容疑者Xの献身のレビュー・感想・評価
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柴咲コウ、、出演作品。東野圭吾の人気ミステリー「探偵ガリレオ」シリ...
柴咲コウ、、出演作品。東野圭吾の人気ミステリー「探偵ガリレオ」シリーズ第3作「容疑者Xの献身」をTVドラマ「ガリレオ」のスタッフ・キャストで映画化。
純愛が生んだ、渾身のトリック
"ガリレオ(劇場版)" シリーズ第1作。
フジテレビでの地上波初放送を鑑賞。
原作は既読、テレビシリーズも視聴済み。
明るくポップな演出が光っていたテレビシリーズとは打って変わって、エモーショナルな静謐さが漂う重厚なミステリーとなっているのが本作の大きなポイントです。
原作の雰囲気がきちんと守られていて、とても好感が持てました。テレビシリーズみたいに、謎が解けたらめったやたらと数式を書くシーンは一切登場しませんでした。
天才物理学者・湯川学と、彼が唯一本物の天才だと認めた数学者・石神哲也。ふたりの天才が繰り広げる頭脳戦をスリリングに描くと共に、石神がひとりの女性を愛するが故に仕掛けた切な過ぎるトリックが止めどない涙を誘いました。
映像になった途端、石神の抱く想いが画面から溢れ出して来るかのように刺さりました。堤真一の演技も相まって、単なる推理物に留まらない豊潤な人間ドラマだなと思いました。
理論的思考を重んじていたはずの石神が非論理的な「愛」に突き動かされ、その天才的頭脳をトリック考案のために働かせてしまったと云う悲劇。石神の心中を理解しようとした湯川の姿に、推理機械ではない人間らしさを感じました。
福山雅治のファンなので、ファン補正が入っていることは否めませんが、彼の演技に強く心を揺さぶられました。
原作を読了時は予想を裏切る真相に驚愕したものの、テーマである愛に関してはまだまだ理解が足りていませんでした。
時が経ち、本作を何度も観る内に、石神の想いがだんだん理解出来て来たような気がします。これほどまでの純愛とは…
愛は人を強くする。良い方にも悪い方にも。そして、生きる力となる。想いが人をつくるのだと、しみじみ思いました。
ラスト、川からだんだんと遠ざかっていく画面と共に流れる「最愛」が切なくて、心に染み入って来るようでした。
石神の心情に寄り添うような歌詞の重みと悲しげなメロディーが、情感たっぷりに本作を補完していると思いました。
[以降の鑑賞記録]
2011/01/08:土曜プレミアム
2013/? ?/? ?:DVD
2013/07/06:土曜プレミアム
2019/09/09:Blu-ray
2021/07/18:Blu-ray
2022/09/24:土曜プレミアム
2024/03/23:土曜プレミアム
※修正(2024/03/23)
役者ってすごい
何年も前の映画なので、ご存じの方も多いと思いますが、当時石神役に堤真一さんが抜擢されたとき、ファンから酷評の嵐でした。
どう考えたって原作の石神には似ても似つかない風貌だったからです。
物語のキーのひとつに、石神の不格好な容貌は必要不可欠でした。
堤真一さんは嫌いではありませんが、私も当時がっかりしたファンの一人です。
それでも、原作は好きですし、ドラマもすべて視聴しているからと観に行きました。
結果、最初の印象で避けないで良かったと思いました。
この映画の原作は東野圭吾さんの作品のなかでも1、2を争うほどの人気作なのですが、その秀でたストーリーよりも堤真一さんの役作りや演技力に一番感銘を受けてしまったくらいです。
それでも物足りない方もいると思いますが、堤真一さんの役者としてのパワーは十分に感じました。
映画の内容としては、雪山のシーンはいらなかったように思います。
タイトルなし
(原作既読)①原作もも一つだったけど映画もも一つ。福山は堤真一に完全に食われている。②トリックはミステリーの⚪⚪の某作品と同じで新味なし。動機にしても、犯人は自分の思い込みだけで動いていて、守ろう・庇おうとした相手がどう思うか・感じるかに全く無自覚なのが話の説得力を薄めている。そういう映画の欠けている部分を堤真一が一人で埋めようとしている印象。
謎解きが見応えあり。
容疑者Xの犯行動機や心情にはまるで共感できませんでしたが、さすが東野圭吾さんの原作謎解きは見応えがあり実に面白かったです。
人気テレビの連ドラの映画版ですが、天才物理学者VS天才数学者の対決のミステリーとして単品としても十分に楽しめました。
堤真一の演技には唸るものがある
いやー 覇気のない歩き方や猫背 表情や喋り方 ラストの複雑な気持ちで泣き喚くシーンなんか圧巻! 堤真一の演技はほんとに凄い! ストーリーは もう最初の段階である程度ネタバレした状態からスタートする。もう少し伏せんがあって複雑でも良いかな?と思ったけど タイトル通り献身的な姿に重点を置いたんだろうなと。ただ、単純に罪を被ったのなら良い話だったかも知れないけど ホームレスとはいえ何の罪もない人を殺害して利用するという手口は うーんと思うところ。最後はあんな感じになってしまったけど 石神さんの献身が花岡さんにちゃんと伝わって良かったなと少しホッとした。
よくできた物語、素晴らしすぎる演技
全くトリックに気づかなかった。
松雪泰子、堤真一の演技流石すぎました。
最後の感情が溢れ出すシーンでは、二人の心の叫びに私まで胸が苦しくなった。
3度目の鑑賞ながら、いいわー。たまらんわー堤慎一。天才だけどコミュ...
