだった。

その原作が、満を持しての映画化である。娯楽として全国公開に乗っけるには、あまりに泥臭く、キナ臭い犯罪劇として成立するストーリー。いささか不安と緊張を抱えながら鑑賞に挑む原作ファンも多いだろう。

その点では、「ガキ帝国」「パッチギ!」など、不器用に硬直した現実に対してあがき、拳をふりかざす!そんな格好良い男達を描いてきた作り手を演出に抜擢したのは、最適な判断だったろう。

「ファイヤーウォールを解除、パスワードをプログラムで解析!」「ウイルスで回路を遮断するのさ。」なんて、どことなく人の熱さ、弱さ、葛藤が浮かび上がらないデジタルな犯罪劇が世の映画を席巻する中、鋼鉄の金庫をバルブで無理やりこじ開け、汗かき、ベソかき脱走を図る極めて人間臭い強盗劇が爆発する本作。

知的な印象の強い役者陣を揃えつつ、適切なバランスをもって血まみれ、◎◎まみれの汚れたヒーローとして脚色、「衝動」の言葉がぴったりはまる小市民の暴走が生き生きと刻み込まれている。

人の姿が透けて、欠けて、どうにも薄味のデジタル時代に、敢えて突きつける肉体礼賛、奮闘のアクション作品には、やんちゃな男の美しさを時代に沿って魅せてくれる井筒演出がやはり、しっくりくる。ぴたりとはまり込む。

青春時代をするりと抜けて、少し世の中に染まってしまった今、映画という形で再会した「あの、世界」。果たして、私と同じように高村原作で青春を失踪した方には、どう映るのだろうか。そんな方と、あの頃は行けなかった居酒屋で、あの頃は飲めなかったビールを飲みながら話し込みたいものだ。

今でも、格好良い男達の熱い、熱い戦いは私の胸を熱くする。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ダックス奮闘{ふんとう}

4.5いろいろな感情を受け取れる映画。

2012年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

難しい

登場人物に色々背景がある割に、説明が少ない映画だが
(どうも原作もあまり細かくは描いてないらしい)、
その分、男たちの持つ情念や、独特な質感、大阪の疾走感が心地よく
全編を貫いていた気がする。
頭をからっぽにして日常を置いて、どっぷり感じてみるのがいい。

「なんで強盗??」
「この人たち何つながり??」
理由とか正しさに捉われ過ぎる日常の中で、そこを振り切った爽快感というのがある。
大人になったって理由の無い感情や衝動は「本当は」ある。

強盗活劇のようでいて、人間模様のようでいて、人の持つ焦燥感・衝動描写のようでいて。
ちょっとユーモアもあり。
いろんなものをたゆたうように描いている映画。
その人に合った切り口で観られるし、自分のコンディションによって感じ方が変わるかも。

男性向け骨太ゴリゴリな感じを受けつつも、旬な俳優の織り成す世界に
華があるので女性にもオススメ。

いろいろ感じたい人。
自分が何考えてるか最近分からない人。
内省する意味なんかでも老若男女オススメな映画だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
daina

4.0切なくておもろくて泣けた

2012年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
イチゴバンビ