マネーボールのレビュー・感想・評価
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圧倒的不利をアイディアで勝利へ
シビアにお金で取引される野球選手の姿を描きながら、
野球選手の真価はお金じゃ測れない、という事が描かれる
不当な評価を受けている野球選手を見つけ、運用し連勝を達成する。
なんといってもピーター(ジョナ・ヒル)が魅力的な演技をしている
ブラピの演技を食う勢いだ、彼を見るだけでも十分見る価値がある
お金と計算で野球をしている姿を描きながら
その実最も大きなテーマは「野球はそんなものでは語れない」ということだ。
野球がわからなくても楽しむことができる
とてもいい映画
リアル「もしドラ」?苦肉の策?ブラピがよかったです。
マネーボール理論かどうか知らないけど、昔レッドソックスが松坂と一緒に岡島をとった時に、三振数÷四球数みたいな式を使っていたのを思い出した。
よく使う式なのかもしれないけど、当時は聞いたことがなかったので、メジャーにはすごいこと考える人がいると感心した。
私はマネーボール理論というものを知らないのですが、本格派の一番がとれないのなら、本格派の二番手、三番手とってもまず勝てないのは明白で、それなら苦肉の策として、邪道の一番とろうとするのは当然なのでは?昔よく近鉄がやっていたような気がする。
ただ、それをスカウトにやらせようとすると、邪道ぶりに目がくらんでうまくいかないから、リスクはあるけど、きっちり理論的に、数字で判断してとろうということになったのだと思います。
ドラッカー理論だと、組織は人の強みを伸ばし、弱みを中和するものだから、邪道の一番の人達でも、うまく組み合わせれば、本格派一番の人チームに勝てることになる。
そして新しい価値を創造するという意味では、イノベーションと言えなくもない。
ただ、統計は昨日と今日と明日の環境がまったく同じでなければならない。
その前提そのものが崩れてしまうと、まったく意味がなくなってしまうのと、数字化できない部分の方が圧倒的に多くて、本当はそっちの方を中心に管理しなければならないのでは?というところが疑問でした。
でも、野球は夢を売る商売、どっかの国のプロ野球みたいに、金、金、金と言っていれば、結局見ている方も、応援しても儲からないし損するだけ、勝手に自分達でやってくださいということになる。
お金でなくて、統計で勝とうとするチームがあっていいし、そういうチームがなければプロ野球は存在する意味ないような気がしました。
内容的にはブラット・ピットがよかった。
でも地味な映画だから主人公まで地味にはできないのかもしれないけど、いい男すぎてちょっと違和感が・・・・。
最高のMLB映画!脚本とブラピの勝ち!
原作の内容を活かしつつ、事実にとらわれずかなり大胆に作り込んだ脚本のおかげで、最初から最後まで一気にみせる作品。トレードの舞台裏など、MLBファンじゃないと分かりづらいところもあるけど、企業再生とか、貧乏自治体の改革とか、そんな話とも重ね合わせることもできる内容で、観ていて飽きません。あまりに作りすぎたり、大事な事実を完全に無視している部分があったりするので、その点でマイナス0.5としましたが、MLBを題材にした映画では間違いなく過去最高の作品です。
ブラッド・ピットは、昔から言われているけど、ふとした表情が全盛期のレッドフォードにますます似てきましたね。実際のビリー・ビーンよりかなり男前という感じだけど、ダサい服装といい、噛みタバコだのポップコーンだのコーヒーだの、絶えず何か口に入れている品のなさといい、現場たたき上げのアメリカ人を本当に良く演じています。個人的には彼を初めて良い役者だなと思いました。
マネーゲームに改定します
前田敦子のもしドラとは逆の評価。
実話だけあって話がリアル。
ゲーム感覚でGMをしているが成功するのもわかる。
言うことを聞かないスカウトや監督に対し
いかにしていうことをきかすかなど、
やり方に説得力がある。
私生活にも参考になる話。
この哲学は共感できる
余談だがこのGMのおかげで大リーグでの出塁率の価値観が
変わりイチローの評価が
下がってしまった。
さらに余談だがこの映画にイチローがでてきます。
異質なものは煙たがられる。
