バトルシップのレビュー・感想・評価
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アクション好きとしては、消化不良ながらも・・・
ユニバーサル映画100周年記念作品!!と、何回も映画館で予告編を見てきた作品。
そう言われると、映画会社の意気込みを感じてしまうので、どんなにアクション大作なんだろうと楽しみにしていた。
で、早速見に行った。
う~ん。。。微妙。。。ビミョウ。。。
確かに、敵の宇宙船など、映像は見ごたえあった。
特に、巨大なお掃除ロボットみたいなヤツ。
あんなのに襲われたくないわっ!!と、心の底から思った。
トランスフォーマーのスタッフが再集結したとか。
そうなんだろうな~というシーンがあった。
ストーリー設定があのような設定なだけに、ガンガン撃ちまくり、やりたい放題というわけにもいかず。
で、そのあたりが、不満。
ストーリーも、序盤のコミカルな部分と、後半のアクション部分とを併せ持っていた。
良いのだけれど、序盤のコミカル部分が長すぎたかな。
こういう映画って、緊迫感が大切だと思うのだけれど、それが少し間延び感になっていたりした。
そうでないと、地球人は、エイリアンに勝てないのかもしれないけれど。
映画会社としては、万人受けを狙ったのだろうか。
「インディペンデンスデイ」
「トランスフォーマー」
「プレデタ―」
「スペースカゥボーイ」
「ロサンゼルス決戦」などなど。
至る所に、見たことのあるようなシーンや、設定があった。
私にとってはそれが、既視感となって、満足感が減り、不満へと繋がったようだ。
ただ、ハワイの真珠湾での、日米合同演習の際に起こったこと。
そういう設定に意義があると思った。
また、「バトルシップ」という単数形にも注目。
≪あれ≫がお出ましになるとは・・・好感を持った。
エンドロール後にも映像あり。
見逃さないで。
3.5か4.0で悩んだけれど、3.5で。
ア○でマ○ケなアメリカ白人映画
見終わってこうやってレビュー書こうなんて思わない方がいい映画ですね。
思い出して評価しようとすると、4だったのが3程度になっちゃいました。
エンドロールに何かあるって映画に限って、別にどうでもいいんだよなぁ。
「お!日本語話してる!」と素直に感動しました(笑)
それを海外で見るとね、誇らしくもあり、気恥ずかしくもあり。
アクションシーンおよび人間ドラマ共にパーフェクトの満足度でした。
アクションシーンおよび人間ドラマ共にパーフェクトの満足度でした。本当にユニバーサル映画の100周年を飾るアニバーサリー作品に相応しい内容だと思います。
春の荒らしが吹き荒れるなかで始まった試写会は、なんとスタッフ・出演陣が総出の世界初のワールドプレミア試写会でした。出演した浅野忠信ですら、完成試写は初めて見るというくらいプレミアで、こんな大作が日本で真っ先に試写で見られるのは誇らしいことです。
本作のテーマは、エイリアンと14カ国からなる世界連合艦隊の戦い以上に日米両国の固い絆を幾層にもアピールしているところが特色です。石原都知事がわざわざ祝電を打ち、今の情勢に正鵠を得た作品だと言葉を寄せてきたのも納得できる内容でした。
エイリアン側の攻撃でピンチに至ったアメリカ海軍を救ったのは、日本人自衛官の語った孫子の兵法だったのです。そんな日本と東洋の叡知が世界を救うことに繋がるのは、ヨイショされているというのは解っていても、日本人としてとても心地いい気分になります。民主党政権の場当たり外交で、普天間移転を巡りギクシャクした日米関係。それでも北朝鮮や台湾有事の際には、やはり頼りになるのが米軍の存在です。東日本震災では、もたもたしている自衛隊の展開よりも早く、『トモダチ作戦』を決行して、被災地の人命救助に率先して当たってくれました。このときの作戦の旗艦空母「ロナルド・レーガン」は、本作にも実物を露出させて、日米両国の絆をアピールしていました。
また本作の舞台も敢えてパールハーバーを選択したのだそうです。日米両国の遺恨の地で、日米両国の軍人が助け合うストーリーを作り上げることで、過去の遺恨を乗り越えて絆を深めたいというのがピーター監督の意図なんだそうです。
さらに本作の製作は『トランスフォーマー』のハスブロが担当しています。周知のように『トランスフォーマー』は日本の玩具が原点にあります。実は、本作もアメリカからの輸入ゲーム(英: Battleship)として、タカラから発売されていた海戦ゲームに、少年時代のピーター監督がはまっていたそうなんです。
