劇場公開日 2011年9月23日

  • 予告編を見る

「根が優しい人は救われる」親愛なるきみへ はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0根が優しい人は救われる

2023年6月12日
PCから投稿

海に落としてしまった荷物を、もぐって取ったことがきっかけで仲良くなる話し。隣にいた男は友達なんでしょうが、そのうち揉めるんだろうなと思いながら観てました。

車に乗せてもらった際に男が言ったセリフ
「もう一年になるかな。毎週遊びに来てたから、いっそこっちで暮らそうと思って」 --- この決断力見習いたい。

音楽(字幕付き)を流しながら仲良くなる映像がしばらく続く。何か80年代青春映画によくあったノリに感じる。あっという間に仲良くなる展開は正直単調でピンと来なかった。個人的にはインストにした方が引き込まれた感じがした。
2週間の休暇が終わり、赴任先へ行かれても手紙で愛情を確かめ合うのは良かったんだけど、テンポが早く雰囲気を味わうまではいかなかった。

9.11の事件があり、除隊するつもりだったのに任務延長の展開になる。彼女との約束通り除隊するか、軍の仲間を見捨てるわけにはいかない、そして訓練や待機ではなく本当の現場に立ち向かってこそ軍人では・・・そんな葛藤がよく描かれていたと思う。

「なんだ、やっぱり他の男に行っちゃったんだ。本能と思うしかないのかな」 --- そんな展開でしたが、彼女の事情・心理面もしっかり描かれており、優しい人は報われないと感じる世の中なので 「◎」 でした!
 都合がいい(女側)、そして気の毒(男側)と感じる人もいると思いますが、事情が事情だ、最後は葛藤・決心・男気? も出てたし、中盤以降はよく出来た映画だと思います。前半もう少し丁寧に進めてほしかったな。もったいない。

9.11を絡めた恋愛映画として「リメンバー・ミー」を思い出しましたが、あちらは最後強引に結び付けた感があり後味が悪かったけど、この映画は自然に思えた分、不快に感じず最後まで鑑賞できました。

コメントする
はむちん2