かなり注目されていてたブラットピットの
マネーボール。
この映画も実話に基づいています。
予備知識を入れていなかったので何が
マネーボールなのか分かりませんでしたが、
それでも自然に入り込めるストーリー展開で
楽しめました、
何が正しくて何が間違っているのか
答えが有って無いような環境下に於いて、
さらにその中に昔ながらの体質や体制があった時、
新たなるモノや考えはは異質と捉えられ
目の敵にされます。
そうした背景がある中で、彼がどのようにして
打破していくのか、
そして彼が辿り着く新しい価値観がいつの日かくる
スタンダードでベーシックになるまでの過程が描かれています。
評価がちょっと低いのは実話にありがちな
映画の終わり処が今一だったからですね。
とは言え個人的には楽しめました。
秀作の一歩手前
ピットの演技がこの役柄にはあっていたのか・・・
それを除けば
すばらしい映画化だと思います。
イノベーションを求める人
イノベーションを自負する人
なら
観る価値ありです。
ケイシーの歌う挿入歌は聞く人の心に届くでしょう。
データ野球
知り合いが途中で寝ちゃったって言ってたから、つまんないのかなと思ってたけど、
自分としては、とてもおもしろかったし、好きなパターンにはまった映画でした。
今では、常識となっているデータ野球の先駆けといえるんでしょうか。
選手の獲得を経験や勘ではなく、データをもとに行う。
しかも、出塁率という誰も重視しないようなデータをもとに。
さらには、出塁率が高ければ、守備位置が違おうが、けがをしていようが起用する。
斬新な考え方だと思うけど、当然、反対も多い。
ただ、ビーンは、自分の信念を強く持ち続け、20連勝をしてしまうところが
すごいんだと思う。(ただ、優勝はいまだ達成できないけれど。)
だが、本当は選手でなく「勝利」を買うべきだ。
映画「マネーボール」(ベネット・ミラー監督)から。
野球好きにはたまらない台詞が多かった気がする。
その中でも一番印象に残っているのは、このフレーズ。
「野球で何を把握すべきか、誤解している人が多すぎる。
メジャーリーグを運営する人たちが、選手やチームを理解していない。
球団の人々は、金で選手を買おうと思っている」と現状を語った後、
「だが、本当は選手でなく『勝利』を買うべきだ」と力説するシーン。
「勝利」のために「打率」ではなく「出塁率」の高い選手を集める、
その簡潔な説明に、なるほど・・と唸ってしまった。
打者にとって名誉なタイトルはどうしても「首位打者」となるが、
実際の試合では、この作品の中でも交わされる
「四球か、ヒットか、関係あるか?」という問い掛けのように、
「どんなことをしても、塁に出ろ」と言われることが多い。
それは「デッドボール」でも「振り逃げ」でも構わないから、
「出塁しろ」という命令であり、ヒットを打てという指示ではない。
日本でも、アメリカでも、財力にモノを言わせて選手を集めるチームが、
なかなか優勝できない、と騒がれるが、この理論を当てはめれば、
「勝利」を買わずに「選手」を買っている間は、優勝出来ないことになる。
私の中で、意外と曖昧な位置づけであった、
球団における「GM」(ゼネラルマネージャー)という役割も理解できたし、
「最初に何かを成す者は叩かれる、常にだ。」の台詞に勇気づけられた。
しかしながら、どんなに素晴らしい成績(歴史に残る20連勝)しても、
「最後に勝たなければ、何の意味もない」ことを教えてくれた。
やっぱり「野球の奥の深さには、常に驚かされる。」がテーマだろうか。
人は野球に夢を見る
野球好きの私には、とてつもなく堪らない作品です。
特別に涙を誘うでもなく、滅茶苦茶な大どんでん返しが
あるわけでもない。
せいぜい、チームが勝ち進む場面が盛り上がった程度で
悪く言えば、淡々として盛り上がりの無い映画。
だが、この特別感の無い、無理に人を泣かせようとしない
現実味のあるのが、私には良かった。
特に、最後はお金に動かず、気持ちを貫いた事も
日本人に好みの、行動ではないでしょうか。
また、主人公の人間性を出すのに、娘の存在も
良かったと思います。
あれが無いと、ただ野球の世界を勝手に楽しんでいるだけの
ようになるかも。
限られた予算で、いかに良い選手を集めて、勝てるチームを
作るのか?
