劇場公開日 2010年11月19日

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「最終盤に向けての助走。ロケ素晴らしい。」ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 コバヤシマル2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5最終盤に向けての助走。ロケ素晴らしい。

2023年10月21日
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内容は、ハリーポッターシリーズ第7弾死の秘宝のPART 1。本作2部構成になり前半部分。最終的な着地に向けて物語全体を纏めていくと思いきや新たな謎が重なり複雑化し煩悶繰り返す形勢不利な状況での主人公達一向を冒険的な自然の中で描く物語。
印象的な台詞は『オブリビエイト!(忘れよ!)』記憶を消し去る魔法🪄冒頭で魔法世界支配競争が激化する中、マグル世界にまで被害が及び懸念したハーマイオニーが自身マグル世界に別れを告げ背後から両親に自分を忘れさせる魔法をかける場面。消えていく記憶・思い出の写真は最初から暗すぎてお腹いっぱいになりました。初めの方で地下鉄の構内で軽食頼む時ヴォスデモート一派の二人に襲われ返り討ちににした後にロンに相手の記憶を消す魔法をかけてくれと頼まれるシーンは両親の事を思い出させる様で辛かった。
印象的場面は、魔法世界もヴォスデモートの魔の手に落ちて逃げ延びる主人公達のキャンプ風景が素晴らしかった事です。イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の自然が痛い程寒く美しく撮影され、このロケーションだげで癒されました。不思議な地形に針葉樹林の林や凍った湖等上げればいとまがない程良かったです。
印象的な状況は、物語全体が暗いトーンをかけた様に冷たく感じられる事です。魔法省潜入捜査では笑えるシーンありましたが終始暗くて冷たいので見ていて萎えます。その割に急に、人が死んだり分霊箱から死の秘宝に話が移行したり、ダンブルドアの兄弟や取り巻く人々の名前が飛び交い複雑になり盛って大慌てで取り残されます。
最終盤に向けて最大の助走をつけた様な貯めに貯めた今回一気にカタルシスの解放に向けての期待感を増します。内容的には何時も盛りすぎて消化不良な作品。それ故深く調べる面白さを感じさせる作品でした。自然を美しく撮る事は主人公達を魅力的に撮ることに繋がり結果映画として重厚に見えるので良いのでは無いかと感じます。

コバヤシマル2