3度目の鑑賞ながら、いいわー。たまらんわー堤慎一。天才だけどコミュ障ってひとの演技がうまい。
そして天才コミュ障ならではの言動。
彼女と娘を助けるため、何のためらいもなく人を殺し自分のすべてを犠牲にする。見返りは求めない、いや、これだけのことをする理由は充分にあると、当然のように思っている。
普通の人から見たらおかしいけれど、いるんだよね、こういう人。
唯一の誤算は、華岡やすこが普通の人で、その普通の人の心理をわかっていなかったこと。
最後の絶叫は、ほんとに心底「なんで⁉︎」だったと思う。
完璧に終わって、あとは幸せになるだけだったのに、なぜ?っていうのと、彼女が自分なんかを気にかけることが理解できない。
ちょっと前に流行った、「彼女がその名を知らないナンチャラ」なんかより、ずーっと激しくて全てを捧げた愛だと思う。
ガリレオとやらの劇場版だからしかたないけど、これ福山いなくても全然良かったよな・・・まあ説明要員としてはいてもいいけど。柴崎コウはもちろん要らないし。
堤慎一のための映画だよ。
ガリレオで有る必要はない
テレビドラマ、ガリレオシリーズの一端として見始めたけど、想像していたのとは違い堤真一の映画だった。
素人の私にはこの事件に数学とか物理とか殆ど関係ないんじゃないかとしか思えないが、隣に住む母娘を守りたいという石神を演じる堤真一はとにかく素晴らしい。
全てのファクターが合致し相乗効果を生み出している。
隣人への想いのメタファーとして、数学者らしく四色問題を取り上げたことや言い回しが秀逸であった。
花岡の存在によって生かされていたから他人を殺めてまで庇った。言い換えるとそれ程花岡のことを愛していたということである。
後半から終盤にかけて石神の真意が明らかになり、このまま庇い続けて終わるかと思われたが、最後は報われない結果になりとても切ない気持ちになる。
主題歌である「最愛」の歌詞が石神視点で作られたものであり涙なしには観られないはず。
愛する人を助けること
自分が石神の立場であった時同じことができるかと考えたが無理だと思った。身代わりになることも警察の捜査をかいくぐることも。
日付をずらすトリックには驚かされたし、面白くもあった。
湯川と石神の会話を聞いていると凡人と天才の考え方の違いに圧倒するばかりだった。
最近ドラマを見て、その延長線上でみたけど、楽しく見れた。次の作品も楽しみだ。
原作未読、ドラマシリーズも一切見たことない状態で鑑賞しました。 す...
原作未読、ドラマシリーズも一切見たことない状態で鑑賞しました。
すごく良かった。
堤真一の演技力がとにかくすごかった。夜に天井で四色問題をイメージして「隣同士が同じ色になってはいけない」とかよかった。最後の慟哭する場面はすごい。松雪泰子も良かった。
嫌いとか悪いじゃなけど内海刑事がいらなかった、最後の最後は蛇足だと感じた。
最高です
私が今まで見た映画の中で1番リピートした映画です。
ガリレオシリーズが大好きで全部見ているのですが、この作品はずば抜けて好きです。
見ている側がバラバラに知り得た情報が、最後の最後でぴったりとパズルのピースのように重なって、最高にスッキリしました。
見終わった後にこの映画のタイトルの意味がわかるところも好きです。
個人的には、他のどのサスペンス映画よりも心に響きました。
堤真一さんの演技もさすがという感じです。
結末を知っていても何回も見たくなる映画です。
最高の俳優陣
大好きな作品。テレビでやってたのでまた見ました。
私の入りはガリレオドラマ→容疑者Xの献身原作→容疑者Xの献身映画という感じ。
この中ではもちろん?といっていいのか悪いのか原作が好きです。
というか結局は見るより読むことが好きなのかもしれない。
それをもったままでも最高だと思う映画です。
原作がよすぎてすきすぎて実写化に幻滅する作品がほとんどな中
これは原作と並ぶくらいで好き。大好き。本当にいい映画だと思う。
配役が堤真一と松雪さんっていうのがもう!
髪の毛むしってまで演じた堤さんのかっこよさに脱帽です。
福山さん演じる湯川学の苦悩する姿にも涙。。
原作読みながらも最後なんともいえない切ない悲しみに涙がとまらんかったんですが
それをこの映画でも思いっきり味わえます。というか泣き過ぎよ、私。と後で我にかえるほど泣く。
何度見てもいい映画ですが、見るのには心構えが必要です。
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