これは日本の球団にも言えるでしょう。
まぁ映画は面白かったけれど、メジャーのGMの世界は
どうみても、野球のテレビゲームを楽しんでいるようにしか
見えないのが、ちょっと悲しい。
そう言う意味では、某在京球団はメジャー級か?(笑)
あ、あの球団は他で給料だけ上がって、使えなくなった選手の
引き受け場所だったんだっけ・・・。最後は映画評じゃないな・・・。
経営の基本⇒ランカスターの法則(・ω・)ノ
‥ランチェスターの法則‥とも言うがね〜(^-^)?
即ち↓↓↓
【新規や中小は‥大手と同じ土俵で勝負してはならない!】て事(o^-')b
◆ピーチA(やLCCの市場確立)の登場で‥関空は[お荷物]では無くなりつつ有る。
◆山善電機は扇風機の販売で‥国内シェア一位だ。
◆一時期はマイクロソフトから援助も受けたアップルは‥
誰にも真似出来ない発送で‥今や業界の盟主だ。
◆軍と共用で茨城空港に経営の憂いは無い‥。
◆軽自動車から撤退し‥水平対抗エンジンに磨きをかけるスバル‥
同じく‥
販売車種を絞りスカイアクティブに磨きをかけるマツダ‥
早くからインドを視野に進出してたスズキ‥。
そう‥
‥やり方次第だ!て事o(^o^)o
◇小泉元総理に竹中大臣‥
◇悟空にベジータ‥
◇ネロにパトラッシュ‥
相方を得た宰相は‥ただただ突っ走るのみ!
‥改革に対抗勢力はツキモノだ‥/改革にはスピードもツキモノだ‥~ヽ('ー`)ノ~
本作は‥アカデミーもゲット(*^_^*)
なるほど!
硬派な脚本(実話)だ。
(元が、実話だからか?‥音楽も少なめ?)
男性向きな映画だ‥ヽ('ー'#)/
野村IDを師事する俺的に‥
‥これは素晴らしい!必見ス(*^_^*)
☆評は‥
DVD100円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒②★★
モ、1回見たい度⇒③☆☆☆
オススメ度⇒⑤♪♪♪♪♪
デートで見る度⇒①◎(ザ!ボーイズムービー!)
観る相方o(^o^)o】男子なら‥泣きながら一人で見よう('◇')ゞ
観た後の食べ物】ブラピは‥本作でも●オーシャンズ11でも‥
常に何か喰ってる~ヽ('ー`)ノ~
ただヒトコト言っときたい(*'-^)-☆
2時間10分は長い└|∵|┐♪┌|∵|┘
ものすごく上品で格好いい(^O^)/
ビリー・ビーンの立ち振る舞いがとてもかっこいいΣd(゚∀゚d)イカス!
「この選手はなぜいいかというと・・・」
「この選手のいいところは・・・」
のジェスチャーが非常に様になってて(・∀・)イイ!!
