劇場公開日 2009年11月20日

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「比喩じゃなくて、クソ共を映画がぶっ殺すとか最っ高!!」イングロリアス・バスターズ 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5比喩じゃなくて、クソ共を映画がぶっ殺すとか最っ高!!

2016年12月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

知的

王道復讐悲劇の女神に相応しいメラニー・ロランに、ブラピのレインも何もかもがハマリ役でもうニヤニヤw今じゃビッグなヴァルツのランダも笑っちゃうほど狡猾で、相手をまんまとシーソーゲームへ嵌め込む罠も最高だった。ナチをバットで撲殺するイーライ・ロスもクソ最高で、ストレス溜まったイジメられっ子に一回見せてやりたいほど(でもマネはしちゃだめよ)!!

随所に仕込んだ映画ネタは初見の頃と同じで分からず(あ、でも『シンデレラ』を思い出す場面はあったな。全然ロマンチックじゃないが)、自分の映画オタクスキルが足りないことが悔しかった。でも初めて観た頃よりも楽しんでるのは嬉しかった。なんせ最初は思い描いてた戦争映画と違いすぎてて、イライラして本編中に眠っちゃったぐらいだから(基本的に敵地潜って、忍び足で進行だしね)。一応銃撃戦はあるがカタルシスはさほどない。ないってことはないだろうけど、ハリウッド産とは違うあくまでタランティーノバージョンだから、そこら辺とは異なってる。それを良しか悪かとするかで大分評価は分かれるかもね。

ただ唯一残念なのが、どうしてバスターズメンバーを豪華キャストに託さなかった!?ヒューゴはティル・シュヴァイガーより、ブルース・ウィリスが良かったし(ウィリスの生まれは西ドイツのラインラント=プファルツ州)、ブリジットは第一希望のキンスキーで観たかったのに…。

平田 一