父が海軍マニアで影響を受けたピーター監督だけに、海戦シーンは相当なこだわりよう。プロの水兵さんたちに「そうそう、こうなんだよ」と言ってもらえるような映画を目指したとか。そのため本作で描かれている14カ国の戦艦・駆逐艦は全て本物というから凄いです。また未確認物体と遭遇した際の対処法についても細かくアメリカ海軍の指導を得て、実際の戦闘シュミレーションに即しているのだそうです。マニアでない観客でも、操艦シュミレーションの巧みさに思わずおおっと唸ってしまうことでしょう。CGで作り上げたエイリアンの地球征服ものとは一線を置く、抜群のリアル感はこうした監督のこだわりの賜物と言えそうです。
ところで、エンドロールには恐らく続編に続くことになる重要シーンが収録されています。最後までお席を立たないように。
さて物語では、大味になりがちなところを、きちっと新人将校アレックスの成長とサクセスストーリーに絞り込んで、観客が感情移入しやすい人間ドラマを作り上げているところが秀逸です。
冒頭では、アレックスは単なるニートでした。弟の根性を鍛え直そうと海軍で駆逐艦の艦長をしていた兄は、強引に海軍入りを勧めたのです。そんな勧誘に乗ったのもアレックスが結婚したがっている理学療法士サマンサの父親が、兄の上司の提督だったからです。 けれども将校となってもミスの連続で、軍事演習の終了時には強制退役を迫られていたのでした。アレックスの置かれた立場ががらり変わるのは、エイリアンの攻撃で兄の艦も撃沈し、自分の艦も艦長以下上級士官が死亡して、突如アレックスが艦長として指揮しなければならなくなったのです。さらにプレッシャーをかける辞退が発生しました。アレックスの判断ミスで、エイリアンがバリアーを張って支援の軍事力を遮断している海域のなかで、残ったのはアレックスの艦長をしているJPJという駆逐艦1隻になってしまったのです。プレッシャーと責任感から、呆然とするアレックス。
そんなアレックスを奮い立たせたのは、アレックスがライバル心を燃やす自衛艦の指揮官ナガタでした。ライバル心を印象づける伏線として、演習に先立つ各国軍隊チームによるサッカー大会が印象的。アレックスを派手にナガタがキック。平常心を失ったアレックスが暴走して、米チームは海上自衛隊チームに敗北してしまうエピソードが描かれています。
藁をも掴む心境だったアレックスは、艦を失って乗り込んできたナガタの意見に素直に耳を傾けたことがアレックスの運命を変えていくことになります。ナガタは孫子の兵法から、敵のバリアーのなかでレーダー機器が一切使えないという見えない敵をどうやって殲滅するか、画期的なアイディアを披露。たちどころに成果を生み出します。その作戦を聞いただけでアレックスが艦長の座をナガタに譲ってしまうのも凄い決断だと思いました。 孤軍奮闘するもののJPJも敵襲を受けて轟沈します。エイリアンたちはハワイの
宇宙通信施設をジャックして、母星に地球の位置を知らせてさらなる艦隊の増援を目論んでいたのでした。宇宙通信施設を破壊しなければ、地球の存亡に関わる事態に。ここから艦を失ったアレックスの驚きの采配が冴えます。戦果と共に、ナガタとの絆もかけがえのない強いものへ。ナガタが語る日本の叡知に素直に耳を貸したことから始まるアレックスの軍人として変わっていくところが素晴らしいのです。敵に横腹をわざとつかせる「丁字戦法」のような作戦を実行したときは、拍手したいくらいでした。
余談ですが、そんな奮闘したアレックスに勲章を贈り労う提督でしたが、娘との結婚にはノーだったのですね。何とも殺生なぁ(^^ゞ
本作は海戦ばかりではありません。たまたま宇宙通信施設のそばを散歩していたアレックスの恋人のサマンサと彼女の患者の退役軍人のたった二人で、エイリアンの通信阻止に向けてのスリリングな戦いも描かれます。
弱点も戦略も読めないエイリアンに対し、登場人物が海と陸の両面から知力と体力の限りを尽くして立ち向かうところが、大味な他のSF大作と違う点だろうと思います。
本作では悩めるアレックスを補佐するナガタの存在が大きく、準主役の扱いに。ナイーブさ力強さの両面を演じ分けたアレックス役のテイラー・キッチュも良かったですが、それ以上に、日本伝統の海軍魂を見せ付け、動じようとしない気骨あるナガタを演じた浅野忠信の存在感が素晴らしかったと思います。
最後に、これだけアメリカ海軍が、諸外国の海軍まで巻き込んで本気で全面協力した映画作品も珍しいと思います。小地蔵が思うに、その背景には本作の内容が単なるフィションではないのかもという予感がします。
人類が宇宙開発に本格的に乗り出すとき、国防も単に諸外国だけでなく、「宇宙に存在する脅威」も想定しなければいけないという啓発映画のようにも感じられました。アメリカ軍はきっとその辺の情報を隠し持って、本作への全面協力に臨んでいるものと思います。
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