その上でマグネットのネームプレートをホワイトボードに投げてばちーんって貼り付けるあたりの仕草もすごくカリスマ感があっていいなあ~。
ジョナ・ヒルも普段のコメディー映画でのコミカルな演技とまた違って、非常に繊細でシリアスな演技をしててオォォー!!w(゚ロ゚)w
メジャーリーグの選手の評価で、付き合ってる彼女が不細工だから駄目とかいう愚にもつかない理由で点数を低くすることがまかり通ってたのが何とも以外。
そこで年俸は安くても、徹底的に選手の成績データのみにこだわって選手を獲得するという、至極真っ当な方法で弱小球団を強豪にのし上げていくという実話は、考えてみれば相当なもんだと思う。
そういう数字やデータを徹底的に信頼する合理主義者であるにもかかわらず、自分が試合を見るとチームが負けるというジンクスを信じてて、あえて試合を見ないというキャラクターも、人間の不条理さを見事に描いてると思う。
そしてクライマックスでチームが優勝するけど、そこでもあえてお涙頂戴的な展開に持っていかず、徹底的に冷静に描くのもすごく上品(゚∀゚)
選手を容赦なく首にする場面とかプロの厳しさもしっかり見せてるのも好感が持てる。
飛行機で「GMは何で選手と一緒に移動しないんだ?首にする時に後ろめたいからか?」と会話してるところで、安全ベルトを取ってもOKのサインの音が鳴る演出とか、ところどころ挟む笑えるところも良かった
必要以上に感動を喚起させるシーンを作らず、至って冷静で全体的に静かなトーンで大感動させる秀逸な映画です(^_^)
私の頭では、難しすぎた?
映画として見た場合、特に見せ場があるとかじゃない、現実の話しなので、
面白かったとは言えない。こういう事実があったんだなと思っただけです。
野球も特に詳しく知っている訳でも無く、好きでも無いので実に坦々と描いていて、途中で眠くなってしまった。でも、野球の好きな人には、良いんではないですか。
新理論も今やふつう
弱小貧乏軍団を独自の理論によって強化、常勝軍団へと変えていった、というと、何かスポ根もののように聞こえるがそうではない。
言わば経営指標に基づく経営哲学の実践編みたいなもので、仕事に専心しながらも仕事と家庭の狭間で苦悩するGMの姿が見て取れる。
セイバーメトリクス理論はこの時急に生まれたものではなく、1980年代から世に知られていたそうだ。
一部の愛好家には人気があったものの、球団経営には生かされなかった。
1983年ビリー・ビーンの前のGMであるアルダーソンがマイナーから適用し始め、1990年代半ばに球団経営が苦しくなってからはメジャーでも使うようになり、現場との対立が激しくなった。
1997年、GMとなったビリー・ビーンはこの施策を推し進め、実際には徐々に効果を発揮したということで、2001年から2002年に急に強くなったわけではない。
*
従来指標では「不当に低く(安く)評価されている」選手がいるわけで、その分安い年俸で得点能力の高いチーム編成ができる。
「新しい指標」はパラダイムシフトでも特許でも何でもなく、評価基準が変わるだけで、各チームが評価の指標を同じように変えてくれば、また同じベースになり、金持ちが有利になるのは自明。
事実、アスレチックスは2001年、2002年、2003年と続けてプレーオフに進出したが、地区シリーズで敗退。
2004年、2005年はプレーオフ進出ならず。
2006年はリーグチャンピオンシリーズで完敗し、その後は低迷。
映画に出てきた連勝記録は感動的だが「新」理論は普遍的なものとなり、GMのいう優勝は遠い夢。
大変興味深い
スポーツ映画的な派手さはなくて、数字とお金でチームを強くしていく、本当にゲームみたいな感じ。
人気のある選手ばかりを大金をかけて集めていくのが主流のメジャーの中で、彼のやり方っていうのはすごく革新的だったんだろうな。。。
日本の某人気球団のやり方を思い出してしまった。
でもこの映画を見る限りでは、真の成功者というか、立役者は、ビリーじゃなくて、ピーターのほうだと思う。
ピーターの選手の能力を分析する能力だとか、データベースなんかがなければ、この成功はなかっただろうし、逆にビリーのGMとしての、あと選手時代の知名度と顔がなければ、ここまで進められなかったのではないかとおもう。
映画作品として面白いかというと、微妙だけど、実話の話、再現ドキュメントとして、事実としては、大変興味深いものだったと思います。
データ(過去)ではなく、データの奥の可能性(未来)を信じる
いやー最近、ブラピ出演作がハズレだった記憶が無いです。
今回も良い映画でした。
マネーボール理論とは、いわゆるひとつのデータ野球だそうで。
必要な勝利数から必要な得失点を計算、
各選手の統計データを取り、打率や出塁率を見て必要な選手を抽出……
うぐう、なんか小難しい。
まあ野球にも統計学にも詳しくなくても大丈夫。
まずは出ている役者さん皆が堅実で良い演技。
ブラピもジョナ・ヒルも◎だが、特に印象的だったのはフィリップ・シーモア・ホフマン。
同監督作『カポーティ』の時とはまるで別人!
