劇場公開日 2012年11月3日

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「いろいろな感情を受け取れる映画。」黄金を抱いて翔べ dainaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5いろいろな感情を受け取れる映画。

2012年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

難しい

登場人物に色々背景がある割に、説明が少ない映画だが
(どうも原作もあまり細かくは描いてないらしい)、
その分、男たちの持つ情念や、独特な質感、大阪の疾走感が心地よく
全編を貫いていた気がする。
頭をからっぽにして日常を置いて、どっぷり感じてみるのがいい。

「なんで強盗??」
「この人たち何つながり??」
理由とか正しさに捉われ過ぎる日常の中で、そこを振り切った爽快感というのがある。
大人になったって理由の無い感情や衝動は「本当は」ある。

強盗活劇のようでいて、人間模様のようでいて、人の持つ焦燥感・衝動描写のようでいて。
ちょっとユーモアもあり。
いろんなものをたゆたうように描いている映画。
その人に合った切り口で観られるし、自分のコンディションによって感じ方が変わるかも。

男性向け骨太ゴリゴリな感じを受けつつも、旬な俳優の織り成す世界に
華があるので女性にもオススメ。

いろいろ感じたい人。
自分が何考えてるか最近分からない人。
内省する意味なんかでも老若男女オススメな映画だと思います。

daina