インテリな役だけでなく、こんな頭の固そうな役もイケるとはね。
(出番少ないのが残念)
更に印象的だったのは主人公の娘役ケリス・ドーシー。
他のレビュアーさんと同じく、あの歌声にやられた。
話を本筋に移そう。
チームを優勝させるべく主人公ビリーが駆使したのは統計データだったが、
結局、一番重要なのはデータではなかった。
どうやって人を勇気付け、100%の力を引き出すか?
それには統計データ以上に揺るぎない信念が必要だった訳で、
それは人から見限られる悔しさを誰より知り、
見放された選手の持つ可能性を誰より信じる、
ビリーならではの信念だった。
「自覚は無いだろうが、君らは優勝チームなんだ」
選手と人間的な接触を避けていたビリーが
選手と向き合い始めてから、チームは変わる。
実話というのが信じられない程の連勝に次ぐ連勝。
そして、あの一打。
引き出された選手の実力が、遂にデータ(過去)を凌駕したあの一打!!
全身が鳥肌立つような感動だった。
こっちまで拳を振り上げたくなるほどに熱いシーンだった。
……マネーボール理論は是か非か。
データとか統計とかいうヤツは非人間的な臭いがしてどうも苦手だが、
結局そんなものは単なるツールだ。大事なのはそれをどう使うかだ。
端的に言えば、ビリーも敵対する他のGMも、やっている事は同じだった。
どちらも自分のやり方で、選手達の持つ可能性を信じていた。
マネーボール理論は選手の持つ可能性を拡げる“視点”が
ひとつ増えたのだと歓迎すれば良いんじゃないかしら。
濁った泥溜まりも、視点を変えれば青空が見えてくる。
色々な方向から見れば、どんな人間にだって可能性はあるんよ。
一度は見放された人間にも、今は落ちぶれてる人間にも。
これは、万人に勇気を与えてくれる映画。
<2011/11/13鑑賞>
無駄のない脚本
脚本がソーシャル・ネットワークでアカデミー賞をとったアーロン・ソーキンだと鑑賞後に知って、ああやっぱりなと思った。
ソーシャル・ネットワークと共通する点が多いのである。
まず、無駄なセリフがないのである。それによって集中を最後まで切らさずに観ることができる。脇役のキャラ作りができているのも同様。ソーシャル・ネットワークでは、悪役・エドゥアルド兄弟の存在が大きかったが、今回はピーター・ブラントに注目したい。ピーターは映画化に伴って作られた架空人物だというが、本作に非常に大きな役割を果たしている。
最後のオチも含めて、うまくまとまっているという印象を受けた。
GMとは?
こんにちは(いま12月21日Pm6:00頃です)
僕がこの映画を観たのは封切り初日だった。
それが今ごろになって投稿しようとしてるってことは、
なにか割り切れないものを感じたってことだ。
この映画の舞台はメジャーリーグのアリーグ西地区。
そう、僕が敬愛しているイチローのいるリーグである。
チラッとイチローもでてくるけどね。
あのストーリーはイチローが移籍2年目のことだ。
前年、記録になった勝利数を稼いだシアトルマリナーズが
後半に逆転されてそれ以来万年ビリ球団になってしまった。
その逆転優勝を勝ち取ったチームがアスレチックスだったわけだ。
そのオーナーのビリー・ビーンだった。
確かに主力がいなくなって弱体化した球団を、少ない金で、
立て直したというのは話題になっていた。
ビリーの新理論は有効だったようだが、
それはカネがないので、別の基準をつくったということだ。
まともに打率、ホームランの上位者を補強できるカネがなかった。
それゆえの苦肉の策ともいえる理論を仕方ないのでつくった。
というのが、僕の考え方である。
追い詰められた選手たちが、勝ちというものを知ったとき、
ま、人間集団、のりだせば、のるもんだと思うのだ。
でも、決して否定してるのではないのだが・・・
PS)
GMという職業について、言っておきたい。
例の巨人の会長ーGMの醜い抗争があったから、
ひとこと言いたいと思う。
アメリカと日本ではGMという職業も違うのだろうが、
巨人GMだったひとのほうに分はないと思う。
確かにGMとは監督を含めた球団経営をすべて任される
ことになるのだが、オーナーの意向は絶対なのも間違いないのだ。
W氏がオーナーではなく、会長というのがまた紛らわしくしてるのだが、
まず、W氏が実権を握っているのは間違いないだろう。
だから、よっぽどことがあったのだろうが、
K氏の言い分は正当のように見えて、よくあることだと思う。
いままではW氏のパターナリズムに服従してたひとが、
突然、反旗を翻したというのはいかがなものか?
でも、こうしてあたらしい風が吹き込んでくるのかもしれない
とは思う。
オレ流の算盤で球を弾く舞台裏
ジオンビーetc.スター選手を他球団に次々と引き抜かれ、絶えず選手層が薄い深刻なチーム事情を抱えながらも、皮肉たっぷりに叱咤激励するブラピGMの反骨精神は落合博満を凌ぐオレ流を貫いていて興味深い。
選手出身で球団を冷静に分析するGMってぇっと、西武・ダイエーの根本睦夫やロッテの広岡達郎をダブらせる一方で、口が悪く喧嘩っ早い性格は日ハムフロント時代の大沢親分的なニュアンスも匂わす。
選手や上層部、他球団etc.誰彼かまわず「喝!」を入れる鼻っ柱の強さ、そして、意外と情にもろいのも親分っぽくて、映画を観ているのに、プロ野球オタクの血が騒いで仕方なかった。
トレード期限最終日に他チームにトレードを持ちかけ、交渉する傍らで、構想外の選手にリストラを告げる対人術に、GMの人生観が集約している。
相手に遠慮せずに意見を述べ、繊細にチームワークを維持していく姿勢の大切さと難しさを実感した。
しかし、今作の致命的な欠陥は、トラブル続きの貧乏球団がなぜ20連勝を成す強豪チームに躍進できたのか過程が把握できない点である。
開幕前から提唱していた出塁率重視主義の理論を全く証明していない。
大リーグの歴史に疎いと交渉戦術が理解し辛いし、第一、当初の補強がほとんど補強になっていない。
選手とのコミュニケーションはしない主義で、監督の方針なぞ聞く耳を持たず、傲慢で場当たり的すら思える。
でも、憎めない不思議なキャラなのは実際のGMがああいう性格なのか?
それともブラピが演じたからだろうか?
不明瞭のままだが、たとえ、つまづいても最後まで持論を諦めない、あのリーダーシップを学んで、自分の職場に活かせたらエエなぁ〜…
っと、未だに頼りない副主任の了見で最後に短歌を一首
『塁を読み Vの駆け引き 統計す 底を打つべし タマを揃えて』
by全竜
こだわり続けるビリーに敬意を表する!
短気ですぐ物を壊すところが難だが、ビリーの生き方はすてきだと思う。たとえ思い通りの結果が出なくても、努力し続ける姿はかっこいい。マネーボール理論は賛否あるが、私はひとつの方法としてありだと思う。日本でも金満球団が下位球団の4番打者を手に入れたらしい。アメリカだけの話ではない。だからこそ、貧乏球団が金持ち球団から勝ち星をあげたら、めちゃくちゃクールだ。ブラッド・ピットは「ツリー・オブ・ライフ」とはまた違った父親像を見せてくれた。実生活でも父親だから、いろいろな顔を見せることができるのだろう。それにしても、アンジーとの関係は、当初は否定的な意見が多かったように思うが、正解だったのでは? ブラッドは自信にあふれ、輝いている。アンジーは「あげまん」だったのか。最近さえないビリー・ボブ・ソーントンを観るたびにそう思う。
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